おそらく思いついたネタをどんどんと書いていく予定です。
@sega
おそらくマイナーなアーケードゲーム、ボーダーブレイクを題材とした作品となっています。
公式設定資料なんて持っていない、妄想てんこ盛りな作品ですが、良ければ読んでいってください。
ちなみに、これが自分が書く初めての作品となりますので、誤字や文章的な誤りなどがあるかもしれません。もしもそういったことがありましたら感想、連絡ください。
感想などがきたら、思わず重火力凸をかましてしまうかもしれません。
とあるボーダーの一日
西暦21XX年。地球に住む人類は、増え続ける人口によっておこるエネルギー不足に直面した。世界各地でこのエネルギー不足に関して様々な対応策が提示、実行されてきたが、その効果は少なく、あくまで微々たるエネルギーの寿命を無理やりに引き延ばしているような状況であった。
そして、そんな状況を打開するべく、人類はその問題解決を宇宙空間へと求めたのである。
『ソテル計画』国際研究機関『GRF』――Global Resource Federation(国際資源連合)の略称――による太陽系全域を対象とした、新資源探索プロジェクトが開始された。
軌道上の巨大研究施設、エイオースを軸として始まったこのプロジェクトが開始されて十年後、GRFは後に『ニュード』と呼ばれる新物質の発見に成功する。
このニュードは、あらゆる物質に結合する性質を持っており、この結合によって凄まじいエネルギーを発することが後のGRFの研究によって発見された。
だが、同時にニュードには大変危険な面も発見、確認されたが、GRFの工作によってこの事実は末梢隠ぺいされ、世界がニュードをエネルギー問題を解決する救世主という考えになりはじめた矢先にそれは起こった。
エイオースが謎の爆発事故を起こしたのである。これによってエイオースの一部が大破。破片が地球へと降り注いだのである。それも、エイオースで研究、実験されていた数多のニュードと共に。
ニュードという物質は、あらゆるものに結合、一定の熱量放出によって固化、雨風などによって粉末状に変化する特徴がある。これによって、地球に降り注いだニュードは次々と大地へ結合、それが世界各地へ飛散したのである。これが『ニュード汚染』と呼ばれる汚染災害である。
ニュードは、その特性ゆえに人体に対して高い毒性を持ち、仮にニュードを吸ってしまった場合、体細胞とニュードが結合、壊死や結晶化などの症状を引き起こし、人間を死へと至らしめるのである。
GRFは、ニュードが他の組織へと拡散することを恐れ、各地のニュードを回収するために大掛かりな回収作戦を開始する。
そんなGRFに対し、世界中の人々はニュード汚染を引き起こしたものとして、国際的な抗議活動を開始、それと同時に反GRF組織『EUST(ユースト)』――Environments Union against Space Threat(宇宙的脅威に対する環境保護機構)の略――が発足、ニュード汚染の除去と、ニュードの平和利用のために活動を開始した。
だが、これらの組織がニュードに汚染された地域――ニュード汚染地域でニュードを採掘するために対立するのは必然的であり、この二組の組織の対立の激化によって、ニュード採掘などで活躍していた、採掘用汎用機体『ブラスト・ウォーカー(BW)』を改修し、完全な兵器として完成させることによって、二足歩行型汎用兵器『ブラスト・ランナー(BR)』が誕生、そしてそれと同時に、ニュードに対して耐性をもった『ボーダー』と呼ばれる人々の存在の発見。これによって二つの組織はニュードを奪い合う武力衝突、ニュード汚染地域を舞台とした限定戦争へと発展していったのである。
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「ふぁ……眠いな」
マグメル、と言う名の組織がある。傭兵であるボーダーを統括、管理し、世界各国からニュード耐性保持者をスカウト。他にも、ボーダーたちの駆るブラストの整備、改造など、おそらく現在のニュード関連の事象にかかわっていないほうが少ないであろう、謎の多い組織である。
そんなマグメルの基地の一つに隣接する寮の廊下を、一人の青年が歩いていた。
キツ目の天パの黒髪に、白いシャツに緑のジャケットを羽織り、カーキのカーゴパンツを穿いた青年。名前をジョウというその青年は、欠伸を噛み殺しながら基地にある食堂へ向かって歩いていた。
