戦女神×魔導巧殻 第二期 ~ターペ=エトフへの途~   作:Hermes_0724

54 / 110
第三章開始は八月一日ですが、土日に時間があったので「外伝」を書きました。第三章がスタートする前の「序章」として、楽しんで頂ければと思います。

※作中に「小さな世界」という歌が出てきます。原曲の歌詞を載せると、著作権の問題があるので、歌詞は著者による創作です。有名な歌ですので、一度は聞かれたことがあると思います。

※万一、投稿規定に引っかかる場合は、即座に削除をします。助言を頂けると幸いです。

※投稿規定に引っかかるのでは、という助言を頂きました。一旦削除して、運営に問い合わせます。ありがとうございます。


外伝:西ケレース探訪記

海境の月(二月)、竜族が住む『意戒の山嶺』の探険から戻った私は、次なる旅行に想いを馳せていた。アヴァタール地方東方域は、亜人族の支配域の多い土地とはいえ、古来より人間族も住んでいたため、私以外にも訪れた者が多く、私の感覚では「旅行」でしかない。もっと未知なる土地を冒険したい。見たこともない景色に心を震わせ、食べたことのない食材に舌鼓を打ちたい。私を旅行家にした一冊の書籍を手に取った。

 

「東方見聞録」

 

幼い頃からの、私の座右の書である。もう何度、読み返しただろうか。この著者は「ホラ吹き」と言われているが、私には嘘とは思えなかった。メルキアには、東方諸国の行商人も来る。彼らに聞いた限りでは、確かに東方地域には、米を主食とする地方があり、獣人族の国もあるらしい。「メルジュの門」については、まだ情報が得られていないが、濤泰湖の「天空の島」は、複数の目撃証言を聞いた。ホラではなく、確かに実在するようである。ということは、この書に書かれている他の話も、全て「真実」である可能性が高い。この刺激的な冒険譚を著した人物は、とてつもない大冒険家である。少年時代に、父親の書斎でこの書を読んだことが、私の運命を決めたのだ。

 

『冒険がしたい・・・北方諸国か?それとも南方の蛮族地帯か?一生に一度は、こうした大冒険をしてみたいものだ』

 

もどかしい思いに悶々としていた私のところに、親友のアルフレッドが訪れてきた。笑みを浮かべている。どうやら良い知らせのようだ。

 

『オルゲン、喜べっ!ラギール商会から返事が来た。ターペ=エトフに行けるぞっ!』

 

私は慌てて立ち上がった。アヴァタール地方東方域にも知られるケレース地方の大国でありながら、天険の要害に囲まれているため、入国することが極めて困難な国である。風聞では、首都プレメルの街は、全てが「黄金」で造られており、肉や酒が溢れるほどにあるらしい。さすがにヨタ話だと思うが、ターペ=エトフは大変に豊かな国である、ということは確からしい。この目で、それを見たかった。亜人族や闇夜の眷属たちが跋扈するケレース地方において、燦然と輝く黄金郷である。私はアルフレッドの肩を叩き、感謝を述べた。

 

『さぁ、冒険だっ!』

 

私は急いで、荷造りを始めた。

 

 

 

 

 

アヴァタール地方最大の都市、プレイアから、百両の荷車が北へと出発した。ラギール商会プレメル行商隊である。途中でスティンルーラ族の集落に立ち寄り、衣類や食料と交換する形で、大量の酒を仕入れる。その量に、私は開いた口が塞がらなかった。行商隊を率いるのは、リタという若い女性だ。おそらく三十前だろう。首輪をつけた奴隷が、リタに報告に来た。

 

『姐さん、酒樽の運び入れ、終わりました!』

 

首輪は付けているが、その表情は奴隷のそれではない。溌剌として、貌に輝きがある。彼らは奴隷だから働いてるのではない。働くことが喜びになっているのだ。リタは仕入れ単価が書かれた紙をパラパラと見て、算盤を弾いた。

 

『ニッシッシッ!やっぱこの販路は儲かるわぁ~ レイナたちに会うのも久々だし、先が楽しみですよぉ~』

 

