作者の妄想大戦k      作:kanaumi

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 久しぶりの投稿
 書いたはいいが、やはり機体が少ないのでやりたいと思う事ができない。


第11話 神魂合体!! ゴーダンナー・ツインドライブモード

 

「くっ、切りがないぜ。」

「甲児!攻撃を緩めるな!まだまだ、来るぞ!」

 

 突如出現した擬態獣の群れに俺達は慌てて出撃し、現在はダンナーベースを背に戦っている。戦場となった海岸は擬態獣の群れで埋め尽くされており、ダンナーベースにいる全機で必死に押し返して戦線を海岸から離した。だが、長引く戦いでマジンガーZもゴーダンナーもかなりのダメージを貰っていた。後方で戦っていたのにレヴリアスの装甲表面にも少なくない損傷が見られる。とても十全といえる状態ではなかった。幸いな事にここの所大きな戦闘が無かった為に、整備は行き届いているので故障するという事はない。でも、戦闘が長引いていればそんな事も関係無くなって来る。前線を維持しているのが3機だけなので、補給の問題も出てくる。幸いレヴリアスは半永久的エンジンの存在により、補給自体はまだ必要では無い。しかし、時期にゴーダンナーやマジンガーZには補給が必要になって来る。しかも、今回は前回の作戦の時と違い、基地防衛もしなければならない。絶え間なく襲い来る擬態獣から無補給で、基地防衛はとても出来る物ではない。早期で決着をつけたい状況だが、今ある手では決定打が足りていなかった。

 

「ステアード・スラッシュ!やぁああ!」

 

 ステアードを構え、擬態獣の群れに上空から強襲すう。更にステアードで切りつけた擬態獣を蹴り飛ばして、後ろにいたほかの擬態獣と纏める。

 

「バスターモード展開!はぁああ!」

 

 纏めた擬態獣に接近し、至近距離からグルーヴァイン・バスターを叩き込んだ。足りない火力を距離を縮めて底上げする。至近距離の砲撃を受けた擬態獣は、後ろの擬態獣も含めて大きく後退した。しかし、後退させた隙間から新たな擬態獣は絶えずこちらに進撃してきた。

 

「これでもだめか!まずいな…。けど…方法が。」

 

 三機での防衛は、やはり無理があった。途中押し返せていた戦況も、徐々にこちらが押され始めていた。特にあの巨大な擬態獣が戦局を握っていた。あれを倒さない限り、この戦局は終わらないというのがこの場の総意だった。

 

「ミスト!マジンガーに擬態獣を近づけないようにしてくれ!」

「了解!!」

 

 甲児君の呼びかけに答え、ステアードをシュートモードに切り替え、牽制しながらマジンガーZの傍に寄る。マジンガーZは両腕を構え、ブレストファイヤーの放つ体制を取る。その間、近づいてくる擬態獣の足をシュートモードで近づけさせないように打ち抜いて行った。マジンガーZの胸部が熱を発しだした。

 

「ミスト、退けろぉぉ!」

 

 甲児君の合図にブレストファイヤーの射線上から急いで離脱した。

 

「いくぞ!ブレストファイヤー!!」

 

 放たれた熱線は、海の水を裂きながら擬態獣の群れに真っすぐ飛んで行った。熱線に当てられた擬態獣は身体を溶かしながら、海に沈んでいった。マジンガーZの一撃は擬態獣の群れに大きな穴をあける事に成功した。

 

「どうだ!これがマジンガーZの力だ!」

「流石はマジンガーZだな!苦労した擬態獣を一気に倒すなんて、……俺も負けていられん!」

 

 開いた隙間をゴーダンナーが走り、擬態獣のボス、擬態獣12号に取り付いた。レヴリアスもそれに追走して擬態獣12号に攻撃を食らわせようとステアードをシュートモードで構えた。

 

「これでぇぇ!!」

 

 構えたステアードから放たれたビームは、擬態獣12号のシールドに遮られるも、擬態獣12号の気を反らせる事に成功した。その隙にゴーダンナーは懐に飛び込み、体を捻りながら拳を振るった。

 

「おらぁっ!」

 

 しかし、ゴーダンナーのパンチは擬態獣12号を後退させる事には成功させるも、シールドのせいでダメージ自体はそれ程の様だった。

 