シャツの上からでもわかる筋肉などで、相当鍛えていることがうかがえるものの、それ以外はどこにでもいる天パの青年、といった風であるが、基本的にマグメルの基地で生活している者たちがニュード耐性保持者、通称ボーダー――ニュード汚染地域で戦う傭兵たちも一纏めにボーダーと呼ばれているため、傭兵という意味もある――である通り、このジョウという青年もニュード耐性保持者、BRを駆って戦場を駆け抜けるボーダーの一人なのである。
渡り廊下をわたり、ジョウが大きな広場のようなエントランスに差し掛かった時、そこに大勢の人が群がっているのが見えた。
ボディーアーマーのようなパイロットスーツを着込んだ者、道化師のような服とメイクをしている者、天狗面をかぶっている者など、服装はバラバラであるが、その身にまとう雰囲気が、彼ら彼女らもボーダーであうということを教えてくれる。
そして、そんな人が群がっている前には、壁に巨大な液晶画面がはめ込んであった。
「おお、やっぱエースボーダーはアレックスか」
「すっげぇよなぁ」
「お! 天才さんがでてる!!」
「ホント!? あの人の動き憧れてるのよねぇ」
画面に映し出されているのは、マグメルに所属するボーダーたちの戦績表である。
現在映し出されているのは、ランク上位、俗にSと呼ばれるクラスのボーダーたちの戦績が映し出されていた。
ランク、とはその名の通り、ボーダーたちの簡単な実力証明のための格付けといったものだ。
BRというニュードのある戦場においてあらゆる兵器を凌駕する存在を操ることのできる存在は、ニュード耐性保持者であるボーダー以外に存在しない。世界的にもボーダーと呼ばれる存在は少なく、そのためいくら傭兵稼業といえども、貴重なボーダーに死なれては困るのだ。
そのため、マグメルではボーダーのランク付け、クラス分けが行われているのである。
新兵はD、そこからC、B、A、S、SS、EXという順に徐々に技量が上がっていく、そういうシステムとなっているのだ――しかし、SS、特にEXなんてランクのボーダーはそれこそ片手で数えるほどしか存在していないのだから、実質最も実力があるボーダーが集まっているランクはSランクということになる――その中には、D5からD1のように更に五段階の評価に分かれているが、それはまた今度はなすとしよう。
無論、ランクが高ければ高いほど給料や寮の部屋などがグレードアップし、自由に行動する時間すら作れるようになる。ボーダーの中には、そうして稼いだ金でマグメルから抜けて豪邸に移り住んだボーダーなども居るのだ。そのため、クラスというものはボーダーにとってある意味で生命線なのである。
クラスを上げるためには、戦場に出て戦果に応じたポイントを得る必要がある。プラントと呼ばれる拠点を占拠する、敵機や敵施設を撃破する、偵察に成功するなど、あらゆる行動を行うことでポイントが加算されていき、戦闘の勝敗や戦場に出ていた者たちのポイント獲得数のランキングで上位に入ることで、クラスを上げるためのクラスポイントが加算され、それが一定ラインを超えることで、クラス認定試験と呼ばれる特殊な任務が与えられ、その任務を成功させることで初めてクラスが上がる、そういう仕組みだ。
「まあ、俺には関係ないか」
今のランクで何か不便を感じたことはないし、BRの武装に関しても、今乗っているBRの最新パーツが出たりしなければ、今のアセンブルで満足しているのだ。そこまで急いでランクを上げる必要はない。
それに、ジョウもボーダーたちの間で取引されている、上位ボーダーたちの戦闘や操縦技術、検証などの映像ディスクを買うことはあるが、それはあくまでも暇つぶしや技術向上、感覚をつかむための手段であって、雲の上のボーダーたちのポイントランキングを見たからと言って何か得するわけではない。
ジョウは遠くからランキングを通し見すると、そそくさとその場を後にするのであった。
マグメルの食堂は広い。ボーダー、整備士、オペレーター、あらゆる職種の人たちの食事を賄っているのだから当然ともいえるが、厨房と食事をするスペースを含めれば、下手をすればBRの一機や二機なら軽く寝かせることだって不可能ではないだろう。
利用者層の影響から、人が居ない時間のほうが少ない食堂であるが、そんな食堂の一角に、まるで榴弾かエアバスターが着弾した直後のような、奇妙な円形の空白が出来上がっていた。
