ハイスクールD×D ARC    作:ユウキ003

29 / 37
今回は夏休みのお話です。


ハイスクールD×D ARC 第17話

SIDE 守

3大勢力の会談から早いもので数週間が経ち、僕は今、26人の

家族と、一つ屋根の下で暮らしている 

朝、いつものように僕が起きようとして上半身を起こしてから、

伸びをして、ベッドに手を付いた時……

   『ふにゅん』

何か、柔らかい物が僕の手に当たったような気がした 

ん~~………なんかデジャブ………

僕は、ゆっくりと毛布をずらした 案の定と言うべきか、

そこには裸のリアスお姉ちゃんの姿が……

 

そうだった。僕とお姉ちゃんがまだ一緒にグレモリー邸で暮らしていた時は、

こうやって良くベッドに忍び込まれたんだった 

ため息をつきながら、少しばかり離れようと左手を横にずらす しかし

   『むにゅん』

またしても何かがあたってしまった  ギギギと、音がするような動きで

そちらに目を向け、もう一度毛布をめくると、そこには、裸の朱乃お姉ちゃんの

姿がありました。 

仕方なく、一度後ろに下がって抜け出そうとしますが、何かが僕の足を掴んでいる

のに気づいて、僕は一気に全部の毛布をまくった  

そして、僕の足には同じように裸の黒歌さんが抱き着いていました

 

守「うぅぅ……も~!3人とも何してるのさ~!」

と、早朝の豪邸に、僕の絶叫が響いた 

 

数分後、着替えた僕達は、リビングで朝食を取っていた 

……と言っても、そのリビングも前より更に広くなっているけど……

 

先日、リアスお姉ちゃん達もここで暮らす事になったので、兄さんが送り込んできた

『改築部隊』によって、豪邸だった神宮邸は、もはや城とさえ呼べるようになっていた

 

構造は、2階建てだった建物が5階建てとなり、最上部はゲームやベランダがあり、

果てには映画館まで……リラックスやバーベキューなどが出来て、

夜に据え置きの望遠鏡で星の観察もできるとか。4、3、2は完全な個人の

住居スペースでそれでも個人の部屋は以前の倍位広くなっている 一番広いのは

僕の部屋だ ベッドも天蓋付きのに変化しているし……

1階は大きくなっただけで、造りは以前と同じようで、みんなで食事をする

キッチンや、テレビなどが置かれたリビング、水を張ればプールにも

なるお風呂 しかも、それとは別に野外にも新しくプールが作られ、

近くにはアイルーが何か仕事をしたい、と言うので追加で作ってもらった

プチ庭園『アイルー農場』もある さらに2階から伸びる渡り廊下を使えば、

その先には3階建ての離れもあって、2階が木場先輩、ギャスパー君の部屋、

1階は小さなキッチンやリビングもあり、3階はゲストルームとなっている

 

地下もさらに2階ほど追加され、今ではさらにバジン達が増産され、

今ではオートバジンが10台 サイドバッシャーが6台、

ジャイロアタッカーが10台 ジェットスライガーが5台 

合計で31台ものバイクが置かれていました。 

…もう、いっその事今年で免許でも取ろうかな?

ずっと置いておくのもかわいそうだし……お姉ちゃん達にも取ってもらって、

乗ってもらうようにお願いしておこう  

 

その後、僕達は居間に集まって、話をする事になった なんでも、

リアスお姉ちゃんからみんなに言いたい事があるんだとか その内容が……

 

守「冥界に帰る?………あぁ、そっか。」

夕麻「何がそっかなの?」

守「お姉ちゃんがこの町で暮らすようになったのは、中学からなんだけど、

  夏休みとか、長期の休みはいつもグレモリー邸に帰って来ていたんだ。

  そうだった。すっかり忘れてたよ。」

リアス「今年は守もこっちから帰る側の人間だものね。そこでなんだけど、

    冥界にはみんなも来てもらうわ。アイルーも入れて、ね。」

アイルー「ニャ~~♪」

アーシアの上でなでなでされていたアイルーが喜びの声を上げる 

夕麻「向こうにはどれくらい滞在するのかしら?」

リアス「向こうには8月の、そうね。20日辺りまでね。」

夕麻「ほぼ一カ月ね。そうなると、ハァ…夏休みの宿題を持っていくしか

   無いわね。」

瑠海「あ~~~そうだった~~……ハァ、仕方ないっすね。」

ゼノヴィア「あぁ、そうだった……まだ日本語に慣れてないのだが……」

アーシア「あうぅぅ…大丈夫でしょうか……」

守「まぁまぁ、僕も手伝うからさ。」

瑠海「うぅぅ!ありがとうっす守~~!」

と言って、僕に抱き着く瑠海ちゃん しかし…そんな事をしていると、

皆の僕を見る目が少し痛い 

守「あ、アハハ…」

ミラ「……私も、学校行こうかな~~」

イ・ネ「「それじゃあ私達も~!」」

と、みんなが口々に言い出してしまった 

 

ん?…その時、僕はあの人の気配を感じた どうやら、カテレアさんや黒歌さんも

僕に続いて気づいたようで、リビングのドアの方に視線を向けると、

そこからアザゼル先生が現れた

アザゼル「あらら…気づかれたか。」

いつものラフなスーツ姿でアザゼルさんが入って来た

守「アザゼル先生…どうしてここに?」

アザゼル「何、俺もその冥界行に付いて行こうと思ってね。なんせ俺はお前達の

     『先生』だからな。」

守「成程……あ、そう言えば、向こうでのスケジュールって決まってるの?」

お姉ちゃんに向けての問いだったが、それに答えたのはアザゼル先生だった

 

アザゼル「えぇっと……リアスと守達の里帰りに、現当主への挨拶と、眷属の紹介、

     後は、例の新鋭若手悪魔の会合……あ、ちなみにこれには守も参加だからな。」

守「僕もですか?」

アザゼル「一応、今のお前はグレモリー家の次期当主候補だからな。

     戸籍上は悪魔の家系だし、向こうじゃお前の本名より、アークの

     名の方で結構売れてるみたいだぜ。」

守「そうですか……」

アザゼル「後は、眷属の特訓と、俺の方はサーゼクス達との会合、って所だな。」

守「成程……みんなはそれでいいのかな?」

と言う問いに全員が頷き、僕達の冥界行は、確定した

 

数日後、僕達は駒王町の駅の地下に隠された悪魔専用の列車で

僕達は冥界に向かう事になった

瑠海「悪魔って、こんなの使って冥界に向かうんすね。」

夕麻「確かに、列車、と言うのも新鮮ね。」

イザベラ「逆に聞くが、堕天使の方はどうなのだ?」

華菜「こっちは魔法陣で一瞬さ。まぁ、お偉方はどうか知らないがな。」

イル「ふ~ん。」

みんなでトランプやら持ち込んだ携帯ゲーム機で時間を潰していると…

   『まもなく、シトリー領に到着します。』

その音声に、列車内のバーでイザベラさんが作ったカクテルを華菜さんと

一緒に飲んでいたカテレアさんの背中が一瞬だけ、震えたように見えた

 

