ネコカオス:ツッコミとボケの
オレーシャ:ボケて戦えるみんなの
シオ:心の癒しと間違えた
ウロッち:マスコット兼最強の
リンドウ:流される
アルトリア:騎士を貫く
カノン様:
エリッ君:
さて、作者たち的にも整理できたし、予言通り投稿だぜこの野郎!!
不思議な記号→ACV RAPYUTA etc.etc……
逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ……あれ、アリサの台詞間違えた?
『ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ』
「…アリサ、ですか」
オレーシャにあの場を任せ、不思議なウロヴォロスの手を借りてやっとの思いで贖罪の街から脱出した私たち。
アナグラに到着してから、アリサの精神は異常の一言でした。
しきりに謝罪を繰り返し、帰って来るのは面会謝絶の張り紙のみ。
『私だ…分かるか、アリサ?』
今は、このアナグラに住まうゴッドイーター達の管理が役目だと、ツバキが彼女に立ちあっていますが、くぐもって聞こえてくるアリサの声からは、正気では無い事が伺えます。
そんな彼女の容体ですが、噂に聞くところによると、ただベッドに丸まって、謝罪と責任転嫁とを叫び繰り返しているだけの危険な状態らしいです。
『ほっといてよ! 私なんか、ほっといてくれればよかったのに!!』
「ッ……」
泣き叫ぶだけならツバキに任せようかと思いましたが、今の言葉は無視することはできません。自分を大切にしない人…かつての、シロウの様で……
「ああ、君か」
そう思って部屋のインターホンに手を掛けたところ、エレベーターからとても衛生的とは言えない格好をした壮年の男が歩いてきました。
「今は会わない方がいいだろうな」
「ですが…先ほどの自分をないがしろにする発言は…!」
「いや、薬が切れるとあの調子だ。また薬を打って、落ち着いた時に来るといい。これまで私が主治医をしてきたんだ。あの錯乱状態では、一人を除いて誰の言葉にも耳を貸さなかったよ」
「でしたら、その方がいれば…」
「いや、彼女は忘れてる。その人物は目の前で殺されて、精神が負担を掛けないよう、記憶に蓋をしたんだろうね」
「そう……ですか」
その言葉を聞いて、なにも出来ない自分に打ちひしがれる。
「そうだな…日を改めた方がいい。彼女だって、今の様子はあまり見られたくないだろうしな。さ、彼女は私に任せておくれ、ゴッドイーター」
そう言ってにこりと笑う彼に、どうも私は信用が置けませんでした。
ですが、今の事態を解決できる策があるといえば、彼に頼る事だけ。
…いや……そう言えば……
「ちなみに」
「ん? なんだい?」
「その…死んだという人の名前は…?」
「そうだな……」
あの状態の彼女に、主治医をも越える絆を繋いだであろう人物。
惜しい人を亡くした、とはこういう時を言うのでしょうが、せめて、アリサはここまで生き残って来たのだという事を、今は亡きその人に伝えてあげたかった。
ですが、帰って来たのは以外過ぎる答えでした。
「【オレーシャ・ユーリエヴナ・バサロヴァ】。ロシア支部に居た時の、大親友だったよ」
「……………………」
「どうしたんだい?」
「…ッ、いえ、ありがとうございました」
彼が言った故人とは…今はアラガミとして生きている、オレーシャの名前と一字一句違いないものでしたから。
「ックシュッ!!」
「どうした、風邪でも引いたかにゃ?」
「ん~、誰かが噂してるのかもね」
構造的には人体そのものだから、出そうになった鼻水をかんで、近くの雪の山にティッシュを捨てる。
今、あたしたちは鎮魂の廃寺で狩りをしている。
動けないリンドウさんに支給するコアと、あたしたちの食料を回収する為だった。
この辺りに落ちている仏像の欠片や、何処からか生えてきたハーブは、キサラギのプラントで製造する良い材料にもなるからね。
「アリサ、平気かな~。見た感じ、また昔に戻ってたみたいだけど」
「心配いらにゃいのでは? アルトリアがついているしな」
「いや、オオグルマ先生の方で心配」
「あ~~~、にゃるほど」
実際、カオスはオオグルマ先生の事を冗談交じりで言ったかもしれないけど、あたしは案外マジだと思ってる。だって、あいつのアリサを見ていた目つきがイヤらしい物が多かったもん。
ヴァジュラの体を乗っ取ってからは、この【個体】が歩んできた半生の記憶を読み取って分かったけども、あの場所にはオオグルマの命令でこのヴァジュラが誘導されてたみたいだしさ。
今気付いたけど、この個体が誘導された感覚は、この前の装置と同じ感覚だったみたい。
「でも、意外とアナグラの部屋って声が聞こえたりしますから、そういう心配はいらないと思います」
「うわっ!?」
「カノン嬢か…久しぶりだな」
「お久しぶりです」
「お久しぶりです」
そう言ったカノン嬢。
神機を手に持ってこの辺りに居たという事は、ここらに有害なアラガミが出現したということだろう。先程から、吾輩のセンサーにもコンゴウっぽい感じがしてるし。
「あれ、ちょっと顔青いけど、大丈夫?」
「平気です。ちょっと、また同僚が殉職しただけですから……」
「それって……」
「はい、リンドウさんって言う人なんですけど」
「「あ!」」
「ひゃ!?」
わ、忘れてたァーー!?
