旭日機の提督~若き提督のメチャクチャ後世太平洋戦線!   作:劍神

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第六話 海風大破!

-------1942年3月10日午後8時 ペナン陸軍基地-------

「今村中将、ありがとうございます。ここまで早く素材が集まるとは思っていませんでした。ラバウルに行くついでに手に入るとは・・・これで新型戦闘機の製作も早くなります」

「いやいや、いいんだよ。新型戦闘機は陸軍も使用したいしな・・・それと陸軍で使う機体に一つ条件をつけていいですかな?」

「はい」

「スロットルレバーなんですが陸軍機用は後方に下げることで加速。前方に倒すことで減速するようにしてくれないだろうか?」

・・・なんで?・・・・・あーそうか、陸軍はスロットルレバーが海軍機と逆だったっけ・・・たぶん問題ないだろう・・・

「わかりました。武装に関しては海軍機とおなじでいいですか?」

「そこはそちらに任せる。微調整は陸軍のパイロットの意見も取り入れていただきたい」

「わかりました。それでは、搬入が終わり次第ラバウルへ向かうので失礼します」

「了解した。貴艦隊の御安航を祈る。それとラバウルの陸軍パイロットによろしく伝えてくれ」

「それでは私はこれ・・・」

ドンッ! 「提督、大変です! 海風が炎上しています!」

「は? 今なんて言った?」

「それが、我々輸送艦妖精が資材を搬入中、何者かが海風に放火したものとみられます・・・今輸送艦妖精が鎮火に当たっていますが燃え広がる一方です」

「海風乗組員は?」

「他の艦の乗組員と街で休息をとっています」

・・・まずい・・・俺が陸軍基地に来たとき弾薬庫は開いていたはずだ・・・

「海岸付近の宿舎にいる陸軍兵に協力させろ。何としても鎮火するのだ」

「今村中将・・・協力してくれるんですか?」

「もちろんだ。俺も海軍の艦に乗ったことがあるが艦娘だっけな?随分とかわいい少女たちが乗ってるからな。この年になるとどうも自分の娘のように思えてきてな・・・それにそんな少女たちを戦争に巻き込んでるんじゃ。全く若いのにかわいそうだ・・・」

・・・艦艇のメンタルモデルのようなものだから本質は艦の指揮なんじゃないかな?・・・とはいえ、俺も出会ってからなんか不思議な感情を抱く時がある。・・・特に海風や春雨なんかが・・・あんな娘が彼女だったらなあ・・・じゃなくて、急いで弾薬庫を確認しなければ。

「今村中将、感謝します」

急げ俺ッ!

 

-------3分後-------

陸軍基地が割と港に近くて助かった。まだ誘爆してないようだな。しかしすごい炎だ。

弾薬庫の近くまで火が及んでいそうだ。

「ボオ゛オ゛オ゛ン!」

「なんだ?どうした?」

「提督殿っ大変です。砲塔内の弾薬に誘爆した模様です」

「わかった。俺は弾薬庫の確認に行く。引き続き鎮火作業をしてくれ!」

「提督殿。おやめください。もしあなたが死んだりしたら・・・」

「うるさい。俺みたいな指揮官より海風の方が大切だッ」

「・・・提督・・・」

・・・今海風のこえがしたような・・・まあいい。今は鎮火に専念だ!

「あっ提督殿、ダメです。服が燃えてあなた死んじゃいますよ」

 

 

-------駆逐艦海風 甲板上-------

・・・やっぱり開いていたか。急いで水をかけなければ・・・クソッ水を汲むものはないのか?・・・仕方がない。閉じなければ。・・・おもっ何この扉。重すぎる。・・・熱い・・・ん?燃えてる?・・・ヤバい。服が燃えてるッ。でも、扉を閉じてしまわなければ・・・

 

-------2分後-------

ようやくしまった。・・・これで爆沈はしないはずだ・・・さて、全身やけどだらけだ。・・・痛そうだけど飛び込むか。

チャポン!

