旭日機の提督~若き提督のメチャクチャ後世太平洋戦線!   作:劍神

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第五話 艦隊抜錨!いざラバウルへ!

-------名古屋港 ラバウル派遣艦隊-------

「あれは?・・・零戦だ。翔鶴さん、提督殿が帰ってきたようです。」

「提督が?整備妖精、収容する準備と誘導をお願いします」

「了解。と言ってもすでに準備できているので誘導だけですよ」

「おっ着艦許可のサインが出ているな。」

・・・まずは減速・降下だな。次はライディングギア展開・・・速度問題なし・・・角度問題なし・・・あとはバウンドしないように飛行甲板に合わせて・・・

「スゲーなあの提督。名指揮官かつ夜間発艦も完璧で着艦も呉や霞ヶ浦の教官でもできないくらいきれいだぞ!俺らじゃ比べ物にならないよ」

「そうだな・・・是非教官になってもらおう。零戦21型妖精全員に伝えて今晩頼みに行こう」

・・・ふう。うまくいったな。護衛艦うみかぜのちょっと狭い飛行甲板で練習した甲斐があった。

「整備妖精、こいつの収納を頼む。それと、あとで話したいことがあるから海風の艦橋まで来てくれ」

「わかりました。提督殿、さっきまで翔鶴所属の零戦21型妖精がいましたよ。なんでも教官になってほしいとか・・・」

・・・?教官?・・・なんで俺が?ラバウルに行けば俺よりすごいパイロットがいそうだけどな・・・

「そうか。わかった。でも俺なんかでいいのか?」

「提督殿、俺は空母赤城で整備士やったことがあるんですが赤城航空隊でも提督殿の着艦には敵いませんよ。なんたって音もなく飛行甲板に降りて着艦フック手前で静かに止まるんですから」

「そうなのか?」

・・・そこまですごいことでも無いような気がするんだが・・・自覚してないだけか?・・・

 

 

-------三時間後 海風艦橋 司令室-------

時刻は午後8時を回った。俺は今、翔鶴所属航空隊零戦21型妖精達にあることを頼まれている。

「提督殿、お願いがあります。我々翔鶴航空隊零戦21型妖精の教官となっていただけませんか?」

「俺が?」

「はい。昨日の夜間発艦や今日の着艦を近くで見たのですがあんな至難の業、呉や霞ヶ浦の教官でも出来ない業です。それに・・・クソッあいつらめ!」

「なんかあったのか?」

「はい。聞いていただけますか?」

「もちろん。聞かせてくれ」

「昨年の真珠湾攻撃の前、我々は搭乗員不足で鹿児島で行われた練習に参加できませんでした。真珠湾攻撃直前になり、やっと搭乗員がすべて揃い五航戦は、ほぼぶつけ本番で作戦に挑みました。しかも、水上機から戦闘機に転機して間もない搭乗員もいました。そして、我々の同僚から数名が帰らぬ人となったのです。これを聞いた一航戦の加賀搭乗員たちが我々に対し連度不足だとか、たかが五航戦、五航戦なんかと一緒にするな、などと罵ってきました。我々も流石に我慢できず隊長が加賀航空隊隊長に模擬空戦を挑みました」

・・・加賀航空隊ってどこまでひどい奴らなんだ?・・・聞いて呆れるぞ・・・

「結果は?」

「もちろん負けました。そのあと隊長はそのあとさんざん五航戦なんかには負けるわけがない、鶏はいつまでも鶏だ。飛べるわけがない。罵られてショックだったのか水上機に転機しラバウル航空隊の水上機隊に志願しいなくなってしまいました」

・・・水上機?・・・下手したらもうアメリカやイギリスに撃墜されてるかもしれないな・・・輸送艦艦長妖精が13日前に大きな空戦があったとか言ってたしな・・・

「その後の消息は?」

「連絡がないためわかりません。ですが我々は隊長のプライドを折った加賀航空隊に五航戦航空隊でも勝てるということを証明してやりたいのです。どうか我々の教官になってもらえませんか?よろしくお願いします」

うーん・・・ミッドウェーまでに鍛える必要があるしな・・・ラバウル航空隊に任せようと思ってたが・・・その隊長とやらは随分と翔鶴航空隊に慕われていたようだし隊長だったんだから腕はよかったはず。となると・・・生きているなら翔鶴航空隊に抜擢したいな・・・でもプライドを折られてんなら精神面も相当キツイ状況だろうし翔鶴航空隊に戻りたくないとか言い出しそうだが・・・こいつらが強くなってれば戻る気になってくれることを信じてこいつらを鍛えるべきか・・・なんかカウンセラーになった気分だが・・・俺も人望があるなら捨てたくないしな。ここで断ったら翔鶴航空隊の雰囲気が悪くなるのは必然だろう。

「わかった。引き受けよう。しかし、条件がある」

「条件ですか?なんでしょう。なんでもします」

「一つは君たちが空中機動戦をするとき、味方と連携し助け合って戦闘することだ。理由はわかるか?・・・正解は連携せず空中機動戦をするときに19機対19機で戦う場合と19機対18機で戦うのでは圧倒的な差が出るからだ」

