子供とは良くも悪くも純粋で、未熟なものである。
「まあ、嘘ですよね?」
「.なにおう!?どうしてそう思うのさ?」
どうしても何も。
「だって、黒幕がこんなとこをウロウロして何になるっていうんです?あり得ませんけど、俺が黒幕なら、自分の根城でふんぞり返ってますよ。」
「むう…そうかー。あーあ、ちょっと遊びたかったのになあ。」
俺があっさりと言い返すと、レティは少し拗ねる。
「…そんなに言うなら、少しなら良いですよ?」
と、俺は
「!良いの!?よしやろうすぐやろう!よーい、スタート!」
その異常さに気付かぬまま、レティは弾幕を放ってくる。
雪はまだ、降り積もっていく。
「【寒符 リンガリングコールド】!」
レティの周りから、雪玉のような弾幕が輪状になって飛んでくる。
「【盾符 ドラゴンシールド】!」
すぐさま竜の盾を"創り,,、迫り来る弾幕を防ぐ。
「っ…よく見えねぇ。雪は嫌いじゃねぇが、こういう時は見にくいな…っ!」
どうやら地の利は向こうにあるらしい。だが。
「いつまでも防いでばっかじゃいられないよな…!」
俺の笑みは、熱く燃え上がっていた。レティは変わらず弾幕を放ち続ける。
「ふはははははー!凍るがいい!今は私の季節、次も私の季節!その次も次も!ずっと私のターン!」
そう言ってテンションを上げていくレティ。でも、俺にはそれは、その姿は。
「…解放してあげます。その苦痛から。永遠に人々に凍える冬を与え続けなければならないその運命から。」
「っ!…無理だよ。私は妖怪だ。如何に君が"能力者,,でも、私の季節で、私には…ッ!」
レティはその言葉と共に冷たき弾丸を飛ばしてくる。
「【力剣符 パワーソード】。【炎撃符 絶力炎斬】。」
俺はいつもの剣を"創り,,、いつも通りでは無く、今回は剣に炎を付与し、弾丸を断ち切る。気分は反論ショーダウン。その言葉、斬らせてもらうッ!
「知らんな。春夏秋冬?妖怪?…どうでもいいね。俺の前に立つ以上、そいつは単一の存在でしかない。そいつが人間だろうが人でなしだろうが関係ないんだよ。ただ一言、"助けて,,って言われりゃ助ける。それが俺の人道だ。だから。どんな手を"創って,,でも、俺はあんたを助けるよ。レティ・ホワイトロック。」
俺はただ、頼られたいのだ。どんな事であろうと、それが
「ッ!…ぅ…会ったばかりで…図々しいかもしれないけど…白狼君。…………っ…"助けて,,ッ!」
待っていたよ。その言葉を。
「ああ。俺があんたの、最後の希望だ。待ってろ。こんな狂乱は、一瞬でも早く終わらせてやる。絶対にだ。」
自然と、雪は止まっていた。レティの顔からは、涙が出ていたが。これで探索しやすくなるというもの。…あ。
「ほら。これやるよ。」
俺はとあるものを"創り,,、渡す。
「?これは?」
「カイロだよ。これをかなり振って、手に持っとけばそのうち温まる。ゆっくりでも、変わるものはある。ま、例えばカイロの温度とかな。」
そう言って、俺はレティの元を離れ、飛び去る。
残されたレティは、言われた通りにやってみると、しばらくするとカイロに熱が発生する。
「暖かい…まるで暖炉ね。…いえ、この場合、希望の光、かしらね。」
レティの顔には、一足早い春がやってきていた。
はい。レティ戦、平和的解決です。というか、クエストを受けただけみたいなもんです。あと別に、レティにはフラグ立ってません。この異変の終わりぐらいには、事の顛末聞いて白狼の異常さに気づいて一歩引いて見る姉さん的な立場になると思われます。まあ、白狼の生活の中心は紅魔館ですから、自然と出番も減っていってしまうわけですが。紅魔郷以外のキャラも、可能な限り出していきたいですね。
ここまで読んでくださった方に感謝を。
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