魔法科高校の比企谷君 再投稿   作:sazanamin
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やはりどうして俺が巻き込まれるのかわからない

同日放課後、なんか毎日来ているような気がしたが今日も今日とて生徒会室に来ていた。

「じゃあはんぞー君と司波君、比企谷君でバトルロアイヤルね」

「「「はぁ?」」」

そして会長がそんなふざけたこと抜かしたのは生徒会室に来てから15分のことだ。
気持ちの整理を付けるためにここに来るちょっと前からその15分のことを振り返ってみよう。













「比企谷君、いる?」

本日最後の授業が終わった瞬間に教室の出口にはこの学校の学生の中で最高権力の持ち主が立っていた。
うぁ何で今日も来たんですか…
どうしよう、隠蔽魔法使って逃げようかな…
俺の隠蔽魔法使えばその魔法もついでに隠蔽されるし、もともと隠蔽スキルあるから最強の隠蔽になるんだが…
隠蔽隠蔽言いまくって自分でもよくわかんなくなってきた…
っていうか学内で俺が魔法を使ったらどうなるのだろうか?
学内は基本的に魔法の使用は禁止である…だけにかかわらず一般生徒のCAD携帯すら禁止されていたりするのだ。
俺みたいにCADが一般の物でなく、企業と専属契約で与えられたものに限っては情報漏洩の可能性がある場合その限りではないが…
結局その時でも学内で魔法を使ったら校則違反、学外で使うと法律違反になるのだが魔法を感知されない俺にはあまり関係ない。
でもまぁ、行くしかないか…
さっきから会長はずっとこっちの方見てるし…
さすがに魔法の痕跡が残らないからと言って目の前で消えたら魔法使ったとばれて、このままついていくよりも長い時間拘束されることになるだろう。

こうして生徒会室まで連行された。
相変わらず男子からの目は痛かった…












「比企谷、お前も来たのか…」

生徒会室に入ると、入り口近くで苦笑いしながら司波兄…

「お、おう…会長さんに呼ばれたんでな…」

「……ですから!」

奥の方では司波妹のほうが制服のラインの色から判断して男の先輩と言い合いもどきのことをしているようだ。

午後の授業の一件があったため司波妹に対する恐怖が若干あったりする。

「あの抗争の3割はお前の責任だぞ?比企谷…」

目線で俺が言い合いに注目していることが分かったのであろう、司波兄はそう言った。

「なぜだ…俺が何を,,,もしかしてお前の風紀委員の話か…?」

「あぁ…」

ドウモスイマセンデシタ…

「まぁ、俺帰っていいかな?関係ないし…」

「比企谷、お前ってなかなかひどいやつだよな…」

いや、だって関係ない人間がいて周りの邪魔をするなんてことできないし…
あ、そもそも俺の周りには基本的に人いませんでした(テヘ
うん、結局帰ろう!
そんな瞬間だった、例のセリフが聞こえてきたのは…
















あれ?結局なんで俺まで巻き込まれたのかわかんなくない?

「会長、俺までなんで戦わなきゃいけないんですか…?」

「あら、比企谷君私がここまで連れてきたのはそのためよ?あなたの実力が知りたかったからここまで連れてきたのだけど?」

小首かしげながらそういう会長…
あざとい、1発で看過できるようなあざとさだった。
まるで容器が簡単につぶせる水レベル…
自分で言っておいて何言ってるのかわからない…

だが隣にいた先輩には効果抜群であったようだ。
 
「か、会長の言うことであれば僕は従います、そこの2科生に実力の差を教えるいい機会ですから…」

うわー、この人ちょろいな~
っていうかこの先輩も司波のことしか眼中にないようだからやっぱりおれは帰りたい。
ちらっとスマフォで時間を確認すると小町が学校から帰ってくるには少し早い時間だった。

「一応聞きますが、俺がこの勝負を受けるメリットは?」

そう会長に問う。
会長はにんまり笑って、こういった。

「メリットはありませんよ?ですが受けなかったときにデメリットは生じますけどね?」

教師よりも権限のある生徒会長…
そんな人にこんなことを言われて逃げることができるほど、俺は先を見通せない人間ではなかった…








ってなわけで第3演習室に移動する俺たち、その間に司波兄妹がいちゃついていたが目視すると小町に今すぐ会いたくなってしまうため極力そっちの方向は見ないようにした。
第3演習室は縦長の構造をしておりかなりの大きさがある。
ちなみに先ほど魔法実技の時間4対4の戦闘(司波妹の虐殺とも言う)を繰り広げたのもこの第3演習場だったような気がする。


「あ、あれ?司波君はいつも複数のストレージを持っているのかしら?」

気になったのだろう、会長はそう司波に尋ねた。

「えぇ、汎用型を使いこなせるほど処理能力がないので…」

そう言う司波の口調は謙遜や萎縮したというものはなく、いつものように淡々と事実を言うようなものであった。
一方の副会長は司波のその言葉を鼻で笑い、自信満々の顔をしていた。

あ、なんかデジャビュ…
司波妹が何回か魔法を外した時に見せた森下と同じ顔をしていた。
どこかの誰かが勝負は始まる前に終わっている、的なことを言っていたが、もしそうなのだとしたらこの勝負で副会長が勝つことはないだろう…いや、知らんけど。

