東方希望録   作:紡ぎ手@異人

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始まりは、小さな願いだった。真っ直ぐ、素直に育って欲しい。けれど、元から歪んでいるのなら。まずはその歪みを直すとこからだ。
東方希望録、始まります。



作ろう、実力主義の教室を!

教室に入って早々、俺は困惑していた。

「えーと、何かあったのかな?」

と、俺が聞くと、気の強そうな男の子が一人、

「あんた誰だ!けーねせんせーを出せ!」

えぇ…(困惑)いきなりの不満だった。

「えーと、おれ…僕は、そのけーねせんせーが風邪をひいちゃったからって、知り合いに頼まれて来たんだけど…その、聞いてなかったかな?」

と俺が問うと、

「え……」

その男の子は、見るからに青ざめた。そして。

「お、おい!けーねせんせーが風邪って、どういうことだよ!?なんで!?」

「そんなの僕に聞かれても困るよ…君だって風邪はひくでしょ?けーねせんせーだって、ひくよ。」

「でも…でも!」

やはり、子供なんだな、と思った。自分で納得いかないことはたとえ聞いていることが正しくても、認められない。自分に都合のいい結果しか受け入れられない。自我が芽生えたばかりの子供であればあるほど、それは強い。

でも。とりあえず、私情は置いてもらわねばならない。

「とりあえず、授業はやるよ。大丈夫。すぐにけーねせんせーも治るさ。」

「本当か?」

「うん。もし長くなりそうなら、僕がなんとかするよ。」

「……勘違いすんなよ!俺はあんたを認めたわけじゃないからな!」

そう言って少年は席に戻った。

よし。じゃあ、始めよう。

「さて、みんなはどこまで解けるかな?というわけで、ちょっとした問題を配るよ。結構広く、浅くで作ってるから、解き方を知らないってのもあると思う。そういう時は開けて置いていいよ。それじゃあ、始め。」

みんな、一気に解き始めた。

取り扱ったのは、俺の世界での小学校の計算系。四則計算に、割合、確率、面積、体積、頭の体操でよく使う魔法陣などだ。

何人かはすらすらと解き、多くは少し止まりながらも着実に解いていく。で、残りは動かない。

頃合いを見て、止める。

「そこまで。回収するよー。採点してる間、わからなかったところ復習しといてね。」

そう言って、"創って,,おいた答えでみんなの回答を採点する。…で。

「んじゃあ、返すよー。」

一人一人、名前を言って返す。その際、名前と顔を一致させていく。

「……はい。講評ね。全体的には、まあ普通だね。かもなく不可もなく。何人か、筆が止まったまんまだったみたいだけど、しっかりと復習していけば、きっと解ける。間違えたところがある人も、復習しよう。そうすれば全部解けるはずだよ。」

「しろーせんせー、ほんとにできるようになるのー?」

「うん。でも自信がないなら、ルールを作ろう。わからない問題が解けたら、ご褒美をあげよう。お菓子を一個。」

そのとき、みんなの目が光った。

「ただし。みんな歯ブラシを持ってくること。ここで食べて、ここで歯磨きして帰ること。いいね?」

「はーい!」

みんな、いい返事だ!」

こうして、とりあえず一日目はのりきったのだった。




教師は、白狼の夢であり、今の僕の夢でもあります。まあ、キャラ設定見たらわかりますが、性格や、過去設定の多くは自分を投影してるので、当然といえば、当然なのですが。

うん。みんな本当にいいこだ。きちんと言いつけを守ってくれるし。努力するし。俺とは大違いだな。うん。意外と何事もなく終わりそうだ。この依頼。そう思った矢先、俺に襲いかかったのは。
次回、東方希望録。
Cryする夜!
ノーコンティニューで、クリアしてやるぜ!
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