座っている席を中心として円が広がっているらしく、その円の中心では一人の青年が朝食兼昼食をとっていた。
黒髪の天パ、ジョウである。巨大な丼を一心不乱に貪るように食べる姿は、確かに近くで一緒に食飯をべたくない雰囲気であるが、ジョウが一人である理由はそれだけではなかった。
「おはよう、ジョウ」
「ん? んん……おはよう、キティ」
ジョウに声をかけたのは、まだまだあどけない子供の雰囲気を残した、中性的な――いや、中性的とは言ったものの、恐らく支給品であるパイロットスーツを着ていなければ、性別を勘違いされてしまうであろう名前と容姿をもつ美少年である。
「そこ、いい?」
「ああ」
「それじゃあ」
オムレツやサラダなどの載った盆を机に置いて、キティはジョウの正面に座った。
手を合わせ、朝食を拝むようにして「いただきます」と言うキティを見て、ジョウは口を開いた。
「ん? キティは西洋の人間だったよな?」
「え? ああ、そうだけど……あ、いただきます?」
「ああ、そのやり方は日本だけなんだろ?」
「君が、食事前にはいただきますだ!! なんて言い続けるから癖になったんだよ?」
ニュード耐性保持者という存在は迫害の対象になったりしやすい。マグメルに来た当初のジョウは過激なイジメのような行為をされ続けていたため随分と荒れていた、というか喧嘩っ早い子供がそのまま成長したような性格であったため、些細なことで突っかかったりしていたのだ。
おそらく、そのころのことだろう。正確に覚えてはいないものの、心当たりがありすぎるためジョウは、アハハ、と気のない笑い声を漏らしながらあらぬ方向を向くしかなかった。
「まあ、そのおかげで友達になれたからいいんだけどね」
「あ、ああ。そうだっけ?」
「うん。君がよく突っかかってくるからさ。正直、ボクよりも子供っぽい人が居るなんて信じられなかったけど」
もはや笑うことしかできないジョウは、キティから目をそらしながら丼の中身を勢いよくかきこみ始めた。と、なにか視線を感じるので彼は注がれる視線の先――キティを見て問いかける。
「ん? どうした?」
「あ、いや…」
ジョウの問いかけに、キティはとても言いにくそうにしながら彼の手元、その丼の中身を指して問う。
「よく、そんなのが食べれるなぁって」
「そんなのって、ニュー丼のことか?」
ジョウがキティに見せたのは、ニュー丼、そう呼ばれる謎の食べ物である。
その名の通り、ニュードのように鮮やかな緑色をしており、なぜかそれが光っているように見える。使用している食材や製法はどうやらカツ丼のそれと同じらしいのだが、どこで何を間違えたのか奇怪な色の輝きを放つ料理となるのである。
この料理、このマグメルの食堂のみに存在しており、正直な話不人気である。むしろマグメルが発行している機関誌『月刊マグメル』で食堂が出来てからの長い年月、生涯食べたくない料理ランキング堂々の一位を獲得、その王座を譲ったことが一度もないという、ある意味マグメルの中で最も強い存在である。
嫌われる理由としては、やはりその色だろう。まるで材料にニュードを使っているのでは? と思わず疑ってしまいたくなる色は、マグメルという組織の存在も相まって信憑性がありすぎなのである。
そのため、ニュー丼などという変態料理を食べるのは、本当にごく一部のボーダーたちであり、その貴重ともいえるボーダーがジョウなのだ。
「どうだ? お前も食べるか?」
「え!? あ、い、いいよ!! いいよいいよ!! ボクなんて気にせずに!!」
ジョウがニュー丼のカツ――さながらニュード群体のような輝きを放つそれを箸でつかんでキティに差し出そうとする。が、キティは全力で首と手を振りながら断る。彼の心の中は、NGチャットで満載である。ログがすべてNGで埋まっているほどである。
そうか、と残念そうにカツを頬張るジョウ。キティは内心でほっと一息つく。
キティにとって、ニュー丼を食べることなど絶対にありえないのだ。ニュー丼を食べるくらいなら、ボーダーの間で珍獣と呼ばれているアセンブルのBRでワフトローダー十機と、もしくは、ブースト切れしたシュライクで、二十発のサワード・コングの弾幕に突っ込んでいったほうがいくらかマシ、というものである。
「こんなに美味いのになぁ」
自分でもニュー丼の不人気さはわかっているのか、ジョウは食わず嫌いはいけないと思う、などとブツブツ呟きながらニュー丼を食べる。
――食わず嫌い以前に、誰だって緑に輝く食べ物は食べたくないよ!?
