魔法科高校の比企谷君 再投稿   作:sazanamin

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どぞー


やはり部活動勧誘がすべて悪い

部活勧誘期間4日目

いつもなら授業の終わった瞬間に教室を出て、校門を抜け小町の迎までの時間を本屋などでつぶしたりするのだが、今日は…というか今週は違う。

 

最初の1日みたいなもみくちゃの状態にされるのは嫌だ。

そのため適当な空き教室を見つけてこうして本を開いているというわけだ。

部活勧誘期間ということもあり見回りはそっちに向いていて、校内に監視の目は行き届いていない。

だから勝手に空き教室を1つ占領しようが、怒られるといった心配はない。

 

幸いなことに小町は友達と帰ることが多くなると言っていたのでそっちの方も心配はない。

…嘘だ、心配だ

妹を心配しない兄なんていない!

ちなみに兄より優れている妹なんていないとよく言われているがあれも嘘だ。

ソースは俺達。

 

そう、心配とは別に上の者が下の者にするものではないのだ。

妹は生まれる前から妹なのだ。

兄は生まれた時はただの子供だ。

だからこそ妹は兄に頼って、甘えて、わがまま言っていいんだ。

だからこそ兄は妹の兄になろうと、兄であろうとしなければいけないんだ。

 

これは妹のすべては兄であると言っても過言ではないんじゃあないか?

………ないな、もしかしたら司波妹辺りはそうなのかもしれないが…

兄のすべては妹ということだったらその通りだとは思うのだが、こんなことを言ってはまた小町ポイントを足されて、同時に小町自身に引かれてしまう。

 

「ふぅ、もうそろそろいいだろ…」

 

時間を見ると短針は5を指していた。

 

新入生には委員会等の特別な場合を除いた下校時刻が設定されている。

それが5時半であることを考えるとここからの部活動勧誘も効果が薄いことは明らかだしそれをわかっている部活動勧誘の連中も5時前には引き上げて行く。

 

使い慣れていない新しい鞄を肩にかけ使っていた机といすを簡単にかたずける。

読んでいた本がいいところだったのでもう少し読みたいところなのだがこれ以上残って誰かに見つかってしまうとさらに面倒くさいことになるから我慢我慢。

と教室のドアに手をかけようとしたらそのドアはひとりでに開き始めた。

……いや、待ておかしい、確かにこの教室のドアは最新式で自動ドアなのだが、一度ドアの『TAP』というところに手を当てなければ開くことはない。

微小魔力を直接当てても開くらしいが俺は自身の常時発動系の付加魔法(解除不可)がある為反応はしなかった。

ここまでの思考をドアが開き始めた1瞬で終わらせ、ある一つの結論が出たことによってすぐさま光学迷彩の魔法を発動させる。

 

「あれ…?おかしいわね、絶対だれかいたの思うのだけど…」

 

 

……あぶねぇぇ

生徒会長さんだった…

教室の無断使用だから誰かが来たらめんどくさいということはわかっていたのだがそれも群を抜いて面倒くさい人だったようだ。

 

「うーん、比企谷君まだ靴あったからどこかにはいるんじゃあないかと思うのだけど、何か事情があって靴を置いていったとかなのかしら?」

 

靴を置いて帰る事情ってどんなんだよ…

この人も案外抜けてるなぁ…なんて思いながら振動系魔法を発動。

もちろん攻撃するなんて言うのが目的ではなく俺から発生する振動、特に音を遮断するために使ったのだ。

光学迷彩はかなり万能なのだが(俺が使うと)やはり目をごまかすだけでは人間を完璧に欺くことはできない。

最低でも五感のうち2つはうその情報を教え込まなければならないとはどこかの本での受け売りだ。

 

「かいちょー!そろそろ終わりにしましょうよぉ~」

 

おっと会長の陰に隠れていたが中条先輩もいたようだ。

 

「そうね、じゃあいったん生徒会室に帰りましょうか…」

 

じゃあ俺も家に帰るかなーと帰宅を開始した。

……もちろん靴は履いて帰ったよ…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなことがあった夜のことだ

 

 

『報告の時間だ』

 

「あぁ…」

 

俺はCADを耳に当ててある回線をつなぐ。

このCADにはCADとしてだけでなく様々な機能がついていたりする。

良くも悪くも試作機だ。

ちなみに高校入学と同時に新しくなった今回のCADはお気に入りだ。

見た目がvi〇aということで開発部の遊び心か、ちゃんとvit〇のソフトをプレイすることができる。

犯罪…?ちょっとわかりませんね

 

