-陽乃side-
私はあれから毎日八幡のお見舞いに来ていた。話しているとこれまでの会話の中で一楽しかった。彼はあまり自分から話さないが私から話すとちゃんと返してくれる。あと、私は今まで同じ年の子と自分をさらけ出して話したことがなかった。
あるとき彼が聞いてきた
「なあ、陽乃。」
「なーに、八幡?」
「俺とか冬乃さんと話している以外はどうして強化外骨格みたいな外面をつけてるんだ?冬乃さんも陽乃と俺以外はそう見えるけど。」
私は固まってしまった。
今まで家族以外にばれたことないのに
けど八幡といるときは崩れてる?
なんでだろう?
自分でも気付かなかった。
「え?なんでわかったの?」
「なんかこう具体的にはわかんないんだけど雰囲気っていうかなんというか…」
八幡もよくわかってないらしい。
でも、私は八幡には見破られて嫌な気分はしない。というか八幡ならバレてもいいやと思える。
「でも、あれだな。なんか気を許してるみたいで俺に素顔を見せてくれるのはうれしいかな?」ニコッ
「・・・・///」プシュー
な、なにこの気持ち
一瞬ドキッとした。でも悪い気はしない。八幡なら…八幡だけならいいかなと思える
「わ、わかった。家族と八幡以外には見せない。」
「おう、なんかありがとうな」ナデナデ
「はぅー///」プシュ〜
な、なにこれ気持ちいい…
撫でられることがこんなにも気持ちいいなんて 、 私もう八幡がいればいいかなーなんて…
て、なに私かんがえてるの!?
そんなとき
ガラガラ
「お兄ちゃんー!」ダキッ
「よう小町」ナデナデ
「大丈夫?小町心配したんだよ」ポロポロ
「おう、大丈夫 お兄ちゃんは無敵だ」
「よかった えへへ…」
「ところでお兄ちゃん?」
「ん?」
「この子だーれ?」
「ああ、こいつは…」
「私は雪ノ下陽乃だよ。君のお兄さんに助けてもらったんだ。 よろしくね。小町ちゃんでいいのかな?」
「初めまして比企谷小町です! よろしくです!」
おふ、なんて可愛いだろう
雪乃ちゃんといい勝負だなー
「ねえねえ、八幡」クイクイ
「ん?なに?」
「小町ちゃん可愛いすぎない?」
「おう、俺の天使だからな」
「もう、お兄ちゃんたら//小町的にポイント高いよ///」
なんか並みの兄妹超えてる気が…
あ、私たちもそうか
じゃあ八幡にとって私はなにかな?
聞いてみようかな…
「ねえねえ八幡?八幡にとって私は?」
「え?うーん、女神……いや、なんでもない」プイッ
「・・・・///」カオマッカ
な、ななに言ってるの八幡!?
うれしいけどうれしいけど
そういわれたら意識しちゃうよ!
「・・・///」
「・・・///」
「お兄ちゃんたちなんで顔真っ赤なの?変なの?」
その日はドキドキしてあまり眠れなかった