戦女神×魔導巧殻 第二期 ~ターペ=エトフへの途~ 作:Hermes_0724
「姫神フェミリンスの呪い」とは、フェミリンスの血を引く一族に発現する「破壊衝動」である。強大な魔力を受け継ぐが、その破壊衝動により戦争、殺戮を好み、特に亜人族や闇夜の眷属に対しては凄まじい憎悪を持つようになる。また、自らに反対するものであれば、人間族であろうと容赦せずに殺戮をするため、姫神フェミリンスの呪いとは「破壊神への変貌」と言われている。
フェミリンスの一族は、レスペレント地方西方において、「神の血を引く一族」としてルクシリアを代表する神官の一族であった。やがて国家形成期において、その血筋を支持する民衆たちによって王家として祭り上げられ、西方諸国の支援を受け「カルッシャ王国」が建国される。フェミリンス戦争は、カルッシャ王国初代国王「フィリップ・F・テシュオス」の娘「レオリナ・F・テシュオス」が、現神たちに迎え入れられ「
姫神フェミリンスの呪いは、フェミリンスの血を引くカルッシャ王家の「女子」に発現する。全ての女子に発現するわけではなく、一世代のうち一人だけに発現するため、フェミリンスの血筋自体は途絶えること無く続くのである。フェミリンス戦争終結後、カルッシャ王国に誕生した最初の「呪われた娘」は、「ルシアナ・F・テシュオス」であったと言われている。ルシアナが誕生した当初は、強大な魔力を持った姫の登場を王国全体で祝ったが、やがて姫神フェミリンスの呪いが明らかになると、王宮の地下深くに何重もの結界が張られ、その生涯を地下で終えたと言われている。
その後、呪いを制御するための「仮面」が造られると、呪いを受け継いだ女子は生涯に渡って仮面の装着が義務付けられる。仮面を装着しても、その強大な魔力は失われないため、王国の軍隊を率いる大将軍として、その生涯を独身で終えることが慣習となった。就寝中も浴場においても、仮面を外すことは許されず、年齢とともに皮膚は爛れ、発狂する者までいたと言われている。
姫神フェミリンスの呪いについては、王国の宮廷魔術師によって解呪方法が研究され続けたが、結局は見つけることが出来ず(見つけたが意図的に隠匿されたとも言われている)、やがてレスペレント地方東方に登場した闇夜の眷属の国家「メンフィル王国」によって、カルッシャ王国は滅亡する。呪いを受けた最後の血筋「エクリア・F・テシュオス」は、メンフィル王国との戦争において、妹である「イリーナ・F・マーシルン」を殺害し、呪いを利用した「姫神化(破壊神化)」を図るが、メンフィル王国国王「リウイ・マーシルン」に敗れる。リウイは妻イリーナの仇を討つべく剣を構えるが、エクリアの妹「セリーヌ・F・テシュオス」の懇願により、エクリアを助命する。姫神化に失敗したエクリアは、自らの行為を悔い、自分を殺せる唯一の存在「神殺し」を求めて砂漠へと消えたのである・・・
フェミリンス戦争の真相を聞かされたディアンは、ブレアード・カッサレに会うため、テリイオ台地の地下にあるという「野望の間」を目指して準備を進めていた。地下百階という大迷宮を降りるためには、相当な準備が必要である。地図を描く白紙や方位針は無論、万一のための予備の武器なども用意する。グラザの話では、野望の間は所々で「清水」が湧き出ており、結界を張れば休むことが出来るらしい。大量の水を持って行かなくても済むため、その分の荷物は軽くなるが、それでも相当量の食糧が必要となる。途中の街で食糧を調達し、野望の間の地下に拠点を形成する計画だ。
