私の中で<混沌の娘>の従者エンジーは『ブレイブルー』で言えばヴァルケンハイン的存在。
番外編ばかり増えてきていますが、<混沌の娘>も火防女なので、<かぼたん>の可愛さを伝えるという目的からは外れていないと言うことで♪
<かぼたん>には無限性の可能性があるッ!
◆ ◆ ◆
さてさて『病み村』一行が『混沌の廃都イザリス』へと向かっている時、その目的地であるイザリスではどうなっているかについて語って行こう。
クラーグと<混沌の娘>が飛び出してから繰り返し行われていた光景なので、さして描写する必要はないかもしれないが、今回の出来事はイザリスの側からしても騒動となりうるものなのだから……。
「離せ!」
「い~や~よッ!」
炎と植物という相反する2属性の魔女と、古式めいた装束の魔女が組み合っていた。
「グラナちゃん! 貴方はまた昔みたいにクラーグちゃんを怒らせるだけだから引っ込んでなさい!!」
「苗床姉さん、あんた馬鹿か!?
確かに前に喧嘩した時あたいは言い過ぎだったかもしれないが、きちんと反省したぞ!!」
組み会う二人の女性。
炎の樹木とも言える背の高い女性が<混沌の苗床>。もう一人の特徴の無いローブ姿の女性がグラナ。
二人は混沌家の長女と次女で、この地下深くにあるイザリスを統治する者たちなのだが……、
「貴方は絶対にクラーグちゃんと喧嘩するわ!
私の勘は十中五六で当たるんだから引っ込んでいなさい」
「オイッ、姉さんの勘ってほぼ二分の一じゃねぇか!
それにあたいは引っ込まねぇ
あたいがどれだけ<混沌の娘>に会いたかったか分かってんのかよ!? なぁ!?」
「貴方こそお姉ちゃんが妹達にどれだけ会いたがっているか知らないの!?
あんまりふざけた事言ってると、お姉ちゃん怒るよ!?」
はてさて、これはどうしたことか?
話は簡単、<混沌の娘>が上の二人の姉からも愛されているというだけの話だ。
語り始めると随分と昔の話になるが、クラーグと<混沌の娘>が家を出る事件の原因は、クラーグとグラナの喧嘩だった。
喧嘩の理由はよくあるものだが、クラーグがグラナと言い争って家を飛び出したとき、姉妹の中でみんなから愛されていた末の妹は、一番懐いていたクラーグに付いて一緒に家を飛び出してしまったのだ。
これにはさすがのグラナも慌てた。クラーグはともかく、<混沌の娘>をとにかく溺愛していたのだから。
しかし時すでに遅く、喧嘩をした手前すぐに追うことも出来なかったグラナは機を逃してしまったのだ。
その時ちょうど外出していた<混沌の苗床>は、帰宅してみれば愛する妹達がいないことに気づき、グラナに問い詰めてすぐに追いかけたのだが、
デーモン遺跡を抜けて今の『病み村』が出来る場所に来たところで<混沌の娘>の側仕えのエンジーに止められたのだった。
~回想~
『グラナ様。それに<混沌の苗床>様も。お二人に聞いてもらいたい。
我が主<混沌の娘>様はクラーグ様と一緒にこの沼地を拠点に観光地として一大プロジェクトを企画しているのです。
それが成功するまでは会うのはお控え願いたいのです』
『そこを何とかお願いできませんか、エンジー?
私はとにかくあの子たちに会いたいのです!』
『たかが従者の分際で、あたいら混沌家の血筋に歯向かうってか!?
