東方希望録   作:紡ぎ手@異人

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この日常編が終わった後、花映塚編、萃夢想、緋想天、天則まで。取り敢えずそこまで考えてます。その辺でオリジナルで、最終回ですね。まあ、100話超えるんじゃないですかね(適当)

失った先祖。
取り戻した日常。
俺の、心は。
東方希望録、始まります。


犠牲から生まれた日常

紅き館、紅魔館。

その一つの部屋で、俺は泣いていた。

「……っ……くそ。俺は、俺は…」

「……白狼………」

ドアの向こう。廊下でフランは、俺を心配していた。

永夜異変の最後の戦い。その時に、俺は、俺の実力不足によって、大切な人を失った。

 

 

 

 

「創世者…俺はどうしたら……」

俺は創世者を失った。

俺の先祖。俺の家訓を、呪いを解けと言ってくれた。

俺の、家族にして、道しるべ。それを俺は、失った。

 

 

バァン!とドアが開かれる。飛び込んできたのは。

「ッ白狼!!」

「へ?わぷっ!?」

フランだ。

「フ、フラン!?どうしたんだよ?」

「どうしたんだよ、じゃないよ!いつまでそうしてるの!?創世者だって、白狼がそんなんじゃ浮かばれないよ!」

「……ああ。わかってはいるんだよ。でもさ、俺にとっての、家族だったんだよ。」

他人と別れるのとはわけが違う。フランの言うことは正しい。だが、俺にはキツすぎるのだ。俺には、()()()()()()()()()()()()()()は出来ない。

 

 

 

思えばこの時ぐらいであれば、まだ引き返せたのでは無いかと、今では思う。まあ、後になって後悔したかと聞かれれば、ノーと答えただろうが。

 

 

 

 

「でも、創世者は白狼に落ち込んで欲しいって思ったの?」

「……それは、違うけど。」

俺は目をそらし、答える。

「俺には、なんかのアニメの主人公みたいに、きついことを受け入れて進む、なんてことは出来ないよ。いつまでも、どこまでも、引きずる。」

俺がフランに見せた、初めての弱音。それを、フランは、咎め……

「うん。いいと思うよ?」

「………は?」

なかった。

「私は、白狼にそんなの求めてない。どんなことでも受け入れて前に進む、なんてことを求めてなんて無い。そんな事は、絶対に無理だし、出来たとしても、出来る人を、私は()とは思えない。」

「………」

「辛いことがあったのに次の日にはケロリとしてる、なんて薄情な白狼にも、なってほしく無い。だから、それでいいの。辛いこと、悲しいこと。その全てを受け入れろなんて言わない。引きずって生きったって構わない。でも、()()()()()()()()()()()()にしたらダメだよ。私が前に狂気をそれにしてたのと、おんなじように。」

「!!……」

俺は、フランのその言葉に、圧倒され、頭を揺さぶられ。気付いて。

「……悪い、面倒かけた。」

「ううん。ただ強いだけの人を、私の希望にしたく無いから。私の希望は、強くなくたっていいの。私の希望は、私が守るから。」

フランの決意とも、願いとも取れるそのセリフに、俺は

「…決めた。ぜってえフランに守ってもらう事はしない。俺は、フランの最後の希望だからな。」

フランの頭を撫で、言う。

取り戻した日常は、犠牲があって得たもの。

絶対に守り抜く。俺はそう誓い、今日のこの日を過ごした。




遅れてすいません。すこし忙しくなりまして…文化祭の練習やら課外やら宿題やらでてんてこ舞いでして…なんとか一つずつやりながら投稿していきますので、あー、今日は更新されてんなー、くらいの軽い気持ちでどうぞ。

あの夜、確かに交わした約束。
あの夜、確かに誓ったいたずら。
全ては、あの夜から始まった。
次回、東方希望録
教師、いたずら阻止の段
さあ、ショータイムだ!

感想、評価、お待ちしてます!ではでは!
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