マーレひとりでできるかな   作:桃色は赤と白で出来ている

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残酷表現が苦手な方は読み飛ばしが可能です。飛ばしても話は繋がるようになっています。
R-15残酷表現なのは間違いないです。それと、「勘違い」タグはここでも健在なんです。


一八 幼き破壊の天使【拷問回・読飛ばし可】

 クレマンティーヌは走る。

 

 

 マーレという闇妖精が手の届きようがない絶対的強者だということは、二本目のスティレットを囮にした時点で悟ってはいた。しかし、実際にエンリの挙動を見て侮ってかかっていたせいだろう。クレマンティーヌは心のどこかでそれを否定したい気持ちを残したことで、判断を誤ることとなった。

 ただ、自身の武器に同格の魔法詠唱者が込めた魔法の攻撃さえ無傷に終わったことでそれは揺らぎ、さらにその後の拷問と回復の繰り返しを受けるに至って、その自信は完全に打ち砕かれた。

 

 

 

 クレマンティーヌは闇に包まれた森の中を一直線に走る。ただ彼我の距離を離すためだけに。

 

 

 

 あの時、クレマンティーヌに絶望的な力の差を思い知らせたのは、一度きりの敗北ではなかった。

 マーレはクレマンティーヌをろくに束縛もせず武器も奪わないまま、気まぐれにその四肢を折り、潰し、腹を裂いた。意識が飛びそうになるたび巫女姫の魔法で回復した。

 クレマンティーヌはその度に幾度も幾度も攻撃か逃亡を試みたが、その全てがマーレの圧倒的な膂力と敏捷性によって防がれ、叩き潰され、蹂躙され続けた。

 マーレの表情には憎しみも哀れみも、嗜虐の悦びも無かった。その瞳の中の深い闇にあるものを、クレマンティーヌは伺い知ることはできなかった。マーレはただ目の前の生き物を観察し、苦痛や恐怖、拒絶などの反応が強くなる行為がどういうものかをただ探り続けているかのようだった。

 

 

 

 クレマンティーヌは藪の中を走る。居る場所なんかわからない。毒草にかぶれた肌に、荊の鋭い棘が幾度も細かい裂け目を作る。

 

 

 

 マーレが三度目にクレマンティーヌの腹を裂いた時、一緒に裂けた臓物が幾らかこぼれた。それを惜しそうに目で追っていたので、床にばら撒いて踏みにじってみることにした。それを回復した時、潰れて酷く破損していた一部が残り、破損し汚れながらも原型を留めていたものなどが消えた。回復によって汚れたものを体内に取り込んだ形になったクレマンティーヌの表情はこれまでに無い変化を見せ、これに関心を持ったマーレはある「実験」を始めて回復の機会を大きく増やした。それは単にクレマンティーヌにとって最も悲痛な状況を探るためのものであったが、その実態は状態の悪い肉片などが、どこまで回復魔法で身体に取りこまれるかの境界線を探るようなものとなった。

 クレマンティーヌはその機会の全てを逃亡のために費やしたが、床に自らの臓物の残骸を大量に散らかしただけで終わった。臓物は踏み潰されるなどある程度以上破壊されたものは回復されても消えないようで、肉片なども同じだった。逆に状態の悪い断片であっても、抉り取ってすぐの回復であれば消えてしまうこともあった。こうした「実験」が一段落すると、体力を全快させられてなお、おびただしい量のクレマンティーヌの残骸が部屋の床を満たしていた。

 

 

 

 クレマンティーヌは違和感を振り払うように、走り続ける。この森はおかしい。たかが荊や毒草が、鍛え上げた自分をここまで傷つけるようなものであるはずがない。

 

 

 

 森へ転移させられた時、クレマンティーヌの体力は全快した状態だった。

「使えるものを探してくるので、ここで待っていてください」

 使えるものとは何だろうか。薬師に要求していたチュウソウとやらがどういうものであるかクレマンティーヌは知らなかったが、ろくでもないものを探しているに違いなかった。

 魔法か何かわからないが、マーレは蛙を集めてその一匹を拾い上げ、少し観察してその場へ捨てた。

 クレマンティーヌには、マーレがそこで何をしていたかなどは関係なかった。

 その時、マーレの視線が大きく外れ、そのままクレマンティーヌに背を向ける形になった。そこは狭い工房ではなく、広い森の中だ。クレマンティーヌは一気に駆け出した。

 <能力向上><能力超向上><疾風走破><流水加速><超回避>

 それは、全てを賭けた最後の逃走だった。

 

