ハイスクールD×D ARC    作:ユウキ003

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すみません。デート編の方がスランプ気味なので、
本編と順番をバラバラに投稿する事にしました。
それと、読者様からの意見で片瀬、村山、桐生、グレイフィア、
ヴェネラナ夫人とのエロいシーンが見たいとの意見があったので、
片瀬達3人はストーリーを考えて、グレイフィア達は…
一夜の相手…と言う事で色々考えていきたいと思います。


ハイスクールD×D ARC 第11話

SIDE 守

 

ある朝の神宮邸  

今や、20人近くが同棲するようになった豪邸では、様々な人が生活していた

そんなある日の朝 この豪邸の主とも言える少年『神宮守』が起きて来た

守「ふぁぁ~…」

美南風「あら?おはよう守。」

キッチンでエプロン姿をしていた彼の眷属の一人、

僧侶≪ビショップ≫の美南風が挨拶してながら料理をしていた

守「おはよう美南風お姉ちゃん。早いね。」

美南風「えぇ、これでも朝は強いほうだからね。」

守「そうなんだ。あ、手伝うよ。」

美南風「ありがとう。…あ、そう言えばイザベラと、雪蘭、小猫ちゃんが

    ランニングに行ったみたいだけど…そろそろ戻ってくると

    思うわ。」

守「そうなんだ…あの3人も、なんだかんだでもう仲良しだね。」

美南風「そうね。この前はイザベラ達みたいな真面目なお姉ちゃんが欲しいって

    言って黒歌を号泣させてたわね。ふふふ。」

守「あの後は黒歌さんをなだめるのが大変で大変で。」

美南風「そうそう。ニィやリィたちに抱き着いて…思い出すだけで

    おかしかったわ。ふふ。」

守「まぁ、あの後小猫ちゃんが嘘だって言った途端、今度は小猫ちゃんに抱き着いて

  たし。」

そんな話をしているとリビングのドアが開いて、噂をしていた3人

アーク眷属の戦車≪ルーク≫のイザベラ、雪蘭

グレモリー眷属で同じルークの小猫が帰って来た

イザベラ「ふぅ…」

ちなみに、イザベラは守の眷属になってからは仮面では無く眼帯をするようになった

元々彼女が仮面をしていたのは数年前についた傷をかくすためだったとか

それを聞いた守が治癒の力で傷跡をすべて消したのだが、もはや習慣になっていた

為、町でも目立たない眼帯に変えたのだった

守「イザベラお姉ちゃん、雪蘭お姉ちゃん、小猫ちゃん。お帰りなさい。」

雪蘭「ただいま、それじゃ、早速だけどシャワー借りるね。」

守「うん。わかった。」

そう言うとお風呂場にあるシャワールームに行く3人

シャアアアと言う音を立てながら汗を流すイザベラ、雪蘭、小猫

だが、小猫は頻りに自分の胸を気にしながら横目で2人の胸を気にしていた

雪蘭「…どうしたの?自分の胸なんか気にして?」

小猫「い、いえ!…ただ、私がみんなの中で一番胸が小さい様な気がして…」

イザベラ「なんだ、そんな事を気にしていたのか。」

小猫「そ、そんな事でも私には死活問題です!…お兄ちゃんは、私の胸の事、

   どう思ってるのか、気になって…」

雪蘭「別に気にする必要はないと思うけど。ねぇ?」

イザベラ「まぁ、小猫の思い過ごしだと思うがな。

     考えても見ろ。そんな事で女を判断する奴が、こんなに

     女を囲えると思うか?」

小猫「た、確かに…」

雪蘭「心配するだけ無駄無駄。」

小猫「そう、ですか。」

 

