その日世界が1つになった。幾多の時を経てはじめて人類の心は1つとなった。、
ただ一人のために。

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世界が1つになった日

その日、世界は1つになった

 

ようやく何十億年という時をかけて悲願が達成された

 

ビッグバンから始まった全ての事象

 

瞬時にして空間と時間が自己の定義を決定する

 

続いて素粒子が力の概念を作り、原子を形成する

 

超高温、超高圧が水素核融合を誘発しケイ素が鉄が出来上がっていく

 

やがて鉄の塊がぶつかり合い、大きな岩となる

 

それは星と呼ばれるようになった

 

 

 

 

その1つが母なる地球

 

数々の偶然が重なり生命が誕生する

 

海中を巨大な甲殻魚が泳ぎ回り、続いて恐竜が陸上を駆けまわる

 

突如、巨大な隕石が衝突し破壊をまき散らすも、一度芽生えた生命の息吹を消し去ることはできなかった

 

遺伝子は生物という箱舟に乗り、増殖という目的のためだけに延々と船をこぎ続ける

 

ネズミからサルへ、そしてヒトへ進化が加速していく

 

大きな脳を手にしたヒトの知能は安全で快適な生活を求め、火を利用し、道具を作り、やがて社会が文明が、そして争いが生まれた

 

 

 

 

 

歴史的な瞬間を迎えたその日

 

各国の首脳が日本に訪れた

 

アメリカ、ロシア、イギリス、ドイツを含む150を超える国々から

 

さらには宗教的指導者までもがチャーター機で続々と駆けつける

 

普段は日本と険悪なムードにある国も、その日ばかりはもろ手をあげて祝福する

 

朝から晩まで報道特集が組まれ、画面に映るその可憐な姿は人々の視線を釘付けにした

 

 

 

 

 

 

やがて日が沈み

 

運命の時間が訪れようとしていた

 

教会の鐘が鳴り響き、町を行きかう人々が帽子を脱ぎ、直立不動で立つ

 

幼い子供が母親の傍らで手を合わせる

 

極寒の地ではるか遠くの日本へ向け、叫ぶ人達

 

ガンジス河で身を清め、1本のロウソクを見つめるしわくちゃな顔の老人

 

草木生い茂る熱帯雨林で槍を体の正面に構えうつむく若い男性

 

地球の外、国際宇宙ステーションの窓からじっと日本を見つめる人達

 

そして銃を捨て一人の少女のためだけに祈りを捧げる兵士たち

 

その顔にはもはや憎しみはなく、歓喜の涙が頬を濡らしている

 

肩を揺らして慟哭をあげる者さえいる

 

動物たちは事態を本能で感じ取ったのか

 

騒ぎ立てるようなことはせず、じっと空を見上げている

 

 

 

 

ついに時計の長針がカチリと音をたて、その時を知らせる

 

全世界の人々が一斉に日本の横須賀に向け、無言で頭を下げた

 

 

 

 

同時刻、一人の少女が食堂に入ると突然、大きなクラッカーの音が一斉に鳴り響く

 

見渡す限りのごちそうと華やかな飾り付け

 

目いっぱいのおしゃれをした艦娘たちが笑顔で迎える

 

重巡洋艦足柄から花束が手渡される

 

軽巡洋艦大淀がメッセージカードを読み上げる

 

駆逐艦朝霜と清霜が手作りの横断幕を広げる

 

そして全ての艦娘が祝福の歌を歌う

 

「みんな・・・。バカじゃないの・・・でも、ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

駆逐艦霞が改二実装を迎えた2016年1月19日の出来事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさにそのとき提督は一人、南の海へ遠征に向かっていた

 

 

 

 

 

 

 

(霞ちゃん改二おめでとう!)

 

 




まさか改造レベル88とは・・・

でも頑張ります!

書いていてリチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」を思い出しました
名著ですので是非よろしければ

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