卵背負いの癖に偉くなったもんだなぁ、オイッ!!』
『何と言われようとも、どう取られても構いません。
私は混沌家に仕える従者である前に、姫様の従者なのです。
お二人も姫様の姉というのならば、姫様の決意を見守っていただきたい』
エンジーは言います。
<混沌の娘>はクラーグと一緒に何もない沼地をイザリスに負けない大きなエリアにするために頑張っていると。
そしてそのために賛同している従者が自分以外にも多くいることを。
だからこそ、そんな二人の決意を見守ってほしいと。
『分かりました、エンジー。クラーグと<混沌の娘>のことを、よろしくお願いします』
『苗床様、頼まれるまでもなく私は姫様のために存在しているのです。
次に姫様が貴方様の前と会う時には、今以上に成長した姿をお見せ出来るでしょう』
~回想終了~
こうして<混沌の苗床>は涙ながらに愛する妹達と別れ、グラナは無理矢理乗り込もうとしてエンジーに全身の骨を砕かれたりしたのが大昔の出来事。まだ『病み村』が出来る前だから随分と昔だ。
「……あー、思い出したらエンジーに対しても腹が立ってきたぜ。
あの卵背負いめ、身分もわきまえずにあたいを殴ってきやがって!」
「それは貴方に非があるからでしょう?
私は逆に、あの時のエンジーの忠誠心に胸を打たれたから可愛い妹達を任せたのよ」
そんな様子でかれこれ一時間ほど。
クラーグ達が本日やってくることについてはエンジーから事前に送られていた手紙で知っている。
なので本来ならその準備で忙しいはずなのに、
グラナが<混沌の娘>への愛情と、自分に反発ばかりしていたクラーグへの怒りで暴れ出し、それを唯一止められるのが<混沌の苗床>だけなので手を焼いている訳だ。
仕方なく家の飾り付けやイザリス全域への連絡などは二人の側近の<デーモンの炎司祭>と<百足のデーモン>に任せている。
しかしイザリスの住人たちは、混沌の従者用の専用通路の存在を忘れていたため、クラーグ達がすでに『混沌の廃都イザリス』へと足を踏み入れているのを知らなかったりする
◆ ◆ ◆
所変わって『デーモン遺跡』。
「なぁ、今日って何でこんなにバタバタしているか知ってるか?」
「何だ、聞いてないのか?
久し振りにクラーグ様と<混沌の娘>様が帰って来られるから苗床様やグラナ様が慌てているのだぞ」
人間などと比べればあまりにも大きな体躯の二人。
名を<百足のデーモン>と<デーモンの炎司祭>と言う。
「聞いたような聞いてないような……、俺は物忘れが激しいから目の前のことを覚えるだけで精いっぱいさ」
「お前は百足だけに、虫頭だからな。
だけど混沌家で最も大きな
「それは当たり前だぞ、炎司祭。
俺の溢れんばかりの敬愛の心は時が経とうとも薄れることはない!」
二人のデーモンは基本的な指示を部下たちに出し終え、出迎えるために身だしなみを整えている訳だがクラーグ達はすでにイザリスへ直行している。
「俺、この歓迎会が終わったら妹様に告白するんだ♪」
「おいおい、お前いくら妹様が可愛いからって主の身内に手を出すのはまずくねぇか? 見た目的にも。
俺は混沌家の方に嫌いな方などいないが、それでもクラーグ様の
「ちげぇねぇ♪」
そんな会話をしている二人だが、このあとの出番はなかったりする。
待ちぼうけである。
◆ ◆ ◆
場面は変わり、再びのイザリス。
場所は<混沌の苗床>の家。
「……ただいま」
「「……」」
デーモン遺跡の出迎え担当の百足と炎司祭を無視して一気にイザリスにやってきたクラーグは、苗床の家の玄関で揉めていた姉二人に挨拶をする。
「あー、苗床姉さんもグラナ姉さんも久し振りだね。
元気してたかい?」
なんとなく居づらい雰囲気に気押されるクラーグだが、きちんと礼儀から入るのはエリア管理をすることで身についたボスの風格から。もう昔のクラーグではない。
内心ではかつて喧嘩したグラナも、妹全員を溺愛する<混沌の苗床>にも、クラーグは思うところはあるが、久し振りに会った喜びが勝っているのだ。
何だかんだでクラーグも姉たちが好きなのである。
「えっと、おかえりクラーグちゃん♪」
「おぉ、おかえりクラーグ」
満面の笑顔で迎える<混沌の苗床>と、照れながらもきちんと妹を歓迎したグラナ。
離れていても姉妹は仲良し。それを再確認できる再開で会った。
……が、
「苗床お姉ちゃ~ん♪ グラナお姉ちゃ~ん♪」
イザリスにある<混沌の苗床>の家は玄関が滑り台になっている。
これは<混沌の苗床>により、当時まだ幼かった<混沌の娘>を安全な家の中でも退屈しないようにという心配りからリフォームして出来た遊び心のものだ。
家柄的にも、潜在ソウル量的にも、何よりも可愛らしい容姿で不届き者に狙われやすい末の妹を思う過保護から来るものだが、護衛を付けて近所の公園に連れて行った方が安上がりだというのには突っ込んではいけない。
そんな訳で話は戻るが、今も変わらず設置されていた玄関滑り台を愛しの妹がッ!滑ってッ!くるのだッ!