『一日に二階分を降りたとしても五十日か・・・帰り道を考えると最低三ヶ月分は必要になるな』
『いや、帰りは転送機を使えば良い』
グラザが言うには、十階ごとに「転送機」があり、地下一階で登録をしておけば、帰り道は地下九十一階から一瞬で戻ることが出来るそうだ。ディアンは転送機に興味を持った。もしその機械を各都市に配置すれば、荷物の移動も一瞬で済む。だがこの着想は否定された。
『転送機は、魔力を持つ生命体を送るものだ。もともとは迷宮移動を楽にするために、ブレアードが開発をしたものだ。移動目的のため、身に着けている物しか転送出来ない。また事前に魔力の登録をしなければならない。手を繋いでおけば、登録をしていない者も同時に転送出来るが、同時に転送できるのは最大二人までだ。行きで転送機が使えないのはそのためだ。地下一階での登録を忘れるな』
『グラザは登録をしているのか?』
『俺とディアーネは、数ヶ月に一度、九十一階まで降りる。ブレアードが野望の間に降りてから、俺たちは九十一階までを攻略した。ブレアードに差し入れをするためだ。ブレアードは余計なお世話と思っているかも知れんが、人間である以上、食べなければ生きていけないからな』
『ブレアードと会っているのか?』
『いや、ブレアードは顔を出さない。いつも、礼の言葉が書かれた書き置きだけが、九十一階の転送機に置かれている。それで俺たちは、ブレアードの無事を確認しているのだ』
『・・・地下十一階の転送機、貰っても良いか?』
ディアンは転送機の研究をしたかった。その構造を明らかにし、製造することが出来れば、西ケレース地方とモルテニア地方を繋ぐことが出来る。また各集落に置けば、元老たちの移動も容易いだろう。
『お前を見ていると、ブレアードを思い出す。あの男も、妙なところで好奇心を発揮していた』
グラザは笑って頷いた。
出発の朝、グラザや集落の皆が見送りに来た。
『サラン街道を通って、ペステの街に拠点を構えろ。ペステは人間族の街だが、ディアンとレイナなら入れるだろう。そこから真っ直ぐ、北に行け。西に行けばフェミリンス神殿があるが、決して近寄るな。人間以外は受け入れない場所だ』
『・・・いっそのこと、純粋魔術で吹っ飛ばしてやろうか?』
ディアンの冗談に、グラザが低く笑った。
『三ヶ月後には、再び戻ってくる。しばしの別れだ。世話になったな』
『戻ったら、ブレアードの様子を聞かせてくれ。気をつけて行けよ』
固い握手をして、ディアン一行はテリイオ台地の地下「野望の間」を目指して出発した。
『フェミリンス戦争から十数年か・・・まだ戦争の爪痕が見て取れるな』
モルテニア地方を出発し、サラン街道を西へ進むと、ところどころに森が焼けた後や、歪に吹き飛んだ山々が見える。フェミリンス戦争の主戦場はブレアード迷宮であったが、地上でも神殿兵とブレアードが生み出した魔族たちの戦闘が行われている。焼き払われた集落跡で野営し、コルナ側を北上してペステの街に入る。自分とレイナだけが街に入り、グラティナ、ファーミシルス、インドリト、ギムリは先にテリイオ台地を目指した。野望の間の入り口で拠点を形成するためである。
『この街で、荷車や食糧などを調達しておく。二ヶ月と予想しているが、出来るだけ多くを用意しておこう』
ペステの街は、フェミリンス神殿にも近いため、比較的繁栄していた。カルッシャ王国の通貨が使えるそうだが、宝石や黄金のほうが好まるようだ。小売店では足りないため、卸売商に直接掛け合う。
『あんたら、こんなに大量の食糧を何に使うんだ?』
