戦女神×魔導巧殻 第二期 ~ターペ=エトフへの途~   作:Hermes_0724

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第十九話:大魔術師の半生

レスペレント地方北東部には、魔族が治める国がある。「グルーノ魔族国」である。フェミリンス戦争後に建国されたこの国は、光側の人間族を目の敵にし、積極的な戦争を仕掛けている。この好戦的な国を率いるのは、ブレアード・カッサレによって召喚された「深凌の楔魔」の一柱「魔神ディアーネ」である。魔神ディアーネはそれ程強い魔神という訳ではなかったが、それなりに分別を弁えており(これは魔神の中では珍しい)、物事を(ある程度は)冷静に考えることが出来る。ディアーネは後に、グラザの息子であり、レスペレント地方を統一する「リウイ・マーシルン」に従うことになるが、この時点では、魔族国の王として戦争に明け暮れていた。

 

«グラザ!グラザはいるか!»

 

モルテニア地方「闇夜の眷属たちの集落」に、魔の気配を放つ女が飛び降りてきた。黒い翼を持ち、頭には双対の角が出ている。グルーノ魔族国国王、魔神ディアーネであった。魔神の放つ気配は、闇夜の眷属たちでも慄く程に強い。集落の者達は、一斉に家の中に入った。一瞬で静まった集落に、一人の男が現れる。魔人シュタイフェであった。

 

『これはこれはディアーネ様、相変わらずお美しい~ アッシのアソコもビンビン・・・グョヘェッ!』

 

ディアーネに蹴り飛ばされ、シュタイフェは盛大に転がった。ディアーネの眉間にシワが寄っている。

 

«貴様に用はないっ!グラザを出せっ!奴め、野望の間に行かぬつもりか!»

 

『・・・相変わらず騒々しい奴だな。少しは王らしくしたらどうだ』

 

苦笑いをしながら、グラザが現れた。ディアーネはグラザの変化に気づいた。破壊衝動の気配が消えているからである。ディアーネはほくそ笑んだ。

 

«ほう、お主もようやく、魔神として動き出したか。で、どこを殺戮したんだ?»

 

『勘違いするな。俺は何もやっていない。強いて言うなら、子供の喧嘩をしただけだ』

 

笑いながら言うグラザに、ディアーネは首を傾げた。魔神の破壊衝動は簡単には消えない。破壊しようという意思のもと、全力を出し続けることで、ようやく消えるのである。魔神グラザが全力で戦った相手とは、一体誰であろうか、ディアーネの疑問にグラザが答えた。

 

『二月ほど前だ。この集落に魔神がやってきてな。中々面白い男で、ブレアード・カッサレに会いに来たようだ。その男と一晩中、殴りあった。強かったぞ』

 

«ほう、お主と肉弾戦をやって互角だったのか。お主のような大男か?»

 

『いや、見た目はどう見ても人間族だ。取り立てて強そうには見えない。だが、拳を交えて解った。もしあの男がブレアードに召喚されていたら、序列一位になっていただろうな・・・』

 

«お主にそこまで言わせるか。で、その魔神はどこだ?»

 

『言っただろう。ブレアードに会いに来たと。今頃、野望の間の最深部に辿り着いているだろうな』

 

野望の間と聞いて、ディアーネは当初の用事を思い出した。

 

«そうだ!お主、野望の間に行かぬつもりか!いくらブレアードがもう来るなと言っても・・・»

 

グラザは手を上げてディアーネを止めた。

 

『ブレアードの最後は、その魔神に託した。ブレアードが破壊神になるまでに、恐らくは間に合うだろう。俺はここで報告を待つつもりだ』

 

«・・・・・・»

 

グラザが来ない以上、自分一人で地下百階まで辿り着くことは不可能だ。魔神ディアーネは腕を組み、溜息をついた。

 

 

 

 

 

『・・・いつからオレを見ていた?モルテニア地方に来た時からか?』

 