そこに、別の車両から、ソーナお姉ちゃん、椿姫さん、匙先輩が

やって来た

守「ソーナお姉ちゃん、それに椿姫さんと匙先輩まで……

  同じ列車に乗ってたんだね。」

他の皆としていたトランプを置いて立ち上がる僕 

ソーナ「えぇ、グレモリー家の列車に乗せていただいたので、

    お礼のあいさつにと思いまして…」

リアス「今年はお互い、気が重いわね。」

ソーナ「そうですね。例の新鋭若手悪魔の会合もありますし……まぁ、

    守が同席してくれる、と言うのは少しありがたいですが…」

守「どういう事?」

リアス「こういう新人の会合と言うのは、表向きは私達のような

      若い悪魔達が集まるのだけど…中には周りに力を見せつけるために

      参加するような人も多いのよ。中には、その力や家の名前を

      使って誰かに言い寄るような人もいそうだし……」

美南風「ふぅん……なるほどね。そう言う意味では守が居る分、下手に手を出す

    間抜けは居ない、と言う事ですね。」

イル「まぁ、守に喧嘩なんてしかけたら、あの堕天使の幹部みたいにバッサリか、

   ライザー様みたいにボコボコにされそうだしね。」

ソーナ「まぁ、そう言う訳ですから…では、後程。」

リアス「えぇ、後でね。」

そう言って去っていくソーナお姉ちゃんは、一瞬だけカテレアさんに声を掛けようと

したけど、結局そのまま戻って行ってしまった

 

それからしばらくして、僕達を乗せた列車はグレモリー領の上空へと出た

アーシア「うわぁぁぁ!とっても広いですね~!」

ゼノヴィア「この広大な土地が全てグレモリー領なのか!?」

守「うん。大きさは大体日本列島の本州に匹敵するって、聞いたことがあるよ。」

瑠海「えぇぇ!?そんなに広いんすか!?」

守「と言っても、僕も全部を回った事があるわけじゃないし、人の手が入っていない、

  未開発の地域もあるらしいけどね。」

瑠海「それでも十分広いっすよ~」

 

何て話をしていると、突然列車が音を立てて止まってしまった

ソファの上に立っていたアイルーが倒れそうになるのを、ナイスキャッチする

ビュレントお姉ちゃん でも…

守「な、何が?」

   『緊急停止信号です。』

みんなが驚く中、車内にアナウンスが流れた

ギャスパー「じ、事故でもあったんでしょうか?」

美南風「ここまで来てそれは無いでしょう。でも、何で止まったのかしらね?」

マリオン「緊急って言ってたけど…」

と、そこに、前方の車列からアザゼルさんとリアスお姉ちゃんが帰って来た

アザゼル「近々、お偉いさんとの会合があるからな。念には念を、って所だろう。」

守「お偉いさん?」

アザゼル「動きそうにねえし、俺はちょっと様子を見て来るわ。」

と言うと、また前の方に戻って行ってしまうアザゼルさん 

リアス「実は、アースガルズの方々と、近々会談を開く予定なのよ。」

守「アースガルズ……オーディンで有名な北欧神話の神々だね。

  …ひょっとして、『あれ』関係で?」

リアス「えぇ……テロ対策を協議するらしいわ。」

その言葉に、一人、どういった表情をしていいのかわからず、

カクテルをいじっているカテレア 

その後ろに近づき、ゆっくりと背中を撫でる守 

カテレア「守……ありがとう。」

リアス「ごめんなさい、あなたを責めたわけでは無いの。」

カテレア「いいえ、理解しているし、気にする必要はないわ。」

実際、今のカテレアさんは僕達に協力的で、自分以外の旧魔王の一族も、

カオス・ブリゲードに参加している事を話してくれた ただ、

それ以外はあまり知らされていなかった様子で、それ以外の事はほとんど

知らない様子でした

 

その後、僕達は無事にグレモリー領の駅に到着した

そこでは大勢の人々の歓迎された後、グレモリー邸へと向かった

瑠海「はぁ~~おっきな家っすね~~。向こうのウチらの家よりでかく 

   ないすっか?」

夕麻「守は一時期、ここで暮らしていたのね。」

守「まぁね。といっても、今年の一月くらいまでこっちに居たんだけどね。」

シャリヤー「そっか、守があの町に移住してからまだ一年も経ってないって

      言ってたもんね。」

守「うん。そう言う意味では久々の里帰り…になるのかな?」

 

何てことを話していると、僕達をグレイフィアさんや執事、メイドさん達が

出迎え、そして、通路の向こうから赤毛の男の子が走って来た

ミリキャス「リアス姉さま!守兄さま!お帰りなさ~い!」

その子は前を歩いていたリアスお姉ちゃんの抱き着いた

リアス「ただいまミリキャス。ちょっと見ない間に大きくなって…」

守「ただいまミリキャス君。」

ミリキャス「御二人とも、元気でしたか?」

リアス「えぇ、私達はいつでも元気よ。」

と、リアスお姉ちゃんとミリキャス君が話していると、瑠海ちゃんが僕の服の袖を

引っ張った 

瑠海「あ、あの守。あの子供って誰なんすか?守の下にさらに三男が居たんすか?」

守「ううん、違うよ。あの子はミリキャス・グレモリー…兄さんの息子で、

  まぁ…僕も以前は兄さんの養子だったから…義理の弟で…

  今は、僕の甥御、って事になるのかな?」

リアス「さぁミリキャス、皆にご挨拶なさい。」

ミリキャス「はい。僕は、ミリキャス・グレモリーと申します。こんにちは。」

アーシア「わぁ!かわいいです!」

ゼノヴィア「正真正銘のプリンス、と言う事か。」

瑠海「あれ?と言うかサーゼクス様って結婚してたんすか?」

守「うん。そうだよ。」

瑠海「魔王様の伴侶って一体…」

と、彼女の問いに答える前に、僕達をグレイフィアさんが呼んで、

僕達は一室に通された そこでは、すでにヴェネラナさんが居た 

 

ヴェネラナ「お帰りなさい、リアス、守。」

リアス「ただいま戻りました。お母さま。」

守「ただいま、お、お母さん。」

ヴェネラナ「あらあら、相変わらずなれないのね、守は。」

守「す、すみません。」

ヴェネラナ「気にしなくて良いわ。それより、お腹が空いたでしょう?

      夕食の準備をさせるから、少しだけ待っていてね。」

その後、僕達27人は、お父さんやお母さんを加えて、みんなで

夕食をとる事になった 

でもまぁ……アーシアやゼノヴィア、アイルー、イルちゃんやニィちゃん達は、

夕食のテーブルマナーでかなり四苦八苦してたけど…美味しく食べられたのかな?