この若さでラギール商会の基幹交易路を任されるくらいだから、相当な遣り手なのだろう。顔は可愛らしく、黙っていれば声を掛ける男もいるだろう。だがリタという女性は、そんなことは気にしないようで、「予想儲け額」を計算しながら、口元に手を当てて笑っている。その様子はまるで「悪徳商人」だ。せっかくの可愛らしい顔が、台無しである。

 

『さぁ、今回はお客さんを連れているから、華鏡の畔を抜けていきますよぉ!みんな、しっかり商売しましょう~』

 

 

 

 

 

エルフ族が治める大森林地帯を東に望みながら、私たちは北上し、ケレース地方に入った。私は拍子抜けをした。魔獣が多いと聞いていたが、まるでレウィニア神権国の田園地帯のような、長閑な風景が続く。左手には、天険の要害「ルプートア山脈」がある。噂では、あの山にインドリト王の盟友である「黒き竜」が住んでいるらしい。やがて開けた場所に出てきた。薄い膜のようなもので覆われた城が見えてくる。リタが懐から何かを取り出した。手の中が一瞬、光ったように見えた。すると、薄い膜が消える。荷車が急いで進み始める。私は首を傾げて、リタに聞いた。

 

『あの、ここは一体・・・』

 

『ん?あぁ、ここは「華鏡の畔」って言ってね。魔神が治めている土地なんだよ。あの城に、この地を治める魔神「アムドシアス」が住んでいる。今回は、あの城には行く用事は無いから、このまま通りすぎるよ』

 

『ま、魔神・・・ここを通る以外、ターペ=エトフには行けないのでしょうか?』

 

『無理だね。ターペ=エトフとアヴァタール地方は、華鏡の畔で繋がっているんだ。その地にあの魔神が居る限り、一般人がターペ=エトフに行くことは出来ないよ。以前、何も知らない旅行者がターペ=エトフを目指して、魔神の結界に入ろうとしたんだ』

 

『その人は?』

 

『黒焦げになったそうだよ。ラギール商会は、ターペ=エトフに御用商人指名をされているから、結界を通る許可を魔神に与えられている。アヴァタール地方でその許可を持っているのはウチだけだね』

 

私はゾッとした。もしその魔神が豹変し、自分たちを攻めてきたらどうなるか。美しい白亜の城が、恐怖の館に見えた。他の人たちも、あまりこの地には居たくないようで、足早に抜けていく。華鏡の畔を抜け、山間の隘路に入る。振り返ると、いつの間にか結界が張られていた。結界は隘路の入り口まで掛かっている。私は恐怖を感じた。このまま生きて帰れないのではないかと思った。だがリタは笑いながら声を掛けてきた。

 

『大丈夫、帰りもアタシ達と一緒だから、また結界を超えられるって。アタシは二度くらい、魔神に会ったことがあるけど、別に怖くは無いよ。音楽好きの、気の良い人だったから』

 

ギムリ川に掛けられた大橋を超える。ギムリ川は幅の広い河川で、プレメルから北方のオウスト内海まで行き来する船が通っている。橋は船が潜れるくらいの大きさで、凸曲線(アーチ)形をしている。しっかりとした造りの橋で、重い荷車が行き来してもビクともしない。高度な建設技術がある証拠である。私は期待に胸を膨らませた。森を通り抜けると、そこには輝くような街があった。

 

 

 

 

 

馬を降りた私たちは、ラギール商会ターペ=エトフ支店へと向かった。大通りが交わる一等地に、本店にも引けをとらない程に立派な店がある。荷車は、街の郊外にある倉庫に入れられるそうである。リタは、店の奥に入った。可愛らしい獣人が帳簿を見せている。リタは頷きながら、獣人の説明を聞いていた。上機嫌のようである。

 

『ニッシッシッ!いいよ、いいよぉ~ ニーナもしっかり店主が出来ているようだし、これなら第二支店も開店出来そうだね。それで、他にこの半年で、変わったことは無かった?』