妹欠乏症だった<混沌の苗床>とグラナは普段の仮面をあっさりと投げ捨てた。
「<混沌の娘>ちゃ~~~ん♪」
「久し振りの<混沌の娘>ぇぇぇ~!!!」
クラーグも愛されてはいるが、それでも末っ子の愛され度はその比じゃない。
理性も何もかもをかなぐり捨てた二人は久しぶりの妹をあらん限りの愛で抱きしめた。
「むぎゅ~、お姉ちゃんたち苦しいよ~」
「あぁぁ~、妹だ~久し振りの妹だぁぁぁ~~♪♪♪」
「可愛い妹だぁぁ~、良かったよぉ~、生きてて良かったよぉ~」
その抱擁はしばらく続き、後に続いて滑り台玄関を降りてきたミルドレット、ミスズ、シバは歓迎のあいさつを受けることなく静かに佇んでいた。
ちなみにギャグキャラのシバだが、身体能力はかなり高いので頭から落ちるようなズッコケた失態は犯さない。
ただギャグキャラとしての自分の性質を忘れていないため、華麗な着地に合わせたドヤ顔は欠かさない。
「いやはや、妹様の愛され度はこちらでも相変わらずですね~♪」
「ふふっ、ミスズったら何を当たり前のことを言ってるのよ。
自分が妹様やクラーグ様に何百年も会えないことを想像すればそんな当たり前のこと思わないわよ」
「俺もこう見えて長い間、混沌家から離れていた家臣だぜ?
あんな態度をクラーグ様や妹様にしても良かったのか?」
だが従者二人はシバを無視。
そんなこんなで、イザリスは昔の賑やかさを取り戻したのであった。
◆ ◆ ◆
「うわ~、可愛い~♪
ソウルの質はグラナちゃんに一番似てるかも♪」
「目が多い~♪ この炎は苗床姉さん似かも♪」
ひとしきり<混沌の娘>を愛でたあとに紹介された混沌家の新たな末っ子。唯一の男の子のタダちゃんだ。
今はまだ「あぶあぶ」と意味を為さない言葉を口にするだけだが、この子の口から「お姉ちゃん」と呼ばれ日が来ようものなら、この姉たちは天へと舞いあがらんばかりに興奮するだろう。
「こいつは大物になるよ苗床姉さんグラナ姉さん。
なんてったって、このあたしが名付け親だからね!」
弟が褒められれば自分のこと以上に喜べるのがクラーグ。
自信と愛に溢れた態度で答える。
「ふ~ん、クラーグにしては、まぁまぁいい名前付けるじゃねぇか」
「お、グラナ姉さんもあたしのネーミングセンスの良さが分かるのかい?」
「あたいらの弟なんだ。どんな名前でも可愛くないなんて在りえないぜ」
あくまで弟自身の可愛さを褒めるグラナ。
それに対して長女の苗床も「素直に褒めればいいのに」と言うが、グラナは自分のキャラ的にそういう素直な態度がとれないのだ。
それがまぁ、クラーグには癇に障るところがあり、些細なことで喧嘩することになったりもするわけで、この再会は宴でもあるので酒も入る訳で、つまり何が言いたいかと言うと、
「だから! あたしのやり方にケチつけるなっての!」
「なんだぁ!? お前こそ妹のくせに姉の意見にケチ付けようってのか!?」
途中から再会の宴は酒が混じり出し、大昔にクラーグが家を飛び出した時のように喧嘩が始まった。
意地っ張りのグラナは酔った勢いと生来のからかい癖を差し引いても許し難い、絡み上戸。
今回の喧嘩も、その場の全員がグラナが悪いと判断するが、『病み村』から付いてきた従者組は、主が取っ組み合いからおっぱいポロリの展開になるのでは? と期待しているため喧嘩を止めようとしない。