 

-------二時間後-------

「鎮火完了。みんな、再度燃える危険性がある。気を付けて乗り込み提督とまだ燃えてる部分がないか捜すんだ」

「輸送艦艦長妖精さん。俺ら陸軍妖精も手伝うぞ。俺らは艦橋付近を捜してみる」

「悪いな陸軍妖精さん、協力感謝する」

「急げッ何としても提督殿を生きた状態で見つけるんだ」

 

-------一時間後-------

午前0時、港にはラバウル派遣艦隊全員の姿があった。

「提督殿は見つかったか?」

「いえ、港にも艦内にもいません。もしかして・・・」

「言うな馬鹿者!まだ、そうと決まったわけじゃない」

「しかし提督殿が突入したのは三時間も前だぞ。これだけ捜して見つからないんじゃ・・・もう・・・」

午前0時過ぎの空は雲で灰色になっている。曇りの空は、まさにここにいる全員の気持ちを象徴していた。

「みんなっ聞いてくれ。提督が発見された。提督が発見されたぞ。意識不明だが生きているぞっ」

その瞬間、曇りが晴れ、一条の光が差し込んだ。

 

-------1942年3月11日早朝 ペナン陸軍基地付属陸軍病院-------

「海風さん、皆さん。提督殿の意識が回復しました!」

「提督が?」

「はいっ提督殿、海風さんが沈んでいないか異常なくらい気にしていましたよ。ありゃあ恋愛感情入ってる聞き方でしたよ。海風さん、自分の口から無事だということを伝えてください」

「れっ恋愛感情・・・ですか・・・まさか・・・」

「海風顔赤いっぽい。恥ずかしいっぽい?」

「いっいえ、海風はだだっ大丈夫です・・・失礼します提督」

「おっ海風かっ大丈夫か?夢じゃないよな? 良かった!」

「はい、提督。海風、大丈夫です。それより提督が・・・」

「問題ない。大丈夫だ。軽い火傷で済んだ」

「軽い火傷で包帯ぐるぐる巻きになるやつはいにゃあしねえぞ若提督」

「うるさい医者だなあ。大丈夫なもんは大丈夫なんだよ、この程度の火傷ごときどうってこと・・・うっ触るな老人藪医者!触られると痛いんだよ!」

「痛いんじゃろが。我慢するだけ無駄じゃぞ若提督。素直に痛むって言わんと触るぞ!

