東方希望録   作:紡ぎ手@異人

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雪は止まった。地面は湿っていく。少しずつ、少しずつ雪は溶けていく。答えは何処にあるのか。大きいのか、小さいのか。四角いのか、丸いのか。まだ見えぬ答えを見つけるため、俺は"創り,,続ける。
東方希望録、始まります。


飄々として咲く死の花

「うおおおおっ!」

ガンガンセイバーを手に、俺は女性に斬りかかる。しかし、ひらりとかわされ、弾幕を放つ。

「くっ!」

こちらもなんとかかわす。

「あら。なかなかやるわね。そういえば、名乗ってなかったわね。西行寺幽々子よ。貴方は?」

「夜月……白狼……。」

言いつつ、俺は茶色いアイコンを使う。

(開眼!ビリー・ザ・キッド!百発百中ズキューンバキューン!)

カウボーイのようなゴーストが覆い被さり、姿が変わる。ビリー・ザ・キッド魂。専用武器、バットクロックを呼び出し、ガンガンセイバーもガンモードに。二丁拳銃で幽々子に向かって撃つ。

「!なんだ。ちゃんと弾幕も撃てるんじゃない。」

そう言いつつひょいひょいとかわすのだから訳がわからない。

「チッ!ちょこまか飄々としやがって!」

「あら。堅くなるより柔軟にできた方がいいと思うけど?出せる答えはいつだって一つじゃないんだし。」

「!」

その、言葉は。俺のトラウマの結末に対して言ってるのか?

「お前、俺の何を知ってる?」

「私は知らないわ。貴方が知っているのよ。夜月白狼。」

「おい待てなんでそのネタ知ってんだよお前。扇かよ。」

と、幽々子の突然のアニメネタに突っ込む。

「知り合いに情報通がいてね…」

「あっ(察し)。あんにゃろうめ。勝手に知って勝手に広めんじゃねえよ。」

「でも、どうしてあんなことをしたの?今まで酷い目にあってきたのに、どうして復讐とか考えなかったの?」

一旦二人とも攻撃をやめ、向かい合う。俺はため息をついてから、

「だから、気が乗らなかっただけだっての。あいつらなんて殺す価値もない。そう思っただけさ。…それに。」

俺は空を見る。ここは冥界で、暗いけど。

「俺の知ってるヒーローなら、ここで復讐なんて無意味な真似、するはずねぇよなって、思っただけだ。」

「…そう。やっぱりお人好しね。」

「いや。俺はただ、()()()()()()()()()()()を信じられないだけさ。自信がないだけ。」

「それが異常だって言われてるのよ。」

幽々子の言葉に、俺は目を見開く。

「そ、れは…」

わからない。わかりたくない。脳が理解することを拒否している。

「それは貴方が」

「……めろ。」

「他人の感謝に飢えてるとかじゃなくて」

「やめろ。」

「他人に頼られることで()()()()()()()()()()()()から。」

「………………。」

頭が真っ白になった。それが真実を言われたからか、言われて初めて気づいたからかは、わからなかった。でも。それでも、思考は止まった。

「運動で勝てない。勉強で勝てない。ゲームでも、じゃんけんも、なんであろうと勝てない。だから、頼られようとした。そうすることで立場的に上に立ちたかったから。…違う?」

「………あ。俺、は。」

「…壊れたかしら?随分と脆いわね。今代の創世者は。」

『白狼!しっかりせぬか!お主は、お主の根底にあるものはなんじゃ!?全てを救うことじゃろう!?今回立ち上がったのは、フランのためだけではなかろう!誓いもあるのではないのか!?おのこなら約定の一つや二つ、守ってみせろ!」

「!あ………そうだ。過去がどうとか、どうでもいい。もう、あの世界の俺は()()()のだから。レティにアリス、フランにレミリアとも約束した!こんなとこで、折れるわけにはいかない!想いは、永遠に不滅だ!」

創世者の叱責に我に帰り、俺は意識を取り戻す。

俺は一度オレ魂に戻る。そしてレバーを引き、もう一度入れる。

「俺が、俺であるためにも。命、燃やすぜ!」

(大開眼!オレ!オメガドライブ!)

右足に光が集まり、俺は幽々子に向かって跳ぶ。

「でぇやあああ!」

「…ふふ。そう。貴方はそっちを選ぶのね。頑張るといいわ。()()()()()()()、ね。」

そう小さく言って、幽々子はそのまま蹴られ、桜の方へ飛んでいく。

「ふぅいー、これで、異変は解決…」

『いや、まだた!白狼!あの桜を見ろ!』

俺は言われた通り見ると、そこから多くの弾幕が飛んできた。

「なあ!?まだ何かあるってのか!?」

反魂蝶、一分咲。

雪は溶けた。後は、白狼自身が、その答えを見るかどうかである。ただまあ、その前にあのさくらをとめなければならないのだが。




幽々子戦、大分雑になっちゃいました…すみません。数日間で書くと駄作になりますね。では次回予告をば。

花は咲く。どんなに小さくても、どんなに迷惑でも。反魂の桜であろうと変わらない。でも、それをすれば幽々子が消える!?んなことさせるか!俺の前で、誰一人死なせやしない!
次回、東方希望録。
不完全なる開花、完全なる救い
さあ、ショータイムだ!

感想、評価、お待ちしてます!ではでは!
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