狂医者の死神奇譚   作:マスター冬雪(ぬんぬん)

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変態×変態。化学反応が起きそうですね。起きないかも知れませんけど。


▼朱染めの死神たち

彼はヒソカと言うらしい。自分を指差して言っていたから確実だろう。

 

何らかの圧に流れ出した何かを留め、力尽きて気絶した小生が目を覚ますと、そこは何処かのホテルのようだった。ビジネスホテルのような物ではなく、華美ではないものの中々良い雰囲気と調度品。割とセンスが良いのかな?ピエロみたいな格好だったけど。

血塗れの服のせいでベッドのシーツがグショグショで不快だったが、丁度シャワー室から出て来たらしいヒソカが赤髪から水滴を滴らせながら小生にシャワーを浴びるよう促した。全裸で。

 

それから、これからはヒソカに面倒を見られる事に不思議となっていた、という訳だ。

幸いな事に公共語らしき記号の連なりは日本語と似たような五十音だった。文字自体も何処と無く酷似している。残るは発音だが、それらはヒソカに頼る事にする。

 

そしてもう一つ。

 

 

【念?】

■■■■■■(そう。さっき君に当てた力の事さ♥)

 

筆談で伝えればヒソカからハンター語と言うらしい言葉が発される。それでヒソカの言葉を紙に書いて答え合わせ、見せれば胡散臭い笑みと頷きが返ってくる。ヒアリングは問題ない域にまで達したと見なして良さそうだ。案外簡単だった。スピーキングは中々に難しい物があるが。

 

「念には四体行とその派生から成る、生命エネルギー、オーラを操る術の事だよ」

「……」

 

奇怪なモノだ。オーラを身に纏う《纏》、体の中に完全に仕舞い気配を消す等の効果のある《絶》、爆発的に量を増やす《練》、そしてその3つを利用し応用するのが必殺技たる《発》。他《円》《隠》《凝》《流》《堅》《硬》と、明らかに現実的じゃない。ファンタジックだ。

 

「感覚にもよるから、後は実践してみるとイイ♣️」

【分かった】

 

身体の底から溢れるモノからして、戦闘関連で強くなって欲しいのだろう。小生が殺人狂の拷問狂(シリアルキラー)ならヒソカは戦闘狂(バトルジャンキー)だろうから。勘だが。

この粘性のある水のようなオーラを淀みなく巡回させる《纏》だが、これは明確なイメージを自分でこじつけた方が良さそうだ。鍛えるには瞑想が好ましいと言う。取り敢えずこれからだと言われた。

 

 

……半ば誘拐された身ながら何故逃げないと聞かれれば、単に面白そうだからだ。彼は目の前でニンゲンを殺しても何ら顔色を変える事もない、面倒を見ると言うからには当面衣食住はタダだ。そしてヒソカ自身が強者であるのは変わらないのだから、彼を殺した時、何れだけの快感が得られるだろうと思うと昂って仕方ない。

 

 

「……ククッ、そんなオーラ出すなよ……興奮しちゃうだろう?♦」

おやおや、それはすまなかったねぇ

 

どうやら同族の上同類で、気も合えば性質も酷似しているらしい。ブレーキを壊してアクセル全開で走る爆走車両の様なものだ。

 

「そう言えば、名前を聞いてなかったね」

 

嗚呼、そう言えば。小生は話す練習だと口を開く。

 

 

 

「小生は、日野原ルカ……此方では、ルカ=ヒノハラ、かな?よろしくね、……ヒソカ」

 

 




かなり短いですがキリがいいので。
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