その頃、朝食の準備をしていた守と美南風

と、そこにアーシア――美南風と同じアーク眷属≪僧侶≫と

守の家族であり、冥界の生き物である猫の獣人、アイルーが起きていた

アーシア「ふあぁぁ…おはようございます、守さん、美南風さん。」

美南風「おはようアーシア、アイルー。」

守「もう少し待っててね。もうすぐ朝食の準備ができるから。」

アーシア「はい~わかりました~」

アイルー「ニャ~~」

そう言うと寝ぼけ眼ながら洗面所へと顔を洗いに行くアーシアとアイルー

その後、さらに兵士≪ポーン≫のビュレントさんやマリオンさんシャリヤーさん、

それに騎士≪ナイト≫のシーリスさん達も続々と起きてきました

それぞれがテレビを見たり新聞を読んだりしながら時間を潰していました

美南風「さて、これで準備はOKですね。それで…」

守「黒歌さんとレイヴェルちゃん、ニィちゃんやイルちゃん達は相変わらずか。

  僕ちょっと起こして来ます。」

アーシア「お願いします。」

その後、守に残りの全員も起こされ、全員がリビングに集まり食事を取った

食事を終え、準備を終えた守、小猫、アーシア、夕麻、瑠海は学生服に着替え、

玄関へと向かった

守「それじゃ、僕達は学校に行ってきます。」

華菜「留守は任せてくれ。」

ニィ「マスター。帰ってきたら遊ぼうね!」

守「うん、わかった。」

リィ「やった~!」

守「それじゃ、行ってきます。」

美南風「行ってらっしゃい。」

そして、家を出て行く守達

 

瑠海「にしても、いきなり大家族になっちまったすね。」

と、アーク眷属3人目のナイトであり、堕天使の瑠海が漏らした

守「そうだね。初めは、僕と小猫ちゃん、黒歌さん、アイルーだけだったのに…」

小猫「アーシア先輩がやって来て、」

瑠海「うち等がやって来て、」

夕麻「さらにレイヴェル達が集まって、20人の大家族になった。」

最後を締めくくったのが、瑠海の元上司で同じく堕天使であり、

アーク眷属≪クイーン≫の夕麻

アーシア「何だか、とても賑やかになりましたね。」

瑠海「おかげで毎日が大騒ぎっす。」

夕麻「でも良いじゃない。毎日が楽しいし。」

小猫「私も、同い年の女の友達が少なかったので、増えたのは嬉しいです。」

夕麻「そうね。家事の負担が増えた分は、美南風やビュレント達が

   増えたからカバーできてるし…ま、問題があるとすれば…」

小猫「お兄ちゃんの恋のライバルが増えた事ですね。」

瑠海「そっすね~…ミラと美南風、シャリヤーに……

   雪蘭辺りもありそうっすね。」

小猫「イル、ネル、ニィ、リィ辺りも油断できません。」

アーシア「うぅ、家族が増えた事は喜ぶべきなのでしょうが、素直に喜べません。」

夕麻「そうね。……今度ネットで勝負下着でも買おうかしら?」

守「ちょっ!?何言ってるんですか!?」

それを聞いて笑い出す瑠海や小猫

 

そう、彼女達アーク眷属と王たる守を繋ぐのは…『絆』『友情』『愛』

と言った感情だった 守は眷属全てを愛し、慈しみ、眷属達も

彼の下に居る事を後悔せず、むしろ今は誇りに思っていた 

かつては守の敵であった者たちが守の下に集う、それこそが、幼き王の現状だった 

そして、だからこそ、誰もが守の志、戦う雄姿に惚れ、恋のライバルとなるのだった

 

