『言霊使いと幻想郷』   作:零戦

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取り敢えずはプロローグ的なのを後編は何とか仕上げ。
秘封倶楽部編は2〜3話を予定してますが、細部は不明。
大空魔術とかも考えましたが、秘封倶楽部のCD関連が全て実家にあるのでネタ関連はネットから拾わざるを得ない状況ですはい。
小説の方も上手くやれたら順次消していきますのでご了承下さい。


リメイク予定 プロローグ 秘封倶楽部との出会い後編

 

 

 

 

 

 

 

「あ、いたいたッ」

「ごめんなさい、蓮子が道草を食っちゃって……」

 

 数日後、将樹に蓮子とメリーは大学近くの喫茶店に来ていた。

 

「しかし、学部は違うが同じ大学だったとはな」

「まぁ学部は無駄に多い大学からね」

「蓮子の超統一物理学やメリーの相対性精神学よりは目立たない法律学部だからな」

 

 将樹は苦笑しながらそう言って運ばれてきたコーヒーを啜る。三人は同じ大学に通う大学生であった。あれからの自己紹介で同じ大学と分かっては蓮子も何処の学部か聞いてくる程だった。

 取り敢えずその日は二人の家付近まで送り別れ後日の再会となった。それが今日であったのだ。

 

「さて、一息したから聞きたい事はあるわ」

「まぁ……俺の能力だよなぁ」

「勿論。でも、まずは私の方からね。私も能力は使えるのよ」

「ふーん、どんな能力なんだ?」

「私のは『星を見ただけで今の時間が分かり、月を見ただけで今居る場所が分かる程度の能力』よ」

 

 将樹の問いに蓮子はムフーと自信満々に答えるが隣のメリーは溜め息を吐いていたりする。

 

「写真を見ただけでも位置を特定出来るわ。写真の星空を見ても写真が撮影された位置と時刻を把握出来るわね」

(ただの計算じゃないかしら……)

 

 蓮子の言葉にメリーは発しようとした言葉を堪えて口には出さなかった。

 

「それで私のは『結界の境目が見える程度の能力』よ」

「結界……?」

「えぇ。此方とあちらの境目が見えるといったところかしら」

「それが最近は結界を操るような感じになっているから能力が進化している可能性も捨てきれないわね」

「成る程。そんで二人してあの廃神社で何をしてたんだ?」

「勿論、不思議の研究よ!!」

 

 蓮子がバンと机を叩く。その音に周りにいた人達が何事かと振り向いたが将樹が頭を下げた事で周囲の人達八興味を無くし己の用事に向き合う。

 

「不思議の研究ってのは?」

「科学が発達している今、過去に起きていた不思議は無くなりつつある。私はその不思議を調べたいのよ」

「成る程ね……でもやり過ぎたらあの結果か?」

「う、あれは……」

「あれはいつものように結界の中に入ったらあの土人形に出会したの。それで結界を通して逃げたけど……結界が閉じる前にあの五体だけが出てきたのよ」

「……ん? という事は結界の中には……」

「……出会した時、30はいたわね」

「よく生き延びれたな……」

 

 蓮子の言葉に将樹は溜め息を吐く。まさか結界の中にそれだけもいたのならあの時、二人が慌てて逃げ出して来たのも分かる気がする将樹である。

 

「それで将樹君のはどんな能力なのかしら?」

「あぁ俺か……さて、どうしたもんか……」

 

 蓮子の言葉に将樹は首を捻る。ふと、蓮子のコップの水は無くなっていたので舌を出してお代わりを出したのである。

 

「『水』」

「「ッ」」

 

 二人が見ている中でコップに水があっという間に注がれたのである。

 

「これは……」

「魔法……という事かしら?」

「いや、魔法だが魔法じゃないな」

「というと?」

「これは『言霊』によって具現化された水だ」

「言霊……」

「確か言霊って言葉に宿る霊の意よね? 古代の日本人は言葉に宿る霊力が言語表現の内容を現実に実現することがあると信じていたと言われているわね」

 

 メリーの言葉に将樹は頷く。

 

「あぁ、その言霊だ。俺は『言葉を具現化する程度の能力』が使える」

「成る程ね……だからあの時、『凍』と言って土人形と周囲を凍らせたのね」

「あぁ、そういう事だ」

 

