人は変わる。精神的にも、肉体的にも。
たまに、約定も変わる。今回は、そんな感じ。
東方希望録、始まります。
限定依頼
「…フラン。」
「解決、でしょう?…いいよ。待ってる。」
はぁ。俺はフランには敵わないらしい。思ってることが筒抜けだ。
「……うん。行ってくる。」
そう言って、取り敢えずドラゴンウィングでも使うか、と思った時。
「待ちなさい白狼。今回は動かないで。」
「「!?」」
背後から声がした。振り向けば、紫がいた。
「…どういうことだ?異変が起きたら解決する。それがお前が俺にした依頼の筈だが?」
俺は少し声を厳しくして話す。
「簡単に言うわ。害はまったくないからよ。」
「……は?」
一瞬にして素にもどる。害がない?んなばかな。
「え、だって異変だろ?」
「ええ。でも、数十年に一度は確実に起こるものよ。そうね…貴方で言えば、オリンピックの様なものよ。」
「んなわけあるか!?数十年に一度単位のオリンピックとか過疎ってるにも程があんだろ!?」
ちなみにオリンピックは四年に一度。随分な差である。
「とにかく、今回貴方は動かなくていいわ。愛しの人と精々ピンク色な日々でも送っときなさい。」
「んなことするか!だいたい、俺やフランには早すぎるっつの!」
「あら、貴方はナニを想像していたのかしら?」
「るっせえ!あーもうわかった!お前の言うとおり、今回だけは紅魔館にいてやる!ただし、正当防衛はさせてもらうからな!」
「まあ、貴方に襲いかかるのなんて、よほど自信のある人か、馬鹿くらいでしょうし、いいわよ。」
そう言って紫はスキマから帰っていった。
で、そこに残されたフランと俺は、ため息を一つついて。
「……戻ろうか。」
「うん。」
二人で紅魔館の中に戻っていった。
「……で、暇なんだよなぁ…」
「恋人になったのにそれっぽいことしてない!そのくせ暇っていうとかどうなの!?」
「いやあ、俺って恋愛経験どころか友情経験すら
フランのツッコミに俺は笑って答える。如何にどんな物さえも"創れる,,俺でも、知らないものはどうしようもないのだ。
「大丈夫。私がリードするから。」
と、フランは自信満々に言う。
「女子にリードされる男子ってのもどうなんだ…?」
と少しばかりの反論を試みるも、
「じゃあ白狼は私をリードできるの?」
と言われれば、黙るしかない。
取り敢えず、苦笑いをしておく。その手の上でスマホをいじりつつ。
「じゃあ…あ!私、外に行きたい!」
と、フランは切り出した。それは、俺がフランに言った言葉。
「いいことばかりでもないけど、吐いて捨てるほど悪くもないんでしょう?」
「……ああ。わかった。夜になったら、外に出よう。」
初めての、デートの約束だった。
五十数話にしてやっとこさヒロインとのデート…おせーよホセ!
まあ、そんなに甘く書けてないなと、自分でも思います。でも!これからなんで!はい!
異変の終わりかけ、俺とフランは外に出る。
そこには、文字通り閻魔がいて…
次回、東方希望録
裁くのは…俺の恋人だーッ!
目覚めるな、その魂!