屋敷に帰るとめいが迎えてくれた。
と同時に文もいた。
「酷くないですかね?人の顔見て表情を百八十度変えるなんて」
「物事そんなものさ」
文の不満を受け流そうとする彰。
「理由になってませんよ。後聞きたいことがありまして···」
大掃除のかいあってピカピカになっていた。これもみんなのお陰だ。(文は別)
(後で御褒美でもやらんとセレスが面倒になりそうだ)
セレスが駄々をこねているところを想像してしまう。
「···と言うことで今回は異変と彰さん本人の取材です。」
「なんで今さらもう数ヵ月過ぎてネタの新鮮さにかけるだろう?」
「いえいえ、面白い一枚がとれまして」(はたてには感謝しませんとね。お陰でネタに対し慎重に動くことの大切さに気付きました。)
と言って彰に一枚の写真を手渡す。それはあのとき妖怪を吊るしてた時の写真だ。
「これは?(このときの俺は確か能力で天狗になってたっけ?)」
「天狗の記録に載ってないはぐれ天狗ですよ」
文は写真に写っているものをいいように勘違いしたようだ。
「これについては、はたても追っています。なんと!この方に助けてもらったそうですよ!」
「俺も来たばかりだから、詳しくこのような天狗は知らんな。」
そうとぼける彰、文はまだ話を続ける。
「それにですね。その天狗私たち天狗の里に伝わる伝承の天翔の曲芸師の記述に似ているらしいですよ。」
(これまた驚いた。まだ残ってるのか)
「まぁこの分野に関してはまだわかってないことが多い。またの機会までに調べておこう」
「いいんですか!?」
文はちょっとした情報屋を見つけたかのように喜ぶ。
「このくらい副業にもならんよ(だって本人ですし)」
「ありがとうございます。(これは、はたてには内緒ですね)」
「それではまたの機会に」
と言って文は風のように去っていった。
「めい、結界の強化を」「は!分かりました。すぐ手配します。」
(これはあいつに根回ししないとな)
天魔に念を押すことも明日の予定に入れた。
彰は森近霖之助というある意味なんでも売り買いができる店があると魔理沙と霊夢に聞き、挨拶へと向かった。
「あなたが森近さんでいいのかな?」
「霖之助でいいよ。それより君は誰だい?ここらでは見かけない顔だが···」
香霖堂の店主、森近霖之助が姿を表す。
「ん、俺か?これは失礼した。俺は倉持彰数ヵ月前に引っ越したものだ。」
「へー君が彰さんか。」
「彰でいいよ。なんだ俺のこと知ってるのか?」
軽く挨拶をしひとつ質問をする。
「ん、いや魔理沙この前にそんなこと言ってたなと思っただけさ。で、この度何か買い物かい?」
「いや、ただの挨拶だよ。」
旨を伝えると霖之助は
「ふーんそうか。ところでスペルカードルールってのがあるんだが、彰も持ってるかい?」
「持ってないよ。そもそも持たないようにしてるんだ。これでもやっていけるからさ」
「なにもなしに丸腰で妖怪でも遭遇したら大変さ。彰も護身用になにか買ってくといい。」
何かと霖之助が武器を薦めてくるが
「大丈夫さ間に合ってるよ。それに俺も昔は武器のひとつは持ってたさ」
「そうか。その武器はどこに?」
「んー説明が難しいから簡単に言うと俺の手に届かないとこかな。」
「これまた酔狂なことを。まぁそれは個人の勝手だからいいけどな」
これも仕事のうちなので多くは語らないようにする。
どこから情報が漏れるかわからないからだ。
「今度年明けごろにまた宴会でもするんだがどうだ来るか?」
「うーん。正直行ってみたいが場違いも甚だしい」
確かに今さら皆に会うのもなんだかおかしい、御年玉ねだられそうだ。
「そうか。じゃあこれと言ってはなんだが、宴会用に酒でも売ってくれないか?」
「うちはそういうの売ってないんだよなー。まぁあったら安く売らしてもらうよ。」
「じゃあその時に」
簡単な依頼をしてその場を後にする。
「挨拶ねぇ。こんなとこにわざわざ来るものもいるもんだな」
そう言って霖之助は店の奥へと潜っていく。
