作者の妄想大戦k      作:kanaumi

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第10話 進撃の擬態獣

 教会を襲った大きな揺れは一回目から断続的に起こり、結婚式は出席者の悲鳴などでいっぱいだった。外に出ようとする人達で入り口で詰まってしまい外に出ることが困難になってしまった。こんな時に通信機を忘れてしまった事が悔やまれる。

「……影丸か?何があった!?」

「所長ですか!今どちらに!?」

「教会だ!それで何があった!」

「擬態獣です!突然海に出現し、ダンナーベースを襲っています!…今、コアガンナーとマジンガーZとダイアナンAが応戦してくれていますが、厳しい状況です!…ゴウやミストがベース内にいないのですが。」

「わかった、すぐにそっちに行く。ゴウとミストはこっちにいる。……ゴオ!」

「ああ!…杏奈、すぐに避難するんだぞ!行って来る。」

 所長の声に反応した猿渡さんは杏奈さんに避難するように言うと此方に走って来た。

「これからダンナーベースに向かう。ミストはバイクが合ったな?」

「はい!」

「バイクなら俺も持って来ている。所長はどっちかに乗って行こう!」

「よし、なら急ぐぞ!」

「「はい!(おう!)」」

 

 

 教会の控え室を経由して外に出ると、そこは教会内よりも酷い有り様だった。擬態獣はまだ上陸していないようだが、戦闘の余波なんかで道路にひびが出来たりしていた。無事駐車場にたどり着いた俺達はバイクの準備しながら戦闘の様子を見ていた。そこには先の作戦の時にはいなかった巨大な擬態獣がいた。

「あれは!」

「クラブマリナー!?」

「?2人ともとりあえず急ぎましょう!」

 巨大な擬態獣を見ていた2人を急かせ、バイクに乗せ、ダンナーベースに向かった。

 

 

 ダンナーベースに着くと、俺と猿渡さんはパイロットルーム走り、着替えて格納庫に急いだ。

「おお!ゴオにミスト!今までどこに行ってやがったかは知らんが急いで乗り込め!整備は出来てるぜ!」

「おう!」

「おやっさん、ありがとうございます!」

 レヴリアスに乗り込み起動させて、各部を確かめた。

「よし、行けます!」

「こっちも行けるぞ!」

「おし!ハッチを開け!ダンナー達が出るぞ!」

「了解っす!」

 

 

 ベースを出た俺達が見たのは、巨大擬態獣に押されてるマジンガーZだった。援護するためにステアードを構え、狙撃した。擬態獣が怯んだのを見て、マジンガーZは後退した。

「甲児君!おまたせ!」

「ミストか!?遅いぞ、何してやがった!」

「用事があってね、援護するよ!」

 ステアードを構えて、ガンナーモードで上陸しようとしていた擬態獣に連射した。怯んだ擬態獣をゴーダンナーが殴り飛ばした。

「ゴオさんも一緒か、よっしゃ!反撃だ!」

 後方支援がダイアナンAだけと心許ないが英雄が並ぶとそんなものは関係ないと思わせる程の物がそこにはあった。

 

 

「いくぜ!ブレストファイヤー!」

「ターゲットロック!グルーヴァイン・バスター!シュートォ!…猿渡さん!」

「はぁっ!おりゃ!」

 ブレストファイヤーとバスターで擬態獣を退かせ、ゴーダンナーが巨大擬態獣に攻撃を加えて行った。しかし、巨大擬態獣の有効打にはならず、擬態獣の攻撃にゴーダンナーが後退させられていた。

「くぅっ!」

「強い!」

「何かないのか!」

 擬態獣は堅く、強力な攻撃に打つ手を阻まれ攻め倦ねていた。

 

 

「ジャンジャジャ~ン!兜ぉ~助けに来たわよぉ~っ!!」

 後方の崖の上に走って来るボスボロットがいた。

「あ?ボスか、なぁにやってんだ?」

「俺様が兜のピンチ駆けつけたんだわさ!」

「お前のボロットで何が出来るんだ?」

「おう!!このボス様とボスボロットを甘く見ちゃだめだわさ!」

 しかし、ボロット内では、

「…でもボス~どうするんです?あのマジンガーZでさえ攻め倦ねている相手ですよ?」

「ボス!ここはカッコ良く自爆しましょう!」

「いや、ここはボロットの最終兵器を見せる時だわさっ!」

「おい、ボス!そっちに擬態獣が来てるぞ!」

「へっ?」

 ボロット内で会議をしているうちに崖の下の擬態獣が上がって来たのだ。そして、擬態獣の体当たりを食らってボロットはダンナーベース内に飛ばされた。

「なんでいつもこうなのよ~」

 

 

「たくっ、くらえ!ロケットパーンチ!」

 ボロットを飛ばした擬態獣にロケットパンチを放ち、崖の下に撃ち落とした。

「ボス!無事か?」

「…無事だわさ~」

 

「せいっ!」

 巨大擬態獣にダメージを与えようとステアードで斬りつけるがあまり効いていないようだ。

「くそっ!このままじゃジリ貧だ!」

「大空魔竜がいてくれたら良かったんだが。」

「言っても仕方ないですよ。なにか、きっかけがあればいいんですけど。」

 大空魔竜は単独で調査する事が有るとかでダンナーベースから離れていた。

 そんな会話をする俺達の事など関係ないと進撃を続ける擬態獣達に俺達は攻撃し続けた。それが、あまり効果が無いとわかっていてもだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「所長。」

「何だ?」

「これをみてください。」

「これは……」

 

 

 

 

 




ボス達の口調が良くわからないので変かもしれません。

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