「【禁忌 クランベリートラップ】!」
「っ……【技槍符 テクニックランス】!」
四方八方より迫り来る弾幕を持ち主の技巧を上昇させる槍を手に持ち、弾幕を弾く。
「ぬ、うううっ!(っくそ!レミリアより多いぞ…このままじゃ…)っ!?」
俺は思考し、フランの方を見る。すると、彼女は驚くべきことに2枚目のスペルカードを使用していた。
「【禁忌 レーヴァテイン】。いっくよー!」
2枚目は燃え盛る炎剣を呼び出すスペカだった。それを持ってフランはこっちに飛んできた。
「いいっ!?」
俺は焦り、
「っ!」
首めがけて振ってこられたレーヴァテインを伏せてかわす。
「チィッ!ふっ!」
そして素早く体制を戻し、槍を振るう。しかし。
「ふふふっ!当たらないよー!」
ひょいひょいと躱されてしまう。
「あははははっ!」
「っ……君はなぜ異変に加担する!?姉妹だろう!?なぜ止めない!?」
俺の問いにフランは、
「お姉様に加担?勘違いしないでよ。私はただ遊びたかったのよ。初めて貴方を見たときから!なんでも"創れる,,貴方となら、とっても楽しく遊べそうって!……だからもっともっと、アソビマショウ?」
「っ……(狂ってる。こいつ、フランはもう狂ってる。でも、ならなぜ?なんでこんな小さい子が狂わなきゃならない?)」
「考え事?でもさせないよ。そんな暇は与えないわ。【禁忌 フォーオブアカインド】。」
フランが三枚目のスペカを使う。するとフランは、
「っ!?…な…」
「貴方が、コンティニュー出来ないのよ!」
「冗談じゃ…ねぇぞ、クソ野郎が。【槍撃符 絶技槍】ッ!」
嘆きつつ、俺は槍をフランのうち一体にぶん投げる。それは、あっさりとフランのうち一体を貫く。
「へぇ「すごーい。「でも…「「「1対3だよ?」」」
そう。たとえ一体を墜としても、フランは後三体いるのだ。
「関係ない。そろそろ向こうも終わるだろうさ。…お、それ見たことか。もう決着だ。」
「え?」
俺もフランも、もう一つの戦いを見やる。そこには。
「【紅色の幻想郷】ッ!」
「これで、終わりよ!【霊符 夢想封印】ッ!」
ドガアアアンッ!
「はぁ…はぁ…はぁ…終わりよ。レミリア。」
勝者として、紅白の巫女がたっていた。
「なあんだ。もう終わっちゃったの?つまんないの。」
と、フランはそう言った。
「「「っ!?」」」
いや。厳密にはソレは、フランではなかった。
「くはは。もう少し楽しめると思ったんだが。いやはや。いくら姉上様でも巫女には勝てないか!ああ、ツマラナイツマラナイ!そしてこの紅霧異変は終わりを告げ、みんなで笑ってハッピーエンドを迎えるのだろう!…ツマラナイツマラナイ!だから"壊す,,。そんな結末は。だから"壊す,,。お前を。ヤヅキシロウ。」
「…オマエ、フランじゃないな。何者だ?」
俺の問いに、ナニカは答える。
「くはは。私はフランさ。フランドール・スカーレット。厳密にはその狂気。」
「っ……白狼!逃げなさい!そいつは普通じゃない!」
「そうだ…逃げろ夜月!ソレは、私以上の化け物だ!」
レミリアと霊夢が俺に逃げろと言ってくる。でも、俺は。
「は、はははっ…そっか。別に、元々の心が狂っちゃったわけじゃないんだな。すごいよ。フラン。自分の心と狂気を、別々に持っておくなんて。俺には出来そうもない。俺にできるのは精々……」
俺は一枚のスペカを持ち、言う。
「君の希望になって、君をその狂気から引き放つことくらいだ。」
ここに、結末は確定した。この瞬間、俺は決めた。誰に言われたからでもない。俺の、俺を示す二つ名は。
最後の、希望。
次回、白狼はフランを狂気から救うため、彼女の心の中の世界、アンダーワールドへ赴く。そこにいたのは……