麦わら帽子と花飾り   作:グランド・オブ・ミル

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アンの設定に「普通の能力者より水に弱い」というのを加えました。また、ヒトヒトの実モデル"魔神"は特別な実なのでアンは「特殊能力者」と呼ばれています。


第2話

ルフィ達はレイリーを探しにシャボンディパークに向かった。まあ、間違いなく遊ぶ気だ。

 

私はというと24番GRに来ている。原作知識だとここでも天竜人の犠牲者が出るはずだ。

 

「ウルージ僧正!あれは・・・」

 

「天竜人か・・・」

 

あ、早速来たみたい。そしてあれが1億800万の"怪僧"ウルージか。空島出身らしいけど、どうやって降りてきたんだろう?

 

「す、すいません!どうか見逃して下さい!出血の酷い急患で!!」

 

「なら一刻も早く楽になれ!!」

 

ガシャァァン!!

 

天竜人の・・・名前なんだっけ?まあ、鼻水君でいいか。鼻水君が血まみれの患者を蹴飛ばしたので私は殺せんせーよろしくマッハで患者をキャッチする。

 

「え?」

 

「消えた・・・?」

 

超速で病院の中に運びこみ、元の位置に戻ったから他の人からは私がちょっとブレて患者が消えたように見えるだろう。

 

しかし、漫画読んだ時から思ってたけど天竜人ってそこまで偉いか?世界政府をつくった王の末裔だが何だか知らんけど別にこいつらが何かしたわけじゃないんでしょ?納得いかないぜ。

 

「ちょっとお待ち下さい!彼女は私の婚約者で・・・!」

 

ドンッ!!

 

「キャーーーー!!!」

 

あ!!やっべ!!考え事してたらナースの婚約者のお兄さんが撃たれた!あ~失敗した!あそこで颯爽と現れて弾丸をキャッチしようと思ったのに!

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

私は慌てて駆け寄り、彼を担ぎ上げる。

 

「アプー船長!あれは麦わらの一味の"スカーレットデビル"です!」

 

「何天竜人の前に出て行ってんだ!?」

 

周りがギャーギャーうるさいが、私は構わずに彼を運ぼうとする。マッハは彼への負担が心配だからやめとこう。え?さっきの患者?蹴飛ばされても生きてたから多分大丈夫じゃない?

 

「おい、おばえ!何で動く!人間なのに!」

 

鼻水君が私に銃を向けながらそう言う。天竜人ってやっぱ好きになれない。

 

「あんただって人間でしょ。人間以下のような気もするが。」

 

思ったことを率直にそう言ってやった。そしたら

 

ドンッドンッ!!

 

鼻水君が怒りの表情で撃ってきた。あらら、短気は損気よ?

 

そんなことを考えながら私は弾丸をよけつつ鼻水君に肉薄する。とりあえず斬ってやろうと楼観剣に手をかける。

 

「オイオイ!あいつ何する気だ!?」

 

アプーがなんか言ってるが構うもんか!人の人生をめちゃくちゃにするこいつは許せない!

 

私の楼観剣が奴に届こうとした瞬間

 

ばっ!!

 

ピンク髪の女の子、ジュエリー・ボニーが私を抱え、飛ぶ。

 

「えーん、お姉ちゃん!どうして死んでしまったの!?お姉ちゃーん!!」

 

ボニーは私の頭にトマトジュースをぶっかけて迫真の演技をする。ちょっと!ナースの婚約者まで吹っ飛んでんじゃん!死んでないよね?

 

天竜人はボニーの演技に騙されて行ってしまった。あ!ナースさんも連れてかれちゃった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「てめぇ!どういうつもりだよ!!この島に大将呼び寄せる気か!?」

 

「うぅ・・・すみません。ついカッとなっちゃって・・・」

 

「ついじゃねぇよこのバカ助!!」

 

今私はボニーに道の真ん中で正座させられてお説教されています。そんな怒らないでよ。悪かったから。

 

「ジュエリー・ボニーのお陰で最悪の事態は避けられましたな。あの女は麦わらの一味の"スカーレットデビル"です。」

 

「あの連中はイカれた奴ばかりだと聞いているが、天竜人に斬りかかるとは正気じゃねぇな。」

 

タバコを吹かしたダンディーなチビおっさん、1億3800万のカポネ・"ギャング"ベッジが私を遠くから観察する。イカれてて悪かったな。

 

「救われて当然・・・奴には今死相は見えない。」

 

ちょっと暗い男、2億4900万のバジル・ホーキンスが勝手に私を占う。ルフィが海賊王になってないのに死んでたまるか。

 

「・・・アン。お前何やってんだ?」

 

「あ、ゾロ!助けて!(うるうる」

 

ちょうどゾロが通りかかったので私は涙目で抱きつく。ボニー怖い・・・

 

「ドキッ)そ、それよりあいつ撃たれたのか?」

 

ゾロが何故か顔を赤くしながらナースの婚約者を指差す。

 

「あっ!そうなんだよ!病院に運ぶから手伝ってくれる?」

 

「おう!」

 

「は?放っとけそんな見ず知らずの男!!」

 

ボニーがなんか言ってたけど私達は構わず走り去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え!?ケイミーがさらわれた!?」

 

ナースの婚約者を病院に届けた後、私が持っていた子電伝虫にチョッパーから連絡が入ってきた。とりあえず驚く演技をする。まあ、原作知識で分かってたから阻止しようと思えばできたけど、ルフィがあの鼻水君殴らなきゃ頂上戦争にうまく繋がらないからね。ごめんねケイミー。そして・・・

 

絶対助けるからね、エース。

 

「ゾロ!行くよ!1番GR!!」

 

「おう!!ん?何で場所が分かるんだ?」

 

「女の勘よ!!」

 

私とゾロは1番GRへ急ぐ。こちらの都合とはいえケイミーを危険にさらしたんだ。原作知識全開で救出してやろう!

 

「お~い!アン、ゾロー!乗れー!!」

 

「ルフィ!1番GRに急いで!!」

 

「何で分かるんだ!?」

 

「女の勘!!お姉ちゃんを信じなさい!!」

 

ちょうどそこにトビウオに乗ったルフィが来たから1番GRに行くように指示する。さてと、ここからが大変だ。パシフィスタに黄猿まで出てくるからな。よし!頑張る!

 

 

 

 

 

 


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