キメェワザ!デュアルガシャット!
パーフェクト、クリティカルコンボ!
って猛威を振るっていたのに…今では
「嫌だあああああああ!」
ですもんね。やっぱりわかりませんね!社長然り、佐野然り。
ふと、目が覚めた。
いつも通りの朝。手元のスマホで時間を確認する。いつも通りの時間。少し頭を触る。いつも通りのボッサボサな髪。いつもと違ったのは。
「なあ、なんでフランがここにいるんだ?」
そう。俺の腹の上でフランが寝ていたのだ。それもガッチリと俺の腹を捕まえて。
「はぁ…どうしろってんだよ。」
これでは下手に動くと起こしてしまう。それもそれで憚られた。
「…はあ。仕方ない。二度寝しよ。」
そうして、俺は再び瞼を落とす……………
ことは、出来なかった。
「白狼様。朝でございます。お目覚めくださ……失礼しました。」
「っ!?待って待って待って!咲夜さあああんっ!誤解!誤解だからぁ!待ってえええええ!」
俺の叫びは、紅魔館中に響き渡った。それは勿論、フランが起きるに足る音量だったということであり。
「ん…うみゅう…んっ!」
グッ!メキュバキバキバキッ!
起きる時にフランがぎゅっと俺の体を締め付けたため、スペラ◯カー並みに脆い俺の骨はあっさりの折れることになったのだった。そうなれば無論、
「WRYYYYYッ!?」
再び俺は悲鳴をあげる羽目になり。そうしてようやくフランが目覚め、この惨状を目の当たりにするのだった。
「あ、が、【走符 ドライブ】…ドクター。頼む。」
「ご、ごめんなさい白狼。私のせいで…」
俺がスペカで治療しているときに、フランはしょんぼりした様子で謝ってくる。俺は苦笑いして、
「殺されないだけマシさ。大体、俺の体が脆すぎるのが悪いんだし。気にすんなよ。」
と言う。しかしフランは止まらない。
「ううん。だって、白狼にはいっつも迷惑かけてるもん。出会った時も、傷つけたし、本読んでるときにこけて爪で本破いちゃったし、歩いて本読んでるときに腹に頭突きして肋骨折っちゃうしで…」
まあ確かに、真ん中のはフランの不注意かもしれないが、
「前後二つは違うだろ。最初のは誰が悪いとかじゃないし、最後のは俺が悪いしな。…ああもうやめだやめ。食堂でみんな待ってんぞ?着替えて早く行くぞ。」
「…うん!(白狼は優しいな。…ちょっと乱暴なとこあるけど。)」
俺は中学の学ランに、フランはいつもの紅い服に着替え(勿論別室。)、食堂に向かった。
ーーー食堂ーーー
紅き館、紅魔館。その食堂はとても広い。まあ、百人ほどの妖精メイドがいるし、仕方のないことなのだろうが。朝食は数人のコック的妖精を除いて皆で食べることになっている。これは俺がここに住むようになってからだった。まあ、それイコールフランが普通に過ごせるようになったから、と言うのもあるが。
「んじゃあ、いただきます!」
「「「いただきます!」」」
皆一斉に食べる。中でも美鈴とフランの食べっぷりは凄まじく、あっという間に完食してしまう。で、速攻おかわり。俺はまあ、それなりに、といった感じである。皆それぞれ談笑しながら食べていた、そんな時に、フランが言った。というか、やり始めた。
「あ、白狼白狼!はい、あーん!」
「「「「!?」」」」
「なん……だと………?」
今日はカレーたったのだが、フランが突然、スプーンでカレーを掬い、俺の方へ持ってきた。
「ん?ほら。早くしないとこぼれちゃうよ?はい、あーん!」
「あ。お、おう。あ、あーむ、むぐむぐ…」
とりあえずいただいた。…何故こんなことになったのだろうか。
「うふふ。どお?美味しい?」
綺麗な笑顔で聞いてくるフランに、俺は
「…おう。勿論だ。」
と、とてもいい笑顔で答えたのだった。
その夜。
俺は自室で、悶えていた。
「なんだってんだ。ほんとに。…やべえ。明日からフランをまともに見れる気がしねぇ。…どうしよう。…寝よう。とりあえず。」
明日のことは明日の俺に任せ、今日は寝ることにした。
フランも、今日は自室にて、顔を枕に押し付け、足をバタバタさせていた。
はーい。というわけでヒロイン回でござんした。
いやまあ、お互いまだ吊り橋効果的なやつでやっちゃってるだけなので、冷めて仕舞えばお互いに黒歴史になるんでしょうね。まあ、そんなことにはさせませんが(暗黒微笑)さて、もう少し日常回をした後、春雪異変…妖々夢に入っていけたらな、と思っております。夏休みに入るので、どんどん更新していきたいと思います!
感想、評価お待ちしてます!ではでは!