 

翌日、僕達は若手悪魔の会合のある場所へと向かった 

リアスお姉ちゃんはドレス、朱乃お姉ちゃんは黒歌さんのと似た黒い和服 

僕や小猫ちゃん、先輩や夕麻ちゃん達は学園の制服 レイヴェルちゃん達は

正装や私服で来ている アイルーはグレモリー邸でミリキャス君の相手を

お願いしている

 

そして、エレベーターで上に上がり、そこで……

リアス「サイラオーグ!」

守「サイラオーグさん!」

サイラオーグ「ん?おぉ。リアス、それに守まで、久しぶりだな。」

僕達は見知った顔を見つけてその人に話しかけた 

瑠海「?守、その人は誰っすか?」

守「あ、そうだった。紹介するね。この人の名前は『サイラオーグ・バアル』さん。

  僕達のお母さん、つまり、ヴェネラナさんの出身家のバアル家の次期当主で、

  僕やリアスお姉ちゃんのいとこにあたる人だよ。」

サイラオーグ「初めましてだな。サイラオーグと呼んでくれ。」

と言う言葉に、アーク眷属の全員が頭を下げた

      「……ん~しかし…守も立派になったもんだな~

       あの小さかった守が……まぁ、今でも小さいが。」

守「そ、それは言わないでくださいよ!」

サイラオーグ「はっはっは……しかし、本当に立派になったな。

       結婚式での騒動、見てたぞ。すごかったじゃないか。」

守「あ、ひょっとして、あそこに居たんですか?」

サイラオーグ「おう。ばっちり見てたぞ。」

守「そ、そうですか……は、恥ずかしいです。」

サイラオーグ「ハハハ、まぁ、お前達もすごいみたいだな。聞いたぞ、

       眷属を一つに統合したんだってな?」

リアス「えぇ、今はお互いの眷属を含めて25人よ。」

サイラオーグ「んでもって、その8割が守の眷属だって聞いたぜ?」

リアス「う……そうよ。この子達の大半はみんな、守の眷属よ。」

サイラオーグ「ふむふむ。成程成程。」

と、言いつつ夕麻達を見回すサイラオーグ

      「羨ましい限りだな。それでよ守。本命は誰なんだ?」

と、いきなり守の肩に手を回して横に顔を並べるサイラオーグ

守「ふぇぇぇぇ?!何いきなり!?」

サイラオーグ「おいおい。俺とお前の仲じゃねえか。隠すなよ。で、誰が本命なんだ?

       あの黒髪の子か?それともあっちのゴスロリ系の子か?

       はたまた、ロリコンにでも目覚めたか?それとも、年上狙いか?」

守「も、もう!お兄ちゃんのバカ!」

と、言ってしまった守  実はこの二人、以前からそれなりに親交があり、

幼い頃に出会った守とサイラオーグは、本当の兄弟のように育ったのだった 

その関係で、守はよくサイラオーグを『お兄ちゃん』と呼んで慕っていたのだった

サイラオーグ「お~久しぶりに聞いたな~それ。」

と言うお兄ちゃんの向こうでは、眷属の人達がくすくすと笑みを浮かべている

うぅ……恥ずかしい

リアス「ほらほら、あんまり守をからかわないの。これでも私のかわいい

    弟兼恋人なんだから。」

と言って、お兄ちゃんの手から僕を引き寄せて抱きしめるお姉ちゃん

サイラオーグ「おいおい、今度は姉弟で結婚か?」

リアス「えぇ、私は守の本妻ですもの。」

朱乃「あらあら、リアス、そこは譲れませんわよ?」

夕麻「待った。そこは私も譲れないわ!ま、守の本妻は、わ、わた、私よ!」

と、いきなりアーク眷属やリアス達の間に火花が散り始めた

サイラオーグ「はっはっは!おい守!今度お前に精力剤送ってやるからがんばれよ!

       冥界はハーレム作り放題だからな!」

守「お兄ちゃんそれセクハラ!と言うかふざけてないで止めてよ!」

サイラオーグ「はっはっは!いや!俺はもう少しお前達の修羅場を見させてもらうぜ!」

守「もぉぉぉぉ!!」

結局、その後僕一人で興奮したお姉ちゃん達を鎮める羽目になった 

 

守「それで…なんで、お兄ちゃんは、こんな、所に…ぜぇ、ぜぇ…」

と、息も絶え絶えな守の問いに、サイラオーグは気まずそうな顔をした

サイラオーグ「正直、下らんから出て来た。」

リアス「くだらないって、何かあったの?」

サイラオーグ「ゼファードルとアガレスが出会って早々ひと悶着あってな。

       あそこに居てもつまらんし、外に出て来た所にお前等が

       来たってわけさ。」

守「そうだったんだ。でも、まさか派手な喧嘩には――」

   『バゴォォォォン!』

 「……なったみたいだね。今……」

サイラオーグ「だからやめておけと進言したのに……仕方ないか。」

 

僕達はお兄ちゃんたちの後に続いて、部屋の中に入った

そこでは、柄の悪い男性と眼鏡の女性、そしてその眷属と思われる悪魔

同士が睨みあっていた

話を聞く分だと、あっちのガラの悪そうな男の方が、

やれ『開通式』だの『処女臭い』だの、随分と下品な事を言っている

そして、事態はまさに一色触発状態…遠巻きにも多くの悪魔達が

自体を静観している 仕方ない  

 

僕は自身の力のジャンプで、睨みあう二つの勢力の前に飛んだ 

守「双方、それまでにしていただきたい。」

両方の勢力を交互に見渡しながらそう言う僕 

ゼファードル「あぁ!?何だテメェ!邪魔すんなチビ!」

守「ここはあくまで、あなた達新鋭悪魔が会合を行う場所、戦闘行為は

  控えてください。周りの迷惑です。」

僕は至極同然の事を言ったため、眼鏡の女性がリーダーの方の眷属達は

武器を下ろした だが…

ゼファードル「おうおう!何だ何だ!アガレスの女と眷属はそんなガキの

       言葉で戦意喪失か!なっさけねえな!そんなガキなんざ!」

と、守に向かって飛びかかるゼファードル 

      「ぶっ殺してその次におま――」

そこから先、何を言おうとしたのかはわからないが、次の瞬間、ゼファードルは

会場の壁に叩きつけら、気絶した  

 

飛び掛かって来た瞬間、守はアークオルフェノクへと変身し、回し蹴りの一撃で

ゼファードルを吹き飛ばしたのだった

守「……もう一度言います。今すぐ戦闘行為を停止しなさい。」

主を吹き飛ばされ、驚愕するゼファードルの配下の下僕たちに、

圧倒的なプレッシャーに乗せてアークのまま言葉を放つ守

 

それを聞いたゼファードルの眷属達は、倒れた主を連れて部屋を出て行った

それを見送った僕は、人の姿に戻ってから、女性悪魔の人の方を向いて

一礼し、皆の方へと戻った

 

サイラオーグ「良かったのか?俺が片づけても良かったんだぜ?」

守「ううん、気にしないで。僕が勝手にやった事だから。」

サイラオーグ「そうか。俺はスタッフを呼んで来る。お前達はここで待っててくれ。」

と、お兄ちゃんはそう言うと部屋を出てスタッフの人を呼びに行った

ソーナ「リアス、守。」

そこに、リアスお姉ちゃんと同じようにドレスを着たソーナお姉ちゃんと

匙先輩、椿姫さんがやって来た

 

その後、僕達は先ほどの女性『シーグヴァイラ・アガレス』さんと、

アスタロト家次期当主『ディオドラ・アスタロト』さんに、さらにお姉ちゃん達や

お兄ちゃん、僕を加えた6人がテーブルを囲んで座っている 

後ろでは、僕達の眷属でもあるみんなが立っている 

 

しかし……なんか僕は場違いな気がするような……

そんなこんなで皆が自己紹介し、僕の番になった

守「えっと……リアスお姉ちゃんと同じグレモリー家次期当主候補の

  アーク・グレモリーです。よろしくお願いします。」

こう言う場所では、一応悪魔の名前を名乗ったけど……

これで、一応それぞれの挨拶は済んだのかな?

