東方希望録   作:紡ぎ手@異人

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季節の変わり目ですね。皆さんはもう衣替えは済ませましたか?僕はもうすぐ演劇大会なのですが、なんと風邪ひきました。暇なんで書いて投稿です。いや、ちゃんと描きたいとこがあるので書けるときに書いてるってのが真実なのですが。ほんと、季節の変わり目に弱いなぁ。皆さんはお気をつけて!

僕は、君のことならなんでも知っている。
なんでもしてあげる。
知れば知るほど好きになる。知らないことも増えるけど、すぐに知るよ。だから教えて?
東方希望録、始まります。


知らなかったことabout白狼

「でええい!」

俺はパワーソードを振りかぶり、振り下ろす。

「おっと。ハハッ!」

ひょいと躱し、ハンマーを振るってくる黒兎。

「ッ!っぶね!【リボルバー】!」

スペカを使わずに銃を何梃も"創り,,、発砲させる。

「アハッ!【クラッシュハンマー】!」

黒兎の声に呼応して、ハンマーが肥大化。前にドスンと壁のように叩きつけ、弾を防ぎ、ハンマーに当たった弾は"壊された,,。

「チィッ!(あの時よりも格段に強くなってやがる!能力の練度!使い方!どれもレベルアップしてやがる!)」

そうなれば、迂闊に近接攻撃はできない。うっかりハンマーに触れれば、そのまま"壊され,,かねないからだ。

「アハッ。だから遠距離戦…?でもねぇ?それじゃあ僕は倒せない!」

「…だよなぁ。だから、こうするしかないッ!【絶力炎破】ッ!」

「ッ!?【クラッシュ…ぐあっ!?」

黒兎が"壊そう,,とする前にダメージが与えられるものであれば通る。まあ、それに応じた技と、それを発動させる霊力がいるのだが。

「く…やってくれるね!【クラッシュハンマー】!」

黒兎が叫ぶと、ハンマーが呼応し、肥大化する。

「いいッ!?【く、創・鎖(クリエイト・チェーン)】ッ!?」

ガシィンッ!と、振り下ろされる前にその腕を鎖で拘束し、

「【スピードダガー】in…my body!」

身体に速度を上昇させる短剣を溶け込ませ、すぐに近づく。そして、

「【絶力…剛炎斬】っ!」

さらに強化された"力,,をぶつける。

「アハッ!"クラッシュ,,。」

一度ニヤリと笑った後、心底怖い顔で、そう言った。

「なっ!?」

ぱきり、と鎖が"壊れた,,。それと同時に、黒兎が自由になる。そして、ガシッと黒兎が剣を捕まえる。炎が、掴まれた瞬間に消えた。いや、"壊された,,。そしてすぐに、パリン、とパワーソードも"壊される,,。

「アハッ…あはははは!バカだなあ白狼は。今までのはただの遊びさ。なんでも"壊せる,,この僕が、君の"創った,,ものを瞬時に壊せないとでも?」

「し、白狼!」

フランが声をあげるも、どうしようもない。俺は、黒兎に近づきすぎた。

「【クラッシュハンマー】…これで、世界は…」

(ここまで、か。…ま、よくやったほうじゃないかな。だって、俺、本当はそんなに強くなんてなくてーーー)

黒兎のハンマーが、俺の体に当たるーーーー前に。

パリン………()()が、壊れる音がした。

「くはは。なんだ?その無様な姿は?フランの希望とかのたまってた割には、随分とあっけない諦めだがーーー」

ぎゅう、と握りしめたその右手。ばさりと広がった、普通なら飛べそうもない翼。紅く、妖しい光を帯びた瞳。俺の横に飛んできたのは、フランの心の中に巣食っていた、狂気だった。

「え……フラン?じゃあ、今"壊れた,,のは…」

と、黒兎を見る。そこには、ハンマーを握っていた右手、いや、右腕を抑える黒兎の姿があった。

「く…き、吸血鬼…キサマァ!」

「フン。知らなかったようだから教えてやる。白狼(コイツ)を"壊して,,いいのは、私だけだ。覚えておけ。」

と、フランは得意げに言った。

「……ふ、フラン…どうして?」

「勘違いするな。私はただ、お前が私以外の誰かに"壊される,,のが癪に触っただけだ。他意はない。いいな。」

「………ああ。わかってるよ。」

「……ふん。ならいい。とっとと奴を倒して、世界とやらを統べろ。その後にお前を"壊して,.、私が統べるというのも一興だ。」

と、そう言ってフランは元に戻る。

「っフラン!大丈夫か?」

「……っうん。白狼こそ…何もされなかった?」

「ああ。最高の手助けをしてくれたよ。」

「そう。良かった。」

一度地に立ち、フランを下ろす。

「助かった。礼でも伝えといてくれ。」

そう、一言だけ述べて、俺は再び黒兎の元へ飛び立つ。

「ぐ…があ…白狼…ぼくは、君に勝つ。勝たなきゃいけない!」

「……なんでだよ。どうして、そこまでこだわる?」

「!アハッ。そういえば、話してなかったっけ。僕が君の力を手に入れて、世界を統べる理由。簡単さ。世界を"創り,,直すんだ。君も含めてね。ただし。この世界では能力者は現れない。朝日家だからって、夜月家だから、なんていうこともない。平等な世界さ。」

「な…そんな世界を"創る,,意味があるのか!?」

「ああ。だって、これは君のためだ。白狼。」

その、黒兎の言葉に、俺は衝撃を受ける。

「俺の、ため…!?」

「そう。全て、全て君のためだ。君を初めて見たときから。君がいじめられていたのを知ったときから、僕は君のために行動すると決めていた。」

わけが、わからなかった。あの世界の全ての人間を"壊した,,ことも、俺の為?

「そう。君を守る為さ。君ほどの男が、気づいてないわけないだろう?君は世界の食い物にされていた。あんなにひどい目にあっていたのに、君が少し本当のことをバラしただけであの始末だ。あんな世界に、価値はないよ。だから"壊した,,。そうすれば、君は自由だからね。まあ、まさかこっちにきてるなんて、思わなかったけど。」

つまり。黒兎は、世界の食い物にされていた俺を、見ていられなかった。だから、こうして、世界を"壊した,,。そういう、ことだった。言葉の上では、理解できる。だが。だがっ!

「ふざけるなよ!誰も、誰もんなこと望んじゃいねぇんだよ!誰が言ったんだ!?ああ!?俺が酷い目にあってて!苦しいから!辛いから世界の全てを"壊せ,,なんて!誰が言うかよ!?」

「君は、望んでなかったのかい?」

「ったりめーだ!馬鹿!」

俺ごときのために、世界が滅んだ。そんな事実を、叩きつけられて。

冷静でいられるほど、俺は冷酷ではない。

「そっか。知らなかったよ。まさか君が、あの世界を守りたかったなんて。」

黒兎は手を広げて。

「…テメェはやっぱ危険だ。ここで殺す。今度は幻想郷、なんて、シャレになんねえからな。」

俺は再びパワーソードを"創り,,、構える。

第2ラウンド、開始。

 




はい。もうそろそろ黒兎戦終了にしたいです。まあ、結果がどうなるかはわかってるとは思いますが、そこに行き着くまでの、過程を楽しんでいただければな、と思います。

世界ってのはな、拝むほど良くはない。けど、吐いて捨てるほど悪くもない。…そう。悪くなかったんだ。だから。次回、東方希望録。
黒兎チェンジ・トゥワイス。
さあ、ショータイムだ。

感想、評価、お待ちしてます!ではでは!
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