立場上、二人と近い身分の混沌家の長女と末の妹は酒に弱いために眠ってしまっている。
つまり、「ドキッ 女だらけの溶岩レスリング」状態。
迸る溶岩が絡みつく艶めかしい肢体から目が離せない♪
「おぉぉ! これはご飯が三倍は食べられる最高のオカズ試合だ♪
見ましたか!? ミルドレットさん! ミスズさん!」
「愚問よ、シバ。
私たちは究極にして完璧なクラーグ様の従者。あの方の勇姿を見逃すほど愚かではないわ」
「でへへー♪ 私も同じくクラーグ様の色気には参ってしまいますよ♪
シバさんほどじゃありませんが、クラーグ様もグラナ様も色っぽいですからね♪
あ、グラナ様がクラーグ様のおっぱい鷲掴みにしてます」
「う、うらやますぃ……」
溶岩レスリングのために二人の衣服は早々に燃えつき、従者三人の
それは永遠に続くかと思われた至福の時間。
しかし永遠などあるわけもなく、混沌家の弟、タダちゃんの泣き声で止ま……、
「ハッ、タダが泣いている!?」
「ちっ、喧嘩は中止だ。弟優先!
クラーグ、命拾いしたんじゃないの?」
「それはそっちのセリフでしょ? グラナ姉さん」
「なんだとこらぁ!?」
「やんのかこらぁ!?」
止まらなかった。泣く子と地頭には勝てないのが道理だが、喧嘩している二人は地頭のような役職に就いており、泣く子は弟だ。
つまり、他の姉妹や従者が面倒見てくれるだろうという安心感がさらに喧嘩を加速させる。
これはいけない。本来泣いているタダをあやすなり喧嘩を止めるなりする<混沌の苗床>と<混沌の娘>は眠っているのだ。
従者組がなんとかしようとするものの、
「あわわわわ! ミルドレットさん粉ミルク何処にしまっていましたっけ!?」
「慌てないのミスズ。タダ様関係の荷物は全てシバに持たせて……」
「あ、すまん持ってくるの忘れた」
従者三人組はこんな感じだった。
仕方なく現地調達で粉ミルクを飲ませたのだが。その間もクラーグとグラナの喧嘩は続いているのだった
終わりが無いのが終わり。『混沌の廃都イザリス』と『病み村』間の永きに渡る因縁は、決着がつかないまま幕を閉じたのだった。
◆ ◆ ◆
「さて、そろそろお
ミルドレット、ミスズ、シバ。帰るから荷物をまとめな」
楽しい時間は早くに過ぎ去り、エリア管理の業務をするためにもクラーグは長く『病み村』を空けていられない。
「そんな、もっとゆっくりして行ってもいいんじゃないの?
みんな私の可愛い妹なんだから」
次会えるのがいつになるのか分からないことから、必死で止める<混沌の苗床>。
彼女が言うように、『病み村』にはエンジーやラレンティウスなど、優秀な部下が多くいるので緊急性の高い問題が起きない限り幾らでもクラーグ達は離れていられるのだが、早くに帰る理由がある。
その理由とは、
「クラーグたちはいつでも帰っていいぜ。
その代り<混沌の娘>とタダは置いていけ! クラーグは帰れ!」
次女グラナはクラーグとの喧嘩熱を再燃してこうなるわけだ。
根本的にグラナとクラーグは反りが合わないのだ。
クラーグが売られた喧嘩は買う的な意味で前に踏み出すが、それを止めるのは勝手に付いてきた従者のシバ。
「クラーグ様ぁぁぁ~! ここは俺に任せて妹様を連れて先に帰っていてください!」
「……いいのかいシバ?
