戦女神×魔導巧殻 第二期 ~ターペ=エトフへの途~ 作:Hermes_0724
ディル=リフィーナ世界において、現神たちは独自の神殿勢力を持っている。そのため、各神殿勢力の組織形態はそれぞれに異なる。マーズテリア神殿が教皇を中心とした上意下達の組織形態を取っていることに対し、バリハルト神殿は総本山に教主こそ存在すれど、各地の神殿を取り仕切る大司祭が強い権限を持っている。これは、マーズテリア神殿が主に騎士団や軍隊といった「上意下達組織」に信者が多いことに対し、バリハルト神殿は傭兵や冒険家に信者が多いため、と言われている。
また、マーズテリア神とバリハルト神の「神格者に対する考え方」の違いも原因と言われている。マーズテリア神は、神格者を増やすことに慎重な姿勢であり、マーズテリア神殿の神格者は、原則として「教皇」「聖女」「聖騎士」の三名しか存在しない。教皇は、聖女および聖騎士に対して、その地位を剥奪する権利を持っている。その代わり、教皇には一定の任期が存在しており、およそ二百年から三百年で、教皇はその地位を終える。永劫に渡ってマーズテリア神に仕える「真の神格者」は存在しないと言える。
一方、バリハルト神は神格者を増やすことに対して、積極的というよりは「無頓着」といった傾向が見られる。バリハルト神の神格者は、教主ではなく各神殿の大司祭によって任命される。そのため、神殿によっては複数の神格者が存在する場合もある。豪放なバリハルト神らしいとも言えるが、この体制により、神殿ごとに選出基準のバラつきがあり、人格的に疑問を持たざるを得ない神格者も存在している。
バリハルト神殿は邪神討伐を使命としており、そのためならば、本来であれば忌避されるべき呪術をも駆使する。神格者はそれら禁断の呪術で自らの力を高め、邪神討伐への遠征へと出かけるのである。大抵の場合は、はぐれ魔神などが相手になるが、中には「地方で信仰されている土着神」なども含まれ、その討伐対象には疑問が持たれている。
マクル動乱後、バリハルト神殿のこうした体制は、他の現神神殿からも問題視をされ、バリハルト神の神格者は全員が、神格を剥奪された。記録として確認できる範囲では、バリハルト神殿の最後の神格者として「セリカ・シルフィル」の名が残されている。
蒼い月を眺めながら、サティアは今後について考えていた。妹は見るに耐えない程の姿に変貌してしまった。人間の醜さが、そこまで追い詰めたのだ。だがサティアは、人間を憎むことができなかった。自分は同時に、愛する者のために命を賭けることが出来る。自分が初めて愛した男が、それを証明した。セリカはバリハルト神殿騎士の地位を捨ててまで、自分に付いてきてくれている。もうこれ以上、セリカに嘘をつきたくなかった。
(船に乗ったら、全てを打ち明けよう。セリカなら、きっと解ってくれる・・・)
スティンルーラ族長老のアメデが声を掛けてきた。
『サティア様、これからどうされるおつもりか?』
『勅封の斜宮で、ウツロノウツワを浄化します。アメデも気づいているでしょう?禍々しい呪いは、スティンルーラ族まで侵食しています。一刻も早く、浄化しなければ・・・』
『アタシがお聞きしているのは、その後のことですじゃ。あの若者と一緒に、どこかにお逃げになるか?』
それも良い・・・サティアはそう思った。愛する男とともに、どこか辺境に隠れる。田畑を耕し、森で獣を捕り、静かに暮らすのである。
『余計なことかも知れませんが・・・サティア様、浄化など諦めて、このままお逃げになっては如何ですか?呪いの原因は人間族ですじゃ。であれば、人間族自らが、責を追うべきじゃとアタシは思いますがね』
『逃げる・・・どこへ?』
