平安から続く忠誠、宿命。
その現在を、俺は今、目にすることになる。
東方希望録、始まります。
金色に輝く体。がっしりとしたアーマー。最強の医療ライダー。仮面ライダーエグゼイド、ムテキゲーマー。
使用ゲームはハイパームテキ。その内容は、敵の攻撃を一切受け付けない主人公最強の無双ゲーム。これが出た以上、永琳に勝ち目はない。いや、唯一あるのは、スペルカードの時間切れ。
「…ま、そうなる前に先に進ませてもらうが。」
「…随分と眩しい姿ね。まるで夜なのに朝みたい。」
と、永琳は例える。ま、当たらずも遠からず、といったところか。
「…押し通る。」
お話もそこそこに。俺たちはぶつかり合う…前に。
「…あ、そうだ。」
「?何かしら?」
「あんた…あの月の理由、知ってるか?どうしてあんたのとこの姫さんが月を偽ったのか。」
俺は永琳に問う。すると永琳は、いとも簡単に答えた。
「姫様を匿うためよ。」
「……は?」
「姫の名は、蓬莱山 輝夜。そうね…かぐや姫、といったらわかるかしら?」
かぐや姫。現代にまで伝わる御伽噺の一つ。元々は竹取物語という古典が元になっており、竹取の翁が竹取の最中、光る竹を見つけ、その中のかぐや姫を見つけ、育てる。すくすくと成長した姫は、時の帝に目をつけられ、求婚される。他にも、五人の皇子にも求婚され、皇子達には、手に入れるのがとても難しい、五つの難題を出す。が、誰一人として達成できず、姫は月に帰ってしまう、という話である。が、もし、この先にいるのが本物のかぐや姫だとしたら、一つの疑問、いや、矛盾が生じる。
「後世に伝えられているものと結末が違う…かしらね?」
「!!…ま、そうなるわな。」
「先に答えを言うなら、カモフラージュよ。どこに月の使者がいるかわからないから。もう帰った、ということにしないと危ないのよ。月に姫を帰すわけにはいかなかった。」
「………」
黙って思考する。思い出すのは、紫から教えてもらった結界のこと。
博麗大結界。幻想郷と外の世界、つまるところ、俺の元いた世界とを隔てる結界である。幻想郷の住人でない限り、結界は超えられず、外の世界の住人は幻想郷には来れない。逆に、幻想郷の住人は外の世界には行けない。…であれば。
「ひとつ、あんたらは思い違いをしている。」
「え?」
「恐らく、あんたらが危惧している追っ手は幻想郷にすら来られない。」
「……どういうことかしら。」
目を細め、永琳は問う。
…スペル限界か。話しすぎたな。スペルを解きつつ、話す。
「どういうこともなにも、言葉通りだよ。幻想郷と外の世界には、博麗大結界という結界で隔てられてる。滅多なことじゃ越えられない。」
「……月を、舐めないで。」
「随分と自信があるな。やっぱ故郷だからか?」
「……黙りなさい。」
いいや。言わせてもらう。
「安心しろよ。たとえあんたらの危惧する状況になったとしても、俺がなんとかする。」
「……ただの人間が、出来るとでも?」
「…は。その人間に好き勝手やられといてよく言えるな。それに、俺は血筋上、普通の人間じゃないらしいぜ?」
「…は?」
「現人神…らしいぜ?俺って。なにせ原点は創世者…世界創造の神様だからな。……だから!月だろーが木星だろーが!どんな状況からでも、俺がひっくり返す!最高のハッピーエンドってやつを掴み取ってみせる!だから、あんたらも、この異変を止めてくれよ。」
と、俺は汗をダラダラと流しながら言う。
「……どうして。どうして貴方はそんなことが出来るの?私達とは、初対面なのに…」
「関係ねーよ。助けを求めてんなら、誰にだって手を伸ばす。それが、最後の希望だ。」
俺は、瞳を揺らさず、しっかりと永琳を見据えて言った。
「……異常よ。貴方。狂ってる。」
「知らんな。さあ、どいてくれ。あんたと戦う理由はもう無いはずだ。」
俺の言葉に、永琳は。
「…………そうね。………行きなさい。」
「ああ。通るぜ。」
俺は先へ進んだ。
いくつもの襖の先、不思議な空間に出た。
空がある大きな空間。空には月。恐らくアレが、本来の月。そして、空間の中央に浮遊する長い黒髪をたなびかせた少女。
「…あんたが、蓬莱山輝夜、か?」
「……貴方は?」
今から、話は結ばれていく。そう。めでたしめでたしへと、向かっていくのだった。
はい。五面突破&六面ボス戦突入です。
やっとここまできました。エクストラはやるかは決めてません。実際妖々夢もPhもExも触れてませんし。
妹紅戦は需要があれば書きたいと思います。何もなければスルーでいきます。
ついに合間見えた輝夜と俺。
もう続ける必要のない戦い。
これで打ち止めにしてやる!
次回、東方希望録
月まで照らせ、希望の光。
さあ、ショータイムだ!
感想、評価、お待ちしてます!ではでは!