『まずこちらから分かったことを話そう。あの組織の影が魔法科高校にあることが判明した』

 

「……!情報の信憑性は?」

 

あの組織、というのは昔小町を誘拐しようとしたやつらが所属していた組織である。

俺はこいつらとある契約をしている。小町の安全が脅かされたときのバックアップ、できるときには事前に障害の排除、またその情報の提供、それとは別に小町をさらおうとしたある魔法結社の情報提供。

その見返りとして犯罪行為を犯さない程度の協力を俺が彼らするようになっていた。

あと俺は彼らに対する詮索を禁止されていることから彼らが何者かということも全く持って知らない。

小町を守るためとはいえ彼らを完全に信頼はできず、かといって疑いつづけるのは良くないので一応は信用(・・)している。

 

『我々の情報部がつかんだということが信じる理由にはならないだろうか?』

 

「あぁ、そうだったな、お前たちは間違った情報を口にしてない」

 

今のところではあるがそれでも確かに1度として嘘を言ったことはなかった。

 

『誰がかかわっているとまではわからなかったがな…まぁ否魔法系の部活動がかかわっているということは間違いないだろう』

 

「さしずめ嫉妬…といったところだろうな、そこをうまく付いて引き込んだってところだろ?何にしろあの組織と関わり合いがあるんだ。ただでは済まないだろうな」

 

俺としてはあの組織に用があるのであってその協力者はどうでもよく突き放した言い方になってしまう。

 

『あぁそれだったら全員が粛清対象で楽だったのだがね…』

 

苦笑いしたような言葉がCADから流れてきた。

っていうか粛清対象って…また怖い言葉が出てきたな…

 

「何か問題でもあるのか?」

 

『面倒くさいことにあの組織の日本支部トップは催眠系の魔法を使うらしい…』

 

「なるほど、それは確かに面倒くさいな」

 

催眠系の……というよりも精神干渉系の魔法の所有者は大きな制約が付いて回る、それはその気になれば死をも恐れない何の罪もない兵隊を作ることができるのだから当たり前だ。

その使い手がテロリスト側にいるのだとしたら確かに厄介だ。

 

『あぁ関わっている全員が自分の意思ではなく、なおかつ日本の法律では洗脳によって操られていたときの犯罪行為は咎められることはない、彼らの1部…もしかしたら過半数は善良なる市民である可能性があるのだからね』

 

始末をしてしまえば遺族やらなんやらからこっちが悪者扱いだよ…

電話先の相手はなかなか気苦労が絶えないらしい。

 

「忌々しいな…」

 

『まぁ君には特にそう感じるのかもしれないね、もしかしたら君のいも「やめろ」……すまない、少し無神経だったね』

 

「いや、あいつらの情報には感謝はしている。俺もその返しくらいはしっかりする」

 

そうだ。たとえどんなに暴言を受けようが、貶されようが構わない。

現状で小町を守るためにはこいつらの力を借りる以外に手はないのだから。

4年前のあの日から俺のやらなければいけないことは決まっているのだから。

 

『じゃあ君のほうの報告でも聞こうかな』

 

「あぁ毎回思うんだが教える情報のうち片方はわかるんだが、もう片方は説明する意味が解らないんだよねぁ…」

 

『いやはや、かなり重要なことなんだよ?ちゃんと説明してもらわないと私がお偉いさんがたに怒られてしまうのだから、君のCADの様子と…学校での生活状況に対してね…』

 

 

 





言い訳??
無いよ!!
どうでもいい話だけど女性って話を聞くとか言って話し始めた瞬間に「言い訳なんて聞きたくない!」って言うよね?
どうすればいいの八方ふさがりじゃん!

(まぁそんな状況に陥ったことないんですが…だって彼女とかいないもん!!


はい…ふざけてスイマセン…
本当にいいわけないです。
ネトゲ楽しかったです。
引退しました。
ネトゲ始めた理由が何話かあった下書きのデータぶっ飛びとかあんまり関係ないです。

なんだかんだ言って言い訳してる不思議…

あ、戻ってきた理由はたまたま感想欄見てです。
まだ見てくれてる人っているんだね…(感激
単純な作者でしたまる




というわけで組織の話でした~

(前半?ただの文字うめですb

ちなみに自分の中で組織のことは結構まとめているので見切り発車ではないです。ハイ

前半の部分は800字くらい残ってた下書きの下書きの内容なのですがなにを書こうか忘れてしまったのでこんな感じになってしまいました(汗

なので後半もふと「そろそろ触れておくかぁ~」って感じで書いたものになります。

楽しんでいけたら幸いです。

ではまた次回―ノシ

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