霊魔は、夢を見ていた。一人の少年が傷ついた人々や、壊れた物を直していく夢だ。そこの人々は、少年に感謝していた。
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「霊魔、貴方に、能力はないの?」
「能力?」
霊夢は、霊魔に能力のことを聞くが、霊魔は、わからない表情をしていた。
「わからないのね。たとえば、このようなものよ」
霊夢は、自分の能力を使ってみせた。そして、空を飛んだ。
「これが、私の空を飛ぶ程度の能力よ」
霊夢は、自信満々に言ったが、霊魔の反応は薄かった。
「霊夢、普通に皆飛んでるよ」
「うるさいわね!ところで、貴方にはないの?」
「うーん」
霊魔は、考える。自分に何があるのか。考えていたら、霊魔の頭の中で一つの言葉が浮かび呟いた。
「破壊と再生を起こす程度の能力」
「霊魔、その能力はどんな能力なの?」
「よくわからない」
「え?わからない?」
それもそのはずだった。霊魔は、頭に浮かんだ言葉を言っただけなのだから。
「まぁ、いいわ。そのうちわかるでしょ」
「そうだね」
霊夢は、能力の話をいったん措いた。
「お茶でも飲みますか」
「うん」
霊夢は、霊魔をお茶に誘い、茶の間の方に歩いて行った。
「おいしいわね」
「うん。そうだね」
お茶を啜っていた霊魔は、手元を滑らせてしまう。
「あっ!」
湯呑を落とし、割ってしまった霊魔は、しょんぼりしている。霊夢に申し訳ないと思ったからだ。
「ごめん。霊夢」
「別にいいわよ。それより、怪我はなかった」
「うん」
霊魔が割れた湯呑を拾い始める。そしたら、霊魔が湯呑に触れた瞬間、湯呑が光った。
「「え?」」
霊夢と霊魔は、同時に声を出し驚いた。それは、霊魔が湯呑に触れた瞬間に元通りになっていたからだ。
「これが、霊魔の能力」
霊夢は、霊魔の能力を見て、こっちが再生の能力の方だろうと思う。これだけでもすごいのに、破壊の能力の方は、と霊夢は思う。
「これ以上、考えないでおこう」
霊夢は、深く追及しないことにした。
「霊魔、能力をどうやって発動させたか覚えてる?」
「ごめん。覚えてない」
「謝らなくたっていいわよ。多分、無意識に発動したのね」
無意識だったら、なおさら危ないと霊夢は思った。だから、霊夢は、霊魔に能力を制御できるように修行することにした。
「霊魔、今日から、能力を制御できるように修行してもらうわ。もう一つの能力の方もね」
「わかったけど、それって必要?」
「うん、必要よ。制御できなかったら色々と大変でしょ。特に、破壊の方は」
「......そう、だよね」
霊魔の表情は、暗かった。自分の能力の名前がわかってから、恐ろしい能力だと気づいたからだ。
「なに、不安そうにしてるのよ。だから、修行するのでしょ」
「うん、そうだね。霊夢、修行頑張るよ!」
霊魔の表情が明るくなり、霊夢は、安心した。
「さっそく始めるわよ」
「うん!」
霊魔の能力を制御するための、修行の日々が始まった。
「ごめん、霊夢。また、やっちゃった」
「謝らなくたっていいわよ。破壊しても再生の方の能力が使えて、そっちの修行もできるから」
霊魔は、少し表情が暗くなったが、霊夢の言葉で元気づけられて、修行を再開した。
修行を始めて一週間がすぎた。
「霊夢!意識して能力が制御できるようになったよ!」
霊魔は、毎日さぼらず霊夢に指定された時間に練習をしたおかげで、物覚えがよかった霊魔は、予定より早く制御できたことに霊夢は、感心した。
「霊魔、すごいわね。たった一週間で能力を制御するなんて」
本当は、後、二週間ほどかかると思ってた霊夢は、これなら暴走することはないだろうと思った。
「ありがとう、霊夢。だけど、能力が制御できるようになったのも、霊夢の教えがよかったからだよ」
「えっ!」
霊夢は、お礼をあまり言われたことがないから、おもわず驚きが口から出てしまう。
「あっ、あたりまえじゃない!この、私が教えたんだから」
照れてるのを隠しながら言ったが、霊魔に覚られてしまう。
「霊夢、もしかして照れてるの?」
「うっ、うるさいわね!!」
霊夢が怒りながら言ったが、霊魔は、微笑んでいた。
「なんで、笑ってるのよ」
「いや、別に。ただ、霊夢にこんな、かわいらしい所があるだなと思ったから」
「えっ?!」
なぜか霊夢は、霊魔にかわいらしいと言われて、顔の辺りが熱くなり、胸の辺りも今まで感じたことのない気持ちになった。
「霊夢、顔が赤いよ。大丈夫?」
「だ、大丈夫よ」
霊夢は、戸惑いながら言ってしまったが、霊魔に気づかれずに済んだ。
「そ、それよりも疲れたでしょ。お茶にでもしましょうか」
「うん、そうしよう」
霊夢は、話を逸らすことができ、霊魔にお茶を淹れた。
「はい、どうぞ」
「ありがとう」
霊夢と霊魔は、境内を見ながらお茶を啜っていた。
「おいしいわね」
「うん、そうだね」
霊夢は、霊魔の湯呑が空になるのを見はからって、声を掛けた。
「霊魔、湯呑を貸して。持っていくわ」
「ありがとう」
霊魔は、霊夢に湯呑を渡し、それを霊夢は、片付けに行く。
「さっきの胸の辺りに感じたのは、なんだったのかな?」
湯呑を片付けながら考えていたが、霊夢が、その感情に気づくのは、まだ先だった。
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「今の所は、大丈夫そうね」
霊夢と霊魔の修行を紫は、監視していた。大丈夫と思いながら紫は、監視を再開した。
「あの二人、本当に楽しそうね」
その時、紫は、笑みを浮かべていた。
今回のは、少し恋物語なってしまいました。霊魔の能力は、偶然思いついたものを採用しました。説明として、破壊の方は、博麗大結界を崩壊させるほどです。それに比べ再生の方は、壊れた物や、死んだ人も再生するほどです。
最後に、誤字、脱字があったら報告して下さい。