やがて道を歩きながら話しているとリアス達と合流する守達

リアス「おはよう。守。」

守「あ、お姉ちゃん。おはよう。」

リアス「ふふ、相変わらずね。守たちは。」

朱乃「良いではありませんか、毎日が楽しくて。」

ソーナ「でも、ライバルは結局増加の一途を辿っているのが難点ね。」

朱乃「そうですわね。これは、重大な問題ですわ。何とかしなくてわ。」

そう言って守の方を向く朱乃達

守「な、何?」

朱・ソ「「何でもないわ(ありませんわ)少し、ね。」」

守「そ、そうなんだ。」

その後、歩いていた時の事だった

リアス「そうそう。守達に話しておかないといけない事があるの。」

守「何?」

リアス「実は……ソーナに教会の人間が接触してきたそうよ。」

それを聞いて、眉をピクリとさせる僕 アーシアや夕麻ちゃん達も

驚いた顔をしている

夕麻「それは、『本当に教会の』人間なの?」

ソーナ「…えぇ、その相手は女性が2人…リアスと何やら交渉したい

    そうなの。」

守「びっくりだね…教会の人間が悪魔と話し合うなんて……」

瑠海「確かに、ああいう奴らなら『悪魔なんかと話すことは無い!』って

   言い出しそうな連中ばかりっすからね。」

小猫「でも、何でそこで部長が?」

ソーナ「わからないわ。私にはリアス達にこの事を伝えてほしい、と言う事しか

    話さなかったから、詳しい事は何もわからないわ。…ただ、」

朱乃「何か心配事でも?」

ソーナ「彼女達は…『聖剣』を持っていたわ。」

静かに告げられた事実に驚く僕達

守「…本当に?…だとしたら…」

ソーナ「えぇ、友好的な話し合いでないのは確かね。」

守「……何も、起こらないと良いけど…」

雲一つない空を見上げながら、守は何も起きない事を願った

 

そして、その日の放課後、その二人と会談する事になった

部室に先に集まっていたオカ研のメンバーと守、夕麻、瑠海

だが、そんな中でも一人、木場佑斗がかなり危険だった 

例の2人が入ってくれば、問答無用で切りかかるような感じだった

先輩の過去は知っているけど……ん?

守「……来た。」

僕がそう言った瞬間、ドアが開かれ、ローブに身を包んだ人影が

現れた 一人は背中に巨大な何かを背負っていた

リアス「来たわね。」

二人は頭部を覆っていたローブを両手で下した 一人は青い髪に緑のメッシュが

入っていて、もう一人は栗毛をしたツインテールの少女たちだった 

イリナ「初めまして悪魔さん達、私は紫藤イリナ。よろしくね。」

ゼノヴィア「……ゼノヴィアだ。」

リアス「そう。ではこちらも、リアス・グレモリーよ。知っていると思うけど。」

守「……神宮守です。よろしく。」

イリナ「…ひょっとして、君人間?」

守「はい、一応は…」

リアス「守は私達の大切な仲間よ。それが何か?」

イリナ「ふぅん…何で人間のあなたが悪魔に協力してるの? 

    わかる?悪魔ってあの悪魔なんだよ?何されるかわからないような

    危険な種族なんだよ?利用されてるだけなのかもよ?

    今ならまだ間に合うから神に救いを求めたら?」

と、当の悪魔達がいる前でそう言い切るイリナ

それを否定しようとしたリアスを守が遮った

守「ここに居るみんながそんな事をしない人達なのは僕が一番知っています。

  お気になさらず。」

イリナ「そう…まぁ良いや。本題に入りましょう。」

最初に話題を振って来たのにすぐに変える姿に後ろの夕麻達は怪訝な表情をした

ゼノヴィア「……待て。」

本題に入ろうとしたイリナを今度はゼノヴィアが止めた

イリナ「?どうかした?」

ゼノヴィア「この町にはもっと多くの悪魔がいるな。」

リアス「それが何?」

ゼノヴィア「そいつら全てをここに呼べ。」

リアス「それに私達が答える義務は無いわ。」

ゼノヴィア「知らず知らずで戦いに巻き込まれて死んでも私達は責任を

      取らんぞ。」

それを聞いたリアスは一度ゼノヴィアを睨んでからため息をついた

 