 

 

 クレマンティーヌは走る。藪は既に身長を超え、幾度も切られた顔が鉄臭い。破損した小手やスティレットで庇ってはいるが、それでも棘のある部分がするすると入り込んでは肌を裂いていく。

 

 藪の向こうに見える月明かりが次第に濃くなって、クレマンティーヌはとうとう荊棘の監獄を抜け出した。藪の切れ目は月明かりが降り注ぐ、森の切れ目となっていた。

 

 そこには森から孤立した大樹が一つ、周囲には月明かりをうけて鈍く光る白い花々が群生していた。

 

 それは、転移魔法で連れてこられたクレマンティーヌが、この森で最初に見た景色だった。 

 

「んふふっ、あはははっ、全部幻術なら良かったのに、傷も痛みも本物かよ」

 

 もともと、逃げられるような気はしなかった。ただ新たな苦痛からできるだけ遠ざかるように走っていただけだ。それでも、この結末には笑うしかなかった。

 走るのをやめたクレマンティーヌは、濃厚な血の臭いと全身が心臓になったような不気味な脈動を感じた。

 全力疾走の緊張から解放されて緩んだ身体は、ただ全身に刻まれた亀裂から新鮮な血を吐き出すことに専念していた。

 クレマンティーヌはその場に倒れ込み、白い花が赤くまだらに汚れているのを濁った瞳で見つめながら、自分の身体を抱えるように小さくなった。

 

「寒い……このまま死ねればいいのに」

 

 どうせ回復されて、すぐラクになる。

 

 そう思って耐えていたクレマンティーヌにとって、長く続いた逃走中の極度の緊張状態とその後の緩慢な死への時間はなかなかにこたえた。そこまでの緊張状態を生んだのが、あの部屋の床をクレマンティーヌの残骸で満たしたマーレの行為だったのは間違いない。その状況を経た後でマーレから離れることで、そのまま逃れ続けたいという思いがひたすら強くなっていった結果だった。

 

 死か従属か。

 

 クレマンティーヌは、ここに来る前にそれを理解はしていた。それでも、マーレの要求に従う決心はつかなかった。

 

 従属せずに死体となって街で放り出されれば、法国なりズーラーノーンなりの手で回収され、法国であってもかなりの懲罰は受けるにせよ、いずれはそれなりの立場になるか、脱走し自由に生きていける道がないわけではない。

 それでは従属した場合はどうなるか。マーレは法国を敵だと言っている。いくら非常識な膂力とスピードを持っていても、マーレは魔法詠唱者だ。戦士であるクレマンティーヌは確実に前衛の捨て石として使われるだろう。

 法国との戦いで死ぬか捕まるかすればそれで終わりだ。単独で裏切って逃げた場合とは違い、マーレは法国にとって国家レベルの脅威となるものであり、それに味方したクレマンティーヌは慈悲を与えられることも、戦力としての価値を省みられることも一切無くなるに違いない。そこには即座に消されるか、情報源として拷問されて使い潰されるかの未来しかない。それも、拷問を行うのはマーレのような素人ではなく、数百年蓄積されたノウハウを受け継いだ専門の人間となる。

 

 クレマンティーヌは法国を裏切った。ただし、それは法国と戦うことを望んだという意味ではない。敵の敵は味方ではないのだ。法国の人外を相手に捨て石になって、ましてこの世で最も嫌いな兄の見ている前でゴミのように無様な死を迎えるくらいなら、このまま拷問の素人であるマーレに嬲られて殺された方がマシだとさえ思っていた。

 

――本当に殺してもらえるのなら、良かったんだけど。

 