三ヶ月分の食料調達である。塩、干し肉、干し野菜、穀物、水、多少の酒類、さらには着替え類や馬の秣などを含めると荷車四台分になる。卸売商は売上に喜びながらも、ディアンに質問をしてきた。野望の間に降りるとは言えないため、予め用意していた嘘をつく。
『ここからさらに北の北方諸国に向かいたいと考えています。どれだけの距離があるか解りませんし、北では食糧も不足がちだと聞いています。保存が効く食糧を運べば、喜ばれると聞きましたので・・・』
『エフィリア王国か、だがあの地までは危険も多いと聞いている。アンタら二人で大丈夫なのか?』
『他に三人の仲間がいますので・・・その分も含めるとこれくらいの食糧は必要かと・・・』
あくまでも旅行者を装う。卸売商は半信半疑ながらも、目の前の宝石類に抗えず、必要物資を売ってくれた。街から離れると、ディアンはレイナに告げた。
『迷宮探索は交代制にしよう。オレとインドリトは毎日潜るが、レイナたちは十階置きに交代で、一人は地上に残ってもらう。馬の世話も必要だし、万一に備えて見張りが必要だしな。あとギムリも地上に残そう。地下百階は無理だろう』
『最低、二ヶ月は地下に潜ることになるわね。途中で何度か、休息を入れましょう。近くに温泉とか、無いかしら』
大迷宮「野望の間」は、テリイオ台地の中ほどにあった。岩場に囲まれた場所に大きな口を開けている。ブレアード迷宮の一部のようだが、グラザですら、迷宮のどこが繋がっているのかは知らないらしい。近くに小川が流れているが、残念ながら温泉は無かった。先に来ていたグラティナたちが、地上に拠点を構えていた。
『地下一階には、魔物などはいなかった。恐らくその先だろう。馬の秣などは地上に残し、地下一階に物資を運びこむか?』
『いや、地上で拠点を構えよう。日光の下にいた方が健康的だ』
ディアンは迷宮攻略の計画を説明した。地下一階から地下十階までは、ファーミシルスが地上に残り、ディアン、インドリト、レイナ、グラティナが探索に入る。次はグラティナ、次はレイナが地上に残る。三交代で地下九十一階を目指す。
『地下九十一階以降は、その時の魔物によって決めよう。全員の力が必要になるかもしれない・・・』
翌日から、野望の間最深部を目指した探索が始まった。地下一階で全員が魔力を登録する。グラザの言うとおり、転送機は二人が乗るのが限界のようだ。行き先の番号を入力することにより、転送できる仕組みであった。
『さて、鬼が出るか、蛇が出るか・・・』
ディアンたちは地下二階へと降りた。
薄明かりの中で、水晶玉が輝く。魔術師が水晶に映しだされた光景を観る。黒髪、黒服の男が剣を振るい、魔物たちを蹴散らしている。出来るだけ殺さないようにしていることは一目でわかった。その様子に、魔術師は目を細めた。殺生を忌避する姿勢は好ましいが、その分、進みが遅くなる。このままでは間に合わないかもしれない。
『急いでくれ・・・時があまり無い・・・』
大魔術師ブレアード・カッサレは呻くように呟いた。
『ハァッ!!』
インドリトが剣を振るい、魔物を切り裂いた。もはや殺生を忌避する余裕はなかった。探索を開始してから一月半が経過した。既に地下八十階を超えている。だがその分、強力な魔物たちが次々と襲ってくる。
«次から次へと・・・オレをキレさせたいのか!»
この階層から魔神化したディアンは、凄まじい速度で魔物たちを斬りつけていった。通常であれば退くはずの傷であるが、魔物たちは意に介さずに襲ってくる。
«仕方がない・・・ここから先は、殺すことを前提で進むぞ!コイツらは死なない限り襲ってくる!»