シーグヴァイラ「では、アーク・グレモリー…少しよろしいかしら?」

守「はい。何ですか?」

シーグヴァイラ「あなたが、オルフェノクであり、悪魔では無いのは、

        事実なのですか?」

守「……はい。言ってしまえば、僕は悪魔でもありませんし、人でもありません。

  正真正銘の、オルフェノクです。」

僕の顔に、異形の文様が浮かび上がる

シーグヴァイラ「そうですか……それと、あなたはコカビエルとの闘いの際に、

        仮面ライダーとなり、その…ロボットも従えていたと聞いたのですが…」

ん?あれ?何か変な方向に話が進んだような  まいっか

守「はい。過去に存在したオルフェノクが作り上げたベルトと、同じように

  過去に使われていた物を現代に技術で改良したロボット達と、コカビエル戦で

  共に戦いました。」

シーグヴァイラ「な、成程…後、そのロボットは変形すると聞いたのですが……  

        実際にあなたは何台のロボットを?」

守「今仰った変形するロボット、と言うのはオートバジンとサイドバッシャーの

  事ですね。今僕達が保有をしているのは、その2種類だけで16台です。」

何てことを聞いていると、さらにオートバジンやサイドバッシャーの事を質問してくる

シーグヴァイラさん なんでなんだろ?

 「あの…ひょっとして、オートバジン達に興味があるのでしたら、 

  一台お譲りしましょうか?」

何てことを言うと、シーグヴァイラさんは一瞬だけ目を輝かせた後、

すぐに抑制して元の落ち着いた雰囲気に戻った

シーグヴァイラ「そ、それは…その、本当ですか?」

守「はい。仲間としてはとても頼もしいのですが、僕も入れた眷属の

  人達は、免許も持っている者がほとんどおりませんので。

  車庫で埃を被らせる位なら、必要な人にお譲りするのも良いかと思いまして。」

シーグヴァイラ「そ、そうですか。で、では、後程詳しい話を……」

守「はい。」

そして、結局僕達の話し合いと顔合わせは終わった

 

その後、僕達は眷属と共に呼び出された

但し、僕の眷属である夕麻ちゃん、瑠海ちゃん、華菜さん、アーシアは、

それぞれ人間と堕天使と言う理由で カテレアさんは元テロリストと言う事で、

会合には参加できないと言われた 

 

仕方なく、5人には残ってもらって、僕はレイヴェルちゃんや黒歌さんと一緒に

会合に向かった 

 

その会合と言うのは、言ってしまえば偉い人達の前で未来への自身の抱負を

語れ、と言うような内容だった  

――魔王を目指すと語ったサイラオーグさん

――レーティング・ゲームの大会で優勝する事だと言ったリアスお姉ちゃん

さらに他の3人に続いて、僕が目標を言う事になった

守「僕自身の夢……それは、一人でも多くの誰かが笑っていられる世界を

  作るために、命がけで戦う事。それだけです。」

僕の言葉に、僕の後ろでうんうんと頷くミラやイル、黒歌達 だが……

  「ふん!安っぽい理想論など要らん!」

  「所詮は人間の生れの果て!考える事も浅はかだな!」

口々に守を笑い罵る悪魔の幹部たち 

後ろでは、レイヴェルちゃん達が何かを言おうとするが、それを僕が

テレパスで止めた 

 

やがて、サーゼクス様が下品な笑いを止めると、今度はソーナお姉ちゃんの夢

―――階級に関係ない、レーティング・ゲームを学べる学校の設立を宣言した

だが…帰って来たのは――嘲笑と侮蔑――

 

……許せない……僕の夢なんて、確かに理想論だ。 笑われても構わない

……でも、僕の家族の夢を笑うのは『絶対に許せない』

 

次の瞬間、守の体から圧倒的な怒気のオーラが放たれた

その怒気が、青白いオーラとなって会場全体を覆い、うるさい口を開いていた

悪魔の幹部たちを黙らせた そのまま、流れるように僕の体は

アークオルフェノクへと変異していく 

 

守「もう一度……僕の家族の夢を笑った奴は……『本気で殺す』」

圧倒的な怒気と絶対零度の雰囲気が、会合の場を支配する 

 「僕の夢なんて、笑われても良い、バカにされても良い。……でも、

  僕の家族の夢をバカにした奴は……『絶対に許さない!』」

ゆっくりと、怒気の駆られた眼で上から僕達を見下していた悪魔達を

睨み返していく 

  「貴様!ここがどこだかわかっているのか!」

  「若造が!口を慎め!」

  「誰かあのガキを拘束しろ!」

  「やはり人にも悪魔にもなれぬ紛い物!貴様に悪魔の世界を担う

   資格などない!」

  「所詮は捨てられ、堕ちた天使などを眷属にする物好き!貴様に――」

最後の悪魔の幹部が何か言う前に、僕はそいつの前にテレポートし、

その座っている椅子の背もたれに拳をめり込ませた

 

守「もう一度僕の家族を愚弄してみろ……『本当に殺すぞ』」

その言葉に、誰もが口を閉じた そして……

サーゼクス「これで分かったでしょう。あなた方は、オルフェノクを悪魔側に 

      引き込み、他勢力より優れている所を堕天使や天使に知らしめようとした。

      しかし…守はあなた達の想い通りには動きませんよ。

      彼はすでに三大勢力の指揮下を離れている。ここに来たのも、

      あくまでアーク・グレモリーとして……『神宮守』は、誰にも

      縛れはしないのですよ。言っておきますが、彼は悪魔を敵に回しても

      戦う決意をすでにしています。悪魔が敵に回っても良いのか、

      と言うような脅しは彼には意味がありませんから……それに、確かに

      ソーナ嬢の夢は立派だ。夢を語れと言っておいて、それを笑うのも

      …筋違いなのではないですかな?ちなみに、私やセラフォルーは彼を

      擁護する立場を取らせていただきます。誰だって、家族を侮辱する輩は

      許せない物ですからね。……守、戻ってよろしい。」

守「はい。」

僕は、一瞬でみんなの下へとジャンプし、人の姿に戻った

その横では、シーグヴァイラさんやあの男、ゼファードルが驚愕の表情を

していて、黒歌さんやミラちゃんは、ざまあみろと言いたげな表情をしている

 

と、その時……

セラフォルー「要は実績があれば良いだよね!だったら、ソーナちゃんがゲーム

に勝って、優秀だって証明すればおじさまたちも文句はないでしょう!」

と、いきなり立ち上がってそう力説するセラフォルーさん

  「ま、まぁ…」

  「確かに、実力が伴うのであれば…」

と、先ほどより打って変わって口ごもる幹部たち 

どうやら、守の怒りが骨身に染みたようだ

 

サーゼクス「成程。では、リアス、ソーナ嬢とレーティング・ゲームを

      してみる気はないか?」

リアス「え?」

サーゼクス「元々、近いうちにリアスのゲームをさせる予定だったんだ。

      この機会に、どうかな?お互いの実力の証明のために。

      元々、君たち6人はそれぞれれが相手となってゲームをする

      事になっていたんだ。その第一試合を…やる気はないかな?」

それを聞かれたお姉ちゃん達は顔を見合わせ、頷いた そして

リ・ソ「「やります!」」

同時に返事をした こうして、オカルト研究部対生徒会メンバーの

レーティング・ゲームが決定した

 