 拷問の分野でも人類で最も優秀であるはずのスレイン法国であっても、第五位階の回復魔法を用いる巫女姫を拷問に用いるような例は無い。

 マーレのやり方は最初の印象では拷問としてやりすぎで、これは死ねると幾度も思い、苦痛の時はいずれ終わると甘く見ていた。しかし、そういう瞬間に必ず巫女姫からの回復が入ってきた。これも、巫女姫が相手の体力や能力を調べる魔法を使えることと関係があるに違いない。

 

 クレマンティーヌには、どちらの選択がマシであるか、次第にわからなくなってきていた。ここで再び腹を裂かれていれば、考えも変わったかもしれなかった。しかし――。

 

 

 

 

 

「お待たせしました。とりあえず一番大きいのを持ってきました」

 

 クレマンティーヌは、再び現れたマーレの持つ白く長いモノに目を奪われた。回復魔法をかけられたが、もはや逃走を試みようとは思わなかった。どうせ逃げられるはずがない。幾度も繰り返したように逃走を試みて手足を潰されるより、この場に留まる方が苦痛の総量が少ないと判断した。

 

 それは、これまで行われてきた拷問とは全く違う行為を彷彿とさせた。確かに、それは拷問の道具としても考えられるものだが、法国で使われるものの足元にも及ばないありふれたものだ。しかし、それは目の前の無垢な雰囲気をもつ幼い闇妖精には、あまりにも似つかわしくないものでもあった。

 

 森の中にでも隠していたのだろうか。それは少し土がついてはいるが、月明かりにうっすら輝くような白さを持つ、白磁のような質感の張形のようだ。幼い闇妖精の小さな手と、その腕ほどもある白く長い異物の取り合わせは、あまりに異様だった。

 よく見ると、張形の棒状の部分はささくれたような質感があり、確かに拷問道具であることを理解させるものだった。反面、上の卵型に膨らんだ部分はマーレの拳程度とやや大きいものの、痛そうな感じはしない。ただ、その部分だけが何か使い込んだような、褪せたクリーム色に変色していた。

 

――エロガキが、先っぽだけ使い込みやがって。

 

 あまりに陳腐だ。苛烈な拷問を望むわけではないが、元漆黒聖典第九席次ともあろう者がこんなものに屈したらお笑い種というものだろう。クレマンティーヌが知る範囲でも、この種の道具の中で最も苛烈な苦痛を与える鉄製の洋梨の類に比べれば、それは見たままの玩具のようなものだ。その表情にも幾らかの余裕が戻っていた。

 

「うっわー、ガキのうちからそんなもの使ってると、だらしなーく拡がっちゃって将来貰い手なくなるかもよー」

 

「これは、これからあなたの中に入れるんです」

 

「んふふ、そんなのでこのクレマンティーヌ様をどうにかできると思ってるわけー? あ、せめて土は払ってくれるとお姉さん嬉しいなー」

 

 素直にマーレが土を払うと、ささくれのような部分が少し剥がれて白い欠片が落ちる。

――嫌な白さだ。

 

「えっと、おなかの中が、トロトロになります」

 

「へえ、すっごい自信だねー。あの血塗れの魔女にでも仕込まれたのかな? 最近のガキは進みすぎててお姉さんもびっくりー」

 

 血塗れの魔女エンリが闇妖精以外に、慰みものにするための幼い少女の奴隷を連れているとは聞いていたが、その風貌までは聞いていない。クレマンティーヌはそれが巫女姫のことだとは気付いていなかった。

 

 

 

「それじゃ、じっとしていてくださいね」

 

 マーレが何か魔法を詠唱すると、クレマンティーヌの四肢の付け根が硬質な槍のようなものに貫かれる。

 

「ぎぃっ……乱暴な……のは、下手糞の……証拠だろ」

 

 槍は太い荊の蔓だった。鋭利な棘がびっしりと生え揃ったそれは肩口と両腿の皮膚を、肉を抉り、激しい苦痛を与えながらクレマンティーヌを拘束する。

 貫かれたクレマンティーヌが持ち上がると蔓はざわざわと蠢き、仰向けのまま鎧に覆われていない臍のあたりをマーレの前に向けて止まる。

 

「少しずつ、入れていきますから」

 

「そんなとこだけ……お優しいのか」

 

 蔓が動くたびに肉を抉られる苦痛に顔を歪めながらも、クレマンティーヌは毒づく。

 

「食べてもらってもいいけど、時間がかかるので」

 

――食べる?