『やはり、儂の思った通りの魔神だな』

 

目の前の大魔術師は「ディアン・ケヒト」と姓名を呼んだ。野望の間では「ケヒト」の姓は出ていない。それを知っているということは、野望の間に着く以前から、ディアンを見ていたということになる。ブレアードは、ディアンの回転の速さに満足したように笑った。

 

『ブレアード迷宮は、儂が造った。この迷宮に魔神が来れば、嫌でも気づく。たとえそれが「人間のフリをした魔神」でもな・・・』

 

ブレアードは右手を挙げて隣部屋を指差した。

 

『あの部屋に、儂の研究の全てがある。ここに引き篭もってから、研究を続ける傍ら、儂の知識の全てを残そうと思い、書き綴ってきた。儂の最後の「魔道書(グリモワール)」だ。持っていけ・・・』

 

『・・・それよりも、オレはあなたと語り合いたいんだ。改めて自己紹介しよう。オレの名はディアン・ケヒト、人間の魂と魔神の肉体を持つ者だ。ニース地方であなたの魔道書を発見して以来、会いたいと思い続けてきた。教えてくれ、あなたは何を想い、どのように生きてきたのだ?』

 

ブレアードはしばし沈黙したあと、語り始めた。ディル=リフィーナ史上最大の魔術師ブレアード・カッサレの半生である。

 

 

 

 

 

ニース地方の森には、魔術師の集落がある。その集落の長「カッサレ家」に、大魔術師が誕生した。生まれた時から、底知れない魔力を秘めていた。父親は喜び、イアス=ステリナの伝説上の魔術師から名を取り、ブレアードと名付けた。ブレアードは天才であった。三歳で六大魔素の操作を覚え、六歳にして古代エルフ語を読み、十歳にして秘印術と精霊魔術を修めた。だが、その才能は危険でもあった。ブレアードはあまりに早熟であったため、知性に情緒が追いつかない傾向があった。心を伴わない魔術は、大きな悲劇を生み出しかねない。父親は長の職を辞し、ブレアードを連れてあてもない放浪の旅へと出た。人との出会いの中で、ブレアードの情緒を育てようと考えたのだ。

 

『ブレアード、お前は素晴らしい才能を持っている。だが、お前ほどではなくとも、才能に恵まれた者はいる。多くの者は、その才能の「使い方」を誤るのだ。才能に恵まれるほど、誤ちは悲劇へと繋がりやすい。父と共に、お前の進む道を探すのだ』

 

父親はブレアードを連れ、ラウルバーシュ大陸を旅した。魔術師は当時は珍しかったため、病の治療などで有難がられることもあったが、西方では「闇夜の眷属」として忌み嫌われた。ブレアードは旅をする中で思った。何故、光と闇はそれ程までに憎みあうのか、なぜ闇夜の眷属は嫌われるのか・・・

 

そして十五歳の時に、西方にある「歪み」を調査する中で、父親を失った。遥か異国で、ブレアードは天涯孤独となったのである。

 

 

 

 

 

『儂は、十五歳で父を亡くした。その時に儂を世話してくれたのは、アークリオン神殿の神官であった。今思えば、儂の魔力が目的であったのだろう。儂は三年間、アークリオン神殿で学ぶ日々を送った・・・』

 

『闇夜の眷属であったあなたが、光の総本山にいたのか・・・』

 

『三年間、儂は光側の思想を学び続けた。だがどうしても納得できなかった。彼らは言う。「なぜ闇を憎むのか?それは闇が悪だからだ。なぜ闇が悪なのか、それは闇だからだ・・・」これでは答えになっておらぬではないか。儂は思った。ここにいる者達は、学んでいるのではない、ただ闇雲に「覚えているだけ」だとな・・・』

 

『信仰とは、無条件で疑わないから信仰なのだ。アークリオン神殿の神官たちは、自分たちの神を疑わず、ただ受け入れていただけだった、そういうことか』

 

