うう…感想が欲しい……待ってます。
祝福と、呪い。
同時に為されたそれは、
俺の脳裏に、あの爺さんと少年の夜を思い出さずにはいられなかった。
正義の味方と愛。
託された、注がれたものは違うけど。
東方希望録、始まります。
黒兎の処理は、フランが"壊して,,くれた。
その際、自分の中に何か力が流れ込んでくる。これが、朝日家秘伝の、"壊す,,能力。
「…ほんと、いらねえってのに。」
その言葉は、誰に向けたものか。答えるものはおらず、もうそろそろで、夜が明けそうだった。
「…白狼、紅魔館に戻ろう?」
「.…ああ。」
取り敢えず、俺たちは紅魔館の中に帰った。
「…白狼。もう、終わったんだよね?」
フランの、労わるような問いに、俺は。
「…………ああ。終わった。俺の、俺の世界のいざこざは、これで終わりだ。……望むべくもねぇ、ハッピーエンドだ。」
「……そっか。」
「ああ。そうだ。」
嘘だ。こんなのは違う。でも、言うしかない。元凶は取り除いた。俺とフランは生き残った。これが正解だと。これが、ハッピーエンドなんだと。でなければ、終わりがなくなってしまう。
「……」
部屋に着いた。ドアを開け、ベッドに倒れこむ。目を腕で覆い、ほう、と息をつく。脱力し、意識を睡魔に委ね……
「白狼の、嘘つき。」
「っ!?」
言われた言葉に驚き、飛び起きる。
と同時に、
「とうっ!」
と肩を押され、再びベッドに倒される。吸血鬼の力でやられているため、反応すらできずに倒される。
「へぶっ!?な、なにすんむっ!?」
少し体を起こし、文句を言おうとした、その時。………その、なんだ。
「〜〜〜〜〜っ!?」
「んむ、ちゅ、ん〜」
唇を、塞がれていた。それも、これまでの指で当てて止めるのではなく、フラン自身の唇で。……もちろんキスだった。
「んー!?んー!?ぷはっ!?ふ、フラン!?」
「はぁ…はぁ…わ、私に嘘をついた罰だよ!」
フランはモロに顔を赤くさせ、言った。俺も勿論頭が茹で上がっているため、何が何だか分からない。
「はぁ?ちょ、わけわかんないって!」
「忘れたの?白狼、約束したよね?辛い事、悲しいことがあった時、何もかも受け入れて進もうとしなくていいって。弱音を吐いたっていいって。
忘れるわけがない。アレは、俺の過ち。俺の背負うべき咎だ。
「でも…だってさあ……」
俺は自然と握り拳をさらに握りしめ、涙をこらえる。強くなると決めた。誰の前でも倒れず、挫けることのない希望になると。
「私は白狼の恋人。愚痴だって、弱音だっていくらでも受け止めてあげる。いざとなったら、私が"壊して,,あげる。無理をして、無茶をして、嘘をついてまで私たちに笑いかけなくていいの。だって、無理してるの、わかったらさ、」
フランは、俺の猫背によってぐにょりと曲がっている背中を抱き寄せ、
「そっちの方が、辛いよ。白狼だって、それがわかる私たちだって。」
「うう……うわああああああ!」
そんなことを言われて、耐えていた涙が流れないはずがなかった。フランの背中を抱き寄せ、泣き続けた。
「嫌だった!辛かった!友達に、親友に剣を向けていたことが!嬉しいわけないだろ!!外の世界でだって、あいつの胸に剣を刺した時、こっちの胸も痛かった!あいつが笑って、死んでいくのを見て、楽しいわけないだろ!なんで……なんで俺なんだよ……」
無様だった。どうしようもないほどに見苦しかった。けれどフランは絶対に、そんな俺を咎めることはしなかった。
「…うん。白狼はいつだって優しくて、責任感が強くて。ちょっと脆くて。でもみんなのために頑張って。辛いよね。だから、休んだっていいのよ。私たちはいつまでも白狼に守ってもらうほど、弱くはない。」
「!!」
フランの言葉に、俺はハッとする。何をやっていたんだろうか。そんなこと、とっくの昔にわかってなきゃいけないことなのに。
「……わるい。もう目ェ、覚めたわ。」
「今度こそ、ちゃんと頼れそう?」
「……正直、あんまし頼りたくないんだ。自分への評価は勿論低いけど、他人から足手まとい、とは思われたくないから。」
「……まあ、許す。でも!無理しないで、きちんと頼ること!白狼は
「……」
いつの間にか倒れていた俺の顔の両隣に手を置き、フランは俺をきっちりと見つめて言った。で、俺は。
「…じゃあ、一つ、安心をくれよ。」
「え?それってどういう……んっ!?」
今更、遠慮なんてない。……少なくとも、今、この瞬間だけは。いつもなら、恥ずかしがってできるわけないけど。
たまには俺から、仕掛けてみるのもいいだろう。
「ぷはっ……も、もうっ!いきなりなんてひどいよ!もっとこう…雰囲気とか!」
「仕方ねえだろ。
「え?」
俺がそう言うと、フランは一瞬固まり、その隙に俺はベッドから抜け出し、レミリアたちの待つ食堂へ向かう。
心の中で、実はダブルミーニングだ、と言っておいて。そう。LOVE的な意味のスキと、隙。俺の心の中がスキだらけだったのと、フランの様子が隙だらけだった、ということである。それが今わかったのか、俺の部屋であるはずのところから、大きな叫び声が聞こえた。
それがまた、面白くて、俺は腹を抱える。笑いすぎて涙が出る。
その後、フランが猛スピードで追いつき、背中に頭突きを食らわせる。
嗚呼、なんと素晴らしきこの世界。そんな、柄にもないことを思い、俺はその日をいつもと同じように過ごした。
希望は損なわれない。
希望は折れない。
希望は負けない。
希望は、希望は、希望は。
希望は、明日も明後日も変わらず輝き続ける。
はーい!これにて、シーズン1!
やっと、ここまできました。ここからはシーズン2が始まります。タイトルは…
東方希望録 シーズン2
です!…なのですが。ここで一つ問題がございまして。自分、高校二年なので、そろそろ三年生になります。そうなると勿論受験がありますので、投稿ペースは勿論落ちます。それでも、エタるつもりはないので、本当に暇な時にのぞいて、あ、更新されてるな、くらいの感覚でご覧いただければ十分です。こちらも、できる限り更新していく所存です。
では、白狼とフランにさらなる幸せがあることを願って!
感想、評価、お待ちしてます!
ではでは!
取り戻した幸せ。安心していた矢先に浮上した新たな疑問。あの時のゴタゴタは、まだ終わってはいなかった。
次回、東方希望録 シーズン2。
新たな力、あるいは祝福。
さあ、ショータイムだ!