『ターペ=エトフにお逃げなされ。ターペ=エトフ王は、種族平等を掲げておられる。古神であっても喜んで受け入れて下さる。手引きについては、ディアン殿を頼られれば宜しい・・・』
『そうね・・・でもアメデ、私は逃げるわけにはいかないのです。どんな苦難があろうとも、自分の役目を果たさなければなりません。ですが、それが終わったら・・・その時はアメデの言うとおりにしましょう』
アメデは溜め息をついた。赤髪の美しい女性は、自分が幼い頃から、全く姿が変わっていない。族長となった時に、その理由を知った。自分はそれを受け入れた。サティア・セイルーンには、何度も助けられている。部族の中には、サティアに対して恩義がある者も多い。故に、彼女の頼みを断るわけにはいかない。
『ミニエにて、船を用意しております。それで、ディジェネール地方まで行けるでしょう。サティア様、どうがご無理はなさらずに・・・』
『有難う、アメデ』
サティアこと、古神アストライアは頷いた。
クライナの集落から南下し、ブレニア内海沿岸に出て、西へと進む。出来るだけ街道は避け、森を通るようにする。バリハルト神殿は、ニアクールでの戦闘と、その後のマクル襲撃事件により、人手が不足している。街道は監視されているだろうが、森までは手が回っていない。セリカとサティアは、昼は森に潜み、夜中に移動しながら、ミニエの港町へと入った。
『アメデの話だと、沖合に船が泊まっているらしい。明日の夜、港の端から小舟で移動する手はずになっている。それまではここに隠れていよう』
セリカたちは、スティンルーラ族が使っている小屋に隠れていた。普段は、ミニエやマクルを偵察するために使われている。二部屋しか無い小さな小屋だが、隠れるには十分であった。外を出歩くわけにはいかない。小屋の中で二人で過ごしていれば、自然と求め合う流れになる。寝台で躰を重ね合う。セリカもサティアも、幾度となく果てる。セリカはサティア・セイルーンの正体に漠然と気づいていた。だがそれを問おうとは思っていなかった。サティアが自ら明かしてくれるまで、待つつもりだった。そして、その時が来たら、自分はバリハルト神殿の騎士を辞するつもりだった。愛する女性と共に、どこかで静かに生きようと決めていた。
(勅封の斜宮に着くまでに、きっとサティアは話してくれる。俺も肚を括ろう・・・)
豊かな胸の中で、セリカは呻いた。
その夜は、幸いなことに霧が出ていた。霧に紛れ、一組の男女が街を走る。約束の刻限に、港の端に到着する。
『・・・ここだ』
スティンルーラ族の男が小声で話しかけてきた。一艘の小舟が浮いている。思ったよりも小さい。二人は荷物も抱えているのだ。これでは一人ずつしか運べないだろう。
『沖合で船が待っている。だが、こんな小舟しか用意できなかった。バリハルト神殿の監視が厳しいんだ。悪いが一人ずつ運ぶことになってしまう』
『・・・私が先に行くわ』
『サティア?』
『私のほうが軽いから、舟はその分、速く移動できる。その後に、セリカ、貴方を乗せて岸を離れればそれで終わりよ。一度、岸から離れてしまえば、あとは追って来れないわ』
『解った。じゃぁ、荷物もできるだけ、軽いほうが良いな』
サティアは自分の私物が入った軽い袋を持った。ウツロノウツワが入った袋は、セリカに預ける。セリカは一抹の不安を感じた。これまで自分の横には、常にサティアがいた。ほんの一時であっても、離れたくは無かった。サティアを抱きしめ、口吻をする。
『サティア、後から必ず行く。だけど、警備兵に見つかったりして、もしどうしても行けなくなったときには、魔力で知らせる。その時は、俺を置いて行くんだ。いいね?』
『セリカ・・・』