『そこで儂は、アークリオン神殿を去り、闇の思想を学ぶべく「ヴァスタール神殿」へと向かった。光が闇を憎むのであれば、闇は光をどう思っているのか・・・そこに興味があった。二年間、ヴァスタール神殿で学んだ。最初は経典の比較などが面白かったが、やがて失望した。ヴァスタール神殿も同じだったのだ。「なぜ光を憎むのか?それは光が悪だからだ。なぜ光が悪なのか?それは光だからだ・・・」アークリオン神殿の神官たちと同じく、ヴァスタール神殿にいるのは、神の言葉を無条件に受け入れる「愚者」たちであった。二十歳になった儂は、神々の信仰というものに強い疑問を思った。父の言っていた「使い道」とはこんなものなのか?そもそも彼らは、自分の意志を持っているのか?とな・・・』

 

光と闇の両側を見たからこそ、ブレアードは客観的に見れたのだろう。だがそれは危険でもある。「信仰を客観視する者」は、信仰そのものを破壊する力を持つことになる。

 

『当時の儂は若かった。自分の疑問を神官にぶつけてしまったのだ。光は言う、闇はこう言う、では実際はどうなのか?とな・・・それで儂は神殿を追われた。いや、そればかりか光と闇の神殿から危険視をされ、追手まで出された。儂は遥か東まで逃げざるを得なかった・・・』

 

 

 

 

 

レスペレント地方を横断し、砂漠を超え、遊牧民たちの大草原を抜ける。天使族が住むと言われる山「崑崙山」を通り、東方に至る。

 

『現神勢力も、東方までは浸透していなかった。東方は人が多く、独自の文化や思想を形成していた。そもそも魔法の体系が異なっていた。いや、彼らも秘印術などは知っているが、彼らはこの大地そのものを「命」と捉え、大地から魔力を得ていた。彼らはそれを「風水術」と呼んでいた。彼らの言う「陰陽五行思想」は、儂には新鮮だった。光と闇は対立するのではなく、互いに支え合い、溶け合う関係だと言うのだ。「光無くば闇は無く、闇無くば光無し・・・」』

 

ブレアードは何かを思い出しているように、遠い目をした。西方から東方まで旅をするのは、今日であっても難しい。まして国家形成期以前であれば、過酷な旅であったはずである。ディアンは質問した。

 

『あなたにとっては、現神たちの「光と闇の対立」という考え方より、東方の「光と闇の融合」のほうが正しいと思えたのか?』

 

『確かに、一時期は陰陽五行思想に傾倒した。だが、学ぶうちに理解した。これは教義ではなく、理論体系なのだ。人々の「信仰」の対象ではないのだとな。その証拠に、東方にも現神信仰が流れてきていた。「黄陽宗」「黒陽宗」などという名であったがな。つまり東方でも濃淡の差こそあれ、光と闇の「二項対立信仰」に変わりは無かったのだ。この世界では、西でも東でも、現神の二項対立の考え方は変わらない。ではこの世界が形成される以前はどうだったのか?儂は先史文明期に目をつけた。先史文明期においては、人々は神々への信仰は薄く、科学というもので社会が成り立っていた。科学ならば、二項対立の考え方を超えられるのではないか、儂はそう期待し、再び旅に出た』

 

 

 

 

 

東方諸国から南に下ると、幾つかの蛮人国やエルフ族の大森林があり、さらに南に「大禁忌地帯」がある。現神の手によって、先史文明が封印されていると言われており、あらゆる種族の立ち入りが禁忌とされている。無論、そうした禁忌を破ろうとする者がいないわけではなく、特に知的好奇心の強い「イルビット族」などは、大禁忌地帯に入る者もいる。

 