その後、僕達はオカ研と生徒会で戦う事となり、今回僕達新生

グレモリー眷属から参加するのは、リアスお姉ちゃんと眷属の

朱乃お姉ちゃん、小猫ちゃん、ゼノヴィア、木場先輩、ギャスパー君。

助っ人で僕が参加する事となった このゲームの中での僕の扱いはポーンだ。

僕達は二つで一つに眷属と言う事で、僕の眷属からも、出場はできる

でも、今回はリアスお姉ちゃんがソーナお姉ちゃんと同程度の数で

勝ちたいらしい  数の差で勝利、と言うのが認められないんだろうね

それと、ハンデの為、僕は試合中ファイズ以外のベルトやアークの能力の

一切の使用禁止を言い渡されてしまった まぁ、妥当な所だと僕自身も思うけど…

 

そして翌日 僕達はそれぞれの訓練メニューをこなしてから、

試合に臨むことになった 試合までの猶予は20日 

その期間内に僕達にはそれぞれの課題が与えられた

 

今回戦うのはお姉ちゃん達だけだけど、今後はカオス・ブリゲードとの

戦闘もありえる、と言う事で、僕達も訓練をする事になった 

僕自身はアークオルフェノクの段階的な能力解放の特訓

お姉ちゃんは戦術眼の強化

朱乃お姉ちゃんはバラキエルさんとの雷光の特訓 

木場先輩は、バランスブレイカーの維持と、師匠である沖田さんと剣術の特訓

小猫ちゃんは黒歌さんと一緒に仙術の特訓 

 

加えて、黒歌さんには、デルタを使用しながらの仙術の併用が出来るようにする訓練

ゼノヴィアはデュランダルの制御をもっとうまくすること 

アーシアは『トワイライト・ヒーリング』の強化 

ギャスパー君は……精神的な修行、と言う事で人前に出る事

他のみんなは、それぞれのベルトの特性を生かすために、射撃訓練や

魔力向上のための訓練 体力増強のためのトレーニング、

そして何より、ベルトを使っての模擬戦が行われていた 

そんな模擬戦の中で、オーガを纏った人物の姿があった

カテレア「はあぁぁぁぁっ!」

その人物とは…カテレア・レヴィアタンだった

 

それは、遡る事訓練初日 

 

アザゼル「それと、守は訓練内でのオーガのベルト及び、ブレイクガンナーの

     使用を禁止する。」

その言葉に驚いたのは、眷属である夕麻達だった

    「敢えて理由を説明するが、今の守はオーガやチェイサーを十分

     使いこなしている。コカビエルやヴァーリを退けたんだから、

     そこは認める。だが、こいつは肝心のオルフェノクの力を完全

     制御できていない。戦闘になったとしても、ベルトがガンナーを使ってる

     ようじゃ、永久にアークの力を物に出来んからな。それと、カテレア…」

カテレア「な、何だ。」

アザゼル「しばらくオーガのベルトはお前が使え。」

カテレア「な、なぜそこで私なんだ!?」

アザゼル「オーガ自体は、守達が持つ20余りのベルトの中において、総合力で

     言えば最高のスペックを持っている。代わりに、装着者への

     キックバックが激しくて、トルーパーモデルやファイズのような

     エリートモデルとは比較にならないほど装着者を選ぶんだ。

     その分、旧魔王の血を引くお前なら守にも劣らない素質があるはずだ。」

カテレア「な、成程…」

アザゼル「それに、お前がベルトを使うとなると、トルーパーじゃ逆にお前の

     大きすぎる力を受け止めきれねえはずだからな。エリートモデル自体も、

     後はファイズやカイザと同型のを増産するしかないが、そっちはまだ

     追いつていないそうだ。となると、手持ちのベルトでやりくりしてもらわにゃ

     ならん。とにかく、まずは修行開始だ。」

 

そんなこんなで始まった修行 しかし…僕には相手の人が居て、その人、

と言うのが……

守「どうも。はじめまして、神宮守と言います。よろしくお願いします。」

初日の朝、僕達の前に15メートルはあろうかと言う人型の龍

『魔龍聖 タンニーン』さんが現れた 

驚くみんなを後目にこのタンニーンさんについて説明するアザゼルさん

 

そんなタンニーンに物怖じせず、挨拶をする守 

どうやら僕の相手は、このタンニーンさんのようだった

タンニーン「成程、お前が蘇ったオルフェノクの王なのだな。話はアザゼルから

      聞いている。…アザゼル、俺はこの子供を鍛えれば良いのだな?」

アザゼル「あぁ、こいつの目的は、オルフェノクの力を引き出す事だ。

  お前は、守のパワーに合わせて適当に組手をしてくれりゃそれで良い。」

タンニーン「了解した。では、向こうの山を使わせてもらう。神宮守。ついて来い。」

守「はい!」

 

そう言って大きな翼を広げ、飛翔するタンニーンさんの後ろを全速力で

追従する守

 

やがて山岳部に到着した僕達は、トレーニングをした

内容は簡単だった――『体力が続く限り、戦い続ける事だ』

爆音と轟音が、山間にこだまする  

 

タンニーンの放つブレスを大きくジャンプして避け、空間を蹴ってタンニーンの

顔面目がけて跳躍し、空中で一回転して、青白い炎を纏った蹴りを放つ

それを頭部の角を伸長させて弾くタンニーン

角を蹴って跳躍した守に、タンニーンの尻尾が迫った

その尻尾で、片手だけで自身の、アークの体を上に向かって

押し上げ、空中で態勢を立て直した

 

仕切り直し、と言う事でお互い睨みあうタンニーンと、アークオルフェノクの姿の守

タンニーン「ふむ。さすがは、と言うべきか。見事な力だ。……だが、

      やはり、とも言うべきか。お前は力を抑えているな。」

守「やっぱり、わかりますか?」

タンニーン「うむ。お前の過去はサーゼクス殿より聞いた。力を抑えようとする

      理由もわかる。しかし……」

守「力が無ければ…守りたいと願うものも守れはしない…ですか?」

タンニーン「うむ。その通りだ。いくら崇高な思想や考えを持とうとも、

      それを貫くだけの力が無ければただの絵空事、綺麗ごとと同じだ。」

守「……頭では…わかっているのですが……僕は……怖いんです。

  もし、この力を解放したら、自分自身の心が、消えてしまうような気がして…」

タンニーン「ふむ。確かに…お前が参加した儀式は、結局不完全な形で終わりを

      迎えた、と言う事だったな?」

守「はい。僕自身の自我が残っている事が、何よりの証拠だと思います。」

タンニーン「だからこそ、お前が本気出した時、奥底に封印されているかもしれない、

      先代アークの意思が、お前を乗っ取るのではないか、と言う事を

      恐怖しているわけだな?」

守「はい。……そうなります。」

タンニーン「ふむ。……まぁ、とにかく今は自分を鍛える事だな。

      要は馴れだ。お前自身がその力を知り、向き合えば、道は開ける。」

その時、守の頭の中では、つい先日聞いた言葉が反芻していた

―――臆せず立ち向かえば、開ける道は無限だ。仲間と自分を信じ……

   『生きよ』。若き王よ―――

あの時聞こえた言葉……そう言えば、誰の言葉だったのだろう?