 

『変わったこと・・・魔神亭で喧嘩騒ぎがあったくらいでしょうか。後は特には・・・』

 

『魔神亭で喧嘩?誰よ、そんな阿呆なことしたのは?』

 

『その・・・レグリオとシオンです』

 

『・・・ははーん、大方、どっちがニーナを口説くかで掴み合いでもしたんでしょう。よりよって魔神亭でやるとはねぇ。で、二人はどうなった?』

 

『次の日に会ったのですが、二人とも頭に大きなコブが出来てました』

 

リタは腹を抱えて笑った。

 

『今夜は、魔神亭で食事にしましょう。でもその前に、お客さまを宿に案内しないとね』

 

行商隊の一団は、ラギール商会からほど近い宿に入った。ターペ=エトフでは、他所からの渡来者はラギール商会くらいなので、プレメルの街でも宿はここしかない。見た目は豪華ではないが、質の良い調度品や寝台がある。見た目よりも質を重視しているようである。ターペ=エトフらしい宿だと思った。

 

『これから、図書館に仕入れた本を届けるけど、一緒に来る?』

 

リタに誘われたので、私は一緒に、図書館に行くことに決めた。

 

 

 

 

 

呆れるほどに大きな建物が、街の南側にある神殿区域にある。ターペ=エトフでは、光側と闇側の双方の神殿が建てられているが、どの神殿よりも大きな建物が、プレメルにある大図書館であった。その大きさは、メルキア王国の王宮に匹敵する。既に荷車が二台、到着している。どうやら書籍を積んでいるようだ。眼鏡を掛けた背の低い人たちが、帳簿のようなものを見ながら、本を一冊ずつ品定めしている。私は近くの男に、聞いた。

 

『あの・・・彼らは?』

 

『あの人達は、図書館の司書たちだよ。イルビット族っていう、研究に一生を捧げる奇特な種族さ。いや、奇特なんて言っちゃ、怒られるか。彼らの研究のおかげで、ターペ=エトフは豊かになっているんだしな』

 

『私も、本を見て宜しいでしょうか?』

 

男の許可を得て、イルビット族たちの側に行く。本に夢中のようで、私には目もくれない。

 

『・・・フム、これは中々に貴重な書だ。東方にも、魔導技術に似た発想を持つ者がいるらしいな』

 

『これはリガーナル半島の地図だな。うむ、これも貰おう』

 

その場で現金が渡されていく。その額に私は驚いた。司書たちは無造作に大金を渡しているからだ。私は気になって、リタに聞いた。

 

『教えてもらえませんか。彼らはかなりの大金を扱っていますが、それほどに貴重な本なのでしょうか?』

 

『ん?まぁ貴重なのは確かだよ。四方八方に手をつくして仕入れているからね。だけど、それ以上にターペ=エトフって国は、本を非常に重要視しているんだ。だから、図書館には国からかなりの金が支給されているんだって。国王は、建国以来ずっと、本を集め続けているからね。そしてその全てをこの大図書館に収蔵している。開架なら誰でも入れるから、アンタも入ってみたら?きっと驚くよ』

 

司書たちは一冊ずつを鑑定して仕入れているため、あと四刻は掛かるらしい。私はその間、図書館見学をしようと思い、中に入った。入り口で記帳し、入館証を首から下げる。足を踏み入れた私は、目が眩んだ。中央の大広間は吹き抜けで、天井までの高さは十間ほどだろうか。中央には、司書たちの受付がある。そして壁一面に書籍が整然と並べられている。信じ難い量である。奥には階段があり、二階へと続いている。私は中央の司書に尋ねた。同じく、イルビット族である。

 

『あの、実は私は旅行者でして、ターペ=エトフに見聞に来たのです。この図書館について、聞きたいのですが』

 

『どうぞ、ご案内します』

 

イルビット族の女が立ち上がり、私の前に立った。

 