『大丈夫、きっと上手くいく』
『二人共、悪いが急いでくれ。長居は出来ない』
船頭に促され、サティアは舟に乗り込んだ。セリカは物陰に隠れながら、離れていく舟を見守った。隠れながら、セリカは舟の帰りを待ち続けた。周囲は不気味なほどに静かだった。二刻ほどで舟が戻ってくるはずである。それが永遠の長さに感じた。
ギィ・・・ギィ・・・
櫓の音が聞こえてきた。戻ってきたのだ。セリカは物陰から姿を現した。だが霧の中から姿を現した舟は、接岸すること無く止まった。
『何をしているだ!早く!』
『・・・旦那、悪いがアンタを乗せるわけにはいかないんだ。さっきの女からの伝言だ。私は先に行くってさ』
『なんだと?何を言っているんだ!』
『そういうことよ、セリカ・・・あの女はアンタを裏切ったのよ』
後ろから大勢の気配が出現した。振り返ると、そこには姉が笑みを浮かべて立っていた。セリカは身構えた。姉は哀しそうな表情を浮かべた。
『姉である私に、剣を向けるの?こんなにあなたのことを想っているのに・・・』
『姉さん、行かせてくれ。サティアは姉さんが想っているような邪教徒じゃない!俺はサティアと一緒に、ウツロノウツワ浄化を目指しているんだ!』
『サティア、サティアって・・・本当にあの女に骨抜きにされちゃったのね?そんなにあの女が良かったの?あなたが望むのなら、お姉ちゃんは幾らでも抱かせてあげるのに・・・』
カヤの瞳が可怪しかった。そこにはダルノスと同じ狂気が浮かんでいた。セリカは唖然とした。
『姉さんまで・・・』
『さぁ、お姉ちゃんと一緒に、神殿に戻りましょう。あの女のことなんて、スッキリと忘れさせてあげる』
セリカは拒絶するように剣を抜いた。
『どうやら、俺の知っているかつての姉さんではなさそうだ。邪魔をするなら、たとえ姉さんでも斬る!』
カヤの唇が歪んだ。瞳には憎悪の炎が揺らめく。
『・・・許さない。私のセリカを奪ったあの女を絶対に許さない。セリカは私のもの。私のものよ!』
カヤの命令でバリハルト騎士たちが一斉に襲いかかる。セリカは剣を奮い、戦った。だが数が圧倒的に違う。騎士たちが伸し掛かり、セリカを押さえ込む。セリカは辛うじて動いた左手で、沖合に魔力を放った。
『逃げろっ!サティアァァッ!』
叫び声を挙げたが、その後に意識を失った。カヤの魔術によって、昏睡したのだ。カヤは沖合に目をやった。唇を歪めたまま呟く。
『逃してしまったわね。まぁ良いわ。ウツワとセリカを取り戻せたし・・・いずれ、アンタのところにセリカを送ってあげる。バリハルト神殿の敬虔にして忠実な戦士としてね』
凄まじい表情を浮かべるカヤに、船頭が怖ず怖ずと声を掛けた。
『や、約束は守ったぞ。妻と子供を返してくれっ!』
バリハルト神殿は、ミニエに住むスティンルーラ族の家族を人質にしていたのである。セリカたちの動きは筒抜けであった。カヤは笑みを浮かべて男に返事をした。
『そうね。確かに、約束は「セリカを舟に乗せない」ということだったわね。あの女を逃したのは余計だったけど、まぁ良いわ。家族に会わせてあげる・・・』
男はホッとした表情を浮かべた、だがいきなり背中から剣を突き刺された。カヤが笑みを浮かべたまま言葉を続ける。
『バリハルト神殿は正義の神殿。人質を取ったなどあってはならない。だからあなたは死ななきゃならないの。あなたを殺したのはあの女、サティア・セイルーンよ』
男は、何事かを呟こうとして、そのまま倒れた。カヤは哄笑しながら、セリカを引き摺る騎士たちと共に、その場を去った。
サティアは思わず、岸に顔を向けた。セリカの声が聞こえたような気がしたからだ。同時に、魔力が届く。
『セリカッ!』
