東方希望録、始まります。
「うおおおおっ!」
ガンガンセイバーを手に、俺は女性に斬りかかる。しかし、ひらりとかわされ、弾幕を放つ。
「くっ!」
こちらもなんとかかわす。
「あら。なかなかやるわね。そういえば、名乗ってなかったわね。西行寺幽々子よ。貴方は?」
「夜月……白狼……。」
言いつつ、俺は茶色いアイコンを使う。
(開眼!ビリー・ザ・キッド!百発百中ズキューンバキューン!)
カウボーイのようなゴーストが覆い被さり、姿が変わる。ビリー・ザ・キッド魂。専用武器、バットクロックを呼び出し、ガンガンセイバーもガンモードに。二丁拳銃で幽々子に向かって撃つ。
「!なんだ。ちゃんと弾幕も撃てるんじゃない。」
そう言いつつひょいひょいとかわすのだから訳がわからない。
「チッ!ちょこまか飄々としやがって!」
「あら。堅くなるより柔軟にできた方がいいと思うけど?出せる答えはいつだって一つじゃないんだし。」
「!」
その、言葉は。俺のトラウマの結末に対して言ってるのか?
「お前、俺の何を知ってる?」
「私は知らないわ。貴方が知っているのよ。夜月白狼。」
「おい待てなんでそのネタ知ってんだよお前。扇かよ。」
と、幽々子の突然のアニメネタに突っ込む。
「知り合いに情報通がいてね…」
「あっ(察し)。あんにゃろうめ。勝手に知って勝手に広めんじゃねえよ。」
「でも、どうしてあんなことをしたの?今まで酷い目にあってきたのに、どうして復讐とか考えなかったの?」
一旦二人とも攻撃をやめ、向かい合う。俺はため息をついてから、
「だから、気が乗らなかっただけだっての。あいつらなんて殺す価値もない。そう思っただけさ。…それに。」
俺は空を見る。ここは冥界で、暗いけど。
「俺の知ってるヒーローなら、ここで復讐なんて無意味な真似、するはずねぇよなって、思っただけだ。」
「…そう。やっぱりお人好しね。」
「いや。俺はただ、
「それが異常だって言われてるのよ。」
幽々子の言葉に、俺は目を見開く。
「そ、れは…」
わからない。わかりたくない。脳が理解することを拒否している。
「それは貴方が」
「……めろ。」
「他人の感謝に飢えてるとかじゃなくて」
「やめろ。」
「他人に頼られることで
「………………。」
頭が真っ白になった。それが真実を言われたからか、言われて初めて気づいたからかは、わからなかった。でも。それでも、思考は止まった。
「運動で勝てない。勉強で勝てない。ゲームでも、じゃんけんも、なんであろうと勝てない。だから、頼られようとした。そうすることで立場的に上に立ちたかったから。…違う?」
「………あ。俺、は。」
「…壊れたかしら?随分と脆いわね。今代の創世者は。」
『白狼!しっかりせぬか!お主は、お主の根底にあるものはなんじゃ!?全てを救うことじゃろう!?今回立ち上がったのは、フランのためだけではなかろう!誓いもあるのではないのか!?おのこなら約定の一つや二つ、守ってみせろ!」
「!あ………そうだ。過去がどうとか、どうでもいい。もう、あの世界の俺は
創世者の叱責に我に帰り、俺は意識を取り戻す。
俺は一度オレ魂に戻る。そしてレバーを引き、もう一度入れる。
「俺が、俺であるためにも。命、燃やすぜ!」
(大開眼!オレ!オメガドライブ!)
右足に光が集まり、俺は幽々子に向かって跳ぶ。
「でぇやあああ!」
「…ふふ。そう。貴方はそっちを選ぶのね。頑張るといいわ。
そう小さく言って、幽々子はそのまま蹴られ、桜の方へ飛んでいく。
「ふぅいー、これで、異変は解決…」
『いや、まだた!白狼!あの桜を見ろ!』
俺は言われた通り見ると、そこから多くの弾幕が飛んできた。
「なあ!?まだ何かあるってのか!?」
反魂蝶、一分咲。
雪は溶けた。後は、白狼自身が、その答えを見るかどうかである。ただまあ、その前にあのさくらをとめなければならないのだが。
幽々子戦、大分雑になっちゃいました…すみません。数日間で書くと駄作になりますね。では次回予告をば。
花は咲く。どんなに小さくても、どんなに迷惑でも。反魂の桜であろうと変わらない。でも、それをすれば幽々子が消える!?んなことさせるか!俺の前で、誰一人死なせやしない!
次回、東方希望録。
不完全なる開花、完全なる救い
さあ、ショータイムだ!
感想、評価、お待ちしてます!ではでは!