 

あの声はホースやウルフの物ではないし……一体誰が……

 

タンニーン「……もる……神宮守。」

守「え?あ、はい。」

タンニーン「どうした?何か考えていたようだが……」

守「はい。少し気になった事があったので。……すみません、もう一度、

  お願いします。」

タンニーン「うむ。その意気や良し!来い!」

その後、僕は、ずっとタンニーンさんと戦い続けた

 

そんな中で、僕とタンニーンさんは色々な事を話した

お互いの過去、今を生きる目的、今後の目的などなどだ

そんな中で、僕達は改めて友人となった

 

そんなこんなで僕達は訓練メニューをこなしていき、だんだんと力を

理解し始めて行った

それぞれが、それぞれの力の長所を伸ばしていた、けれど………

 

守「その……ゴメン。あんまり示しがつかないみたいで……」

みんなは己の力を確かに高めた でも…僕だけは力の完全開放が

出来ずじまいだった 

リアス「仕方ないわよ。守の潜在能力はお兄様たちから見ても

    オーバースペックだもの。能力も強い分、リスクも大きいはず。

    焦る必要もないわ。今のあなたの力は、堕天使の幹部クラス……

    そして、白龍皇と互角に戦ったのだもの。」

夕麻「強い分、成長も遅い……もし、白龍皇と互角に成長するまで

   10年かかったのなら、それも理解できるわ。そんなすぐに成長

   出来るのなら、守はきっとすでに神さえ超えていたでしょうね。」

と、冗談交じりでそう言った夕麻ちゃんだったけど……

アザゼル「ま、そうかもな。」

グレモリー眷属「「「「「「「「「「「「「「「え?????」」」」」」」」」」」」」」

 

アザゼル「こいつの進化の可能性は無限大だ。パラレルワールドって知ってるか?

     あれと同じだ。人一人の人生に分岐点が一体いくつあると思う?

     それが何億といる世界で、人生って何通りあると思う?

     それこそ無限大だ。それはそいつの力にも言える事だ。

     俺達生物に、守の進化の先を憶測するなんざできねえ。

     お前達に、見届ける事になると思うぜ。

     ……コイツの進化の…生物の限界さえも超えるかもしれない

     限界突破……リミットブレイクをな。」

アザゼル先生の言葉をただただ聞いていた僕達

 

その後、僕達はパーティーが行われる場所へと向かった

そこでは大勢の悪魔達が挨拶をしていた 

 

周りからは、僕は奇異の目で見られていた

「おい。アイツだろ。オルフェノクっての。」

「聞いたぜ。今じゃどこの勢力にも属して無くて、

 今はグレモリー家の息子って事で来てるらしいぜ。」

「はぁ?アイツ悪魔じゃねえの?じゃあアイツ要らねえだろ?」

「眷属も眷属で、はぐれにテロリスト……物好きらしいな。」

「つか、悪魔じゃねえのに眷属って何だよ?」

「だよな~」

「「「ハハハハ。」」」

と、守にもその声は聞こえていた

 

レイヴェルや黒歌が抗議の声を上げようとするが、守がそれを止めた

守「僕が悪魔では無いのは事実なんだ。気にしなくていいよ。

  適当に挨拶して、料理でも楽しもう。ああいうのは無視していればいいよ。」

レイヴェル「まぁ、あなたがそう言うのでしたら…」

黒歌「了解ニャン……」

その後、僕達は適当に挨拶をしていた時だった

 

「あ、あの!アーク・グレモリー様ですか!」

と、いきなり女の子が集まって来た え?誰?

守「う、うん。そうだけど……君たちは?」

 「あ、あの…私達は、アーク様に憧れてるんです!」

守「え?」

 「ライザー・フェニックス様との結婚式での戦い、見ました!」

 「あの時のアーク様、とってもかっこよかったです!」

 「あの時のお言葉、今でも覚えてます!」

守「え?あ、そ、それって……」

僕が聞くと、女の子達は顔を見合わせ、せーのといって…

 「「「「『例え神と魔王を敵に回しても、愛する家族と仲間を守る!』です!」」」」

と、会場に響かんばかりの声で合唱する女の子達…

……どうしてこうなったんだろう?

 「あ、あの!できればサインをください!友達に自慢したいんです!」

守「と、友達に自慢って……僕はそんな…と言うか、ひょっとして

  その友達の子達も……」

 「はい!みんなアーク様に憧れているんです!」

守「で、でも、僕なんてまだそんな……」

 「何を仰るんですか!アーク様は今や、全悪魔の夢見る乙女の

  目標なんです!」

守「え?…あの、話が見えてこないんだけど……」

 「あの一言で、多くの女子がアーク様にぞっこんなんです!」

 「お金でも、名誉でもなく。ただ純粋に愛に生きるお方……

  そして、愛のために戦うお姿は凛々しく、気高い…今やアーク様こそ理想の

  王子様なんです!」

………え?

 「あ、あの!これにサインください!」

そう言って女の子が取り出したのは……何故か崖の上から町を見下ろすような

恰好のファイズの背中だった 

守「え?何これ?」

 「あ!こっちにもお願いします!」

今度のは、ファイズと僕の顔が重なるように描かれた物だった

別のにはファイズフォンを掲げる変身前の姿や、果てはオーガの姿が

描かれた写真のような物まで……

守「これは一体……これって何なの?」

 「これは今、私達女子の間で流行っているアーク様の絵です!」

嘘でしょ?何でそんな事に……

 

呆然となる僕の後ろでは、アーシアや夕麻ちゃんが頭を抱えているけど、

今はそんな事を気にしている暇はあんまりない

何てことを聞いていると、今度はその女の子達が夕麻ちゃん達の方を向いた

 「後ろの方々はアーク様の眷属の方ですよね!アーク様って

  普段はどうなんですか!」

夕麻「え?……どうって言われても……まぁ、守は料理や家事も得意だし……

   一緒に暮らしてても、毎日が幸せだけど……」

 「え!?アーク様って主夫もされているのですか!?」

守「う、うん。まぁ、一応。別に僕はそこまで偉いってわけでもないしね。

  自分で出来る事は自分でしたいし…誰かが僕の作った料理を

  美味しいって言ってくれるなら、それだけで僕もうれしく

  なれるし……」

まぁ、これで僕が別に王子様な訳じゃないって分かってくれれば……

この子達の夢を壊すのは不本意だけど……僕は王子様ってわけでもないし…

しかし…僕の予想はもろくも崩れた

 

 「「「さすがはアーク様です!」」」

ん?あれ?

