ゼルガイヤーを沈めた俺達は、キャプテンガリスの指示の元、それぞれ大空魔竜に回収され一息ついていた。
「よーミスト、やっと降りて来たかおつかれだったな」
「お疲れ様、ミスト君」
「甲児君にさやかさん、そっちもお疲れ様」
「おーい、兜、さやか、ミスト!そんな所にいつまでいるつもりだよ。さっさと此方に来いよ!」
レヴリアスをハンガーに固定し終わりコックピットから降りると、待っていた甲児君が話かけて来た。マジンガーZは少し前に収容されていたはずなので、わざわざ待っていたのだろう。互いに労っていると、遠くからボスが俺達を呼びに来ていた。
「おいおい、何かあったのかよ」
「あのカイキンクだったかのパイロットが降りて来たみたいでよ、面白そうだから行こうぜ!」
「カイキンクって、ガイキングでしょうに」
「まあ、どっちでも良いじゃねえかな、ボスにとっては」
「速く行こうぜ!」
「待て待て、おいて行くなよ」
ボスに連れられ俺達は格納庫を歩いて行った。
「で、君がダイヤ君か。…気分を害したら悪いが、若いんだな」
「いえ、事実だから良いですよ。でも、若いと言っても鍛えてますから!」
「そうッスね、中学生にしては大分体付きが良いッスよ」
「確かに、若いのにこれ位鍛えているとロボット乗りとしては良いかもね」
「いや、杏奈、お前も若いの分類だぞ。正直、まだお前を乗せるの反対目だからな」
「もう、ゴオちんはいつになったら認めてくれるの!?」
「まあまあ、貴方が頑張ってるのは皆知ってるから。…ちょっと、ゴオ、話が拗れるじゃない」
「…すまない」
甲児君とボスと共に歩いていると、わいわいと盛り上がっている集団を見つけた。噂のダイヤ君に先に降りていたダンナーベースの皆だった。
「おっ、ミストに兜に弓か、3人共降りて来たか」
「はい、おまたせしました」
「お疲れ様です」
「ああ、順番も近かったからミストを待っていたんだよ」
「そうだったのか、ともかく3人共お疲れ様だ」
挨拶もそこらにして俺達も会話に参加した。
「ダイヤ君だったね、さっきの戦闘はお疲れ様だね。疲れとかは大丈夫かい?」
「はい、お疲れ様です。正直、興奮してて良くわかんないです」
「まあ、始めはそんな物かもな」
「しかし、中学生か、ならばこの俺様の後輩と言う事だな」
「でもボスがダイヤ君とケンカしたらボス負けるかもしれないッスよ」
「今でこれなら将来は凄くなるんでしょうねぇ」
「えっと、先輩?」
「はいはい、ダイヤ君、ボス達の事は気にしなくていいわよ」
初戦闘という事にダイヤ君の心配をしていると、ボスがいつもの様に絡みに来た。確かにボスとダイヤ君なら流石にボスが勝つのではと思うが、良い勝負が出来る様に感じる。それといつの間にか参加していたヌケとムチャには誰も疑問視して無い様子だ。俺も特別何かを思っていないが。
「おっと、まずいな。話混んでいたがそろそろブリッジの方に向かわないとな。ミスト達が聞いていたか解らないが、此処き来る前にブリッジに呼ばれていたんだ」
時間を確認した猿渡さんがそう言って、注目を集める為手を叩く。
「ああ、そうだった。ダイヤ君達が来たから話ちゃってたんだった」
「それでは急いで向かいましょう。キャプテンは良いかも知れませんが、ローサさんに小言を言われそうだ」
「まずい、急ごうぜ。ミストじゃあ無いが俺もローサさんは怖い」
「情けないぜ兜よお。俺様は全然怖かないぜ!」
「あら、この前ローサさんに叱られて震えていたのは誰だったかしら?」
「さやか、み見てたのかよ!?」
「さっ、ボス達は置いといてダイヤ君も行きましょう」 「あ、はい」
――大空魔竜・ブリッジ――