 

 《マキシマイズマジック/最強化》《アスシーニア/虚弱化》

 《ペネトレート・オールポリューション/状態異常抵抗難度強化》

 

 その言葉に違和感を覚えたクレマンティーヌに、マーレの魔法がかけられる。本来は単体行動の際に使うものではなく、姉や魔獣の群れとの共闘でこそ活きる魔法だ。

 既に四肢に傷口を開かれているクレマンティーヌは、そこから抵抗力が極端に落ち衰弱した身体の変化を感じ取る。回復も消毒もしなければ脆弱な病人のように容易に傷を腐らせてしまいそうな、嫌な感じだ。

 

「魔法で身体を変えなきゃ……けないなんて、所詮ガキのお遊び――」

 

 瞬間、クレマンティーヌの下腹部が熱い痛みに貫かれる。

 激痛を撒き散らしながらクレマンティーヌの腹の中を掻き回すのは、臍の下を突き破って入れられたマーレの腕だ。

 

「ぐぁっ……怒らせちゃ……かな。……れ使うんじゃ……いのか……よ」

 

 マーレが杖を抱える逆腕に持っているはずのそれを見ると、先端が無くなっている。棒状の部分の断面は少し縦に裂け目が入り――。

 

「少しずつ入れると言ったはずです」

 

 マーレは血に塗れた腕を引き抜くと、棒状になった白いそれを幾度も毟ってはクレマンティーヌの腹の中に突っ込んでいく。痛覚が少しずつ麻痺して目の前の状況が見えてくると、クレマンティーヌはそれが硬質な白磁の欠片ではなく、何か柔らかいものであることに気付く。

 白磁の張形と思ったそれは、傘が開く前の――。

 

――キノコ?

 

 マーレは全てを入れ終わると、クレマンティーヌの腹に片手を突っ込んだまま立て続けに魔法を詠唱する。

 

《グロウ・プラント/植物成長》

《ヘイスト/加速》

 

 クレマンティーヌは下腹部の激痛の中に、自分の身体が作りかえられていくような不快感が生まれていることに気付く。同時に、自分の中を何かが激しく昇ってくる。

 

「――おげぇぇぇぇっ! げはっ、うげぇぇぇっ!」

 

 それは猛烈な吐き気だ。拘束されたクレマンティーヌは胃の中のものを全て自分の腹の上にぶちまけてしまうが、それでも吐き気は止まらない。酸っぱい液体が出ても、大量の血を吐いても、それでも止まらない。最後には、血肉を溶かしたようなどろりとした桃色のスープ状のものが断続的に出てきている。

 

「ここからは、回復は少しずつにします」

 

 回復を受けて吐き気が緩んだ時、クレマンティーヌは見てしまう。嘔吐物に塗れた自分の腹に開けられた穴から、そして下半身の穴という穴から漏れ出しているもの――それは、自分が吐き出した桃色のスープと同じものだ。激痛に隠されて自分では何かを漏らしているという感覚は無いのだが、液状のクレマンティーヌは確実にボタボタとこぼれ続けている。

 

「何を……しやが……た」

 

「おなかの中をトロトロにするって、言ったじゃないですか」

 

 マーレは時折腹を突き破って手首を入れ、その中を掻き回しながら説明する。普通に食べれば内蔵が溶けて死ぬまで一週間かかるような平凡な毒キノコでも、直接身体の中に混ぜ込んで魔法で成長を促せばすぐに色々なものを溶かしてくれるということを。

 

 

 

 

 

 ここまでの行為は準備に過ぎない。マーレは、工房で幾度も腹を裂かれながらも従わなかったクレマンティーヌが、最も動揺した行為を覚えている。それが、クレマンティーヌの身体に異物を混ぜ込むことだった。

 マーレが促すと、回復魔法によって再びクレマンティーヌの吐き気が止まる。

 

