東方幾能録   作:arnehe

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今回から日常回スタートしました。


二・五章
嵐のあとの晴天


わはは、と聞こえる宴会会場、博麗神社では酒を煽っている。月が三日月のころ、紅葉もチラチラと落ちていくもう秋も終盤になってくる頃合いだ。

メンバーとしては紅魔館組、天狗の里、ルーミアとその仲間たち、因みに人間は人間でお祝いやっているらしい。

「それでね、霊夢はあのあとあたいのことを置いていったんだよ!」

「ふふ、それは酷い」

くおが笑いながら言うが共感しているようには見えない。くおは聞き上手の所もあるのかもしれない。

「しょうがなかったのよ。眠かったんだから」

(博麗の巫女がそれでいいのか)

彰が遠くから聞き心のなかでつっこむ。

「それにしても今回は色々とおかしなものだわ。ルーミアといいスペルカード無視といい統率がとれてないもの。」

「まぁまぁ今はいいじゃないか霊夢、宴会は楽しむもんだぜ。」

魔理沙が珍しいことを言った。

「そうですよ、霊夢さん。それよりルーミアとの戦闘のときの話を···」

「あんたは取材したいだけでしょ文。まぁ確かに気にしてもしょうがないわよね。」

「冗談ですよ、でも本当に助かりました。霊夢さんがいなかったら今ごろどうなっていたか。天魔様は今お礼やらなんやらで忙しいそうなので、代わりに私が。」

綺麗な座礼で文が礼を言う。

「ありがとうございます。」

「良いのよ別に仕事だし(面倒だけど)。それより宴会を続けましょう?」

「おう!」

魔理沙はもう出来上がっていた。

 

紅魔館組とめいが別の場所で話している。

「フラン様は何故唐突にご主人様をお兄様と呼んだのですか?」

めいが尋ねるとフランはすらすらと答えていく。

「う~んなんとなくかな?でもね初めて会った気がしないの、いつの間にかそばにいて支えてくれそうそんな人かなと思ったの。」

「そう、ですか。(危険だな速急に対処せねば)因みにレミリア様は何故ですか?」

「わたし?私はただ面白いと思ったからよ。」

「あまり聞こえがよくないですね。」

少し不満に思ったのか。声のトーンが低く感じる。

「少し語弊があったようね。深い意味はないわよ。特に侮蔑の対象でもないわ、フランの相手してもらってるもの」

レミリアは億劫することなく言う。

「フラン様も戻られたことですし今度はわが屋敷に招待したいとご主人様は申しておりました。」

「良いわよタイミングはいつでもいいのかしら?」

カリスマ?な器のレミリアは二つ返事でOKを出す。

「はい。あと歓迎なので、できれば紅魔館メンバー全員でとのことです」

「分かったわ。美鈴にも言っておくわ。」

美鈴の嬉しい声が聞こえた。

 