待ってましたとばかりに、ファーミシルスが連接剣を振るった。魔獣たちが吹き飛ばされていく。道無き道を突き進むように、ディアンたちは更に下層を目指した。
『いよいよ、地下九十一階ね。どうする?全員で行く?』
地上で待っていたレイナが、回復魔法を掛けていく。グラティナやファーミシルスは定期的に休んできたため疲れはそれ程無いが、インドリトはかなり疲弊していた。ディアンはインドリトの様子を見て、一日の休息を決めた。
『インドリト、お前はこの一月半で相当な実戦を積んだ。普段の修行の何倍もの速度で成長している。キツイだろうが、あと少しで辿り着く。歯を食いしばれ』
『ハイ!ここまで来た以上、最後まで行きます!』
ディアンの服も、ところどころが解れている。地下九十階までの魔物は、インドリトでも対処が出来た。だが九十一階に降りた時に、ディアンは感じた。
『地下九十一階からが本番だ。魔神グラザと魔神ディアーネは、地下九十一階で満足したんじゃない。九十一階以降に進めなかったんだ。魔神が二柱掛かりでも進めなかった階層だ。全員で行こう』
『グレーターデーモンが三体だと?』
ファーミシルスは呆れたように呟いた。地下九十一階以降、出現する魔物の強さは格段に上がっていた。まるで侵入者を拒むように、強力な魔物が行く手を遮る。魔神化したディアンが一体を屠る。インドリトが頭上から斬りつけるが、硬い皮膚を貫くことが出来ない。グレーターデーモンがインドリトに注意を向けた時に、グラティナが腹部を切り裂いた。レイナが火炎魔術を傷口に流し込む。ファーミシルスは残り一体の注意を惹いていた。打ち込まれる純粋魔術を躱しながら、時を稼ぐ。ディアンが残り一体を両断した。クラウ・ソラスなればこその切れ味である。
『先生、剣が・・・』
インドリトの剣に亀裂が入っている。この探索のために、インドリトは三振りの剣を用意していた。そのうち二振りが使えなくなったのである。ディアンは頷いた。最後の一振りが折れたら、一旦引き返そうと考えていた。武器無しでこれ以上は進めない。
«残り一振り・・・大事に使いなさい»
インドリトは頷いた。
地下九十五階、雷竜二体が現れる。ディアンは思わず笑ってしまった。竜族など出会うことですら珍しいのである。それが二体も出現するのだ。予め配置されていたとしか思えなかった。
«どうやら、ブレアード・カッサレは余程、オレに会いたくないようだな・・・»
ディアンが前に進み出た。竜の鱗は硬い。ディアンの剣以外では切り裂けないと判断したためだ。
«一体を魔術で引きつけてくれ!その間にオレが斬る!»
ディアンは凄まじい速度で接近すると、一瞬で雷竜の上に飛び上がった。あまりの速度に残像が見えたほどだ。
«竜殺しの剛剣!»
雷竜の首を切り飛ばす。空中で純粋魔術を放つ。その反動でもう一体に斬りかかる。
«極実剣技:崩翼竜牙衝!»
凄まじい剣撃が雷竜を襲う。胴体を真っ二つに切り裂いた。あまりの剣撃で、床までも切れている。師の「本気の剣」にインドリトは呆れていた。クラウ・ソラスの力もあるのだろうが、それを引き出しているのが師の剣技なのだ。だが、さすがのディアンも疲れが出始めていた。微かに肩で息をする。師の疲れた様子など、インドリトは初めて見た。弟子の視線にディアンが気づいた。笑みを浮かべ、インドリトの頭を撫でた。
«お前にもいずれ、この技を教えてやる。だがその前に、お前の剣を用意しないとな・・・»
地下九十九階、あと一階というところで、とんでもない相手が待っていた。一本道の結界に、魔神が封印されていたのである。結界が解かれ、魔神が立ちふさがる。
«我はソロモン七十二柱が一柱、十九の軍団を指揮せし大伯爵「ロノウェ」»
«ソロモンの魔神、アスタロトの仲間か・・・»
魔の気配が充溢する。ディアンは舌打ちした。気配から見て中級魔神であるが、ファーミシルスやインドリトには荷が重すぎる。レイナやグラティナでも、単身で戦うのは厳しいだろう。ましてかなり疲弊している。ロノウェは言葉を続けた。
«魔術師との契約に基づき、この地に侵入せし者を屠る。貴様も魔神のようだが、我が魔術の贄となるが良い・・・»
レイナたちを下がらせる。ディアンは瞑目した。この魔神を倒せば、後は楽である。最後の試練と言えた。
『ディアンッ!戻る余裕はないぞ!やるしかない!』
グラティナが剣を構えた。ディアンは笑みを浮かべた。かつてソロモンの魔神と戦った時は単身だった。だが今では、背を押してくれる仲間たちがいる。
«レイナとティナは左右から斬りかかれ!ファミとインドリトは純粋魔術でアイツの顔を狙え!その間にオレが「神を屠る一撃」を錬成する!»