リアス「守。お願いできるかしら?」

守「うん、任せて。」

僕は目を瞑り、テレパスで家の方に語り掛けた

 『みんな…聞こえる?』

黒歌『この声、守?どうかしたの?』

守『実は、訳有って学校に集まってほしいんだ。今って大丈夫かな?』

レイヴェル『こちらは……大丈夫ですわね。』

守『わかった、今から魔法陣を開くから、そこを通って来て。』

黒歌『了解ニャン♪』

黒歌達とのテレパスを一度切って、目を開ける守

そのまま右手を真横に上げる

イリナ「?一体何を?」

リアス「見て居ればわかるわ。」

すると守の手から溢れた青い炎が床に飛んで行き、16個の小さな炎に分裂し、

一つ一つが青い魔法陣となり、そこから黒歌達アーク眷属が現れた

黒歌「それで、用って何が……何でそんな危なそうなもんを使う奴が

   ここに居るの?」

入って来て真っ先にイリナ達を睨む黒歌 他のミラ達も

アクセレイガンや武器を構えようとした が

それを手を上げて制止し、首を振る守 それを見た全員が武器を下ろした

守「これで、全員です。」

ゼノヴィア「そうか……にしても、滑稽だな。」

リアス「何がかしら?」

ゼノヴィア「まさか、人知を超えた悪魔が人間に使えている姿を見られるとはな。」

それを聞いて、頭に来たイザベラ達が前に出ようとするが

守「この人たちは僕の大切な家族です。誰であろうと侮辱は許しませんよ。」

手でイザベラ達を制し、怒気を孕んだ声でそう言った守

ゼノヴィア「悪魔を家族と言うか…面白い人間だな。」

そうは言うがその彼女の眼は笑ってはいなかった

一色触発の状態でにらみ合う守とゼノヴィアだったが

パンパンと誰かが手を叩く音がした

夕麻「それまでよ。早く本題に入って頂戴。ここには戦いに来たわけじゃ

   無いんでしょ?」

それを聞いたイリナが咳払いをしてから話し始めた

 