「何、黄昏てんだ彰。」

「おお、久しぶりだな。天魔、どうだ?山の方は。」

天魔が宴会から離れたとこにいる彰を見つけ近づいてきた。

「ぼちぼちかな」

「そうか。そういえば天狗が新聞作ってんだって?」

素朴な疑問を彰が言う。

「ああ、上手く人間たちとの交流を安定させないと、と思ってな。」

「思いきったな。反対のやつもいただろう?」

長く生きてる者は変化に反抗的だ。

「昔のやつはほとんど死んだよ」

「そう、か。世代交代は早いな。」

一応知り合いが死んでいることを確認していると

「お前が天翔の曲芸師なんて言われてた頃が懐かしい。」

彰の天狗としての二つ名をポツリと言う天魔。

「止めてくれ。もうあれは伝説の一部で終わっただろう?」

そう、天狗の英雄の話は彰なのだ。

「今でも伝説として伝承してるけどな」

「信じてるやつなんていないって。この事を正確に知ってるのは俺と天魔と萃香ぐらいなもんさ」

「あっ!思い出した。お前がいなくなってからなあいつ酒を···「私がどうかしたって?」うぉい!」

ひょこっと天魔の頭に影が一つ。

「萃香か。」

「うん!久しぶり彰。勇儀と酒飲んでたんだけど、宴会と聞いて跳んできたよ。」

勇儀とは萃香の友であり同胞の鬼だ。

「ところでさっきの話を聞かせてほしいなー」

彰が萃香をがっしりとつかんで天魔の話の先を促す。

「ん?ああ、萃香がお前がいなくなってからやけ酒するように···「やめい!」むご!何だよ。」

「へー酒を?沢山?ほー?」

「ひっ!彰、待て!拳骨だけは」

笑いながら握り拳をつくると怖さが倍増する。

「太るっていってるだろ!」ゴンと音をたてて萃香に命中した。

「痛!むー痛いじゃないか。」

頭をさすって萃香が言う。

「酒を飲むから悪い。」

「だって酒と喧嘩は鬼の特権だよ?」

「そんな特権はない!」

「因みに天狗の酒蔵空になりました。」

天魔が火に油を注ぐ。

「すーいーかー?」

「天魔のバカ、チクるなよ!」

それから萃香がめっぽう叱られました。

「それにしても久しぶりだねぇ。この面々でまた会うの」

萃香が言う。

「初めて会ったのいつだっけ?」

彰が言うと

「私は忘れないよ。あの日のことは···」

 

あれは天狗と鬼が対立していて天魔が見回りの仕事をしていたころだ。

ふと私が気づくと見知らぬ家で寝ていた。傍には引きつった顔の天魔がいたっけ?

その頃はみんな初対面だった。

「私は負けたのか。一発で」

不思議と怒りはなかった。

喧嘩は勝敗が決まる。今回は負けてしまっただけのこと。

なのに自然と涙が溢れて自分の体が心配になった。

「お、気がついたか。ほれお粥。」

喧嘩した相手がお粥をくれたではないか。

「あり、がとう。」

ぎこちなくしか返せなかった。

それもそのはず喧嘩の相手が介抱しているのだ、これ程可笑しいものはない。

「お前強いな。四天王の私が勝てないなんて余程のことだよ?」

「俺は倉持彰ってんだ。塀の中で暮らしてる。」

「「え?」」

天魔と声が重なってしまった。

この塀は天狗と鬼の境目、その場所を中を自分のテリトリーと言うのだ。

「待ってそこは単なる壁だよ?」

そんな疑問に答えるように彰が説明をした。

「···とまぁ、こんな感じで俺の能力だよ」

「あり、得ない」

いまだに信じられないようだ。

更に信じられないことは私は負けた、その事実に対しあいつは言ったんだ。

「えっ?あれは酒の絡みでしょ?」

私が酒で酔ってたせいだと主張した。

なんと的はずれな言葉だろう。

(嘘じゃないところがさらに腹立つ)

そんな思いとは違い皮肉なことにお粥は暖かかった。

「あーもう、調子が狂うなーいつかまた喧嘩するからな?」

「分かった分かった。そんな怒んなって」

それから彰、萃香、天魔は世間話やら酒やら上司の愚痴やらで盛り上がった。

一件から数年後

「それでさー上司がさー仕事押し付けんだよー「あーもう飲み過ぎだ。酒臭いなぁ」」

「ははは、そう言えば彰、あんたの家そろそろ変えたらどうだい?」「あー古いと感じてきたからな~「私が作ってやろうか!」ん、あ、良いの?なら御願いするよ。」

私は彰の家を造ることにした。

また、数ヶ月過ぎて

「立派に造ったな」

天魔が言う。

「酒蔵にしてほしいから···いやしっかりした家で酒を楽しみたいからね。「嘘つけない性格出てるぞー」」

「分かりやすいやつで良かったよ」

「どういう意味さ」

こんなたわいのない話が何時までも続けば良いのにと私も思ってた。

だけどもいつの間にかアイツは屋敷ごと居なくなった。

 