クラウ・ソラスを背に納め、ディアンが両手に魔力を込めた。レイナとグラティナが斬りかかり、ファーミシルスとインドリトがレイ=ルーンを連発する。ディアンの両手が歪む。それぞれに極大純粋魔術「ルン=アウエラ」を込めている。ロノウェは周囲を飛び交う二人を振り払おうとする。だがレイ=ルーンが煙幕となって当たらない。ディアンは両手に込めた極大純粋魔術を融合させた。魔神の膂力によって、巨大な魔力が超圧縮される。
«みんな、退けぇ!»
レイナとグラティナが飛び退く、間髪入れず、ディアンが両手を突き出し、錬成した純粋魔術を放った。
«超絶純粋魔術:ダモクレスの剣ッ!»
ルン=アウエラ二発分を融合させた超魔法が放たれる。超圧縮された純粋魔術がロノウェを襲い、神核もろとも一瞬にして蒸発させる。放たれた純粋魔術は、そのまま壁に穴を穿ち、地殻を通過していく。この星を飛び出すまで進み続けるほどの圧倒的な破壊力だ。極大純粋魔術二発分を一気に放ち、さすがのディアンも魔力が尽きかけた。よろめきそうになったところをレイナが支えた。魔法石を握らせてくれる。
(耐えて。インドリトに見せたくないでしょ?)
レイナの小声で、ディアンは気を入れなおした。魔法石から魔力を吸収し、小さく息をつく。
«終わった。さぁ、降りよう»
しっかりした足取りで、ディアンは地下百階を目指した。
地下百階は、ムッとした熱気があった。魔物の姿は見えない。地面は石畳ではなく土であった。細道が続き、両側は断崖となっている。その下から熱気と光が見える。人間に戻ったディアンは、断崖を見下ろした。遥か下に赤い光が見えた。
『溶岩だ。ここは遥か地下だからな・・・』
細道を慎重に進むと、やがて開けた土地が見えた。石造りの家が建てられている。全員が渡り終えると、ディアンは家の前に立った。感慨深かった。ここまで来るのにどれほどの時を費やしただろうか。ニース地方フノーロの街で、ブレアードの魔術書を発見して以来、この時を求め続けてきたのだ。扉の横には、転送機が置かれていた。帰りは楽に戻れるだろう。ディアンは頷いて、扉を叩いた。鍵は掛けられていない。静かに扉を開き中に入る。部屋の中は整頓されているが、いかにも魔術師の部屋であった。そして部屋の奥に、大魔術師が座っていた。俯き、目を閉じている。まるで眠っているようだ。すると・・・
『間に合ったか・・・ 待っていたぞ、ディアン・ケヒト・・・』
大魔術師が顔を上げ、目を開いた。その瞳は果てしなく深い闇の色であった・・・
【次話予告】
『何を想い、どのように生きてきたのか…』
大魔術師ブレアード・カッサレは、静かに語り始めた。ディアンはその思想を黙って聴く。そして語り終わった時、大魔術師はディアンに対して、ある願いを口にした。
戦女神×魔導巧殻 第二期 ~
少年は、そして「王」となる…