ロードランは今日も平和です   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 前書き:今回は特にフロム脳に溢れた話となっております。可能性がゼロでなければ、そこを突くのがフロム信者!

 それよりもエスト瓶の単位って何になるんでしょうね? 液体とは違うみたいですが、飲むときの音は「ぐびぐび」いってますけど。


第八話:かぼたん、鍛冶を習う

 

 

 

 

 

 

 『不死教区』の綺麗な景色と可愛らしい少女の寝顔を堪能した私は、次なる目的地――病み村を目指すこととなりました。

 

 このロードランはだいぶ広いようですし、地理に詳しくもないですからね。やっぱり目的地は当初の予定通り『病み村』にしましょう。

 

 『城下不死街』でソウルの横領をしていた<城下不死街の商人>さんに罪を償ってもらうためにも、エリア運営で手が離せないアナスタシアちゃんのためにも、私が頑張らなくては!

 

 と、ベルカちゃんの教会を出てすぐの篝火で休みながら私は決意を新たにするのでした。

 

 

「あ~、でも篝火って暖かくて気持ちいい~~♪

 しかも誰かが人間性を捧げていてくれたみたいですね。

 ここの篝火、エスト瓶を最大容量の20リットルまで回復してくれます♪」

 

 

 そう言えば説明していませんでしたが、私はここに来るまでの道中で出会った亡者兵さんにエスト瓶を貰っているのですよ。

 

 何でもこのロードランでは体力回復のために好んで飲まれている栄養ドリンクだそうです。

 

 その瓶の最大容量を増やすのがアナスタシアちゃんたち火防女の数少ない仕事ですね。

 

 亡者兵さんが近くの売店で普通に売っているから、と言っていたので軽く受け取っちゃいましたけど、これ結構なレアアイテムだそうです。

 

 

「ガキーンガキーンガキーンッ!

 ずぶっしゃぁ~!」

 

 

 突如響き渡る謎の音。ではなく、謎の声。

 

 どうやら私が現在、暖を取っている篝火の下の部屋のようですけど、誰かいるんでしょうか?

 

 

「じゅばばばばぁ~!

 そしてここでダンシングハンマーじゃ、ヘイヘーイ♪」

 

 

 半裸のムキムキのおじさんが鍛冶仕事をしているようです。

 

 ……なぁ~んだ、先ほどのはハンマーを叩いて出る擬音を口に出していただけみたいですね。変な人でなくて良かったです♪

 

 

「む、誰かいるのか? ガキーンガキーン」

 

 

「あ、どうも、通りすがりの観光客の<かぼたん>と言います」

 

 

 ハンマーを持つ手を止めながらも擬音を口にしているのは職業病でしょうか。

 

 

「わしの名はアンドレイ! 対・不死者コンタクト用アンドロイドのスーパー鍛冶屋じゃ!」

 

 

「アンドロイドなんですか? では、その名前も駄洒落のつもりで?」

 

 

「うむ、わしは量産型のプロトタイプ・アンドレイ達から得た情報をもとに作られたパーフェクト・アンドレイ。

 名前に関しては『アンドロイド』を意識しているのもあるが、“光線を扱う者”という意味もあり、名前のスペルは『&ray』じゃ」

 

 

 何でも過去に、半透明の幽霊のような影人を連れてロードランにやってきた死神さんがいるとか。

 

 その死神さんって、ボーレタリアから来た人でしょうかね?

 

 『嵐の祭祀場』にそんな人がいるとかいないとか聞いた覚えがあるようなないような……まぁ、忘れちゃいましたけど。

 

 

「それよりも<かぼたん>くん。

 わしが見たところ君はソウルの扱に才能があるようじゃが、鍛冶を学んでみないかか?

 鍛冶が出来ると冒険の途中で、わしがいなくとも強化や修理が出来て実際お得じゃぞ。

 しかも今ならサービス付きときたもんだ♪」

 

 

 そう言って手渡してきたのは<武器の鍛冶箱>、<防具の鍛冶箱>、<修理箱>。それに……よく分からないメダル?