 「眷属を気遣い共に生活する!」

 「決して他人に任せず、自ら家事を行うとは!」

 「「「まさに理想の男性像です!!」」」

おかしいな…色々と逆効果に……と、そこに…

サーゼクス「ハハハ。相変わらず守は天性の女運があるようだね。」

正装姿の兄さんが現れた それを見た女の子達は唯々頭を下げて不動になってしまった

守「兄さん、それはセクハラ発言にあたりますよ?」

サーゼクス「しかし、ここまでの反響とは…予想外だな。」

守「まさか……兄さんがこれを売り出したんですか?」

サーゼクス「ん?何の事かな?」

守「…ハァ……もう、好きにしてください。」

サーゼクス「あぁ、そうするよ。それと、そろそろ北欧神話の方が来る。

      準備していてくれ。必要な時は上段に呼ぶよ。」

守「はい。わかりました。」

 

そう言うと兄さんは戻っていた 

 「あ、兄さんはもう行ったから頭を上げていいよ。そのままだと首が

  痛くなっちゃうよ。」

僕は後ろでずっと頭を下げていた女の子達にそう言って、視線を上に向かせた

 「き、緊張しました。」

 「ほ、本当だよ~私…魔王様にあそこまで近づいたの初めてだよ~」

守「大丈夫だって…怖がらなくても兄さんは君たちに変な事はしないからさ。」

 「あ、アーク様は、本当にルシファー様と仲がよろしいのですね。」

守「うん、まぁ、これでも10年一緒に暮らしているからね。」

 

その後も、その女の子達の質問攻めは続いた 

そんな時、ふと僕の視界に、ぬいぐるみを抱え、不安そうな少女が目に映った

その子はしきりに辺りを見回し、今にも泣きそうな表情をしていた

もしかして…

 「ちょっとごめんね。」

 「あぁ!待ってくださいアーク様!」

女の子達の輪を離れて、僕がそっちに向かった時だった

 

複数の男たちが飲み物を持って歩いていた 先頭の男は前も見ずに歩いていた

それに気づいた女の子は横に避けようとしたが、前方不注意でつまずいたのか、

男は女の子と衝突してしまった 

体格の大きい男とまだ幼い女の子 男の方はたたらを踏んだだけだが、

女の子の方は男に蹴られる格好となり、床に倒れた

男の持っていたコップは反動で落下し床に落ちて割れ、中身が飛び散った

男「あぁ!俺の買ったばかりのズボンが!」

男はぶつかった子供よりも自分のズボンの方を心配している…こういう奴は

大抵……

 「おいガキ!どこに目付けて歩いてんだよ!前見ろボケ!」

八つ当たりのように、床に倒れた子供に怒りを露にする男

女の子は床に倒れたまま、怯えた表情をしている 

 「おい!つかなんか言う事あんだろうが!あぁ!?」

その罵声にとうとう瞳に涙を溜め始める女の子

 「このっ!……謝れっつってんだよ!」

そう言って拳を振り上げた男の手首を、僕は掴んだ

 「あぁ!?」

守「やめろ。」

男「あぁ!?誰だテメェ!邪魔すんな!」

と、そこに男の眷属と思われる男が殴り掛かって来た

  「その手を放しやがれ!」

そう言って殴り掛かってくる眷属らしき男に、唯々プレシャーを放つ守 

それに気圧され、眷属の男は大量の汗を流しながら後ずさった

守「……幼い子供に手を上げるとは……黙って見て居られるものか。」

そう言いながら男の手首を離す守

男「はぁ!?バカ言ってんじゃねえよ!こいつが前を見てねえのが悪いんだろうが!」

守「…寝言は寝て言え。彼女はお前達を横に避けようとした。だがお前が

  前を見ずに歩ていたから、つまずき彼女とぶつかった。前を見ていないのは

  貴様の方だ。」

男「テメェ…黙って聞いてれば……俺は元72柱の一つ、バラム家の貴族だぞ!

  そんな俺に喧嘩を売ってタダで済むと思うなよ!」

と言うと、男の眷属達が守を半円状に囲んだ 

 「あ、アーク様!」

僕を追って来た女の子達が心配そうな声を上げるのと同時に、眷属の

男たちが殴り掛かって来た  だが……

守がその男たちにプレッシャーを放つと、男たちは一歩も動けなくなってしまった

守「……僕に本気を出させるなよ。子供に手を上げるような奴の眷属など…

  僕の敵だ……戦う時は容赦しないぞ。」

眷属らしき男たちの顔を一人一人睨みつける守

 

男「お、おい!何してる!さっさとそいつをやれ!」

と、げきを飛ばす男だが…眷属達は目の前の相手のプレッシャーによって、完全に

萎縮していしまっていた 

守「…ここでの戦いに意味は無い。お互い、今後もパーティを楽しみたいだろう。

  ここでの一件は、もう終わりにしないか?」

と、穏便に話を持って行きつつ、確かにプレッシャーをバラム家の男に飛ばす守

それに怖気づいたのか…男は眷属を連れて何処かに行ってしまった

 

それを見届けた守は、倒れたままの女の子の前で膝を付いた

 「君、大丈夫だった?」

優しく話しかけられた少女は、少しだけ頷いた  

と、守は少女の膝に血が滲んでいるのを見つけた 

 「怪我、しちゃったんだね。…アーシア、お願いできるかな?」

アーシア「はい、お任せください。」

守の後ろに控えていたアーシアが少女に近づき、トワイライト・ヒーリングの力

で、瞬く間に少女の傷を治してしまった

    「もうこれで大丈夫なはずです。」

守「うん。ありがとう。」

僕はアーシアにお礼を言うと、女の子の方に手を差し出した

 「大丈夫?立てる?」

少女は、何も言わずに頷くと、守の手を取って立ち上がった 

 「君一人?お父さんとお母さんは?」

その問いに首を振る少女

 「……はぐれちゃったの?」

今度は首を縦に振る少女 

 「お母さんかお父さんの特徴って覚えてる?」

少女「お、お母さんが…赤い、スカーフ…首に巻いてた…」

守「赤いスカーフだね。……みんなはここで待ってて。僕はこの子の親を

  探してくるから。」

夕麻「それなら、黒歌と私も一緒に探すわ。人手は多い方が良いでしょ?」

守「わかった。それじゃ…君の家族、一緒に探そう。」

 

僕は、その女の子の手を引きながら、彼女の親を探した 

少女と一緒に会場の中を探していると……

少女「ママ!」

守の手を離れた少女が、一人の女性の方へと走って行った

女性は女の子に気づくと、泣き出しそうになりながら少女を受け止めた

その横に、お父さんらしき男性も現れ、少女の無事を喜んだ

暫くすると、その3人が僕の方へとやって来た

母「ありがとうございます。娘がお世話になったようで…」

守「気にしないでください。困っている子を助けるのも年上の務めですから。」

そう言ってから僕は、膝を付いて少女と同じ目線にした

 「お父さん達と会えて、良かったね。」

少女「うん!」

と、満面の笑みで頷いてくれた少女

 

その後、少女は両親に連れられ、守達の元を離れていったが、去り際に…

  「お兄ちゃん!バイバ~イ!また会おうね~!」

と、少女が手を振って来た  その子に微笑みながら、手を振り返す守

 

ただ……

 「「「さすがはアーク様です!」」」

と、結局先ほどから女の子達が付いて来てばかりで、今も輝いた瞳で守を見ていた

 「幼い子供を親身になって助ける姿はまさに王子様!」

 「惚れ直しました!」

う~ん…何でこうなるんだろう……

と、その時、僕にテレパスで兄さんが話しかけて来た

どうやら、アースガルズの主神『オーディン』様がもうすぐ到着するらしく、

僕にこっちに来てほしいと言う事らしい

 