「悪いと思ってるって」

「ほんとかなー?」

萃香は真意を確かめるように彰を見る。

「ほら、外の世界の酒買ってやってんだから我慢しろよ。」

懐から酒瓶を取り出す。

「おー心のともよー。ていうかなにこれ?鬼人ころり?この酒いい度胸じゃないか。幾度の酒を飲み干してきた私への挑戦だな!」

「名前に喧嘩売ってどうするよ」

天魔が突っ込む。

「んだよー良いじゃないか」

「そうだぞ酒も程々にしとけ」

彰も萃香をたしなめる。

「はいはい彰がそういうなら従うよ。それより今までどこほっつき歩いてたんだい?」

「なんだかんだ言って萃香は彰が言うことだけは従うよなー」

天魔がニヤニヤしながら萃香と彰を見比べる。

「んーなにいってるん···「バッバカ!」えー」

(何故か怒られた。)

萃香の変わりように彰が唖然としていると

「そ、それよりさ旅先の話、聞かせてくれよ。」

「分かった、あれは俺が旅に出て数ヶ月といったところかな」

 

宴会は続いていきとうとう夜明け前まできた。太陽光がさんさんと降り注ぐなか

「ははは、で?その神様が、白蛇が絡まってるのをたすけようとしてたのか!ふふ、こどもか!」

「おう、それでな「ご主人様そろそろ締めていただきたいのですが」ん、判った。萃香、また、つぎの機会に」

「判ったよ、行ってきな」

宴会会場は珍しく静まり返っている。寝てるからというのもあるが

「う~んこれは放置がいいんじゃない?」

相変わらずの完璧従者めいは三人を引きずっている。

「そうですね。今のうちに邪魔物も消しておきましょう」

「とうとう物扱いか、あとダメだかんな」

「分かってますよ、チッ」

(あっ!今舌打ちした。)

「んじゃあお開きとするか。解散!」

 

彰は片付けを皆に押し付け(預け)人気のないところへ移動する。

「紫、いるんだろう?」

「宴会でもつまみ食いしすぎだろ。「美味しいから悪いのよ。」

隙間から出てくる紫、

「彰、あのね狼の妖怪が殺された。」

「っ!なんだと?」

「私も詳しくは知らないけどこれは確かな情報よ。相手は的確に私の目を逃れているの、早く始末しないと」

彰は紫の口元に人指し指を添える。

「お前もあんまり焦るなよ。あくまでお前が幻想郷管理人なんだから」

「う、うん!そうよね!そんなことより!」

所々アクセントがおかしくなる紫、すぐ落ち着きを取り戻し

「彰もしっかり管理人代理してるわね」

「受けた仕事はしっかりとこなす、それが俺のポリシーってとこかな」

「だから私は貴方を真っ先に従者にしたかったのにー」

「昔のことはいいんだよ、それにお前がらくしたいだけだろ」

「そんなことはないのにボソッ」

そして彰は紫に言う。

「楽しいなここは」

紫は嬉しそうに笑い

「でしょ?」

と鼻高々に言うのだった。




宴会の回ですひとまず区切りよくしてみました。
活動報告でも言うと思いますが、
アンケートをとりたいと思っています。
今回聞きたいことはズバリ彰の能力についてです
前に私が萃香との戦闘で過疎と密を操る程度の能力を封じた場面がありました。
要は個人の程度の能力の封じる事についてです
正直説明がつけれるのですが今後の物語に支障がきたしてはならないので聞いてみます。(戦闘シーン等々に)
A
今までどうり論理的に能力を解決&封じる(場合によっては封じられないものあり例プリズムリバー三姉妹、難しくなると読者が離れるかも笑)

B
それも能力、適応範囲内だ。(完全にチート化される。以前より戦闘に葛藤がなくなる可能性、内容が淡白化する可能性)

C
妥協案として微妙なラインを引く。

今のところこんな感じです。これからも普通に続けていきますが、この選択で物語がぐるりと変わります。
このアンケートは約二週間後、5/1 AM12:00に終了とさせていただきます。(それ以降のものは無効票とさせていただきます。)
回答は全て活動報告へ
なおこのアンケートに問われる問題は私が今まで論理的に説明してた事が自己中心になってしまっていないかをはかるものです。
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