「一機の差なのになぜですか?」

「それは、19対19だと一人一機の相手をすればいいが19対18だと誰か一人が敵二人の相手をしなければいけなくなるからだ。あくまでも確立の話だが二機の相手をした味方が撃墜される可能性は当然高くなる。そいつを撃墜した敵二機はほかの味方の援護に回るだろう。ではどうなるか?答えは単純だ。敵19機対味方17機となる。

ここからわかることは?」

「敵二機を相手にする味方機が二機になります」

・・・うまく理解できたようだな・・・

「正解だ。ではこの味方機が二機とも撃墜されたら?当然敵機にも被撃墜はあるだろうが・・・」

「味方の消耗の方が拡大しやすい状況になる・・・です」

・・・上出来だな

「そういうことだ。だが味方が少なくても勝つ方法は二つある。単純に味方の腕がいいか。それと、追われている味方機をカバーし合うかだ。味方機を追っている敵は追っている機にしか目が向いていない。つまり後ろから敵が迫っていることに気づかないんだ。そのため、敵が撃墜される確率が高くなる。その分味方が撃墜される確率は低くなる。だから味方機が少なくても敵に勝つことができるし生存率が上がるんだ。ということでこれを頭に叩き込んでもらいたい。 もう一つの条件は・・・」

「もう一つはなんですか?」

「それは君らが達成するべき条件ではなくて、俺や整備妖精が達成すべき条件で無線機を使えるものに仕上げることだ。それについてはこの後、整備妖精達、それと三菱・零戦製作チームで何とかする。ということで無線がどうにかなるまでは発着艦訓練と急旋回の練習をしてほしい。」

・・・ラバウルに着いてからで間に合うと思っていたが早めに何とかしなきゃな・・・

「わかりました。ということは我々の訓練はしばらくは旋回や発着艦訓練ですね?」

「ああ。明日からやっていいぞ。でも、整備妖精とエンジンに負担をかけるような練習はしないでくれ。それと一日に使用できる時間は一人3時間までで頼む」

「わかりました教官、それでは今日はありがとうございました」

・・・教官か・・・

「失礼します提督殿」

「おっ整備妖精か。よく来てくれた」

「提督殿はやさしいですね」

「聞いてたのか?」

「ええ。来たらちょうど提督殿と彼らが話していましたから」

・・・聞かれてたのか・・・

「それで、ここに来てもらった要件なんですが・・・」

「無線の調整ですよね」

「ああ。でも無線はすぐにどうにかなりそうだ。そして、今日来てもらった要件が新型戦闘機の製作だ」

「提督、新型戦闘機ですか」

「うわあっ海風! いつからここに!?」

・・・びっくりした・・・

「海風、今帰ってきたところです」

「ほかの艦娘と食事に行ってたんじゃないのか?」

「そうなんですが。輸送艦に三菱の方が出入りしていましたので・・・そういうことだったんですね。整備妖精さん、お疲れさまです。提督、整備妖精さんも、海風お茶お煎れしますね」

「それじゃあ頼むよ」

「これはこれは、お気遣いいただきありがとうございます」

「それで、新型戦闘機なんだが三菱の開発チームだけでは人数が少ないので協力してほしい」

「なるほど・・・新型戦闘機ですか・・・素材は何を使うんですか?」

「素材は零戦21型と同じものを使いますが防弾性の向上のためゴムも使い、さらなる高速性を求めるため新たに高馬力のエンジンを製作する予定なんだが・・・」

「提督、整備妖精さん、お茶お煎れしました。どうぞ」

「ありがとう海風」

「やさしいですね。この艦隊の旗艦さんは」

「いえいえ、提督、それでは海風お邪魔になってしまいそうなので出ますね」

・・・いやー海風・・・そこまでしなくても・・・行っちゃった・・・

「新型戦闘機の製作には我々整備妖精、エンジン製作や組み立て、テスト飛行の準備しかできませんが協力したいと思います」

「ありがとうございます。それで先ほど話しした無線なんですが配線を変えればどうにかなると思うんだが、お願いしていいか?」

「わかりました提督殿、2、3日あれば改善できるかと・・・」

「ありがとう・・・ん?・・・すまない。こうしているうちに朝になってしまった」

「それでは私は翔鶴に戻ります」

「製作長、あっいや 提督、輸送艦への搬入が終わりました」

「おっ搬入が終わったか・・・それと製作チーム妖精は軍に入ってるわけじゃないし君らにとって俺はただの製作チーム長でしかないよ・・・」

そんなこと言うと軍人と民間人をある意味差別してるような気もするが・・・

「そうですか?いやぁ、一度は提督!なんて呼んでみたくて・・・あはは」

「君がいいならそれでもいいんだが・・・」

「それでは製作チーム妖精一同、製作長のことをこれからは提督と呼びます」

・・・見た目や声で識別できるからどっちでもいいんだけどな・・・

「製作チーム妖精、一時間後に抜錨するから製作チーム妖精全員を海風に乗せてくれ」

「わかりました提督、いよいよ新型戦闘機開発ですね」

・・・さてと、全艦に通達しなければな・・・

「海風電信妖精、試しに夕立に通達。マルロクサンマル、本艦隊は抜錨、ラバウルへ向かうと送ってくれ」

「わかりました提督、お任せください」

 