「キシャァァッ!」

「くうぅ!ぐうぅ!!」

「猿渡さん!」

「クッ、動け、マジンガー!!」

 

 逆に返しに腕につているドリルアンカーの攻撃で、ゴーダンナーは背にしていた崖まで飛ばされた。飛ばされた衝撃で動けないゴーダンナーに擬態獣12号の追撃が迫る。マジンガーZとレヴリアスもゴーダンナーの盾になる為飛び込むが、届かない。その時だ、突然、上空から何かが飛び込むのがミストと甲児の目に写った。

 

 

 

ーダンナーベース・司令室ー

「博士、このままでは。」

「……」

「…!?博士!旧ダンナーベースの緊急迎撃システムが作動しています!」

「何だって!」

「永久封印ドック起動プログラム起動します!」

「まさか、ネオオクサーがか!?どうなっている!?」

「確認します!…映像出ます!」

「…これは…。」

 

 

ー???ー

『ーーオクサー発進準備。ネオ・オクサー起動します、準備完了。』

「…うう、何なのよ一体!?……此処は?……えーと、式場からバイクで飛び出して、お墓の辺りで……そうだ、前から光が、それで……あーもう、うるさい!って、ロボット!?お墓の地下にロボット!?」

「…はっ!そうだ、ゴウちんは!?ッキャ!?…近い、ゴウちん!?」

『くうぅ、ぐうぅ!!』

「………そうだ、あの大きな背中に……私は、憧れたんだ。…やらなきゃ、ゴウちんを助けなきゃ!!」

『ネオ・オクサー起動します、準備完了。』

「ロボット!これで!」

『ネオ・オクサー起動します、準備完了。』

「動いて、ロボット!ねえ、乗せて、準備完了してるんでしょ!?」

『そんなに乗りたいか?』

「えっ!?」

 

 

 

「エンジェル・ウォール!!ぐううぅ!」

 突如としてゴーダンナーに飛び込んで来たのは、ピンクの機体だった。ピンクの機体は右腕を前に突き出し、ドリルアンカーを手の平からエネルギーを放出して弾き飛ばした。

 

「ネオ・オクサー!?馬鹿な、封印したはずじゃあ!?」

「ゴオちん!無事!?」

「なっ、杏奈!?なんで此処に!?」

「ゴウちんを助けに来たの!」

「えっ、杏奈さん!?」

「はっ!?杏奈ちゃん!?」

 

 搭乗していたの花嫁姿の杏奈だった。

 

『ゴオ、能書きは後だ。兎に角、オクサーと合体しな。』

「はぁ!?合体って!?」

『こんな状況だ、お前だって分かっているだろう?』

「しかし!」

「私、出来るよ!」

「馬鹿!素人に何が出来る!」

「馬鹿って何よ!私だって、ゴウちんを守る事は出来る。」

「何言ってるんだ!早く帰れ!」

「やだ!私たちはどんな時でも一緒!誓いはまだだけど、私たちは結婚したんでしょ!」

「「『けっ、結婚!?』」」

 

 オープン通信で流れた、この発言に事情を知らない皆は固まってしまった。

 

 

「とにかく、杏奈を戦わせる訳には行かない!下がってろ、杏奈!!」

「やだ!ゴオちんを守ってみせる!私、ゴオちんの奥さんだもん!」

「杏奈、言う事を聞け!!」

 ゴーダンナーはネオオクサーを守る様に前に出る。ネオ・オクサーはそれに逆らって、前に出ようとする。しかし、ゴーダンナーがそれを許さない。そうしている間に擬態獣12号が接近する。

 

「兎に角、ゴーダンナー達はやらせない!」

「ロケットパーンチ!!」

 

 接近する擬態獣12号をマジンガーZのロケットパンチとシュートモードで迎撃する。ダメージにはならないが、足を止める事には成功した。

 

『ゴオ!何を迷っている!?』

「猿渡さん!?」

「くっ、杏奈!そこから離脱しろ!」

「ゴオちん!」

「杏奈!言う事を聞け!」

 

 動こうとしないネオ・オクサーを見て、ゴオは叫ぶ。しかし、ネオオクサーに意識を向けてしまい、擬態獣12号の攻撃に反応出来なかった。

 

「キャシャーッ!」

「なっ、ぐあぁっ!」

「きゃぁっ!」

 