ホレホレ」

「痛いっ・・・わかった。言うから!素直に言うからやめてくれ!痛っ」

「わかればいいんじゃぞ若提督。強がりはいかん。少しは弱いところを見せたらどうだ?この娘のことが好きなんじゃろ?ん?世話してもらったらどうじゃ?がっはっはっは」

「この老いぼれ藪医者めっ覚えてろ!俺はそんなんじゃ・・・」

「提督さん火傷っぽい?顔、赤いっぽい!」

「ああそうだ。よく気づいたな夕立。こっこれは火傷だっ・・・そう。・・・火傷だ」

「あら提督・・・隠さなくていいんですよ(´艸`*)」

笑われた・・・だと・・・おのれ翔鶴さん・・・

「ここは提督と海風を二人きりにしてあげるのがいっちばーんだよ」

「そうですね、白露姉さん」

「おっわかってるねえお嬢ちゃんたち。さて、若提督。チャンスじゃぞ~ゆっくり楽しむんじゃぞ、お二人さん。わはははは!」

「この野郎!いい加減にしろ」

「おー怒こった。怒こったぞ、怖いのぅ、怖いのぅ」

「悪いな。藪医者。ラバウルに行かなくちゃいけないのでもう行くぞ。世話になったな。よいしょっ・・・いたたっ」

「馬鹿じゃのう。お前がいくら若いからってそりゃむりじゃな。体が持たんじゃろう。

2日はここにいるべきじゃ」

「提督。二日あれば無線機をすべて使用可能にできますよ。そちらに着手しながらケガの様子を見ましょう」

・・・仕方ないか。・・・そういえば海風の砲塔はすべて使い物にならなくなったんじゃ?・・・

「海風、機関部分への影響はありそうか?」

「いえ。提督、機関部には異常ありませんが・・・上部兵装が使えません。司令室もほとんど機能しない状態です。すみません」

・・・なるほど。

「いいんだ。リンガまで行けば兵装を修復できるはずだから」

「すみません。提督」

「海風が誤る事じゃないよ。放火犯が悪いんだ」

「失礼する」ガラガラ

・・・誰だろう・・・ん?

「どうしたんですか今村中将?こんなところまで」

「お前が大変なことになったと聞いてな・・・それに朗報だ。この基地にはインド洋に進出したときに修理を行うことができるようにいろいろな装備を置いている。それを使えばいいんじゃないか?ドックもあるし、力仕事が得意な妖精や艦船の修復をやったことがある妖精もいる」

「いいんですか?」

「もちろんだ。装備一覧がこれだ。装備しようと思えば海風さんにも20.3cm連装砲や15.5㎝三連装砲も装備できるぞ。それに機銃、魚雷発射管も揃ってるぞ。砲弾もある程度あるから換装後すぐに使えるはずだ」

「海風、今思いついたんだが防御力を上げ、航空機の時代で渡りあうため今開発中の超装甲飛行甲板を付けないか?今までより雷撃能力は下がるが後部弾薬庫の誘爆率が下がる上に僅かだが航空機運用能力を獲得できる。飛行甲板の後ろ側の角に両用砲を装備し対空機銃を増設すれば対空戦闘や水雷戦隊同士の撃ち合いにも万能に対応できるようになるが・・・前から話し合おうと思ってたんだがこの際だから聞いておこうかなと・・・ところで今村中将、15.5㎝三連装砲は両用砲に改造できますか?」

「1日あればできると思うが・・・」

「わかりました。どのみち主砲にするので3つ両用砲にしてもらえますか。あとは61㎝4連装魚雷発射管と25mm連装機銃を22丁用意してほしいです」

「三連装じゃなくていいのか?」

「はい。スペースがあまりないので。それと旋回性の問題もありますから」

「わかった。明日にはすべて用意しよう」

「ありがとうございます」

「それと、これプレゼントだ」

「軍服と羽織ですか。ありがとうございます」

・・・暗いオレンジの軍服に内側が明るいオレンジ・外側は紺色の羽織か・・・拳銃用ホルスターまで・・・この服装・・・某宇宙〇艦ヤ〇トの古〇守の格好に似ているな。

「海風、駆逐空母か重装駆逐艦かを明日までに決めてくれ。もちろん海風の希望したものにするよ」

「提督、海風、駆逐空母がいいです提督も空中戦に参加できます。海風、提督と一緒にいらればそれでいいんです・・・」

 

 

次回へ続く

 

 

 

 

 

 




作者「皆さま、今回も読んでいただきありがとうございます。まずは恒例のお詫びから。艦娘より妖精の発言が多かったです、すいませんでした。また、海風をそのままの海風に修復する選択肢がなかったわけですがこれには理由がありましてですね・・・主人公が航空機運用能力を重要視しているためだと考えられます。次回予告です。次回は海風の修復や無線機の改造・新型戦闘機の製作になります。さらに、今回の後半で両想い!?が発覚した堀越と海風に進展はあるのか?これからの注目ポイントの一つです。また、今回のあとがきには、時間の都合上戦闘シーンがなくて苛立っている水雷長妖精さんは出演しませんので今回はこの辺で・・・」

水雷長妖精「作者さん、どういうことだ?俺はここにいるぞ。コラ!逃げるな。待てーええええええええ!」

作者「逃げるが勝ちよぉぉぉ!水雷長妖精、追いつけるものなら追いついてみろ!それでは皆様、また次回お会いしましょう」
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