東方希望録   作:紡ぎ手@異人

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始まりは、小さないたずらだった。それはとまらなかったらどんどんエスカレートして。そのうち、取り返しのつかないことに。
東方希望録、始まります。


Cryする夜

さて、今日も今日とて授業なのだが。

「しろーせんせー!できたー!」

「ほう?では、採点だな。」

生徒の一人が問題を解き終わったため、採点する。

解けなかった問題のみを出しているため、一問でも解けていれば、ご褒美確定である。

「お、ここできてるな。…惜しい。で、正解。5問中3問。ご褒美三つだね。」

と、俺がその子の頭を撫で、お菓子を取り出そうとする。と、その時。

ヒュッ!と小石が外から投げられた。狙いは…子供。

「っ!【向符 一方通行】!」

俺は石に触れ、来た道をそのまま逆走させる。ただし、来た時よりも速度をあげて。

つまり、投げたから、と踏ん反り返っている奴にクリーンヒットさせる。

ヒュガッ!

「ごふっ!?」

「………やれやれ。みんな、ちゃんと解いておくこと。」

俺の指示を素直に守ってくれる子供達。ああ。尊い。

俺は外に出て、投げたやつを確認する。いつかの氷精だった。

「お、お前は…!!」

「よう。何してんだ?」

中にいる子供達とそう変わらない背の高さの少女。違うのは種族と、能力があること。まあそれぐらいだ。

「ふっふっふっ。ここであったがえーと、一年目!覚悟!」

「まあ、会ってから一年経ってねえから、間違っちゃいなんだけどさ。」

正しくはここで会ったが百年目、だ。それに、俺とこいつには、そこまで言えるような因縁はない。

「【氷符 アイシクルフォール】!」

奴、チルノはおもむろに弾幕を放って来た。

そもそもこのいたずら、一度や二度ではないのだ。最近、というか、俺がここを一時的に任された翌日から毎日だ。うんざりもする。

「はあ。【力炎剣 パワーフレイムソード】。【剣撃符 絶力炎破】。」

今日も今日とて、チルノの弾幕を燃やし、そのままチルノに剣撃がヒットする。

「みぎゃあ!?…きょ、今日はこのくらいにしといてやる!お、覚えてろー!」

と、おきまりのセリフを吐いていく。よく飽きないものだと逆に感心するレベルだ。で、授業に戻って数分後、大妖精の大ちゃんと一緒に謝りに来るところまでがテンプレだ。しかも、チルノは大妖精に強く出られないらしく、その子の前では決して手を出さない。現金な奴である。

 

 

 

 

…で、そんな日々が一ヶ月続き、もうみんな、俺に慣れてきたころ。夜、寺子屋の鍵を閉め、人里から離れようとした、その時。パシィンッ!と、何かが、叩かれるような音がした。

「……行くか。」

厄介ごとだろうと思いながらも、音の元へ向かう。するとそこには、

「この野郎!また柿の木を凍らせおって!」

「や、やめ、きゃっ!」

チルノが叩かれていた。里の人間に。

しかも、チルノの頭からは血が出ている。もう何度も叩かれた証拠だ。

「……はぁ。」

俺はこの時、何故かため息をついた。それは、チルノが性懲りも無くいたずらをしたから?否。厄介ごとに入り込んだことを後悔したから?否。その理由とは。

(やっぱ、人間にも悪はいるもんだな。ど畜生。【審判 クロノス】。)

俺は今初めて"創った,,スペカを使う。エグゼイドの時と同じく、ガシャットのボタンを押す。

(仮面ライダー、クロニクル。)

手に持ったバグルドライバーツヴァイを腰に装着。ガシャットを挿し、

「変身。」

ボタンを押す。

(ガシャット!バグル、アップ!天を掴めライダー!刻めクロニクル!今こそ時は!極まれり!)

緑の光が体を覆い、次の瞬間には、俺は仮面ライダークロノス、クロニクルゲーマーへと変身していた。

「さあ、審判の時だ。罪深き人間よ。」

「な、なんだお前!?」

「私のことなどどうでもいい。ただ私は。貴様を絶版にするためだけにきたのだ。」

そう言って、俺はドライバーのBボタンを二度押す。

(キメワザ…クリティカル、クルセイド!)

その夜、人里に、二人の悲鳴が上がった。




はい。白狼内心ブチギレ回でした。まあ、白狼があんな性格になったのも、実際周りの人間たちのせいですし。人間の醜いところを見たら、そりゃあ内心niceboat.ですよね、果たして、白狼は教師を続けられるのか!?

え?教師やめろ?知ってた。よし、じゃあなガキども。しっかり学んで、正しく生きるんだぞ。
次回、東方希望録。
始まりはいつも突然、終わりも突然。当然だな。
あばよ、俺の夢。

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