 擬態獣12号のドリルアンカーは、ネオ・オクサー諸共ゴーダンナーを吹き飛ばした。地面に叩きつけられたゴーダンナー達に擬態獣12号はさらなる追撃を仕掛ける。腕を回転させ、それを倒れているゴーダンナー目掛け打ち出した。打ち出された腕は真っすぐゴーダンナーに飛んでいった。

 

「キャギャーッ!」

「やらせるか!ロケットパーンチ!」

 

 ゴーダンナーに当たる寸前に、マジンガーZのロケットパンチに弾かれた。

 

「大丈夫かゴオさん!」

「すまない、助かった。」

 

 そういって、擬態獣がマジンガーに弾かれた腕を戻している内に体制を整えた。

 

「くそっ、杏奈を守りながらじゃキツイか。」

「ゴオちん…。」

 

 ゴオの腕でも、素人を守りながらの戦闘は楽ではなかった。しかし、杏奈を逃がす事も出来ない状況だった。

 

『ゴオ、杏奈!あんた達合体しな!』

「ですが!?」

『じゃあ、他にこの状況を覆す事の出来る方法はあるのかい?』

「……クッ!」

 

 彼女の言う通りで、他の方法は今のゴオには思いつかなかった。しかも、このまま有効打もないまま戦いが続くと被害ばかりが増えていく。合体により、力の増したゴーダンナーなら擬態獣も一気にケリを付けられるかもしれない。しかし…。

 

「ゴオちん、やろう!」

「……グッ!駄目だ!駄目だ!」

「ゴオちん!」

「これ以上、お前を戦いに巻き込みたく無いんだ!」

「ゴオちん!このままじゃ、もっと沢山の人が巻き込まれちゃうよ!皆が大事な物を無くしちゃう!」

「わかってくれ!お前にもしもの事があれば、俺はもう2度と愛する人を失いたくないんだ!」

 

 ゴオは叫んだ。愛する者にこれ以上、危険な目に合わせたくないと。失いたくないと。

 

「ゴオちん!私はそんなか弱い女じゃない!」

「それでもだ!お前には、戦って欲しくない!」

「このバカチンがぁっ!それでも男か!こんな時に泣き言言うな!そのロボットは何のためだ!大事なものを守るためじゃないのか!名前も知らない街の人達は大事じゃないのか!」 

 

 渋るゴオに杏奈が吼える。この戦いが長引けば、被害を受けるのはゴオが守るべき街の人々。ゴーダンナーは大事な物を守るロボット。ならば、する事は決まっていた。

 

「…くっそぉぉぉ!ーーードライブチェンジ、ゴー!」

「ドライブチェンジ、ゴー!」

「ダンナー、オン!!リボルバーオープン!!ーーーゴーダンナー!ツインドライブ!!」

「「うおおおっ!」」

 

 2人の声に合わせて、ゴーダンナーとネオオクサーのプラズマドライブが同調する。ネオオクサーがゴーダンナーに格納され、ゴーダンナーの外装の色が青から赤に変わった。

 

「…杏奈」

「ゴオちん!行こう!」

「…ああ、行くぞ!」

 

 操縦席は複座式になり、お互いの顔が良く見えた。顔を合わせ、互いに互いの思いを感じ分かり合った。分かり合った、二人に迷いは無かった。

 

「はああああ!」

「ツインプラズマドライブ、フルスロットル!」

 

 2つのプラズマドライブが高速回転する。頭部から燃え盛る炎が噴き出す。

 

「ハァァトォ!」

「ブレイカァァッ!!」

 

 擬態獣の懐に入り込み、拳を叩き込む。

 

「今だ!杏奈、トリガーを!!」

「はあぁ!」

 

 杏奈がリボルバーの引き金を絞る。擬態獣の腹にリボルバー弾が炸裂した。炸裂したリボルバー弾は、擬態獣は硬化させた。

 

「これで、とどめだああ!」

 

 ゴーダンナーは炎をまとい飛び上がった。

 

「「はあああああっ!」」

 

 そして、錐揉み回転をしながら必殺の蹴りを放つ。

 

「ソウルゥ!スピン!クラッシャァァー!!」

 

 必殺の蹴りは硬化した擬態獣を打ち抜いた。

 

 

 

 

 


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