そう言えば、普通に話してたけど、ここでリンドウ生きてるって言うと、完全にアウトじゃん? 吾輩たちアナグラにロックオンされちゃうじゃにゃいの!
オレーシャ、アイコンタクト! ※以下、視線で物語っております。
≪いいか、言うなよ!絶対だぞ、絶対だからにゃ!これ振りじゃねぇから!≫
≪へ……な、なんでよ!?≫
≪いいか、詳しく説明するとだな、発言→処理しようとしてたリンドウ生きてた→アナグラに震撼→捜索開始→見つかった瞬間サンプル人生→特異点のシオはメッチャヤバいことされる→
≪え、えぇぇえええええ!!?ヤバいじゃん!?どうしたらいいの!?≫
≪いいか、包み込んで、オブラート丸ごと噛み切るようにして飴玉を渡すように…ってなに言ってんの吾輩――!?≫
≪落ち着いて、まずは素数を数えて!……あれ、素数ってなんだろ?≫
≪1・1・2・3・5・8・13・21……≫
≪それフィボナッチィィィィイイ!?≫
≪ハッ……落ち着いたぜ…≫
≪嘘ォ!?≫
※注、ここまでで約0.7秒 あくまで視線で話してます
≪とにかく、リンドウさんの事はお悔やみ申し上げます。でも、“きっとあの人なら生きています”って言っとけ! 吾輩はボロ出そうだからそっちに任せる!≫
≪うん、分かった!≫
これまでジャスト1秒だ。良い夢は見れたかよ?
「えっと、きっとリンドウさんの事だから生きてるって! ほら、あの人戦場でもタバコ吸う位は余裕ある人だし、隊長さんなら、アラガミの群れだって――」
「あれ、なんでそんなに知ってるんですか?」
(し、しまったぁぁああ!! 自分で墓穴掘ってんじゃん、何してんのあたし!?)
(な、何を言ってるだぁーー!? こ奴リンドウの事詳しく話し過ぎじゃぁあ!)
正直、こちらは冷や汗で足元が滅茶苦茶湿ってる。雪降ってて良かったよ!別の場所ならばれてたしな!