守「あ、そ、それじゃ僕は、この後用事があるから……」

 「「「「「えぇぇぇ!?」」」」」

 「あ、あの、できればもう少しアーク様とお話を!」

黒歌「ほらほら、守はこの後仕事があるんだから、我儘は無しニャ。」

と、黒歌さんに窘められ、しょんぼりする女の子達 仕方ない

僕はその子達の前に膝を付いた

守「大丈夫。きっとまた話せるときがあるから。また今度ね。」

そう言って微笑むと、彼女達は、顔を赤くしながら頷いた 

 

その後、僕は夕麻ちゃんと一緒に兄さんが待つ場所に向かった

夕麻「ホント……守って女の扱いが上手よね。」

守「え?何急に……」

夕麻「別に…何でもないわよ。」

と、何処か不機嫌な様子の夕麻ちゃん……あぁ、これは後でどうにかしないと…

何てことを考えていながら、兄さんたちと合流した

 

と、そこに、バラキエルさんによって一人の老人と、スーツ姿の女性が

案内されてきた その老人こそ……北欧神話の頂点、主神『オーディン』

まさか…僕がこんな人と出会う日が来るなんて……

アザゼル「おーおー、来やがったな。北の田舎のクソジジイ。」

オーディン「ほう、堕天使の悪ガキ大将ではないか。まだ生きておったか。

      ゴキブリのようにしぶといのお。」

と、お互いに皮肉を言い合う二人 

サーゼクス「オーディン様、お待ちしておりました。」

セラフォルー「ようこそおいでくださいました。オーディン様。」

挨拶を交わす兄さんとセラフォルーさん 

オーディン「ふむ。…いかんのうセラフォルー、このような場でそのような

      色気のない恰好など。」

はい?

セラフォルー「それもそうですわね。では…」

え?

セラフォルーさんは、何か呪文のような物を唱えると、以前の授業参観の

時と同じような恰好へと変身した

そして、どうやらそれに興味を持った様子のオーディン様 どうしてこうなったの?

オーディン「ふむ。中々悪くないのう。」

???「ご自重くださいオーディン様。ヴァルハラの名が泣きます。」

と、その時、後ろで控えていた女性が抗議した

オーディン「全くお前は相変わらず堅いのぉ。そんなんじゃから勇者の

      一人も物に出来んのじゃ。」

と言うと、瞳に大粒の涙を浮かべる女性

   「う、うわぁぁん!ど、どうせ私なんて彼氏いない歴=年齢のヴァルキリー

    ですよぉ!うぅ……」

泣き崩れて床にへたり込んでしまう女性 

オーディン「すまんのう。こやつは御付きの『ロスヴァイセ』じゃ。器量は良いんじゃが、

      堅くてのぉ。男の一つもできんのじゃ。」

守「あ、あの。良かったら、これ使ってください。」

そんなロスヴァイセさんにおずおずとハンカチを差し出す僕

ロスヴァイセ「うぅ……あ、ありがとうございます。」

僕のハンカチを受け取って、それで涙を拭くロスヴァイセさん

守「ほら、泣かないでください。きっといい出会いがありますから。」

ロスヴァイセ「うぅ……すみません。」

彼女は差し出した僕の手を取って立ち上がった

 

オーディン「ん?そう言えばさっきから居るこのガキは何者じゃ?」

守「あ。初めまして、オーディン様。僕の名はアーク・グレモリーと言います。

兄、サーゼクス・ルシファーの弟です。」

オーディン「ルシファーの弟?…お主に弟などおったかな?」

サーゼクス「彼は義弟です。以前は私の養子でしたが、1カ月前ほどに

      正式に我がグレモリー家の子息になったばかりなのです。」

オーディン「ふむ。しかし何故お前の弟がこんな所に?」

サーゼクス「彼は…現代に蘇ったオルフェノクなのです。」

その言葉に、ロスヴァイセさんは驚愕の表情を浮かべた

オーディン「ほう。あのオルフェノクとな。随分と懐かしい名を聞いたもんじゃわい。

      長生きはするもんじゃのう。」

え?……この人は、オルフェノクを知っている?

守「あ、あの!ひょっとして、オーディン様は生前のオルフェノクを知っておられる

  のですか?」

オーディン「うむ。少しばかりな。…しかし、お主が本当にオルフェノクなのか?」

守「……はい。」

そう言うと、僕の顔に異形の模様が浮かび上がり、僕はアークオルフェノクへと

変異した

初めてオルフェノクとなった僕を見る会場の悪魔やロスヴァイセさんが驚き、

騒めきが聞こえて来た

オーディン「成程……その灰色の体…まさしくオルフェノク。」

やがて、僕が元の姿に戻ると、今度はそこにミカエルさんがやって来て、

挨拶をした その後ろには、イリナの姿も……

しかし……この人達が僕達の戦いを見るのか……

 

その数日後、僕達の戦いが始まった でも、僕自身は迷っていた

ソーナお姉ちゃんの夢を少しでも悪魔に認めさせるには、僕は勝たない

方が良いのかもしれない。 でも、だからってリアスお姉ちゃんを

負けさせるわけには……僕は、どうすれば……

 

あの会合の後、僕は二人の決意を聞いた どちらも負ける気も無い

様子で、例え二人が親友同士であっても、その決意は揺るがないようだった

でも……僕は……

そんな事を考えていた時だった

サーゼクス「守。」

守「あ、兄さん。」

決戦前夜 眠れずにベランダで空を見上げていると、兄さんが現れた

サーゼクス「やはり…悩んでいるのだな。」

守「うん……ゲームとは言え、僕にとっては家族でもある二人が

  夢や誇りを賭けて戦うんだ。正直言うと…何だか板挟みみたいで……」

サーゼクス「そうか。それはそうと、お前に渡しておく物がある。」

守「僕に?」

そう言って手渡されたのは、トランクのような物体だった

 「これは?」

サーゼクス「それは、ファイズブラスター……文献から再生させた、

      ライダーズギア最後の武器だ。」

守「これが……」

サーゼクス「それを使えば、ファイズを最終形態まで強化する事ができる。

      能力自体も、レジェンドや以前の進化したチェイサーに匹敵する。

      今後、戦いは激しくなっていくだろう。使ってくれ。」

守「……わかったよ。ありがとう、兄さん。」

 

それは、僕の新しい力 でも……力って、何なんだ  

そんな事を考えながら、僕は眠った

 

そして、当日、僕達の試合が始まった  その場所、と言うのが

―――駒王学園にある、デパートのレプリカの中だった

ルールは二つ 

1・建物を破壊しつくさない事

2・制限時間が3時間である事  の二つだった

そのルールを守り、先に相手を全滅させるか、キングであるお姉ちゃんのどちらかが

倒れれば、そこで決着となる

 

にしても……こんな場所が試合のステージなんて……

このデパートは、買い物やなんかで僕も使うし、学園の生徒なら、

遊び場や買い物、デートなどでよく使うスポットだ

お互い、知り尽くしたステージで、力をセーブして戦う事になる。

……この戦い、一体どうなるんだろう……

 

僕は、そんな事を考えながら、試合開始までの30分間の

作戦会議に参加した

 

     第17話 END

 

 

 

 




それと、次回でソーナのオリジナルの装備が出てきます。
お楽しみに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。