東方希望録   作:紡ぎ手@異人

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今まで読んでくださった方々への感謝の回。
はっきり言うとUA6000突破回だったりする。

これは、希望の物語ではない。
これは、とある一人の少年に恋した一人の人間と、
とある一人の少年に牙を剥いた世界への、復讐劇である。
東方希望録、始まります。


シーズン1ー最終章 創る者、壊す者《クリエイト・デストロイ》
破界者〜【追想】外の世界〜


その子は、とてもじゃないが運動が苦手だった。

その子は、算数が得意だった。

その子は、月のような銀髪を持っていた。

その子は、底なしのお人好しだった。

その子は、なんでも"創れた,,。

その子は、いじめられていた。

その子は、その子は、その子は。

その子は、世界に、世界中の人々に食い物にされていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は、運動が得意だった。

僕は、国語が得意だった。

僕は、太陽の黒点のように黒い髪を持っていた。

僕は、底なしの臆病者だった。

僕は、なんでも"壊せた,,。

僕は、傍観していた。

僕は、僕は、僕は。

僕は、その子を食い物にした世界中の人々を"壊した,,。

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、11月10日。白狼の誕生日の一週間前に、僕は動いた。僕の一族、朝日家に伝わる能力、"壊す,,力で、まず両親を壊した。もともと邪魔だったし、白狼に敵意を向けていた。"壊す,,には十分な理由だ。

学校には、風邪で休むと伝え、外国との距離を"壊し,,、外国に向かった。

ここにいる全員が、白狼を食い物にした。だから。

「出来ない白狼の代わりに、僕がやってあげるね?【クラッシュハンマー】、【壊人衝】!」

ッドンッ!とハンマーを地に叩きつける。これを、日本以外の全ての国に行った。響く悲鳴。怒号。でも、僕の心には響かない。全部、全部お前らが悪い。白狼を食い物にした、お前らが。

11月15日。日本人以外の人種は、絶滅した。アメリカ、ロシア、北朝鮮は白狼に核を"創らせて,,いた。

鉄道、ジャンボ機、橋。全ての国が、白狼の"創る,,力を目当てに動いていた。

日本に帰った僕は、日本の北から、"壊し,,続けた。そして、

11月17日。白狼の誕生日に、僕は白狼と僕以外の全ての人間の破壊に成功していた。

「おい黒兎(くろと)!みんなを知らないか?学校に来てないんだ。」

まだ真相に気づいていない白狼。早く気づかないかな?もう、最高の誕生日プレゼントを贈ってるのに。

「うん。知ってるよ。」

「本当か!?教えてくれ!」

「っていうか、テレビ見ないんだね、白狼。」

「え?だって砂嵐だったろ?」

もう、鈍いなあ。

「あー、うん。そうだったね。だって。僕が"壊した,,もん。」

と、あっさりとバラす。まあ、仕方ないよね。

「………は?お、おいおい。冗談言うなよ。黒兎は朝日家だけど、能力は持ってないって…」

「……ああ、あれ嘘だよ?白狼にこの世界をプレゼントするためのね。」

白狼の顔が青ざめていく。

「な…じゃあ、まさか…ほんとに…」

「うん。一週間前からやってたんだ。だから、間に合ってよかった。」

僕が笑うと、白狼は怒って、

「黒兎!どうしてこんなことを!?」

「そんなの簡単さ。君のためだよ。『誰も君を傷つけない世界』。それを叶えたかったのさ。」

「俺の傷つかない世界…?そんなののためにお前は…!」

白狼は拳を握って震わせる。どうして怒るんだろう。僕は、君のために行動したのに。

「…許さねえ。テメェはここで、殺してやる。」

「アハッ。いいね。やっと僕を殺してくれるね。」

いつか交わした、白狼が僕を殺さざるを得なくなった時には、僕を殺す、という約束。

「……【パワーソード】。」

白狼は、これから何度も使うことになる剣で、僕を攻撃する。あっさりと、その剣は僕の胸に突き刺さった。

「っ…クソが。」

空は曇り、雨が降る。僕は力尽き、ドサリと倒れる。傷口から、血が溢れてくる。体温とともに、血も抜けていく。

白狼は剣を消し、どこかへ行ってしまった。…うん。これでいい。

『本当に?』

うん。これが僕の望んだことだ。

『…ハ。気に入った。力をくれてやるよ。この破界者(ザ・デストロイヤー)がな。お前の名は?』

朝日…黒兎。

こうして、僕は正式に今代の破界者となり、のちに白狼もまた、日本とは異なる地で、今代の創世者となる。

まさに運命だね。

 

 

 

 

 

 

 

 

『………ぎ、おい子兎!どうした?』

「んーん。なんでもない。ちょっと昔を思い出しただけだよ。ザデスさん。」

約束は巻き戻った。じゃあもう一回果たさせないと。僕は、そのために。

「さあ、幻想郷に行ってみようか、ザデスさん。」

『おう。世界を、お前が統べろ。子兎。」




はい。フランとは違う、本当の白狼と真逆の存在、朝日黒兎。実はこれ、偽名です。

フランは白狼と、能力が逆ですが、黒兎の場合、いろんなものが逆になってます。容姿、身体能力、得意教科、好きなものから嫌いなものまで。

次回、シーズン1最終章突入。まあ、この話がその前振りなんですけどね。

懐かしき再会。真の対極。
そして、約束。
次回、東方希望録。
真の対極、あるいは裏。
さあ、ショータイムだ!

感想、評価、お待ちしてます!ではでは!
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