《イートアンタイディリ・ワームス/食い散らかす蠕虫群》

 

「……ひっ……まさかそれ、おまぁあぇえええ!!」

 

 桃色のスープで満たされたクレマンティーヌの上にぼとぼとと落とされた太さが親指ほどもある白いミミズ状の生き物は、滋養に満ちたスープ状のクレマンティーヌを求めて次々と腹の穴の中へ潜り込んでいく。

 

「溶かすだけなら酸とかの方が早いんですが、生き物に与える場合はそうはいかないんです」

 

 魔法で作り出したものなら大丈夫かもしれないが、実験したことがないので何とも言えない。皮膚の下に迷い込んだものを見つけると、マーレはクレマンティーヌの蟲の形に盛り上がった皮膚をつまんで蟲ごと毟り取る。筋肉と皮膚の間に迷い込んでしまったものは、餌の食いが悪くなってしまうからだ。

 

「うえぇぇぇっ! 殺せ……いや、殺して……くださ……」

 

 この吐き気は、毒によるものではない。

 

「ほら、もう白から桃色に変わってます。トロトロで食べやすくなってるから、こんなにたくさん詰まっていますよ」

 

 指二本分の太さに膨れた虫をその場で潰して腹の中へ突っ込むと、そのまま腹の中で丸々と太った虫たちをぐちゃり、ぐちゃりと全て握り潰してしまう。

 

「ひ……やめ……嫌……」

 

 クレマンティーヌはマーレと目を合わせる。その瞳の中にあるのは、やはり深い闇だけだ。

 

「よく混ぜてから回復してあげます」

 

 

 

 

 

 それは幾度か繰り返され、身体の回復も、心の回復も繰り返された。足元にできたクレマンティーヌの水溜りが大きくなると、そこに群がっていた現地の蟲たちも、そしてそれを食べていた蛙の群れまでもが腹の中に混ぜ込まれた。蛙の方は別の目的で、何かを宿しているものを探すために集められていたらしい。

 潰されて嫌な汁を撒き散らしながら混ぜ込まれていった蟲や蛙たちが実際に回復後の身体を汚染することはなかったが、クレマンティーヌの記憶は、精神を幾度回復しても消えることのない取り返しのつかない汚染に晒され続けることとなった。

 

 

 

 そして、夜が明けるずっと前に、クレマンティーヌは完全に服従した。





















原作で蒼の薔薇二名が一撃死したデミウルゴスの魔法攻撃力を超えるのがマーレの物理攻撃力と素早さです。
蒼の薔薇二名より幾らか強いクレマンティーヌでも、拘束の必要は感じなかったようです。
エントマやそれに近い2巻モモンなら、戦いらしい形が成り立つ模様です。

今回出演の張が……キノコさんは現地最悪級のものを魔法かスキルかで凶悪化した特別製だと思ってください。
絵としてはシロタマゴテングタケ、あるいはドクツルタケの傘が開く前のものを大型化した感じで考えてます。画像検索するとサイズ感はともかくそれっぽいのもあります。試食絶対厳禁。
とりあえず、科学以前の世界では菌類は植物に分類されてきたので、ここではマーレにとって扱いやすい存在としています。
科学の世界では化学物質による細胞壊死と菌類の成長促進は繋がりませんが、こちらは科学でなく魔法の世界なのでご容赦ください。

なお、ナザリックにいる某最悪の眷属とは残念ながら遭遇することができなかった模様です。

以下、捏造魔法

《ペネトレート・オールポリューション/状態異常抵抗難度強化》
暴力的なまでの長射程で侵入者たちに状態異常祭りを提供するアウラお姉ちゃんの支援として用意された感じです。

《イートアンタイディリ・ワームス/食い散らかす蠕虫群》
ナザリックお得意の体感ゲームにふさわしい嫌がらせの一つとして、森の中ならこういうのかなと。
デミウルゴスが途中まで唱えかけたものとは、呼び出すものが違う別ものと考えています。

《アスシーニア/虚弱化》
六階層には餓食狐蟲王がいるので、それを活用して高レベルプレイヤーにも嫌がらせをしやすくする手段かもしれません。

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