「では、ルールを説明する。」

そう、風紀委員委員長である渡辺先輩は切り出した。
どうやらこの試合の審判は彼女が引き受けるらしい。

「相手を死に至らしめる術式、並びに回復不能な障害を負わせる術式は禁止、直接攻撃は相手に捻挫以上のけがを与えない範囲であること、武器の使用は禁止、素手による攻撃は許可する、勝敗は自分で負けを認めるか、審判が続行不可能と判断した場合に決する。ルール違反は私が力ずくで処理するから覚悟しろ」

よし、言質は取れた。
渡辺先輩の試合説明をして心の中でガッツポーズをする俺。
ぶっちゃけこんなの適当にやって帰りたいところだが、だらだらやって小町の下校時間よりも遅くに帰ることになってしまっては大変だ。
わざと負けるなんてものは論外である。
導き出される答えは俺が速攻で倒すしかない。
……あぁめんどくさ…
だいたいそもそも何で魔法科の人間は戦うのがこんなに好きなのだろうか?
司波の実力が見たいのだったら実習期間でも設けて試してみればいいだろう。
そもそも俺が闘う意味が全く持ってわからなかったりする。
俺はただ何事もなく学校に通えたら…いや、できればそれもせずに家中に引きこもっていたい。

閑話休題

そんなことよりも冷静に考えたら司波に勝ち目などあるのだろうか?
魔法士の勝負といえば先に魔法を当てたほうが勝つ。
これは当たり前だ。
魔法を一度当ててしまえば相手は吹き飛ぶ、またはひるんだりする。
その間何もできない相手に対して攻撃したほうは次の魔法の準備に入ることができるのだ。
つまり一度攻撃当てれば滅多打ちなわけだ。
CADからの魔法発動では魔法力の高い一科生である俺や副会長のほうが圧倒的に高いはずである。
だからこそ心配こそすれ、負けるとは微塵も思っていないであろう司波妹の態度が分からなかった。
考えられる可能性として俺と同じBS魔法士であるか、魔法以外…それこそ地の肉体勝負に優れているかのどちらかだろう。
ここは安直に攻撃を仕掛けてはいけない。
俺の腐った目から収集した情報をもとに脳はそう判断を下した。


渡辺先輩は俺たち3人の顔を交互に見て右手を上げる。
その右手が振り下ろされたときこそ勝負の開始だろう。
だからこそ俺はこの時に・・・・魔法を発動させる。

そうしてついにその時が来た。

「はじめ!!!」

まず司波が動く、俺と副会長の間を目指すようにおおよそ一般人には出すことのできないスピードで移動した。
後者か!
その瞬間俺はそう思う。
というか軽く残像が見えたぞいま…
リアル残像拳なんて初めて見た…
もちろん俺はそのスピードを目でとらえることはできたが反応することなどできなかった。
副会長は眼を見開き、小刻みに震えていた。

「は??」

何が起こっていたのだろうか?
目でとらえた限りでは司波は高速移動中に俺と副会長に3発ずつ拳銃型のCADの引き金を引いていた。
つまり何らかの魔法を発動したはずだ。
俺が内緒で試合前から発動させたのは肉体強化魔法…厳密に言えばそうではないのだが効果的にはそれほど変わらない。
そのおかげで俺は副会長のようにシャブ中みたいな状態にならずにすんでいるのだろうか?
考えていても司波の使った魔法がどのようなものであるかわからないのでは答えは出なかった。

そのまま倒れた副会長を役員の人たちが道の隅にどけ、その間に司波が話しかけてきた。

「比企谷…お前は何かしたようだな」

「いや、俺でもなんでお前の攻撃防げてるのか分かんねーし…てかお前がなんの攻撃したのかもわかんねーよ」

冷静に俺のほうに向き合ってくる司波。

「魔法展開するよりも早く撃ったはずなんだが…って比企谷お前もしかして…」

俺が事前に魔法を展開していたことに気が付いたようだ。
だがそんなときのために先ほど言質をとっておいたのだ。

「何のことだけ?でも渡辺先輩は言っていたよな『ルール違反は私が(・・)力ずくで処理するから覚悟しろ』って」

ばれなきゃ犯罪ではない、これもどっかの誰かが言っていたセリフである。

「お前は悪いやつだな…」

ほっとけ!
そう言いながら片手でvi〇a型CADのボタンを操作する。
使うのは自己加速術式。
ちろっと時計を見るとタイムリミットまではだいたい5分といったところだった。


ん?
……5分???

ってやばい!?

「じゃあ比企谷、お前の「スイマセン!渡辺先輩、俺はサレンダーします!!ホント時間ないのでこれで失礼します」っておい!?」

司波のやつがなんか言っていたようだがそんなもんは無視。
これだけは譲れない一線なのだ。
俺の1日の中で最も重要な役割なのだから。
使用した自己加速術式をそのままに俺は急いで演習室から飛び出す。
念のため走りながら光学迷彩の術式も展開。
途中でサレンダーして逃げたのだ、なんといわれても仕方ないが会長の言っていたデメリットの件に関してはどうにかなってほしいと願い、そのまま魔法科高校の敷地から飛び出した。
小町の通っている中学校を目指して。





はい、ここまでが前回までのラブらいb、、、
嘘です、殴らないでぇー!
見捨てないでくれていた人のために全力で頑張っていきます!







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