『この図書館は、ターペ=エトフ歴元年、インドリト王によって建てられました。当初はそれほど大きくは無かったのですが、改修と増築を繰り返し、現在の大きさになっています。この開架書庫には、およそ六十万冊の書籍があります。左手はドワーフ語、右手はエルフ語、中央は人間語で書かれています。棚にはそれぞれ、分類があります。興味のある分野を仰って頂ければ、ご案内をします』

 

『そ、それでは、冒険物語を』

 

『こちらですわ』

 

中央奥の棚を案内される。私は呆れた。冒険譚の書籍は数冊を持っているが、ここには数百冊以上が並べられている。その中で特に目を惹いた書籍があった。

 

『東方見聞録・・・しかし、これは』

 

『それは、東方見聞録の「初版」です。東方見聞録は著者不明ですが、初版に限り「羊皮紙」が用いられました。出版されてから百四十年以上が経ち、初版は貴重となっているそうです』

 

『貴重どころか、この一冊だけで家一軒が建つでしょう。信じられない!東方見聞録の初版が、普通に並べられているなんて!』

 

『・・・あの、お静かに。ここは図書館です』

 

私は時が経つのを忘れて、その場で読み耽った。気がついたら、四刻は瞬く間に過ぎていた。閉館の時間を告げられ、私は名残惜し見ながら、図書館から出た。いつの間にか、夕暮れになっていた。

 

 

 

 

 

『くはぁ!やっぱりディアンの店で飲む酒は美味いわぁ!』

 

リタは上機嫌でエール麦酒を呷っていた。硝子製の盃は冷たく、酒もよく冷えている。この「魔神亭」という飯屋は、プレメルで最も人気があるそうで、店は満席だった。入り口付近と奥には、二人の女性が立っていた。どちらも素晴らしい美人だったが、接客をする人ではないようである。私たちは二階の個室に案内をされ、そこで食事をした。木の器には、葉野菜や赤茄子、胡瓜を程よく盛りつけ、乾酪の風味があるタレが掛けられている。牛の舌を煮込んだ料理には、緑色の調味料が付けあわされていた。一口食べると、ピリッとする辛さと柑橘系の爽やかな香りがする。どの料理も食べたこともないものであったが、その味に私は魅了された。扉が叩かれ、黒髪の男が入ってきた。まだ若く、リタと同い年くらいに見える。

 

『本日は、当店をご利用いただき、有難うございます。お味の方は如何でしたか?』

 

『ディアン!やっぱりアンタは料理人に向いてるよ!もう最高!』

 

『有難うございます。メニューには無い「特別な料理」もお造りできますが、何かご希望はありますか?』

 

『そうねぇ、この人はオルゲンっていうメルキア出身の旅行者なんだけど、彼はずっとターペ=エトフに来たがっていたんだよ。だから彼が食べたこともない「信じられない料理」を出してくれると嬉しいんだけど』

 

『畏まりました。ご用意致します』

 

男は部屋から出て行った。私はリタに聞いた。

 

『ここの店主とは、お親しいんですか?』

 

『ディアンのこと?彼とは長い付き合いだよ。彼の家にも、何度も泊まっているしね』

 

『そ、そうですか』

 

これ以上は踏み込まないほうが良いだろう。どうやらこの店の店主とリタは、特別な関係のようだ。やがて、男が戻ってきた。木を組み合わせた船の形をした大きな器に、料理が載せられている。

 

『今朝、オウスト内海で捕れた新鮮な魚を野締めにし、捌いたものです。「刺身」という生魚の料理です。東方諸国の調味料「醤油」を付けて食べて下さい。またこの黄色いものは「山ワサビ」というものです。鼻に抜ける辛さが、刺身の味を引立てます。一緒にどうぞ』

 

リタが手を叩いて喜んだ。私は唖然とした。いま、この男は何と言ったのか?