「よし、皆揃ったな。少し予定より遅くなったが始めよう。…先に、先の戦闘、我ら大空魔竜の応援が遅くなった事を此処に詫びる。済まなかった。」
ブリッジに集まった皆の前でキャプテンは頭を下げる。
「…いえ、キャプテン達にもキャプテン達で用事があった事は此方もわかっています」
「ああ、助けに来て貰ったから責める様な事はねえよ」
「…すまない、いや、ありがとう。…では、本題としてダイヤ君、君も気になっていただろうガイキングと我ら、そしてあの怪物の事だ」
「…!!ああ、教えてくれるのか!?」
猿渡さんと甲児君の言葉に感謝と共に頭を上げたキャプテンは、少しの間を置いて話始めた。
「ああ、巻き込んでしまった君には聞く権利が有る。まずは、我らは地上の者では無い。」
「地上のって…」
「この地球の中心部には誰も知らない異世界がある。それはダリウスと呼ばれる世界であり、我らはそこから我らの敵を倒す為に来た。その敵とは、先に戦い、過去君が見た怪物であるダリウス軍だ。ダリウス軍はこの地上への侵略を目的としている」
「ダリウス軍、それが父さんの…」
「…そして、対ダリウス軍の旗艦大空魔竜及びガイキングはダリウス軍の侵略を食い止める力となる。君が乗ったガイキングは選ばれた者にしか乗れない。選ばれた君は救世主と呼ばれる存在なのだ」
「俺が救世主…」
「ああ、そうだ。…しかし、私としてはダイヤ君に無理矢理救世主を背負わせる事はしたくない。ダリウス軍が侵略して来ているとはいえ、ダリウスの問題でも有る。すでに、巻き込んでしまったとは言え、今であればまだ君を元の生活に戻して挙げれる。だから、ダイヤ君には選んで欲しい。ダリウス軍は強大だ、それに立ち向かう勇気が君に有るのかどうかを」
「…キャプテン」
「返事はまだだ。君には自分自身の他に、周り人の言葉を聞いてから決めて欲しい。だから返事はまだだ」
「…っと、長話の付き合わせてしまったね。これからの事だが、大空魔竜は一度ダンナーベースに戻る。皆はそれまでこの艦で寛いでいてくれ」
――???――
「何、ゼルガイヤーが沈められただと!?どういう事だ、きちんと説明しろ」
「はっ、日本に進行しましたゼルガイヤー1部隊が地上の戦力と戦闘になり、ゼルガイヤー含めプロテクス等が全て撃墜されました」
「事前の情報では地上の戦力ではゼルガイヤーは落とせないはずだ、他に何かあったか!?」
「報告では例の大空魔竜が現れた様です!」
「大空魔竜、いや、奴らだけでは」
『サスページ、やはりゼルガイヤーは落とされたようだな?』
「…!貴様、まさか虚偽の報告をしたのか!?」
『おいおい、俺が嘘をついたって?それこそ嘘って物だぞ?俺が地上の戦力を報告してからいくつの時間がたったと思っている』
「一月程だろうが、それとも短期間で奴らが力をつけたとでも言うつもりか!?」
『まあ、そういう事だな。俺も戦力の向上は予想していたが、これ程とは思わなかったな。』
「いけしゃあしゃあと、これからどうするつもりだ!?」
『そう怒るな、ちゃんと考えている。サスページ、ゾーンに迎え』
「ゾーンだと?」
『元々日本に向ったのは、南西エリア、九州の方面に有る巨大な結界エリア〈ゾーン〉にいる者に接触する為だ』
「…何故だ」
『ダリウス軍の地上進行の助けになるからだ。それに、今回の戦闘で此方も戦力の向上が急務だろうしな』
「…わかった、従おう」
『そうカリカリするな、俺達は協力者だろう?仲良くしようぜ』
「…通信を切れ」
「ハッ!」
「…はぁ、ダリウス大帝は何故あんな奴を」
「サスページ様」
「…ゾーンに向かう、南西だ舵を切れ」
「ハッ!!」
次も大空魔竜での話です