東方幾能録   作:arnehe

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前回のあらすじ
彰は事件の全体の構造を知る
レミリア一行は先に人里に行き、従者にそれぞれに指示をだした
きみは置いていった←報われない存在
以上


里山防衛戦~中巻~7

皆さんは進化論について知ってるだろうか?

全て生物が進化という長い時間をかけそれぞれの環境に適応していくというものだ

一部では進化論を否定している地域があるがそれには触れないでおこう。

要は環境適応能力が進化論の基礎なのだ

そして彰の能力適応内だ。

 

彰は外へ出る

目を閉じ集中する

すると彰の身体が形を変える背中から羽根が生え爪が伸びる

彰は環境適応能力をあげ地上を走る足より空を飛ぶ翼が効率よいと判断しまた、目も暗闇でも見えるようにふくろうを参考にしていた

 

此のように解釈を変え能力の一部として使用することを<概念解釈の変化>と彰はいっている

意味合いは

能力を操る→能力といっても解釈によっては幾つか増えたり減ったりする→解釈の一部として受け入れる→能力使用

 

となる

最後に解釈を受け入れるとあるがここが一番肝心である最初いった通り地域によって受け入れられているかどうかも変わってくる。

例えば、環境適応能力もそうだが紫のマヨイガでは季節の境界を弄っているが紫自身が(季節は必ず春夏秋冬の順である)と思っていたなら紫は能力は使えない

所謂、信じるものは救われる的な精神で決まるのである

他に霊夢の空を飛ぶ程度の能力はあらゆるものから浮くというのも含まれている。

これも概念解釈の変化のひとつだ。

しかしこの能力は今では幻想郷で最初から暮らしてなければ開花しなかったであろう。

今外では人は飛べないと解釈され社会に浸透人もまたそのように考えているからだ

つまり本人にしか能力の限界をしらないということでもある

しかし科学の進歩がなくては能力も進歩しない。

それがないと今でも進化論は無かったであろう。(皮肉)

幻想と現実を絶妙に信じているのが彰なのだ。

 

話は戻って代理といえど管理人は窮屈なものだ。

事件は博麗の巫女が解決しそれに干渉してはならない。

(助言はよし)

とかいちいち言い訳しなくてはならない

あくまで中立の立場である

だから彰は考えた。

(そうだ!姿形変えれば分からんだろう)

このような暴挙によって今後めんどうなことになるなど

知る由もなかった。

 

昔々今とは違い西洋と東洋は仲が悪かった。

人の世でいう大航海時代のように植民地を求めて妖怪たちがさまようことがあった。

天狗の里も例外ではなかった。

天狗の里には吸血鬼が少し侵攻してきた事があった。

吸血鬼は力が強くまた、西洋の技術にかなわないこともあり

天狗の里、いや山全体が危機に瀕していた

その時はある鬼子母神の友人であった英雄の者が里を救ったという

英雄の姿は正確にはなく今では想像の産物とされているが

その英雄は救ったときに「戦争はよそでしてくださいよ。

こちとらそのせいで墨汁こぼすし服につくし友人の作った建物半壊とか、誰が修理してくれんの?」

はんば八つ当たりであったという。

 

しかし姫海棠はたてはその英雄の姿に憧れて育った。

八つ当たり発言もひとつの照れ隠しとも思っていた。

姫海棠はたては新聞記者だ。

しかし部屋にこもりいつも念写している。

今回なぜ外に出ているかそれは襲撃の件である負傷者の退路を確保すべく

後方支援をしていた。

「負傷者もある程度避難できたわね。」

白狼天狗の一人に声をかける

「はい、あとは私たちとはたてさんだけです」

「そう、私たちも避難しましょうか」

「そうです・・」パン

白狼天狗の一人が右肩から跡形もなく砕け吹き飛び散る。

ショックで気を失ったようだ。

しかし肩から何もなく血だけがほとばしる現状は受け入れがたかった。

何故ならさっきまで普通に話していた白狼天狗が満身創痍の状態で今前を転がっているのだ。

「キャアアアアアア!」

白狼天狗たちは泣き叫んでいた。

はたても泣き叫びたかったがグッとこらえ安否を確認する幸い心臓等は無事のようだった。

「ふふふ、おねぇさんたちもフランとアソンデクレル?」

「こいつは吸血鬼!?あなたたち逃げなさい!」

「は、はい分かりました。すぐに応援を呼んできますね!」

それに呼応して白狼天狗は負傷した者を担ぎ上げこの場を後にする。

(さぁて、勢いでいったけど、どのくらい時間が稼げるかな?)

少し自信なさげに思う

「おねぇさん一人で大丈夫?すぐに壊れちゃうよ!」

吸血鬼が突撃してくる

(はっ、!)

反射的に目を閉じると

ドガ

乾いたように静寂のなかにひとつの音が流れる。

「うう、あれ?痛くない?」

「ふう、間に合った」

あの英雄が立っているように思えた。

実際は見た目烏天狗の彰が立っていた。

「御嬢さん、大丈夫かい?」

「あ、はい大丈夫です」

それはよかった、とニコッと笑い吸血鬼に顔を向ける

(やっと見つけたフラン)「今のところ同胞に傷つけてもらっては天魔に顔向け出来ないな」

ケラケラ笑い吸血鬼を見据える

「お兄様がアソンデクレルノ?」

「そうだよ。今夜はしっかり遊ぼうね?」

「わーい、やっと、やっとアソンデクレルンダネ!

