海賊王ゴールド・ロジャー。彼には二人の子供がいた。 二人は鬼の血を引き、双子として生を受ける。
姉の名は「アン」
弟の名は「エース」
母親のルージュを失った二人はロジャーのライバルであったガープに引き取られ、山賊ダダンの元に預けられる。
ロジャーの子というだけで世間から拒絶され、エースは父親をひどく恨む。アンは赤ん坊の記憶が鮮明に残っている転生者であり、ルージュの思いを読み取りロジャーを誇りに思う。
そんな複雑な思いを抱く姉弟はある日、グレイ・ターミナルでサボという少年と会う。海賊になりたいというサボと海賊貯金を貯める日々が始まり５年、二人と同じくガープに連れてこられた少年ルフィも仲間に加わる。長く一緒に過ごす内に四人は深い絆を得る。そして「兄弟の盃」を交わし長女一人、長男二人、次男一人の四兄弟となる。
そんなある日、サボが殺された。天竜人の船の前を横切ったと撃たれたのだ。アン達三人はひどい悲しみと怒りに埋め尽くされた。が、非力な子供の三人には何もできない。ただ泣くしかなかった。
サボの死からしばらくたち、エースとアンは１７才になった。エースはコルボ山の海岸から静かに出航した。アンはその時は出航せず３年後、ルフィと共に出航した。
姉は花飾りを、弟は麦わら帽子をたなびかせて