麦わら帽子と花飾り   作:グランド・オブ・ミル

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基本はアン視点でいきます。


第1話

南の海にある島、「バテリラ」。その島で鬼の血を引く二人の赤子が産声を上げた。

 

「女の子は『アン』・・・男の子は『エース』・・・」

 

母親は安堵したような、悲しそうな表情で二人を抱きしめる。

 

「あう~」

 

すると女の子の赤子「アン」が母親の花の髪飾りに手を伸ばす。

 

「きゃははは♪」

 

それを自分の頭につけたアンが嬉しそうに笑う。

 

「ふふっ・・・」

 

それを見た母親が微笑み、ふっとベッドに倒れこみ、静かに眠る。二人の赤子を抱きしめながら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お~い、アン!!お前もたこ焼き食べろよ!!」

 

「うん!今行くー!!」

 

私がサニー号のブランコに揺られて生まれた時のことを思い出しているとルフィがたこ焼きで口をいっぱいにしながら私を呼ぶ。前世では漫画の中のヒーローだったけど、今はかわいい私の弟だ。

 

スリラーバークを後にした私達麦わらの一味は数日航海をしてレッドラインにたどり着く。そこで人魚のケイミーと出会い、マクロ一味とデュバルに捕らえられた元魚人海賊団幹部ハチの救出に成功した。そして今みんなでハチがご馳走してくれるたこ焼きを堪能している。ま、その後サンジに骨格を変えられハンサムになったデュバルが来たけどささいな問題じゃない。

 

「はい、アン。とっておいたわよ。あいつら全部食べちゃうから。」

 

ハチの屋台船に降りるとナミが私にたこ焼きを差し出す。原作でのナミはもうちょっと小悪魔っぽかったけどここのナミはけっこう優しい。なんでだろう?

 

「ありがとう♪ナミ♪」

 

あっ!おいしい♪サンジが絶賛してたからおいしいのは分かってたけどこんなにおいしいとは!もぐもぐ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すっげー!!」

 

「何だアレ!?」

 

「なんか飛んでるな。」

 

「すげー!泡飛んでるぞアン!」

 

チョッパーが私に抱きつきながら目をキラキラさせる。そう、私達はかの有名なシャボンディ諸島に到着した。魚人島へ行くためのコーティングをするためだ。

 

それから私達は41番GRに船をつけてそれぞれが船を降りたり、船番をしたりする。私はやりたいことがあるから船を降りた。

 

「さーて、と。奴隷の人をできるだけ解放してあげないと。」

 

そう、奴隷の解放だ。このシャボンディ諸島は人身売買が黙認されているとんでもない島だったりする。また、魚人や人魚の差別も残っていて、見た目とは裏腹に黒い島だったりする。

 

「それにしてもおいしいな。このグラマン♪(もぐもぐ」

 

私がグラマンを食べながら歩いていると

 

「頼む!!助けてくれ!!オレはもう新世界を諦めたんだよ!!故郷に嫁とガキがいるんだ!助けてくれ!!」

 

漫画で見た奴隷の海賊の・・・何だっけ?まあ、その人が現れる。早速お仕事か。確かに海賊は悪いけど奴隷はあんまりだからね。

 

「動かないで!助けてあげるから!」

 

「おぉ!?何だお前!?」

 

私は海賊さんの首輪に手をかける。

 

「ニュ~、アン!!やめろ!そいつと関わるな!!」

 

「アンちん!!」

 

「ハナ!!おめぇ何やってんだ!!」

 

ちょうどここに居合わせたハチ達が私に叫ぶ。あ、ルフィ達も一緒だ。

 

「ハッ!!(バキッ」

 

ボンッ!!

 

私はレイリーさんのように海賊さんの首輪を外す。まあ、私は覇気なんて使えないから腕が吹っ飛んじゃったけど。

 

「!アンさん!!」

 

「あ!!すまねぇあんた!!オレのために!!」

 

ブルックが心配そうに叫び、海賊さんが申し訳なさそうにする。あ、そっか。ブルックはまだ私の再生見てなかったっけ。

 

「大丈夫。見てて。ハァァァ!」

 

吹っ飛んだ私の腕の傷口から黒い炎が燃え上がる。その炎は腕を形作り、やがて私の腕が復活する。

 

「ね?大丈夫でしょ?」

 

「あ、ああすまねぇ。この恩は一生忘れねぇ!!」

 

「クスッ)お礼なんていいから、早く故郷に帰りなさい。奥さんと子供がいるんでしょ?お土産でも買っていきなさいな。」

 

私がそう言うと海賊さんは泣きながらその場を走り去る。豪快な男泣きってやつか。

 

「ええ!?アンさんすごい!!腕が再生しましたよ!?」

 

「ふふ、すごいでしょ?これがヒトヒトの実モデル"魔神"よ。」

 

「何やってんだ!!お前ら逃げるぞ!!」

 

「わっ!!」

 

私がブルックと話しているとハチが私をボンチャリに乗せて一目散に走りだす。天竜人ってのはやっぱり恐ろしいものなんだろう。

 

「・・・今のが懸賞金2億9000万ベリー"スカーレットデビル"ポートガス・D・アンか。中々やるじゃねぇか。」

 

遠くから見ていた戦闘丸が私に結構な評価をくれていたが私は気づかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「"付呪・獄炎(エンチャント・ヘルブレイズ)"!」

 

ズバッ!!

 

「ぐえぇぇぇ!!」

 

「やったーっ!アンちん強ーい!!」

 

あの後天竜人の説明を受けた私達はコーティング職人のレイさん、まあ「"冥王"レイリー」だ。その人に会うために13番GRに向かっている。ちなみにハチとかパッパグにめちゃめちゃ怒られたよ。で、今賞金稼ぎの3回目の奇襲を受けたとこだ。

 

「奇襲多いな~。まだ着かねえのか?」

 

「ニュ~。でももう大丈夫だ。13番GRはこの次だ。」

 

チョッパーが不満そうに訴え、ハチがそれに答える。まあ、あんな奴等恐くないんだけど鬱陶しいからね。

 

「さあ、着いたぞ~!」

 

そして私達は「シャッキー'sぼったくりBAR」に到着する。ホント、ぼったくる気満々な店だよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私の情報網によると現在この島には12人、億を越える賞金首がいるわ。」

 

行方不明のレイリーを探す話になった時、シャッキーがルフィにそう話す。ルフィにそんなこと言ってもなぁ~。この子新聞読まないから。

 

「懸賞金で言えば、キミ達はその中でNo.2とNo.3よ。」

 

「アンやルフィより上がいんのか!?」

 

衝撃の事実にチョッパーが驚く。私としては11人の超新星に加わっただけでなく、さらにその中のNo.3なんてこれだけで充分すぎるんだけど。

 

「でもそんなに荒れた町にいるなんて心配だな。職人のおっさん。」

 

「ウチの人なら大丈夫よ。ボーヤ達の100倍強いから。」

 

チョッパーの心配にシャッキーが答える。ま、冥王だしね。

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。いかがでしょうか?
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