えー…新作です!できるだけ早めに完結させてしまおうと思います。
(何気に大晦日に投稿しようと思っていたssのボツ作品だったりします。後今更ながら2016年初投稿です。)
少しでもお楽しみいただけば幸いです。
宜しくお願いします。それではどうぞ!
1:どうやら比企谷小町はお兄ちゃんのことをわかりすぎているらしい。
高校2年生の冬、今年も特別な夜がやってきた。大晦日や元旦を気にせずに過ごしてきた……などあるはずもなく、「○○歌合戦」から「ゆく○くる○」へつなぐのがウチの習わしである。
まあこんなにも特別番組が組まれてるとさすがに年の瀬を意識しないことなんてできない。
どうでもいいか、いいですね。
てなわけでウチももれなく、新たな年を迎えようとしていた。
一年中仕事で忙しい両親たちもこの日ばかりはさすがに休み。明日は出勤しなきゃいけないらしいが。まあ午前中だけと言っていたので、大して心配しないでいいだろう。
さて、この話は置いておき。例年と違うのは他人のことを考えて年を越さないといけないということである。奉仕部の奴らのこと、あざとい生徒会長様のこと、魔王様のこと……とにかく大量にある。
だが正直これらはさほど大きな問題ではない。ホントにマズいのは……
だがしかし、そんな厄介ごとを抱えている俺みたいな奴も、ちゃらんぽらんで能天気な奴も平等に年明けはやってくる。なら今だけ、そのことを忘れてパーッとやってやろうじゃないか!俺のキャラじゃないかもしれんが、精一杯取り繕って年を越してやる。
* * *
12月31日(大晦日) 比企谷家
てなわけで久しぶりに家族そろっての食事である。
NHKの「○○歌合戦」を見ながら豪勢な食事に食いつく。から揚げとサーモン、マグロ(赤身と中トロ)、ハマチ、ブリ、タイ、〆鯖、イカなどの刺身が盛られていた。
そして比企谷宅では、しばし一家団欒の時が続く。
「……ちゃん、お兄ちゃん!」
「!! ひゃいっ」
びっくりした~急に話しかけてくるから声裏返った最高にキモい返事しちまったじゃねーか…
『なにしてくれてんの?』という意味を込めてしゃべりかけてきた相手、小町を睨み付けようとすると強い殺気を感じた、主に親父の方から。そちらを向くとまるで親でも殺されたかのような般若の形相が。何故一瞬で分かるんですかね、実は親父は俺のことも好きなのだろうか?いや、それはそれでキモい、すまんな親父。
どちらにせよ親父、自分の娘好き過ぎやで……残念なことこの上ない……などとバカなことを考えていると
「お兄ちゃん…挙動不審だよ……残念すぎるよ……!とりあえず廊下行こ?」
妹から同じことを言われました。やだ、これって脳内リンク?違うか、違いますね。それにしても何で別の場所なんだ?
「うるせーどうでもいいだろ。」
歩きながら答える。
「よくないよ。そんなんじゃ
「……それこそどうでもいいだろ。雪ノ下や由比ヶ浜にどう思われようと別にいいし。元々そんなに好感度は高くないし。」
「でも……初詣、誘われてるんでしょ?」
小町のせいで思い出したくないもん思い出しちまったな。
「ああ。だが俺は行かん。」
「何で⁉︎何でなの!もう一度考え直してよ!」
「しつこいぞ。行かんといったら行かん。お兄ちゃんの気持ちもわかってくれ。俺は一人で行く。」
小町も困ったやつだ。誰もが家族にも言えないような、自分だけで抱え込み解決したいことがあるだろう。だが人との関わりをあまり持ってこなかった俺みたいなやつはどうも嘘をつくのが下手だ。いつも小町やあいつらにすぐ見破られてしまう。特に雪ノ下と小町に。
だが、今回はどうしても感づかれるわけにはいかない。全身全霊をかけてこのことがばれるのを阻止しなければならない。
「ふーん…ならいいや。」
……?こんなところで小町が折れるなんておかしいな。いつもなら一生口をきいてあげないとか言って……
「でもその代わりに今お兄ちゃんが悩んでることを教えて?悩んでないにしても何かあるんでしょ?」
小町が折れたことが俺にとっては最悪な結果になってしまうのであった。なんで?なんでこの子はそんなことばかり察してしまうんだ!…まあ切り抜ける道がないわけではないからな。とりあえずばれてもさほど問題がない方を話そう。これで小町も引いてくれるはずだ。いくら家族とはいえ、小町もそこまで感づくわけはないだろう。とりあえず他には何も隠していることはないという態度を自然に出していこう。自然に…
「あ、ああ。実はな、人様のことを考えながら年を越すのは嫌だな~って、そう思ったわけよ。それでな、…」
そうして一つ目の方の詳細を語り終えた…その時だった…
「ねえお兄ちゃん?それだけじゃないよね?」
…それもわかるのかよ!もうほんとにエス(ry…)
もうヤダ、この妹…と、思いつつ往生際が悪いながらとわかっていながらも俺はまだ抵抗を試みる。
「にゃ、にゃんのことだ?」
噛んだーーー!何で俺こんな大事なところで噛んじゃうの!?
「やっぱ顔まで動揺してるどころか顔にまで思いっきり出てるってことはことは
顔にも出てるのかよ…いつも隠せてないのかな、俺。そして…
「は、はい…」
さすがに諦めて全面降伏する俺であった。
続く
大晦日編の第一話、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!お楽しみいただけたでしょうか?
ご感想、ご意見、評価、誤字報告などなど、是非よろしくお願いいたします。
それではまたどこかで!
あと第二話ですが、未定です。ロッテ愛の方を書き上げるのを待っての執筆、投稿になります…2、3ヶ月くらい空くかもしれませんがご了承ください。