イリナ「先日、カトリック教会本部ヴァチカン及び、プロテスタント側、

    正教会側に保管、管理されていた聖剣エクスカリバーが何者かに強奪

    されました。」

黒歌「エクスカリバー…確か今のは昔の大戦で壊れたのの欠片を使って

   7つに別れたって聞いたわね。」

イリナ「そう、カトリック、プロテスタント、正教会、それぞれが

    2本ずつ保管し管理していた物が1本ずつ盗まれたってわけ。」

守「?残りの一つは?」

イリナ「三つ巴の戦いの中で行方不明になったわ。」

リアス「それで、どうしてあなた達がここ来るのかしら?」

ゼノヴィア「聖剣を奪ったのが、堕天使、グリゴリの幹部『コカビエル』であり、

      聖剣がこの地に運び込まれたのを確認したのだ。」

堕天使、と聞いて夕麻や瑠海、華菜の顔が引き締まった

「私達の任務は、聖剣の奪取、或いはそれの破壊だ。」

黒歌「敵に渡るくらいなら破壊しろって?」

リアス「成程ね…でも、なぜわざわざそんな話をしにここに来たのかしら?」

ゼノヴィア「単刀直入に言おう…これから町で起こる聖剣をめぐる戦いに

      介入するな。上からは、この件に悪魔を介入させるなと

      何度も言われているからね。」

それには僕もお姉ちゃん達も驚いた なぜなら

守「本気で、あなた達だけで堕天使の幹部に勝てるのですか?」

イリナ「でも、あなた達じゃ聖剣に触れただけで死んじゃうし、

    一緒に居ても足手まといだし、後ろから狙われかねないし。」

守「では、悪魔に手を貸されるくらいなら、死ぬ確率などどうでも良いと?」

ゼノヴィア「私だって死にたくはないが任務を全うする為なら死すら厭わない。

      それが我々だ。」

それを聞いて周りのみんなが呆れたような顔をしている 

それはそうだろう…信仰のために死ぬのが良いわけない 

守「そうですか……但し、条件があります。」

イリナ「何?」

守「その戦いに関係ない一般市民が巻き込まれそうになった場合、

  そちらの意思に関係なく、少なくとも、僕は争いに介入します。」

ゼノヴィア「本気か?」

守「この町に生きる一人として、この町を守る為に。」

ゼノヴィア「……勝手にしろ。行くぞ、イリナ。」

イリナ「それじゃ、そう言う訳だから。」

そう言って立ち上がって部屋を出て行こうとした二人だが、その二人の

視線がある一人に集まった アーシアだった

ゼノヴィア「まさか…貴様は『魔女』アーシア・アルジェントか?」

僕の後ろに居たアーシアがビクンとなった

イリナ「この子が一時期噂になった『元聖女』さん?ホントに?」

アーシア「わ、私は……」

ゼノヴィア「まさか、悪魔の保護下にまで堕ちたとはな。だが、貴様からは

      信仰の匂いがするな。」

イリナ「まさか?悪魔の巣窟にあってまだ主を信じているの?」

アーシア「捨てきれないだけです……ただ、それだけです。」

ゼノヴィア「そうか。ならば今すぐ私達に斬られると良い…いまなら神の名のもとに

      断罪しよう。罪深くとも、我らの神ならば救いの手を差し伸べて

      くださるはずだ。」

その謳い文句を聞いていた時、僕の中からある物が沸き上がった

それは身勝手な宗教に対する『怒り』 

守「勝手な事を…!」

その時

ウルフ「うらあぁ!」

ゼノヴィア「ぐはっ!」

守が立ち上がった瞬間、守の体の中から現れたウルフがゼノヴィアを

殴り飛ばした

ウルフ「黙って聞いてりゃ、もう我慢できねえ。」

周り、レイヴェル達が初めてのオルフェノクの召喚で驚く中、

ゼノヴィア達を睨みつけるウルフ

   「何が救いの手だ。下らねえ。」

イリナ「あなた、主をバカにするの?」

突然できて来たウルフを睨み返すイリナ だが、そんな事に動じるウルフでは無かった

ウルフ「あぁ下らねえな。何が神だよ。そんなのはただの傍観者でしかないだろ。

    救いの手だぁ?神の慈悲だぁ?反吐が出る。極め付けが

    神の名のもとにだぁ?お前らが神様のなんだってんだよ?

    預言者か?巫女か?それとも自分の中に神様がいるってか?

    何が宗教だよ。こいつの優しさも全部自分達の都合の良い

    プロパガンダにして、不都合があれば掌を返す……

    そんなの信じる価値もねぇ腐った宗教だろうが。」

ゼノヴィア「貴様!我らキリスト教を侮辱するか!?」

ウルフ「じゃあなんだってんだ!アーシアが魔女だと言ったのは

    貴様らだろうが!こいつの、アーシアの心を踏みにじる

    貴様らは…屑でしかないだろうが。…何時貴様らがアーシアに

    救いと手とやらを差し伸べた?神様?下らねえ……お前等は、

    弱いだけだ。苦しんでいる人間を『信仰が足りなかった』と言うだけで

    見捨て、力のある人間を神の加護だなんだとぬかして煽て上げ、利用する。

    ……お前らは、宗教と言うシステムに飼われた家畜だ。」

濃密な殺気を纏ったままイリナとゼノヴィアを睨みつけるウルフ

その言葉に剣を構える2人

   「来いよ。お前等みたいなクソッタレ宗教信者なんかに、俺は負けないぜ!」

イリナ「ふざけないでよ!信者でもないあなたに何がわかるの!?」

ウルフ「わかりたくもねえなあ!クソッタレの宗教なんざ、こっちから願い下げだ!」

ゼノヴィア「貴様は…ここで滅ぼす!」

ウルフ「やってみろよ!」

その時、ウルフから僕に向かってテレパスが飛んできた 頷く僕

するとウルフは自分に向かって来た刃をそれぞれ両手で受け止めた

イリナ「な!?」

ゼノヴィア「まさか…聖剣を受け止めただと!?」

その時、僕はウルフの背中に触れて、3人を纏めて旧校舎の外に

飛ばした

 

そのまま流れで結界を作る僕

そして僕は窓を開け、そこから外へと跳躍した

外ではすでに戦いが続いていた 2人の剣を両腕の突起で

逸らしたり防いだりしているウルフ 

やがて旧校舎のドアから他の皆が出て来た

と、その時、木場先輩が魔剣を取り出しながらウルフの相手の一人、

イリナに切りかかった

イリナ「うわ!?何!?」

木場「悪いね。僕も混ぜてもらうよ!」

ウルフ「勝手にしろ!俺はこっちの大剣野郎をやる!」

そして2対2の戦いが始まった

それを後ろから見ていた守 

リアス「止めなくて良いの?」

守「もし、どちらかが死にそうになったら止めるよ。多分ね。」

実際僕もあの2人の勝手な言い分に頭に来ていたからね 

リアス「そう。任せるわ。」

 

ゼノヴィアとウルフの戦いが始まった

ゼノヴィアのエクスカリバー・ディストラクションを横に避けるウルフ

そのまま片足で地面を蹴って飛び蹴りをするウルフ

それを剣の腹で受けるゼノヴィア だが、力に押され、足で地面を削りながら

下った

ゼノヴィア「クッ!何て力だ!?」

ウルフ「一つ教えておいてやる…守る物を得た人間は、何処までも強くなれる。

    お前らには、永遠に判らんだろうけどな!」

ゼノヴィア「ほざけ!」

彼女から繰り出された一撃と拳がぶつかり合い、大きな衝撃波が生まれ、

地面を抉った

     「まさか…破壊のエクスカリバーと同等の力を持っていると

      言うのか!?」

ウルフ「負けられねえよ。俺達の王様の、家族の誇りが

    かかってるんだからなぁ!おらぁ!」

ゼノヴィア「グアッ!」

ガードの上から思い切り殴ってそのままゼノヴィアを吹き飛ばすウルフ

その時 

 