サティアは港に向かって叫んだ。だが船が移動をし始める。サティアは船長に向かって、船を戻すように懇願した。だが船長は辛そうな表情を浮かべて、首を振る。
『サティアさん、アンタの気持ちは痛いほど解るが、ここで戻ったところで、アンタまで捕まって終わりだ。それよりも信じるんだ!アンタの男は、必ず生きている。魔力が届いたんだからな。だから信じろ。必ず会えるって・・・』
サティアは瞑目して、手を握った。生きていれば、生きてさえいてくれれば必ず会える。サティアは自分にそう言い聞かせた。
『・・・解りました。行きましょう』
船は、ディジェネール地方に向かって進む。サティアは最後尾から、離れゆく港に向けて、呟いた。
『生きて・・・たとえどんな姿になってもいい。お願いだから、生きて頂戴・・・』
蝋燭が揺らめく部屋の中で、呪文を詠唱する声が響く。意識を取り戻したセリカは、自分がどのような状態なのか、理解できなかった。ただ、躰が熱くなっていた。どうやら床に横たわっているようである。頭が霞がかったようである。上手く考えることが出来ない。
『ウフフッ、気づいたのね、セリカ・・・』
姉の顔が見えた。だが異様な様子である。褐色の肌を晒し、躰を上下させている。セリカは自分の下半身を見た。異様な光景であった。実の姉が、自分と繋がっているのである。
『ね、姉さん!何を・・・』
姉が唇を塞いでくる。混乱の中で、下半身が熱く、心地よかった。
『何も考えなくていいの。あなたはただ、お姉ちゃんを感じていなさい。あなたを捨てた、あなたを騙した、あなたを裏切った「あの女」のことなんて、すぐに忘れさせてあげる・・・』
(違う・・・サティアは裏切ってなんかいない・・・)
セリカは自分に言い聞かせるように、そう呟こうとした。だが、何も出来ない。ただ姉から与えられる快感に身を任せるしか無かった・・・
ディジェネール地方に到着したサティアを一人の龍人が出迎えた。ニアクールに棲む龍人族の長「リ・クティナ」である。表情が少し、緊張しているようだ。
『やはり・・・貴女様は・・・』
リ・クティナはそう呟いて、サティアに一礼をした。サティアは頷いて、リ・クティナに告げた。
『私は、大神ゼウスとテミスの娘、星光の下に生まれしホーライ三姉妹の一柱、正義を司る大女神「アストライア」です。いずれこの地に、ウツロノウツワが来るでしょう。勅封の斜宮にて、それを浄化します。あなたに、案内をお願いします』
『三神戦争より幾星霜、我が族に代々伝わりし「使命」を果たす時が来たのですね。勅封を開放させて頂きます。その波動はディル=リフィーナ全体に伝わるでしょう。いずれ、使徒の皆様もお集いになると思います』
リ・クティナは最上級の敬意を示しながら、アストライアと共に、古の力を封じた宮殿へと案内をした。
セリカがバリハルト神殿に連れ戻されてから、三月が経過しようとしていた。バリハルト神は、古神を滅する為ならば如何なる手段をも認める。三月の間、神殿の中では凄まじい性魔術が行われていた。並の人間では一日と保たず、干からびるほどである。三月も時を要したのは、それ程までにサティアを想っていた証明でもある。だが、それも限界であった。セリカの中で、サティアの記憶は消え去り、あるいは歪められ、愛情は憎悪へと変わっていった。百名以上の女神官たちを貪り尽くし、セリカの中には、魔力が蓄積されていった。やがて、その時を迎える。上級神官たちが詠唱する中、大司祭オレノが両手を天に掲げた。
『バリハルト神よ、いまここに、貴方様に忠実なる下僕、神の子が誕生しようとしています。どうか彼の者に祝福を・・・神格者としての新たな命をお与え下さい!』