 将樹はそう頷きながらコーヒーを一口啜る。

 

「この能力は最初は持っていなかった」

「持っていなかった?」

「あぁ……昔、小さい頃の話だ。俺は田舎に遊びに行った時、山の中で行方不明になって誰かに助けられた。それからこの能力が使えるようになった」

「誰かに助けられて……?」

「それって……」

 

 二人の言葉に将樹は首を横に振る。

 

「それは分からない。俺もそこまでの記憶が定かじゃないし、死んだ親にも一度聞いたが誰に助けてもらったか分からないらしい。行方不明になって捜索後に家に戻ったら庭で倒れていたらしいからな」

「そう……でも、助けてもらえなかったら此処にはいないし言霊も使えないものね」

「あぁ。誰かは分からないが助けてもらったのは感謝はしているな」

 

 そう言って無くなりかけのコーヒーを飲み干し、ウエイトレスの人を呼んでコーヒーのお代わりを頼む将樹である。

 

「ま、だからこそこの能力があったからあの日の夜、二人を救える事が出来たわけだ」

「成る程ね……ねぇ将樹君、物は相談なんだけど……?」

「ん? 何だ?」

 

 蓮子がズイッ顔を近づけてくるので将樹は思わず後退したが、蓮子は笑みを浮かべていた。

 

「将樹君……私達の秘封倶楽部に入らない?」

「秘封……倶楽部……? 何じゃそれ?」

「フフン、秘封倶楽部ってのはね。非科学を追求し冒険する霊能サークルなのよ」

「成る程……分からんッ」

(まぁそうでしょうね……)

 

 将樹の言葉にメリーは溜め息を吐きコーヒーを啜るのである。実際、不思議を求めて活動するサークルなので破茶滅茶なのはメリーも理解しているところである。

 

「それで……本音は?」

「将樹君がいれば化け物に襲われても追い返してくれると思うから!!」

「んなこったろうと思ったよ……」

「ほんとごめんなさい……」

「あぁいや、メリーが悪いわけじゃないから大丈夫だよ」

 

 謝るメリーに将樹は苦笑するのである。

 

「けど……良いよ、そのサークルに入るよ」

「本当ッ!?」

「今更嘘でしたーとは言わんよ。まぁ同じ秘密を共有するならそれしかないだろ。それに……」

「それに?」

「どうもお前らを見てるとそのうち無茶するように見えなくてな。ブレーキ役がいてもいいだろ」

「ちょ、ちょっとッ。その言い方だと私も暴走するような言い方じゃないッ」

「メリーも暴走する方だろ。多分、蓮子から影響されてるぞ」

「……認めたくない事実だわ……」

 

 メリーは頭に手を抑えるがまぁ仕方ない事だろう。

 

「じゃあ取り敢えず……将樹君も秘封倶楽部のメンバー入りねッ」

「あぁ」

「よーし、じゃあこの世の不思議を見に行きましょッ」

 

 そうビシッと宣言をする蓮子である。斯くして将樹は蓮子とメリーのサークルである秘封倶楽部のメンバーになる事になったのである。

 なお、将樹が秘封倶楽部のメンバー入りした事は大学でも持ちきりとなった。

 

「なぁ近藤、何かあったのか?」

「んー……まぁ、宇佐見の波長が俺と似ていたのかもしれんな」

「あぁ、レトロ物とか好きだもんな近藤」

 

 大学の同級生とそう話す将樹である。そうしているうちに講義室に蓮子が入ってきた。

 

「将樹君、講義終わったらカフェテリアに集合ね。今日も面白いところに行くわよ」

「ホイホイ」

「……勿体無いよなぁ宇佐見も。顔は可愛いのに中身があれだと」

 

 蓮子が離れた後、同級生はポツリと呟くが将樹は特に気にしなかった。

 

「さぁ……どうだかな」

 

 そうポツリと返す将樹であった。そして講義が終わり、カフェテリアに行くと蓮子とメリーがお茶をしていた。

 

「来たわね」

「おぅ。それで、今日はどうするんだ?」

「勿論、未知な場所に行く為の準備よ」

 

 将樹の言葉に蓮子は笑みを浮かべてそう言うのである。斯くして将樹を加えて三人になった秘封倶楽部は活動を開始するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 但し、三人での活動期間は短い期間となる事はまだ三人ともこの時はまだ知らないのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 




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