イリナ「きゃあぁ!」

木場の二刀流の攻撃でミミックを吹き飛ばされたイリナが

地面を転がった

同じく倒れたゼノヴィアの眼前まで進んで寸止めをするウルフと

イリナの喉元に剣を突きつける木場先輩

これまでか

守「ウルフ、木場先輩、武器を収めて、彼女達から離れてください。」

それを聞いた二人はそれぞれから離れた

 「今回はこれで痛み分けと言う事にしませんか?お互いに

  これからやる事がある以上、これ以上の戦いは無意味です。」

イリナ「そうね…」

ゼノヴィア「…やむ終えないか。」

そう言うと二人は剣をしまった

守「それじゃ、ウルフ。お疲れさま。戻って。」

ウルフ「あぁ。」

そう言うと光の球に戻ったウルフは僕の体の中へと戻って行きました

ゼノヴィア「…先ほどの狼男、貴様が召喚したのか?」

守「そうですが、何か?」

ゼノヴィア「まさか…あの狼は……伝説の…」

守「……オルフェノク、と言いたいのですか?」

イリナ「嘘!?あの伝説の!?」

ゼノヴィア「なぜ、あの伝説の種族の一人が貴様の中に…」

守「……言ったはずですよ。これ以上は無意味だと。」

そう言って振り返った守の顔に異形の模様が浮かんだ

 

その怒りに当てられ、体が震えるイリナとゼノヴィア 

 「こちらとしては穏便に話を終わらせたかったのですが……

  あなた達キリスト信者は随分と物事をはっきりと言って、

  ずけずけと他人のプライバシーを侵害するのですか?

  …言ったはずですよ。『誰であろうと僕の家族の侮辱は許さない』と。

  なのにあなた達はアーシアを魔女と言って侮辱した……

  これが最後通告です…『二度と僕の家族を侮辱しないでください。』

  ……それと、一応言っておきますよ。

  僕は…家族や友人のためなら、神だろうが何だろうが敵に回す事くらい、

  覚悟はできていると……」

ゼノヴィア「何、だと……」

守「わかりませんか?……『家族の侮辱を見過ごすくらいなら

  3大勢力すべてを敵に回しても良い』と言っているんですよ。

  もしまた、あなた達が僕の家族を侮辱した時は……

  覚悟しておいた方が良いですよ。本当に、『滅ぼされたくなければ』、ね。」

 

その時守から発せられていた膨大なオーラとその言葉に戦慄するゼノヴィアとイリナ 

今の守はアーシアやリアス達悪魔への侮辱でかなり頭に来ていた

それだけ聞くと、イリナ達は去って行った 

だが、彼女達が去った後も、木場の顔には、復讐の色が浮かんでいた

 