『大禁忌地帯の近くに、イルビット族の集落があってな。そこに「先史文明」を研究している学者がいた。彼の導きで、儂は先史文明について幾つかの知識を得た。実際に、大禁忌地帯に入っても見た。とは言っても、大きな建物などの遺跡群と僅かな先史文明の遺産しか発掘できなかったが・・・大禁忌地帯には「メルジュの門」という巨大な扉がある。その中に先史文明が封印されていると言われているが、どうしても扉を開けることができなんだ・・・』

 

ブレアードは低く笑った。話の内容は理路整然とし、とても破壊神になりかけているとは思えないほどに知的であった。

 

『儂は更に先史文明の研究を求めた。三神戦争の激戦域であった「死の大砂漠」にも入った。北方の遺跡では、巨大な筒型の遺産を見つけた。「世界を滅ぼす武器」だそうだが、その遺産は既に死んでいた。十年にわたって、儂は先史文明を研究し続け、ある答えを出した。先史文明期において、人々は確かに、古神への信仰を失っていた。だがそれは、信仰心を超えたのではない。信仰の対象が神から科学に代わっただけだとな。科学は人々に利便性と豊かさをもたらした。彼らは、神ではなく科学を信仰していたのだ。つまりこの世界にいる人々と「信仰の形状」という意味では変わりはなかったのだ』

 

ディアンは、自分がいた科学文明社会を思い出していた。「論理思考」が持て囃され、経験則や直感などが否定されていた。「論理的であることが正しい」と自分自身ですらそう思っていた。この世界に来なければ、自分も科学を信仰し続けていたかもしれない。大魔術師は言葉を続けた。

 

『先史文明期の研究で、唯一の収穫は「科学的思考」という概念だった。儂はそれまでも、自分の考え方は人とは異なっていると思っていたが、上手く表現が出来なかった。先史文明を研究して、ようやく気づきを得た。儂は科学的思考でこの世界を捉えようとしていたのだとな・・・』

 

『あなたの魔道書には、科学と魔法についての論説があった。あなたは魔法の不安定性を科学で補える、と考えていたようだが・・・』

 

『そう、儂は考えた。光と闇の対立を終わらせるには、神への信仰に代わるものが必要ではないか。そこで目をつけたのが「魔導技術」だった。儂は、アヴァタール地方東方域へと向かった』

 

古の宮(エンシェント・キャピタル)か・・・』

 

『お主も古の宮に行ったのか。そういえば、儂の書いた魔道書を持っていたな。儂はあの地で、五年ほど研究をした。魔導技術について研究をするのであれば、その最高峰である「魔導巧殻」を研究すれば良いと思った。擬似的神核の形成技術にも興味があったしな。当時の儂は、まだまだ若かった。神核を持てば永遠に生きられる。生き続けて、いずれ魔道技術の力で現神信仰の世界を変える、そんな野心を持っていた。なんとも恥ずかしい、若気の至りだ・・・』

 

ディアンは沈黙を貫いたが、心中は複雑であった。ブレアードが語ったことは、正に自分がやろうとしていることではないのか?

 

『古の宮で魔導巧殻の研究を終えた儂は、エルフ族の秘術を求め、リガーナル半島に向かった。あの地は古くからエルフが住み、エルフ族の知恵を集積している。魔導巧殻の核を造るための、エルフ族の知識を求めた。だが結局は無理であった。その技はエルフでしか使えないのだ。ルリエンの祝福を得たエルフが、自ら意志で魂を捧げないかぎり、核の形成は出来ない。魔導技術は将来に可能性があるが、まだまだ不安定で、とても信仰に代わるようなものではない。魔神の神核を取り出すなどという暴挙もやったな。当時の儂は、何かに取り憑かれていた。そう、「自分の手で現神信仰を終わらせる」という夢に取り憑かれていたのだ。愚かしい夢だ。信仰は個々人の心の世界だ。他者がいたずらに入って良いものではない。だが儂は、そんなことにさえ、思い至らなかった。そして気が付けば、齢は五十を超えていた。ニース地方に戻った儂は思った。儂の人生とは、一体何だったのか?誰の役に立ったのか?結局は、自己満足で終わっていたのではあるまいか?儂は、挫折をしたのだ。現神信仰を終わらせることは、儂には出来なかった。残りの人生は、もっと違うことに使おう・・・儂は再び旅に出た』