キティは内心でそう叫ぶものの、実際に口に出すなどと言う愚行は行わない。「大丈夫だって、いつかその美味しさにみんな気付くよ」などと、自分のことは棚に上げてそんなことを言う始末である。まあ、そんなキティの言葉を真に受けて「そうだな!」などと言うジョウもアレなのだが。
『――Aランクのボーダーは至急格納庫へ。繰り返します、Aランクのボーダーは至急――』
「呼び出しか…」
残っていたニュー丼を掻き込んで「ごちそうさま」と言うのが早いか、食器を返却口へ放り込むと食堂を走り抜ける。
「ったく、今日は休みだと思ってたんだけどな」
「まあ、仕事なんだししょうがないんじゃない?」
ジャケットを着ながらぼやくジョウに、すぐに追いついてきたキティが言う。
そう、自分たちは傭兵であり、その身はマグメルによって生かされているようなものなのだ。だが、それでもやはり愚痴ぐらい言いたくなるものである。
「まあまあ、カリカリしないで下さいよ、先輩?」
「てめ!? お前も一度落ちてるくせに!?」
「あはは、でももうA2上がりましたし?」
先輩、キティが言うように、ジョウとキティではボーダーとなってから戦場に出るまでの年月が違うのだ。違うのだが、才能、というものなのだろう。ジョウが二回ほどA2ランクから降格しているのにもかかわらず、キティは一度落ちたもののすぐにA2ランクへ復帰、少しずつそのランクをA1に近づけている。
ジョウがいくらランクにこだわらない人物だったとしても、やはり後輩に先に行かれるのは気に食わない。老成すればそれすらも楽しくなるのだろうが、ジョウはまだまだ情熱あふれる若者である。上がれるものならSランクに、オペレーターのような美人の彼女もほしい年頃なのだ。
その後、「お前、背後には気を付けることだな!!」「うわ、堂々とFF宣言ですか、えげつな」「うるせぇ!!」などと罵りあい? ながら二人は格納庫へ走るのであった。
これは、いつか時代のどこかの世界で激動の歴史の中を駆け抜ける、一人のボーダーの日常の記録である。
一応主人公であるジョウは、自分のキャラネームです。まあ、万年A3、最近A2に上がりましたが今にも落ちそうな感じです。
あと、少年アバターであるキティ。女の子の名前はおかしいかもしれませんが、裏設定といいますか、設定的には、孤児院で育った少年は、ボーダーとなる前、孤児院で仲の良かった少女を忘れないために、その少女が持っていたぬいぐるみの名前をそのまま名前にした、という設定です。
まあ、公式の少年はまた違うらしいですが、公式の少年アバターとはまた違う存在だと思ってください。
ランクの設定もゲームとはまた違ったこととなっていますので、それもご了承ください。この小説では、SSは神、EXは変態という実力表記となっています。
続きは今のところ未定ですが、もしかしたら書くかもしれません。書くことになったらその時はまたよろしくお願いします。