女体を貪るセリカに、一筋の光が当てられる。宙に浮いたウツロノウツワがセリカの背に乗り、それが体内へと消える。蓄えられた魔力とウツロノウツワが融合し、一つの形に集約する。肉体に血管が浮き上がり、心臓の鼓動によって脈打つ。咆哮し、したたかに精を放った時、儀式は終了した。
『今ここに、新たなる神格者が誕生した!バリハルト神に忠実なる下僕として、汝に名を与える。風を司りしバリハルトの子「シルフィル」の名を授ける!これより「セリカ・シルフィル」と名乗るが良い!』
バリハルト神に忠実な神格者「セリカ・シルフィル」が誕生した。
そこは、淫蕩と狂乱に満ちたバリハルト神殿とは、真逆の場所であった。静かで清らかな空気が流れ、澄んだ冷たい泉が湧いている。泉の中に、月明かりに照らされた美しい女神が、目を閉じて佇んでいた。
『もうすぐ、生まれる・・・神をも凌駕する新しい力が・・・新たな可能性が・・・ですが、光と闇のどちらに向かうかは、まだ解りません。導く必要が、有るのかもしれない・・・』
レウィニア神権国君主にして現神「水の巫女」は、小さく呟いて、泉の中に姿を消した。
バリハルト神の教えを一遍も疑わない、忠実な神格者となったセリカが、神殿の中を進む。神官も騎士も両脇に逸れ、一礼をする。バリハルト神の神格者となったセリカは、その地位は大司祭に次ぐものである。やがては神殿総本山に招集され、邪神討伐の責任者となる予定だ。神殿の奥では、大司祭以下、上級神官たちが勢揃いをしていた。端には、明け方まで躰を貪られていた神官長の姿も見える。セリカは大司祭の前で跪いた。
『セリカ・シルフィルよ。神格者たるそなたは、いずれ神殿総本山にて、邪神討伐の将として力を奮うことになります。そなたの力は誰よりも強い。その力に見合う剣が必要です。そこでそなたにこの剣を授ける』
禍々しさと神聖さを併せ持った一振りが、セリカの前に置かれる。
『ウツロノウツワの一部を取り込み、聖なる力によって鍛えられた神剣「スティルヴァーレ」です。邪神を討ち果たし、世に安寧を齎す力を持っています』
セリカは柄を握った。剣が輝く。まるで千年前から使っているかのように、セリカの手に馴染んだ。この剣があれば、どんな邪神でも殺せるだろう。
『有り難き幸せ。バリハルト神の名を汚すことが無いよう、邪なる存在を討ち果たし続けます』
オレノは頷き、セリカに使命を与えた。
『神格者セリカ・シルフィルよ。ディジェネール地方に逃げし、邪神の下僕を討伐してもらいたい。その名は「サティア・セイルーン」という。やって貰えるかな?』
『喜んで・・・』
セリカの瞳には、明確な殺意と憎悪が浮かんでいた。
【次話予告】
「愛するが故に、殺さねばならない」
古神アストライアは、張り裂けそうな想いで剣を振るった。男は既に瀕死の状態である。だがそれでも、自分に対して明確な殺意と憎悪を向け続ける。アストライアは最後の一突きを繰り出した。男を救うためには、この方法しか無かった・・・
戦女神×魔導巧殻 第二期 ~
Sors immanis
et inanis,
rota tu volubilis,
status malus,
vana salus
semper dissolubilis,
obumbrata
et velata
michi quoque niteris;
nunc per ludum
dorsum nudum
fero tui sceleris.
恐ろしく
虚ろな運命よ
運命の車を廻らし
悪意のもとに
すこやかなるものを病まし
意のままに衰えさせる
影をまとい
ヴェールに隠れ
私を悩まさずにはおかない
では、なす術もなく
汝の非道に
私の裸の背をさらすとしよう・・・