「「「八幡(八幡君)(お兄ちゃん)退院おめでとう!!」」」
あれから2週間何事もなく俺は退院できた。毎日陽乃が来てくれたおかげで退屈はしなかったし楽しかった。冬乃さんも差し入れの果物とか持ってきてくれたし、小町もたくさん来てくれた。なにこれ、俺の人生勝ち組?
まあ、んなわけないけどね…
自分で言ってて悲しくなってきた。
ところで今俺は、雪ノ下家のリムジンに乗って雪ノ下家に向かっている。
なぜかというと・・・
ー退院1日前(昨日)ー
「ねえ八幡君?」
「なんですか?冬乃さん。」
「明日で退院じゃない?もしよかったら明日うちに来ない?主人も会いたがってるし、何よりお礼がしたいの」
「だから、お礼は…」
「お礼といっても食事だけよ。 どうかしら?」
「ねー、お兄ちゃん。」
「んー?どうした。」
「小町行きたいー!おいしいものあるの?」
「ええ、たくさんおいしいものあるわよ」
「やったー!じゃあ小町行くー!」
「でもなー迷惑になるだろし…」
「ねえねえ八幡。」クイクイ
「どうした?」
「私八幡と一緒に食べたいな。だめかな?」ウワメヅカイ ウルウル
「だ、だめじゃない」ドキドキ
「本当?よかったー。」ダキッ
いやいや反則でしょ。そんな瞳ウルウルさせたら俺行くしかないじゃん…
てか、抱きつくなよ。勘違いして告白して振られるレベル。振られちゃうのかよ…
ーそして現在ー
「お、お兄ちゃん…」
「な、なんだ小町」
なぜ俺たちがびくびくしているかというと…
「「「「「「いらっしゃいませ若旦那様、小町様」」」」」」
こういう状態であるからである
てか、若旦那様って何?
まさか俺のことなのか…
うん、ハチマンワカラナイ
「・・・冬乃さん。」
「なに?八幡君。」
「なんで若旦那さ…「さーて、こっちよ。」はぐらされた。」
ふと陽乃を見ると
「・・・・///」プシュー
ほら陽乃も怒ってんじゃん。
どうしようこの空気…
「・・・///」ギュッ
「え?」
「・・・ほら、八幡こっち///」
「お、おう」
なんか陽乃に手繋がれたんですけど
まあ、うれしいんだけどね…
「あらあら、陽乃も積極的ねー」
「もう、お母さんー//」
こうしていろいろとあったが連れてかれたマル
・・・・・・・・
「やあ君が八幡君かい?私は雪ノ下春樹、陽乃と雪乃の父親だよ。今回は陽乃を助けてくれてありがとう!」
陽乃に連れてかれた部屋には豪華な食事と陽乃のお父さんの春樹さんが座っていた。
「いえ、とっさに動けただけで…」
「謙遜しなくてもいいよ。本当に助かった。もし、陽乃がひかれてたらいろんなところを潰してたからね…」
だから怖いよ!何、雪ノ下家ってみんなそうなの?娘のためになにやろうとしたの!?まあ、俺も小町がなにかされたらどうするかわからんけど。
ん?後ろに隠れてのは誰だ?
「あー、この子は雪乃。陽乃の妹さ。」
「・・・」トテトテ
お、なんか近づいてきた
「えっと、おねーちゃんを助けてくれてありがとう!」ニコッ
えー、何これ天使小町に続いて降りてきたの?え?陽乃はって?陽乃はあれだよ。あれ。女神だから…
って何いってるの俺
「おう、よろしくな!」ナデナデ
「えへへー」
「ほう、雪乃がなつくなんて珍しいなあ」
「え、人見知りなんですか?」
「まあね、八幡君になつくとは。陽乃もうかうかしていられないなー。」チラッ
「もうー、お父さんったらー///」
そんなこんなで食事をしました。
全部おいしかったです。
でも、ときどき陽乃が
「は、八幡。あ、あーん///」
「あ、あーん///」
ということが恥ずかしかった…
そこの雪ノ下家の親たちニヤニヤしてないで助けてー!
これは食事が終わるまで続いたという…。