魔法科高校の比企谷君 再投稿   作:sazanamin
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やはりも、もり、森垣?の理論は破綻している。

 「司波さん、これは一科生(ブルーム)ウィード(二科生)のけじめだ!」

 「おいおい、ちょっと待てよ。今は授業中でもないんだ、本人の意思を尊重すべきじゃないのか?」

 ガラの悪い西条が司波深雪に意見を言っていた生徒に向かって言い返す。
 
 「あ?二科生(ウィード)ごときが僕たちに口答えするな!」

 ……おいおい、流石に言いすぎじゃないか?
 あくまで試験で測ったのは基本的な魔法力の総量だけだ。
 こいつは自分の才能に自信を持っているタイプの人間だな。

 「比企谷さんて弁当は自分で作ってるの?」

 北山は北山でマイペースだ。
 こいつは間違いなく大物に違いない。
 見ろ、光井なんか隣の騒動に関与するべきか知らないふりをするべきかあたふたしてるぞ……
 
 「なんでこうなんだよ……」

 面倒くさいことがことが多すぎる。
 俺はこの高校に呪われでもしているのだろうか?
 俺は隣で喧嘩が起ってる中、普段通り飯を食うほど神経は図太くないのだ。
 そんなこと考えてるとチュルチュルチュルと安っぽい音が俺の鼓膜を刺激する。

 「うん、ここのうどんは意外とおいしい……」

 こいつは図太いにもほどがあるが……
 まさにうどんレベル

 「って言うかお前!もう昼食を食べ終わったんだったらさっさと教室にでも戻ってろよ!」

 「は?お前何言ってんだ!?」
 
 西条の奴もいい加減キレそうになっている。
 こんな時リア充(笑)の司波は何やってんだよ……
 と思って顔を向けたら奴は凄い勢いで飯を食っていた。
 ……なんなの?
 なんでこいつも神経図太いの?
 
 「ごちそうさま……レオ、悪いなエリカ、美月、俺たちは先に教室の方に戻ってる」

 「え、ああ、わかったわ」

 そう、千葉は答えた。
 なるほど、食べ終わったという名目で先に帰り問題を有耶無耶にしようってことか、

 「待てよ!二科生(ウィード)のくせに謝りもしないで逃げるって言うのか!」

 おい、お前空気読めよ。
 もうこのまま解散して昼食を取るって流れだっただろ……
 流石にこの言い草に我慢できなくなった人物が一人いた。

 「ちょっと、いい加減にしてください!」

 今まであたふたしていた、光井だ。

 「は、ほのかさん?」

 流石に同じ一科生のそれも異性に言われたからか今まで喚いていたリーダーっぽい奴もたじろぐ。
 ……って言うか光井、
 お前がそのままアタフタしているだけだったら俺たちはそのまま無関係でいられたのに……

 「さっきから聞いていればなんですか!その言い草は流石に変だとは思わないんですか!?」

 「何言ってるんですか?僕たちは当り前の主張をしているだけです。魔法科高校ここでは一科生が上で二科生は下なんです。あなたも知っているでしょう!」

 やべぇ、こいつやべぇ。
 何がヤバいって当たり前のことみたいに言ってるところが一番ヤバい

 「だからってそれはおかしいですよ!」

 あ、こっちもこっちでヤバかった。
 感情論では相手を言い負かすことはできない。
 こうなってしまった時点で光井の負けだ。

 「二科生(こいつら)だって分かっていたはずだぞ!」

 「ですけど……ですけど……」

 光井はすでに少し涙目になっている。

 「比企谷さん、どうにかして……」

 おい、こいつは俺に振ってきますか。
 って言うか飯は食い終わったんですね、北山さん……
 まぁ、いいか。
 このまま時間を浪費するのはもったいない。
 それに見知った女の子が泣きそうな顔してると、飯がまずく感じるんだ。

