誰を傷つけるでもなく、傷つけられることも無い立場。
ある意味最強の立場。
しかし、それはどちらの味方もできないということ。
ある意味最弱の立場。
最強にして最弱。厄介極まりない立場は、時に憎まれる立場であることを、俺は知らなかった。
東方希望録、始まります。
…問題が、立て続けに起こった。
何故か、罠が多数仕掛けられていたのだ。それも、俺に向かっての物が多くあって、まあまだ良かったが。ま、
「……はぁ。不幸だ。」
「しろーせんせー、だいじょーぶー?」
「んー?ああ。まあな。大丈夫だ。」
「ウサササ…疲れてるウサ。このままいけば、いつか疲れて引っかかる…!」
近くの茂みで、てゐは暗躍していた。
「…んで、ここはこうなるわけだ。と、今日はここまでだな。」
時間になり、生徒たちは帰宅する。その時である。
「へ?うわあああ!!」
「!?」
どしゃあ!と生徒の一人が何かに落ちる音がした。
「夜月!」
「分かってる!おーい!大丈夫かー!?」
見れば、
「【走符 ドライブ】。変身!」
(ドライブ!タイプ、ワイルド!ターイヤコウカーン!フッキング、レッカー!)
すぐにスペカを使い、仮面ライダードライブ、タイプワイルドレッカーに変身し、落ちた生徒を救出する。
「これでよし。ケガは無いか?」
「はい!」
「よし。んじゃあ、気をつけて帰るんだぞ。」
そうして俺は生徒を改めて見送る。…で。
「………覚悟しろよ。野ウサギが。」
「っ!?(バレてたウサーーー!?)」
俺が言うと、近くの茂みがガサリ、と音を立てる。
「俺だけならまだしも、生徒たちに手ェ出しやがって。ぜってえゆるさねぇ!【武士 鎧武】!」
新たなスペカを使う。左手に戦極ドライバー。右手にカチドキロックシード。ドライバーを腰に装着。ロックシードを起動。
(カチドキ!)
ドライバーにセットし、ブレードで切る。
(ソイヤッ!カチドキアームズ、いざ、出陣!エイ、エイ、オー!)
そしてすかさず極ロックシードを取り出し、起動。
(フルーツバスケット!)
「ま、ままままずいウサー!」
てゐは危機を察知し、飛び去ろうとする。だが。
「逃すか!ふっ!」
極ロックシードをドライバーにセット。極ロックシードをひねり、
(ロック、オープン!極アームズ。大・大・大・大・大将軍!)
俺は仮面ライダー鎧武、極アームズに変身し、極ロックシードをひねる。
(ドンカチ!)
ハンマー型の武器、ドンカチを召喚し、サッカーよろしく蹴る。その軌道は、飛び去ろうとするてゐの後頭部を容易く捉え、撃ち落とした。
「ウサー!?ぐえっ!」
もちろん、着地など出来るはずもなく、したたかに身体を打ち付けたてゐは。
「きゅう……」
気絶した。
「ハッ!?」
「よう、目覚めたか、うさぎさん?」
「げえっ!?夜月!?」
目覚めて早々、ひどい反応だ。
「ま、許さんけどな。…で?なんであんなことした?」
「……仕返しウサ。あの時、思いっきりやられた仕返しウサ!」
「……あー、俺がブチギレてた時の。たしか…因幡てゐ…だったか。」
「…………」
てゐは答えない。
「どうでもいいけど、俺だけにしとけよ?俺じゃなかったら大変なことになってるものもあったんだから。」
「………え?」
俺がそう言うと、てゐは驚く。
「な…怒らないウサ!?」
「いや、もう罰みたいなの食らったろ。お前。まあ、強いて言うなら、俺にとっては
「………めちゃくちゃウサ。どう考えてもこっちが悪いのに…」
「ま、俺は今回中立だからな。善でも悪でも無い。お前が相対している俺が善でも悪でも無いんだから、お前にも善悪なんて問えないよ。悪があってこその善、善あってこその悪だからな。」
俺はそう言って笑い、去っていく。
「……卑怯ウサよ…それ。よし!こうなったら、もっとすごいいたずらやってやるウサ!!」
こうして。俺とてゐの、それなりにルールの決まったいたずら合戦がはじまったのだった。
日をまたぐと、書きたかったことを忘れてます。
…でもノートに書いてると時間が勿体無いって気もするんですよね……
心あるものは移ろいゆく。つまり、それは、
俺とフランの心も、それなりに動く、と言うことで。
次回、東方希望録。
Which is lead?
今、俺のリアルが爆発する。
感想、評価、お待ちしてます!ではでは!