 

 

 

 

 

ニース地方の南西に行けば、人間族の多い地帯「セテトリ地方」がある。ブレアードは齢五十五歳にして、南方への旅をした。

 

『ディジェネール地方という巨大な「亜人族地帯」があるためか、セテトリ地方は「現神信仰」が薄い地方であった。人々はエルフ族や獣人族と地を分かち合いながら、それぞれに幸福に生きていた。何の事はない。信仰に関係なく、人々は豊かに生きられるのだ。儂は救われた気持ちがした。ミサンシェルという「天使族」の城もあってな。そこの長「エリザスレイン」とも話をした。彼女は言った。

 

「人には人としての生き方、ドワーフにはドワーフとしての生き方、エルフにはエルフの、獣人には獣人の、魔族には魔族の生き方がある。己を知り、互いに領分を守り合えば、皆が幸福に暮らすことが出来る。だが人は、ともすると己を忘れ、急激に歩みを進めようとする。それはやがて歪みを生み出し、不幸を招く」

 

目を開かされた思いがした。儂は、手段と目的を履き違えていたのだ。この世界には、人間族以外にも数多の種族が存在する。互いに領分を守り合い、互いに幸福に暮らせるのならば、現神信仰の世界でも良いではないか。六十近くになり、やっとそのことに思い至ったのだ。何が大魔術師なものか・・・儂はとんでもない愚者であった』

 

ブレアードは低く笑い、言葉を続けた。

 

『儂はようやく、自分の進む道を見出したのだ。儂は残りの命を「種族を超えた平和」のために使おうと決意した。そんな時であった。レスペレント地方の亜人たちが苦しめられていると知った。儂は北へ向かった』

 

『それが、フェミリンス戦争か・・・』

 

『フェミリンスとは二十年に渡って戦い続けた。巨大な迷宮まで形成してな。この地に「種族を超えた平和」をもたらしたい。光も闇も生きられる世界をこの地に実現したい。それが儂の最後の願いであった。フェミリンス戦争が終わり、儂も呪いを受けた。だが、まだ希望は残されている。魔神グラザが、儂の願いを継いでくれている。いつの日か、この地に・・・』

 

ブレアードが咳き込み始めた。ディアンが介抱しようとすると、手を上げて止める。荒い息をしながら、絞るように声を出す。

 

『・・・どうやら、時間のようだ。儂は幾日もせずに、破壊神になるだろう』

 

『何を言っているんだ。アンタはただ齢を取っただけだ。早く横になれ!』

 

『・・・これを見ろ』

 

ブレアードが襟をめくった。レイナが小さな悲鳴を上げた。首筋までドス黒くなっている。それは蠢き、触手のように上へ上へと伸びているようだ。

 

『この十数年、フェミリンスの呪いを消すための研究を続けた。だがどうしても見つからなかった。間もなく、儂は破壊神となり、この地に災いを招く存在になる。だから・・・』

 

ブレアードがディアンを見つめた。それだけで、ディアンには何を求められているのか解った。

 

『魔神ディアンよ・・・儂を・・・殺してくれ・・・』

 

 

 




【次話予告】

『儂を…殺してくれ…』

ブレアードの願いに対し、ディアンは首を振った。そして決意する。苦しむ魔術師を救うため、未来の可能性に賭けることを・・・

そしてインドリトは、大魔術師の思想を聴き、自らの進む道を決意するのであった。


戦女神×魔導巧殻 第二期 ~ターペ=エトフ(絶壁の操竜子爵)への途~ 第二十話「洋上の宣言」

少年は、そして「王」となる…

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