 

 

「ん? あぁ、そいつは<アルトリウスの紋章>と言ってな。

 この店を出て少し行ったところにある“黒い森の庭”という異名を持つ『アルトリウスのわんにゃんランド』への鍵じゃよ」

 

 

「ロードランの地がテーマパークなのは知っていましたが、動物系もあったんですね」

 

 

「様々な客のニーズに応えるために多様化したのがこのロードランじゃよ。

 それに四騎士の一人、“深淵歩き”のアルトリウスは大の動物好きじゃからな。

 このエリアを計画設計したのは彼じゃと伝わっておる」

 

 

 わんにゃんランド……アルトリウスさんのセンスには見習うべきものがありますね。

 

 でもアルトリウスさんはすでに故人だったような。

 

 その疑問に関しては、私の独り言を聞いたアンドレイさんが、すかさず答えてくれました。

 

 

「確かにアルトリウスは一度死んだが、『アルトリウスのわんにゃんランド』の経営者は今でもアルトリウスじゃよ。

 以前、少しの間だけ彼のペットの“大狼”シフがエリアボスをしておったがな。

 近くに湖があるんじゃが、そこに過去へのタイムホールが開いたということで誰かが連れて来たようじゃ」

 

 

 ちなみにアルトリウスさんがこちらの世界で一度死んだのも、『深淵』というアトラクションが出来たばかりの頃の事故だとか。

 

 入場の際には絶対に身に付けなければいけない『アルトリウスの誓約』という指輪を外したままエリアに突入して死んじゃうだなんてうっかり屋さんですよねぇ~♪

 

 

「まぁ、アルトリウスに関してはあとで本人から聞けばええじゃろ。

 それよりも今日は鍛冶屋を極めてもらうわい♪」

 

 

「了解です師匠!」

 

 

……

 

…………

 

………………

 

 

 それから丸一日。私はアンドレイ師匠のもとで鍛冶屋の修行を積みました。

 

 

「上手いぞ、<かぼたん>くん!

 まさか一日でマスターランクの鍛冶屋しか使えない奥儀『ダンシングハンマー』を体得するとは驚きだ!」

 

 

「いえいえ、これもアンドレイ師匠もおかげですよ。

 おまけに鍛冶だけでなく呪術の知識も身に付きましたし、こっちこそ驚いちゃいました♪」

 

 

「なんのなんの。

 まぁ、呪術に関しては、わしを設計した開発チームの一人に“呪術王”ザラマンという人物がおってな。

 鍛冶の心は火の心、ということで呪術機能もついておるのじゃよ。

 おかげで鍛え抜かれた肉体から繰り出す『走り炎の嵐』は幾人もの不作法者を焼いてきたわい♪」

 

 

「私は呪術には詳しくないので分かりませんが、きっと凄い人だったんでしょうねぇ~」

 

 

 

「わしも詳しくはないが、“呪術王”などと呼ばれるのだから王様級の凄さじだったなじゃろ」

 

 

 お互いに自然と笑みが浮かび、気持ちの良い汗を流したことでアンドレイ師匠との間に友情のようなものが芽生えました。

 

 何だか『楔の神殿』にいた頃、お世話になったツンデレお爺ちゃんのボールドウィンさんを思い出しますね。

 

 大変でしたが、短いようでとても濃厚な一日で今日はとても楽しかったです♪

 

 アンドレイ師匠の店にお客さんが少ない理由はこの大変さにあるのでしょうが、鍛冶の奥深さと呪術の知識が学べたことで今日は筆をおこうと思います。

 

 次は『病み村』……もいいですけど、アルトリウスさんのわんにゃんランドに行ってみたい気もしますね。

 

 

 

 




 後書き:ちなみに私はセーブごとに一芸に特化したキャラを作り、その中に『&ray』という名前でグレートクラブ使いのキャラを作ってるんですよね。
 最近新しく始めて遊んでいるキャラはクレイモア一辺倒ですけど、グレクラも大好きです♪

 何だか気まぐれ更新とかゲームが忙しいとか言いつつ、さほど間を開けずに更新しちゃいましたw

 最低でも一話書くのに1日。誤字脱字の校正は時間を置いて次の日。計2日あれば書けますが、資料集めと称してダークソウルをプレイするので、この先記憶が曖昧なエリアの話は遅れると思います。
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