もう戻りたくない。あの星には。だから、私はすり替えた。だけどおかしい。今日はなぜか、月が止まって見える。
東方希望録、始まります。
始まりの夜に
紅き館、紅魔館。教師の依頼をある意味強引に終わらせた俺は、
「オラァ!イスラ進化殴り!効果で全体2ダメ!ウロボロスで顔殴って10点ンギモヂイイいいい!」
またもや決闘(影)をしていた、しかし、今日はなぜか、違和感があった。
「んー、なんだろう。この違和感。なんか、ほんの少しずれてるような…」
『よく気づいたな、白狼。異変だ。月がほんの少しだけ欠けているのだ。普通の人には満月にしか見えんがな。しかし、妖怪たちにとって、それは許せることではない。それは神でも同じこと。』
俺の独り言に、創世者が返してくれる。
「はぁー。妖怪にとってダメってことは、フランにとってもダメってことなんだよなぁ。しゃーない。行きますか。」
『白狼…今回ばかりは、無理をするなよ?お主はいつも無理無茶ばかりするからの。』
俺の台詞に、創世者も言う。
「わかってる。無理なことはしないさ。俺には元々、そんな度胸も、できる実力もないし。」
『お主…本気で言っとるのでは無かろうな?』
創世者は呆れる。
「…わかったよ。いい加減にしとく。うん。認めるよ。なんでも"創れる,,なんて、そんなチートな力持ってるのに弱いんだ、なんて言っても嫌味でしかないって。でもさ、違うんだよ。強さってのはさ、単なる力じゃない。そういうものに呑まれずに使いこなす心。それこそが強さだから。そういう意味じゃ、俺は最近やっちゃったから。」
と、俺は苦笑しつつ言う。創世者は口にこそ出さないが、心配している通りになってきている、と思った。
(のう、白狼。気付いておるか?最近のお主は、義憤に駆られることが多くなっておる。自分のことを打ち捨てて。それは、我が無くしたかったもの…利他主義になってきておるのじゃぞ?)
…で。俺は、相も変わらず、夜空へとこの狂乱を終わらせる為に飛び立った。
「白狼…」
フランは、いつも通り異変の解決に向かった白狼を心配して、少ない窓の一つから外を見ていた。
「【銃符 ニードルリボルバー】!」
わらわらと湧いてくる妖精たちを"創った,,銃で撃ち抜いていく。タタンッ!ダスッ!
「それにしても、いい夜だ。」
月は高く、綺麗に輝いている。星は燦然と、自分の存在を誇示していた。
「ま、俺には眩しすぎる気もするが。堂々と自分を表現するようなものとは合わないんだよな。」
と、もはや持ちネタになりつつある自虐を披露しつつ、引き続き、俺は夜空を飛んで行った。
時、同じくして、
「いくわよ霊夢。」
「わかってるわ。」
紅白の巫女と、妖怪の賢者。
「行けるわね?魔理沙。」
「勿論だぜ!アリス!」
魔法使いコンビ。
「いくわよ妖夢。着いてらっしゃい。」
「はい。幽々子様。」
白玉の主従。
この4チームが、今回の異変、のちに永夜異変と呼ばれるこの異変を終わらせる為、動き出した。
永夜異変、開幕。作者が初めてやった原作ですね。結界組楽しかったなぁ、と思ってました。
自ら光る虫。蛍。命を燃やし、その輝きを放つ。
だったら俺も、命を燃やし、戦い抜いてやる!
命、燃やすぜ!
次回、東方希望録。
蛍、命の輝き
さあ、ショータイムだ!
感想、評価、お待ちしてます!ではでは!