やがて部室に戻る僕達

木場先輩は体調が優れないとして先に帰宅しました

レイヴェル「それにしても…随分と厄介な物が持ち込まれましたね。

      しかもその張本人が堕天使の幹部だなんて……」

リアス「問題はそれだけじゃないわ…佑斗の件もよ。」

レイヴェル「どういう事?」

守「…木場先輩は、元々教会の『聖剣計画』と呼ばれる実験の被験者だったんだ。」

イザベラ「どういう計画だったんだ?」

守「人工的に聖剣使いを作る計画だったらしいけど、計画は頓挫、主導者によって

  集められた候補の子供たちは…毒ガスで虐殺されたそうだよ。」

それを聞いてミラちゃん達は驚いていた

ミラ「それ、本当なの?」

美南風「神に使えると豪語している教会の人間がそんな事をするなど、

    末期、としか言えませんね。」

リアス「そんな中で唯一逃走した佑斗だったけど、ガスを吸ったために

    もう力尽きる所に、私がやって来てあの子を眷属にしたの。」

カーラマイン「だから、あそこまでの殺気を持っていたのか。」

シーリス「復讐か…仲間の。」

リアス「最近ではその事をあまり気にしていなかったみたいだけど…」

レイヴェル「原因となった物が目の前に現れれば、誰だって平静でいられる

      訳ありませんわ。」

リアス「……とにかく、今の現状の問題は二つよ。

    一つは今話した佑斗の件。もう一つが、堕天使の幹部が

    聖剣を3つも持った状態でこの町に潜伏している事。」

レイヴェル「ですが、どうするのですか?癪ですが、向こうから釘を刺されている

      以上、下手に動けば三つ巴の戦いになりかねないですわ。」

守『悪魔を介入させるな、か……ん?悪魔?…そうだ!』

 「あの二人は、悪魔は介入するなって言っていたけど、オルフェノクが

  介入するな、とは言って無かったよね?」

と言って笑みを浮かべる守

リアス「……どうするつもり?」

守「あの二人に、共闘を持ちかけるんだ。確かあのゼノヴィアって名乗った方は

  死にたくはないと言っていた。だったら、友軍は一人でも

  多い方が良いはず。それに、出来る事なら聖剣の破壊に木場先輩を

  参加させてあげられるしね。」

リアス「でも、彼女達は承諾するかしら?」

守「お互いにメリットがあるからね。それに、あのゼノヴィアって人の方なら、

  それなりに柔軟な思考ができるみたいだし……まぁ、出来るだけの事は

  してみるよ。」

夕麻「それなら、私達も付いて行くわ。」

守「え?」

瑠海「そうっすね。それならうち等も出来るっす。」

華菜「そうだな…確かに我々は悪魔では無いからな。」

レイヴェル「ですが、どうするのですか?堕天使のあなた達が

      協力すると言っても、向こうは信用するとは思えません。

      下手をすれば、真っ先に攻撃してくるでしょう。」

夕麻「そこは関係ないわ。私達はあくまでも守の補佐。信用してもらう

   なんて思っていないから。」

守「…良いの?」

華菜「愚問だな……我々は常に王と共に…」

3人の顔には、決意の色が浮かんでいた

夕麻「言ったはずよ。私達は守、あなたの傍に居られるだけで本望だって…

   だからこそ、私達も一緒よ。」

守「夕麻ちゃん、瑠海ちゃん、華菜さん……わかりました。僕に

  力を貸してください。」

こうして、僕達4人はあの人達と話し合いをして、協力させる事を

約束させる事にした

 

そして、僕達は翌日から町であの二人を探し始めた

瑠海「それにしても、あいつらは随分な堅物って感じだったっすね。」

華菜「そうだな。敬虔な信者、と言われれば聞こえはいいが…」

夕麻「その実、思考は凝り固まり、融通の利かない堅物になった、と。」

守「それでも、あのゼノヴィアって人の方はまだマシな方みたいだけど…」

夕麻「『まだ』ね。」

守「とにかく、まずはあの人達に接触しよう……町のどこかには居るはずだから。」

僕達はまず、町の大通りから探す事にした 

 

最初はそう簡単に見つかるなんて思って無かったけど、それは思い違いだった

ゼノヴィア「え~迷える子羊にお恵みを~」

イリナ「どうか、天の父に代わって哀れな我らにお恵みをぉぉぉ!」

堂々と町中に居た  

 

僕はてっきりこの町に潜伏している堕天使に気づかれないように

気配を殺していると思ったのだけど……これじゃ、自分達は

ここに居ますって言ってるようなもんじゃないか

瑠海「なんすか、あれ……」

華菜「一度はあんな人間の信仰の対象だったのかと思うと頭が痛い。」

夕麻「ハァ…で、どうするの?」

守「え?え~っと……」

まずい、どうやって話しかけよう と、僕が迷っていると…

ゼノヴィア「大体、これはお前があの変な絵を……あ。」

イリナ「どうしたのよ?…あ。」

 

あ、まずい。気づかれた  僕は諦めてため息をついてから彼女達に

近づいた 

守「……昨日は色々ありましたけど…一応聞きます。どうしてこうなったんですか?」

ゼノヴィア「…実は、こいつがこの絵に路銀を使い果たしてしまったんだ。」

と言って後ろから取り出したのは、へんてこな絵だった

瑠海「……小学生だってこんな絵は買わないと思うっすけど…」

守「一応聞きますけど…あなた達は何でこんな絵を買ったんですか?