言っとくけどグラナ姉さんはあたしよりもずっと強いよ?」
クラーグに何だかんだで側近として認められるだけシバは強い。
だから一定レベル以上に強いグラナのソウル量を読むことも出来るし、グラナがシバ以上だというのは知っている。
それを承知で彼は「自分に任せろ」と言っているのだ。
「俺はクラーグ様が居て、妹様が居て、ミルドレットさんやミスズさんに叱られたりドツかれたりする日常を守るために戦うのです。
いつもニコニコ這い寄る混沌は俺の心のオアシスですから♪(ドヤァ)」
ようするに雰囲気に酔っているだけだったりする。
「いい度胸だよお前。クラーグの従者にしとくには惜しいけどあたいに歯向かうなら殺す。
あたいの家来になるなら命だけは助けてやるけどどうだい?」
「愚問ですね。グラナ様ほどのソウルの持ち主なら俺のソウルの質を見抜けるでしょう?
俺のッ!
「貴様ぁぁぁー!!!」
妹に関係した話題はグラナにとって最大の禁止タブー。
これによってグラナはシバを敵と認識し、その隙にクラーグたちはスタコラサッサと『病み村』へ。
<混沌の苗床>は久しぶりに見るグラナの燃え上がる元気な姿に嬉しくなりながら一緒に『病み村』へ同行するのだった。
「え? 苗床姉さんも一緒に来るんのかい?」
「何を言ってるのクラーグちゃん。タダちゃんはまだ幼いんだから家族の支えがいるでしょ?
イザリスはグラナちゃんに任せて、私はしばらく貴方の『病み村』にお邪魔させてもらうわ♪」
こうして『病み村』一行は、<混沌の苗床>という新たな家族と一緒に『病み村』へと戻るのであった。
グラナの一方的な殺戮ショーを放っておいて。
◆ ◆ ◆
「え!? 何時の間に苗床姉さんやクラーグ達は『病み村』へ帰ったんだ!?」
一人取り残されたグラナは驚き、残ったのは足元でゴミクズになったシバだけ。
それと一緒に残っているのは未処理のエリア管理書類の山。
<混沌の苗床>は書類仕事を巧妙に未処理のまま隠していたのだった。
「姉さぁぁぁーん! <混沌の娘>ぇぇぇー! タダぁぁぁー!
もうクラーグでもいいから誰か助けてくれぇぇぇー!!!」
姉妹で一番意地っ張りで寂しがりのグラナは、彼女の叫び声を聞いて駆けつけてくれた<デーモンの炎司祭>と<百足のデーモン>と一緒に仕事を片付けていくのだった。
「(あぁ、涙目のグラナ様、可愛らしい♪)」
「(おいバカ百足! 間違ってもそんなこと口にするなよ!! ……同意するけど)」
短気なのも、寂しがりなのも、この二人の従者には魅力的に映っているのだそうな♪
◆ ◆ ◆
その頃『病み村』では。
「……寂しくないもん」
そうつぶやいた一人の女性。名をクラーナ。混沌家の姉妹の一人だが、なぜか一人で沼地にいる。
「昔からこうだ……。
遠足に行くといつも忘れられ、修学旅行に行っても集合写真以外に移っている写真が無く、おやつは他の姉妹に取られる。
わたしって影薄いなぁ~……」
でも大丈夫! そんなクラーナの存在に気付いている者もちゃんといる!
頑張れクラーナ! いつの日か『病み村』のアイドル三人目となるその日まで!
~後書き~
クラーナ師匠も意地っ張りなところがあり、周りへの反発心から家出したが誰も探してくれなかったので、はぶててそのまま帰らなかったら戻るに戻れなくなってしまったそうな。
影が薄い子どもだったそうです。
次回は<かぼたん>メインでしょうが話は進まないかも知れませんね。
クリアを目的にするならあとは『深淵』と『巨人墓場』と『最初の火の炉』で終わりますが、もう少しだけ続きそうです♪