 

『あの・・・魚を「生」で食べるのですか?その・・・』

 

『ご安心を。塩水で育った魚は、新鮮であれば生で食べられます。こちらから「烏賊」「鯛」「鰹」「海老」です。それとこれは私から・・・』

 

透明な液体の入った硝子の器が置かれた。小さな盃も置かれる。

 

『米酒です。精米技術が向上したので、より芳醇な味わいになっています。刺身に合う酒です』

 

リタが笑いながら、箸と呼ばれる二本の棒を手に取り、刺身を摘み上げた。醤油という黒い液体に付けて、口に入れる。盃に入れた米酒を呷る。ため息とともにディアンに笑顔を向ける。私も意を決して、箸を手に取った、だがうまく使うことが出来ない。ディアンが気を利かせて、フォークを差し出してくれた。私は感謝して、フォークで刺身を掬い取り、醤油につけて口に入れた。その時の味は、今でも鮮明に覚えている。魚といえば焼く、煮る、揚げるなど、加熱した料理しか知らない。まさか生の魚があれほどに美味いとは思わなかった。私は唸った。

 

『凄い。こんな料理、初めて食べました。これは、氷によって冷やされているのですね?どうやって・・・』

 

『それが、当店がお客さまよりご贔屓を頂いている理由です。方法につきましてはご勘弁を・・・』

 

私は夢中になって刺身を食べ、米酒を飲んだ。ターペ=エトフの食文化は、私の想像を絶していた。この国から見れば、メルキアなどパン、肉、ジャガイモだけの国に見えるだろう。私は確信した。真に豊かな国とは、食文化が豊かなのだと・・・

 

 

 

 

 

ターペ=エトフでの滞在は一月に及んだが、そのどれもが印象深く、私の心に焼き付いている。だが何と言っても、貝寄せの月(三月)にあった「建国祭」は特筆すべきであろう。ターペ=エトフでは、年間三回の「国祭」があるそうだが、貝寄せの月にある建国祭はその一つである。前夜祭、本祭、後夜祭の三日間に渡って、プレメルの街は祭り一色になる。ターペ=エトフの国庫は豊からしく、その三日間は全ての飲食が無料で提供される。花火が打ち上がり、ターペ=エトフ中から大勢が集まり、建国記念日を祝うのである。リタもこうした国祭に合わせて、ターペ=エトフを訪れているらしい。各飲食店は大通りに出店を出し、各種族がそれぞれに着飾り、行進する。祭りの最高潮は、国王インドリト・ターペ=エトフと、その友人「黒雷龍ダカーハ」の行進である。天空から飛来し、大通りに設けられた可動式の舞台に舞い降りる。王が手を上げると、民衆が喝采を送る。遠目から見ても、偉大な王だと解る。民衆の圧倒的な支持も当然であろう。子供たちが歌うと、民衆たちも同調する。ターペ=エトフには国歌は無いが、民衆皆に親しまれている歌がある。「小さな世界」という歌だ。祭りの最中、皆が肩を組んで歌っていたのが、印象的だった。

 

 

 

限りなく豊かで、限りなく平和な国が、ターペ=エトフである。このディル=リフィーナ世界における「理想郷」と言えるだろう。平和そのものの国で滞在してから二月後、私は故郷のインヴィティアに戻ってきた。日々の喧騒に戻った私は時折、瞼を閉じて夢の様な一月を思い出す。今でもその光景が鮮明に浮かぶ。だがどこか、遠い国の夢幻のような感覚も持つ。理想郷とは「あり得ない」から理想郷と呼ばれるのである。あの国は、ディル=リフィーナ世界における「あり得ない国」なのではないか。いつの日か、その理想郷が消えてしまうのではないか。そんな不安を持ってしまう。私は心から願う。ターペ=エトフという理想郷が、永遠に続くことを・・・

 

 

 

 




第三章スタートにあたっての「外伝」です。第三章は、前半部はターペ=エトフの繁栄や、それを懸念する神殿勢力などを書きたいと思います。後半はいよいよ「戦女神ZERO」と交錯していきます。

仕事の都合もあるので、第三章も毎日更新できるかは解りませんが、読者の方々に楽しんで頂けるよう、書いていきます。これからも応援、宜しくお願い申し上げます。

Hermes0724

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。