  目的を忘れた…と言う訳ではなさそうですが…」

ゼノヴィア「それと言うのも、これを聖ペテロと勘違いしたこいつのせいでな。」

華菜「その絵に手持ちをすべてつぎ込んだと……」

夕麻「それでこんな事をしていたのね。」

イリナ「し、仕方ないじゃない!私にはこれがどうしてもペテロ様に見えたのよ!」

と言った瞬間、二人のお腹が鳴った みるみる顔を赤くする二人

 

守「ハァ……近くのファミレスで何か奢りますから。付いて来てください。」

と言うと

イ・ゼ「「か、神よぉ~~」」

涙を流しながら喜んでいた

 

場所は変わってファミレス

ゼノヴィア「うまい!イリナ、この国の食事はうまいぞ!」

イリナ「これよこれ!ファミレスのセットメニューこそ、

    私のソウルフード!」

そんな事を言いながら料理を口にかきこむ2人

守『よほどお腹が空いてたみたいだね。』

それを向かいに座ってコーヒーやらジュースを飲みながら見ていた4人

夕麻「それにしても、よく食べるわね。」

ゼノヴィア「あ、あぁ、昨日の夜から何も食べてなくてな。あむ!ん!

      うまい!」

そんな時、隣に座っていた瑠海が守に耳打ちした

瑠海「守、お財布は大丈夫なんすか?これ、結構な値段だと

   思うんすけど…」

守「うん、大丈夫……手持ちは2万くらいあるから…」

華菜「結構持って来ていたのだな。大丈夫なのか?」

守「はい…これでも黒歌さん達と暮らし始めた頃から家計簿をつけてますから。

  これ位は問題ありません。」

そんな事を言っていると食べ終わったのか、水を飲んで一息ついた2人

イリナ「助かった~~。主よ。この優しき人々に神の祝福を。」

と言って十字を切るイリナ 

…やっぱり小猫ちゃん達を連れてこなくて正解だった これじゃ他の

みんながダメージを受けちゃうからね

ゼノヴィア「で…なぜ今更我々に接触してきた?」

守「…単刀直入に言うと…聖剣の破壊に参加させてほしい。」

それを聞くと驚いて顔を見合わせる二人

 「…僕の先輩が、聖剣に因縁があってね……本人のいない所で

  話す話ではないかもしれないけど……その人の為にも

  奪われた聖剣の1本くらいは、へし折らせてあげたいんだ。」

イリナ「ちょ!それ本気で言ってるの!?」

守「君たちだけで聖剣を奪取、ないし破壊しながらコカビエルと戦って

  生き残れる確率は?」

ゼノヴィア「…奥の手を使って三割、それで高い方だ。」

守「僕達の目的はあくまでも今の先輩をどうにかしてあげたいだけだ。

  信じられない、と言うなら僕達で勝手にやる。でも、

  目的が同じなら手を組んだって良いはずだ……君たちは

  悪魔が手を出すなとは言ったけど、僕のような人間が手を出すなとは、

  言わなかったよね。」

イ・ゼ「「………」」

しまったと言わんばかりの顔をしている二人

ゼノヴィア「……わかった。」

イリナ「ちょっと!?ゼノヴィア!?本気なの!?」

ゼノヴィア「確かに、上は悪魔には手を出させるなとは言っていたが、

      人間には手出しさせるなとは言っていなかった。」

イリナ「それは屁理屈よ!私達は覚悟があってここに来たんじゃなかったの!?」

ゼノヴィア「確かに、覚悟がある。だが、我々の本懐は死線を乗り越え、

      その上でいつまでも主に仕える事じゃないのか?」

イリナ「それは、そうだけど……」

守「……最悪の場合は、せめて一本位はへし折る許可をくれれば構いません。

  信用できない、と言うのであれば、奪取した直後にあなた達の前で

  壊します。」

ゼノヴィア「なぜそこまでする?」

守「家族、或いは、仲間の為です……で、どうですか?」

ゼノヴィア「わかった……御馳走にもなったし、生存率が上がるのなら、

      断る理由も無いか。」

イリナ「わかったわよ……」

守「…成立ですね。」

こうして、僕達と教会側の2人の間でちょっとした契約が成立した

    第11話 END

 




最近色々とスランプ気味で更新速度が落ちてきている気がします。
色々すみません。
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