-------夕立 司令室-------

「夕立さん、海風より通達、マルロクサンマル ホンカンタイハバツビヨウ ラバウルヘムカウ ホンカン二ツヅカレタシ です抜錨まで1時間くらいです」

「わかったっぽい。けどラバウルまであまり危険はないっぽい。暇になりそうだから海風の司令室にお邪魔したいっぽい」

「・・・夕立さん・・・それは・・・アウトじゃないですか?」

「聞いて欲しいっぽい」

「わかりました。 夕立より海風へ通達。ヒマ二ナリソウツポイカラウミカゼシレイシツニオジヤマシタイツポイ」

 

-------海風 司令室-------

「提督、夕立より本艦に通達。・・・・・・」

「どうした?電信妖精?」

「少々お待ちください・・・解読に時間が・・・わかりました。暇になりそうっぽいから海風司令室にお邪魔したいっぽい です。・・・」

「語尾はどうにかしてくれと送ってくれ。・・・というか艦内に普通の通話用の無線なかったか?」

「ありますよ。・・・提督、それ使ったら僕必要なくないですかあ?」

「別艦隊と連絡を取るとき使う。それまでは・・・確かに・・・必要ないな・・・」

 

 

-------一時間後 海風司令室-------

「提督さん、ラバウルまでは安全っぽいから問題ないっぽい」

「夕立姉さんいいところに気が付きましたね・・・楽しむことも大切です、はい」

「みんなで楽しむことがいっちばーんだよ、提督」

「そうね、提督、安全な海なので問題ないですよ」

「皆さん、海風、お茶煎れますね」

「・・・ドウシテコウナッタ・・・?・・・」

・・・なぜだろう・・・この艦隊すでに危険な香りが・・・とりあえず・・・

「全艦抜錨!台湾・マニラ・ブルネイ・リンガ・ペナン・リンガ・ブルネイ・タウイタウイ・パラオ・ジャヤブラ経由でラバウルへ行く。進路西へ取れ!」

 

問題多アリな艦隊は朝日に照らされながら西を目指す・・・

 

次回へ続く!

 

 




作者「皆さま、今回も読んでいただきありがとうございます。おかげさまでUAが500を超えました。今回は字数的には二倍近くになりました・・・だがしかし、まだまだ少ない方だと思われますのでお詫び申し上げます。・・・やはり恒例は恒例でした。
それでは皆様。感想などよろしくおねがいしまーす。(毎回書いてる)・・・・・・・
えーとですね・・・やはり今回も戦闘はなくてですね わたくしの後ろにはやはり水雷長妖精さんが縄と61㎝魚雷をもって仁王立ちしております」

作者「水雷長妖精さん、いじめはよくな・・・いたたたたたたたた!今日はちょっと縛るの強すぎじゃありません?」

水雷長妖精「え?気のせいだろ?昨日誰かさんが水中で縄をほどいて逃げたからとかじゃないよ。縄がきついのは気のせいだ」

作者「えっとまだしゃべりたいことあるんで発射しないでくださいね」

水雷長妖精「オッケー 了解した。 それっ」

作者「やめろおおおおおお! 私はどこぞの某イッテQさんに出演している某、出川哲郎さんとか、押すなよっゼッタイに押すなよっとか言ってる某、上島竜兵さんとかじゃないんですよおおおおおおおおおおおおお!」

-------4時間後-------
水雷長妖精「おっいたいた。みんなー作者がいたぞ、回収だ!」

作者「ヘックション・・・寒い・・・さて、皆さま、今回はいよいよ艦隊がラバウルヘ向けて抜錨しました・・・堀越涼丞少将は何やら艦娘に悩まされているようですが順調に出発できているようです。うれしいですね」

水雷長妖精「三分間待ってやる次回予告をしろ」

作者「とりあえず寒いので次回予告する間にカップ麺作ってくれ」

天山妖精「作者さん、もうできてるよ。はい、カップ麺っ」 ドバー

作者「あっついから あちちちちっ コラー魚雷みたいに扱うな!」

水雷長妖精「え?魚雷?もしかして作者さん魚雷に縛られたいの?(#^^#)」

作者「え?やめろっ二回目はきついからっやめろおおおおおお」

水雷長妖精「あと三十秒だぞ、さっさと次回予告しろー 29 28 27・・・・」

作者「次回はラバウルへ向かった堀越少将の艦隊が途中で事故に逢います。果たしてその事故とは!?」

水雷長妖精「発射!」

作者「それではみなさん、また次回お会いしましょう。二度目の発射はキツイからあああああああああああああああああああああああああああああっ!」

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