                         禁忌 カゴメカゴメ」

 

そう宣言して彰を囲むように段幕を形成

「うわ、いきなりかよ!参ったな」

今の彰には攻撃はできない

(こうなるならスペルカード創るべきだったか?)

今更後悔してもしょうがないチマチマ避ける

「一気にかたをつける!」

そう言うとぐんとスピードをあげフランに向かっていく

ダメージを受けても構わずフランの元へ

「ははは!ダメージ受けてでも来るなんてお兄様変わってる?」

「くっ!」

ここで副作用が始まっていた。

節々に痛み本来なら転がっていたであろう。

「んー?お兄様つらいの?私が楽にしてあげるよ」

そう言うとこちらに手をかざし

「ぎゅってしてーどがーん♪」

楽しそうに彰の身体を破壊する。

下半身が吹き飛んだ

フランが破裂した筋肉を弄びブチュ、潰していく

はたては見たくなくと言わんばかりに手で目を覆っている

フランは恍惚としている。

おびただしい霧が辺りを立ち込めていく。

しかし彰は諦めなかった。

フランに抱きつき

「お兄様抱きつかないでよ~。はなして。どう?楽になった?」

「フランよく聞け、遊びはおいたを過ぎると怒るぞ?」

そう言って地面に向かって叩きつけてフランの目を見る

その目は普通の彰の目でなく烏天狗の目でもなかった。

赤く月のように丸い吸血鬼フランの兄の目であった。

意識がフランと混濁していく

 

咽び泣く女の子がぽつんと座っている。フランだ。

彰はそれに近づいていくと

「アナタダアレ?」

ふと後ろから声が聞こえ振り向くとこれまたフランと瓜二つの女の子がたっている

「ん、俺はフランのお兄様かな君こそ誰なんだい?」

「ワタシ?ワタシなんて詳しく知るヒツヨウナイヨ言うなればソウ!狂気よ。ソレヨリアナタハワタシヲフラント同じナンテオモハナインダネ」

所々片言だが辛うじて意味を理解する

「まぁ、声も少し違うし外見だけで決めるのは早計だろう?」

「ダケドおねぇさまハワタシヲ同じフランと思っていた。そして監禁した」

少し聞き取れるようになった

「それでも君は君だしフランはフラン別々なのに同じものを指している」

「ダマレ!私のような狂気がヒツヨウトサレテナイコトハ私にもわかってる」

フランに似た狂気は剣を取りだし切りつけてくる

「わわ、落ち着いて」

すると剣を振り回すのをやめて問いかける

「貴方は私とフラン、どちらをダイジニオモッテル?」

「俺は、俺はどちらも大切にしたい!」「コタエニナッテナイヨ」

「それでも!無条件で大切にしたいと思った。大事さの優先順位に理由なんている?」

すると突然狂気が笑い出す

「フフ、貴方は面白いヨクバリナンダネ」

「このくらいじゃないとフランのお兄様なんてやってられないよ」

「愉快愉快、モットハヤクあなたに会いたかった

約五百年マッタカイガアッタ。いってあげなフランの所に私はスコシネムルトスルヨ」

「うん、わかった」

決意を込めて言う

「ああ、あと最後に大切にしてくれてありがとう」

狂気の姿ははかなく消えていく

最後の言葉は透き通るようにしっかりと耳を通っていった

フランの肩に触る。すると光だし現実へと戻された

 

そしてスッと目に光を取り戻しフランは

「ごめんなさい、ひぐ、ごめんなさいお兄様、脚が壊れちゃったよー!」

「いいんだよフラン、お兄様はね吸血鬼でもあるから脚なんて直ぐ治るさ」

落ち着いた調子で言う

「だけどね?フランね、お兄様を傷つけて皆も怒らしちゃった」

「もういいんだフランお兄様はいつも一緒にいて一生離れないから安心していればいいんだよ」

「うわああぁぁぁん!!」

とうとうフランはその場で号泣し項垂れ涙の大粒が溢れては落ち溢れては落ちを繰り返していく。

暫くすると泣き疲れたのか静かに倒れ込んでしまった。

脚もすっかり再生していた。副作用もない。

 

吸血鬼には目で見たものを眷属にするといわれている

実際には精神の隙間に入り込み操るというものだ。

目だけを吸血鬼に変えフランを見ると精神の世界には入れた。

簡単に言うとこうである。

 

「フラン~!」

「はたてさん~援軍ですよー」

呼ぶ声が近づいてきた

「おっとそれじゃこれでまた会おう御嬢さん?」

「待って!貴方は昔に天狗を救ったあの・・・「ご想像にお任せします(ギクッ)」」

彰は大きく翼を広げ行ってしまった。

(あの話まだ伝わってたのか。今度から気を付けよう)

天狗に対して危機感をつのらせながら親玉のところへと飛び立つ

月を隠していた雲が散るのが目に見えるほど分かった




三千字頑張った
こういうのも達成感があっていいと思うのです
今後も続けていけたらなと思います。
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