 「はぁ、メンドくせぇ」

 溜息がこぼれる。
 溜息すると幸せが逃げるというならば俺の中の幸せはもうすでにすっからかんだ。
 まぁそもそも溜息程度で逃げる幸せなんかいらないが……

 「一科生は650、二科生は500……」

 「??」

 立ちあがってリーダーっぽい奴に言う。

 「ひ、比企谷さん?どうしたんですか」

 急に俺が立ちあがって何か言いだしたから、驚いたのだろう、光井はそう質問した。

 「これが何の数字かわかるか?」

 しかし俺は構わず続ける。

 「入試の項目の内のひとつ……最大温度変化エネルギー量の試験、その合格ライン」

 別に北山に問題を出したわけではないんだが……まぁ正解だ

 「そ、それがどうしたっていうんだよ!」

何を言われているのかわからないのだろう、完全に動揺をしていた。

 「何?分かんねーの結局お前らは150程度の差しかないって言ってんの」

 「は?何言ってんだ、150も差があるんだろ!そもそも僕は750を越えたぞ!」

 俺の言いたいことが分からなかったらしく逆に自信を取り戻したようだ。

 「俺の記録は1162だ」

 魔法力だけは人と比べて数段高い俺は相手を苛立たせるように表情を変えずに言い放つ。
 ……ちなみに司波深雪はこのテストを1273……つまりカンストしている。

 「!?………………………何が言いたい」

 「だから言っただろ、お前らには150程度……いや250?……まぁそれぐらいしかねーんだよ」

 この男の神経を逆なでするためにあえて言いなおす。
 ちなみにいつでも魔法の発動をできる状態にはしておく。
 基本的には魔法の個人使用は校則違反なのだが正当防衛となれば話は別だ。
 まあ俺の場合使ったところで・・・・・・・怒られるようなことはないのだが

 「何?あんたたち仲間割れ?」

 ニヤニヤしながら指摘する千葉。
 何言ってんだ?
 そもそも仲間じゃないから……
 こいつはあれだな、俺の愛する千葉を少し学ぶべきだな。

 「その程度の差でブルーム?ウィード?だいたいおまえらは
 「はい、そこまで――――――!一年が問題起こしてるって職員室に連絡があったから来てみたらあなたたちですか!」

 何なんだよこの教師。
 まだ2日立っていないのに俺のセリフを遮るの3回目だぞ?
 
 「比企谷、なんか面白そうな話をしていたようだけど入試の成績は魔法力を測るためだけのもんだ。私たちから見たら学生なんて全員ひよっこだ。それに森崎、ブルームとウィードという言葉は校則で使用が禁止されている、以後気をつけろ」

俺の言いたかったことを真正面から言われるとは思わなかったが結果的にはいい落としどころだろう。

 「うっす」
 「……はい」

 すげースタイリッシュだなこの人。 
 昨日は猫を被っていたのか
 って言うかこいつ森崎って名前なんだ……わーどうでもいい~
 
 「お前たち、早く飯を食わないと午後の授業に間に合わんぞ!」

 そう言って先生は学食から去って言った。
 
 「僕はお前には負けない、入試の結果がすべてだとは思わないことだ……」

 そう言って彼は他の一科生と一緒に遠くの方の席に移動をした。
 そのセリフは先ほどの自分に向けるべきだがそんなことは言わない。
 ……これ以上の面倒事は御免だ。

 「まぁ一応感謝はしておく」

 「お、おう」

 席を立ったまま傍観に徹していた司波に最後声をかけられ、司波はそのまま学食から出ていく
 西条は何も言わずに司波の後を追った。
 睨みつけられたのは気のせいだと思いたい。
 まぁはたから見たら魔法力を見せびらかして誇示する嫌な奴だからな。

 時間を見てみると1時間近くあった昼休みは残り15分となっていた。

 「あ、あーーー!」

 「どうしたの?ほのか」

 「私、ラーメンだったんだけど……」

 急いで光井はどんぶりの中から麺をすくいだす。
 そこにあったのは細いうどんレベルまで膨れ上がったラーメン(細麺)
 光井はさっきとは違う意味で再度涙目になっていた。

 







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