紅き館。紅魔館。その門番たる紅美鈴を倒し、その中に入った。入ってからも、妖精たちは何体も現れる。
「だーもう、キリがねぇ!」
「確かに…ちょっと多すぎるぜ!」
俺と魔理沙はぼやく。無言ではあるが、霊夢も少しばかり苛つき始めていた。
「【剣撃符 絶力剛破】ッ!」
いつもの絶力破を強化し、放つ。
バババババッ!
衝撃波は、一面の妖精たちを蹴散らしていく。
「ひゅうー。すっごいわねー。最初から使いなさいよ。」
「いやこれ割と霊力量食うんだよ。そう何発も撃ってたらぶっ倒れるっつうの。」
正直、そんなに霊力量に余裕はない。「無」から「有」を"創る,,のは並大抵の霊力では、幻を"創る,,のがやっとなのだ。
それをポンポンできる俺の霊力量は並みでないことはわかるものの、大技を連発は出来ないのだ。
「…お?」
少し行ったところに、物々しい扉があった。
「…どうしたの?」
「いや、デカイ扉だから、何かあるかな、と思ってな。」
と、とん、と扉に触れる。するとその瞬間、
ゴオオオッ!
「なっ!?」
突如強い風が吹き、俺を、俺だけを吸い込んで行く。
「罠かっ!?」
後悔しても遅い。台風並の強風は、俺だけを吸い込んで、バタン!と閉じた。
「白狼!」
「どけ霊夢!」
霊夢が声をあげ、魔理沙は自身の武器であるミニ八卦炉を構え、
「【恋符 マスタースパーク】ッ!」
七色の極太レーザーを放つ。が、扉は破れない。
「!火力が足んねえか!」
「違うわ魔理沙!コレは…結界ね。それもかなり強固な。」
つまり、俺と霊夢、魔理沙は。
「やられた。分断されちゃった。」
そういうことだった。
「っとと、ここは…!すっげー。」
扉に吸い込まれ、部屋の中に入れられた俺を出迎えたのは、本。本。本。まさに本の山であった。
「へー、この館には、図書館まであるのか。…ラノベはあるかな?」
「らのべ…聞いたことのない種類ね。そんな本があるのかしら。」
「ッ!誰だ!?」
俺はすぐに手に持ったパワーソードを声のした方に向ける。
少なくとも、味方ではないと思ったからだ。そこには。
「ようこそ。私の図書館へ。私はパチュリー・ノーレッジ。魔女よ。」
「魔法使い…こりゃまたメンドそうなのが来たな。」
「心配しなくても、すぐに済むわ。貴方を倒してしまえば。」
と、パチュリーは言う。だが。
「あ?霊夢と魔理沙もいるんだぜ?」
と、俺も負けじと反論する。すると。
「そっちも対策済みよ。もっとも、もう終わってるかも知れないけれど。」
「何?」
「貴方の知る必要のないことよ。少なくとも、ここで倒れる貴方には。」
その言葉は、開戦の合図であり、俺に、早くここを脱出させようと思わせるのに、十分な言葉だった。
「くっ…だったらすぐにでも終わらせてやる!【翼符 ドラゴンウィング】ッ!」
竜の翼を"創り,,、飛翔する。
「さあ、ショータイムだ!」
「智は力なり…それを貴方の体に刻み込んであげるわ。さあ、来なさい。『今代の創世者』。」
「ッ!だからなんなんだよその『創世者』って!」
謎は謎のまま、戦いは。
「オオオオオッ!」
「【火符 アグニシャイン】ッ!」
始まった。
はい。と言うわけでパチュリー戦開幕でございます。
彼女は美鈴や霊夢と違い、白狼のことを少し知っているようです。さて、"創世者,,とは誰なのでしょうか?そして、戦いの行方は?パチュリーの言うレイマリたちへの対策とは?次回をお楽しみに!
……あ、感想、評価お待ちしてます。はい。