「エリッ君がね、ホラ、この前話してくれたのさー。それで、リンドウさんについての武勇伝をチョイと聞かせてもらって…」
「そうでしたか……」
「でも、カノンちゃんが死んだわけじゃないんだしさ、リンドウさんが生きてるって信じてゴッドイーターしたらいいじゃん! アラガミのあたしが言うのも何だけどさ!」
「そう、ですよね…! うん、いつまでもウジウジしてないで、私、頑張ります!」
「そうそうその意気だよ! じゃ、ミッション手伝うからさ、まずは一緒にガンバろっか!」
なんとか口先三寸で丸めこんだオレーシャ。
カノン様には悪いが、ここは優しい(笑)嘘をついておかなければなるまい。主に地球の平和の為にも。
「カオスさん、何してるんですか?」
「――い、いや……コンゴウらしき感覚をサーチしたのでな、集中して場所を探っていただけに過ぎん」
「本当ですか!? 早速向かいましょう!」
やれやれ、こうした綱渡りのキャッツ生も悪くないとは言え、人類存亡がかかってるのは重すぎやしないでしょうか…ああ、リンドウに貸したタバコが恋しいゼ……
そう言えば、そろそろ本社に到着しているところだろうか。あの三人。
「おー、結構快適だな。図体のデカイウロヴォロスらしいや」
『【女性に向かって】【デリカシーないわね】』
「おおっと、いっちょまえだったか。悪いな」
「みえてきたよー!」
「キサラギは本当にあったんだな……」
あの場所は衛生上良くないって事で、俺たちはコイツらの拠点に移動する事になった。
体の傷は癒えたが、オラクル細胞の不安定さから体を動かすことが難しく、この場所でリハビリを続けていけば早めの回復が望めそうだって話らしい。
いや、噂に聞く変態どもの巣窟じゃねぇのかよ
『【ちなみに】【私は此処で生まれたわ】【主任には】【ホントお世話になったもの】』
「あ~、だからフェンリルが総力を挙げて潰しにかかったのか……」
あのフェンリルにしては、いやに大義名分掲げていたと思ったら、そう言う裏があったのか。確かに、意志のあるアラガミが作れたとなっちゃぁ、研究材料として【本部】の研究者どもが五月蠅いだろうしな。
そんな事を思っていると、ウロッちの触手が上に伸びて、俺を抱えあげた。そのままシオちゃんと一緒に上昇していき、一つの部屋の前で動きが止まる。
『【シオ】【彼を入れてあげて】【もちろん】【運んだ後はソファーにね】』
「わかったぞ! リンドウ、これにのってな」
「……やっぱ、アラガミなんだなぁ」
シオちゃんの、変形した甲殻類のような手足を見てそう思う。
ここまで情緒が発達したのも、なんかさっきまで遭遇したサリエルに【無限コンボ】叩きこんでたのも、大体ネコちゃんのせいだろうしな。「そう、それも私だ……ヤベッ、言っちゃった!」…電波か。
つうか、常識人ッぽいのがウロヴォロスだけってどんなだよ。
いい仕事したが、逆にやり過ぎだと言ってやりたい。
「お? こりゃいいな。どんな姿勢でも無理なく座れそうだ」
『【主任がお気に入りの】【“快適ふぃっとクン”よ】【商品販売しようとして】【近くの老人に座らせたら】【そのまま昇天したから】【廃案になったらしいわ】』
「なんつーアホな……」
「リンドウ! おやつもってきたからいっしょにイタダキマスな!」
「どれどれ…? …………これが、おやつだって…!?」
シオちゃんが持ってきたのは、どう見ても
そうか、シオちゃんの話に出てたエリックとカノン。この二人が最近、食堂で量が少ないだのボリュームが無いだのぼやいてたのは、これが原因か…!
『【見ての通り】【彼女にとっては】【これがおやつの範囲よ】【私たちのメインディッシュは】【アラガミだものね】【味わって食べなさい】』
「へいへい。親じゃないんだから、言われなくても分かってますよ、っと。…ん?」
いざ食事に取り掛かろうとすると、視界の端に日誌の様な物が見えた。
此処の研究員の日誌なのだろう。後で見てみようと思いつつ、俺は目の前のごちそうに被りつく事にした。
「イタダキマス!」
「いただきます」
うん、やっぱ美味いな。
アナグラ、戻んなくてもいいかもしれない……いやいやいや、落ち着け俺!!!
ちなみに、あの後日誌を読んでみると、1ページ目から――
『愛してるんだぁぁあ、ウロッちをぉぉぉおおおおお!!!!!アハハハハハハ!!!』
――となっており、タイトルを見れば
【ウロッち愛好家、主任の秘密日誌part.2(はぁと2、なんちゃって)】
と書いてあったので―――
「なんじゃそりゃぁあぁぁあああぁあ!!?」
とりあえず投げ捨てた。
でも、逆にこの事がリハビリの第一歩になった辺り、更にムカついたんだがな。
世の中、理不尽しかないみたいだ……