ある程度進み人気のないとこで姿を変える彰、姿は天狗その者だった。
天狗の里 天魔の書斎
「相変わらずお前はいつも眉間にしわよせてんな」
「おお彰、いや、今は翔といった方がいいか?」
そう彰改め翔が顔を出す。
「だな、そうしてもらいたい」
「で、今回はなにか用事でもあるのか?」
「お前んとこの新聞記者が家にまで来たぞ」
「ったくアイツは迷惑かけるなといつもいってるのに。「それと伝承まだ残ってるのか?」ん、ああ」
「あれはしょうがなかったんだ。今は失踪として処分している。」
「まぁいいけどさもう少し記述の中身を薄くしてくれ、まさか写真と比較されるとはおもわなかった。」
翔は天魔に不満をぶちまけると
「···善処する」
少し脱力気味である。
「あと、宴会を近くでやるんだかまたくるか?」
「いや、こないだもやったし天狗の士気が乱れて今度のようなことになるかもしれん、それにどうせ文がそっちいくから」
はぁーと天魔は断ると同時に文に対する諦めを露にする。
「それもそうだな。最後におっちゃんと話がしたい」
「死期が近いことを知ってたのか···」
「まぁなおっちゃんには結構お世話になったし最後くらい挨拶しときたい。翔として」
「そうか。」
と天魔が言うと翔に行動を促す。
「よぉ、おっちゃん」
彰が挨拶をすると
「おお、翔かどうしたよ久し振りだな。」
ヨボヨボのじいさんと化している天狗の元長だ。それに天魔を今の地位に推薦したのもこの者だ。
「お前は老いを知らんな。俺はもうじき死ぬ俺にはわかる」
「大丈夫さ。まだまだくたばらない、いやくたばれないだろう?」
「こないだの件はとてもお世話になった。未だに天翔の曲芸師は健在だな。だが」
そう言い片方しかない翼を翔に見せる。
「お前も知っているだろうが、吸血鬼の一件で片方の翼はもう戻らん」
「だけど今も生きてるだろ」
相手はそれを無視して
「お前が天翔の曲芸師と呼ばれてた頃が懐かしい」
「何物思いに耽ってるんだよ名付け親が、あれ結構迷惑してるんだよ。」
「ふん、お前が俺らの前で能力を使ったのはあの一件で初めてだろうに」
拗ねてしまった。
「お前が俺のことを助けたときの姿がまるで西洋の方で言う曲芸師というのに似てると思っただけだ。」
「ああ、そうかい。そろそろ自嘲してくれもう若くないんだろ」
「はいはい分かったよ。」
そのあとは暫く時間を噛み締めるように静かで時間の感覚が変に感じた。
「お前は自由に生きろ。世の中は不条理だ。近くでいがみ合ってた鬼もいつの間にか居なくなってしまった。」
「うん、分かってるよ」
そう言い捨てて部屋をあとにしようとするとおっちゃんが照れ臭そうに足を止めさせる。
「あのときは助けてくれてありがとな。」
翔はそれに笑顔で応え後にする。
天翔の曲芸師 山の救世主第六項(古いため一部正式的の名前となっていない)
ある日の夜、空を翔る
それは山全体を覆い、天狗のいや、因縁の山の鬼にも被害が及ぶ。
天狗の長でさえ空の鬼にたじたじであった。
そこに鬼の団体に穴を開けた天狗が一影、その影は物を浮かせ操り鬼の団体に甚大な被害を与える。
その後に山全体に希望を与えるがその天狗は風のごとく失踪し今に至る。
天を翔る遊び人またの名を天翔の曲芸師
皆が、その遊ぶかのように戦う姿、いつの間にかいなくなることから連想させられた。
「あの時におこった出来事は忘れられない。いい意味でも悪い意味でも」
「ふーんそう。やっと会えたわ。久し振りね
あれから人気のなくなった一室に天狗の元長と黒の着物がいる。
「見つかってしまったか。」
「この私がここまで手こずるなんて」
「年寄りをバカにしてはならんと言うことだ」
「まぁいいわ、私の足が着くのは少し良くないの。だから···」
そう言う前に行動するのは流石は天狗の元長だ。
「その体ではうまく動けないでしょう?」
しかし黒の着物は首根っこをつかんでいた。
そして黒の着物は
「死んでくれる?」
握られている首と胴体はとっくに離れていた。
生首は何も返事をしない。
倉持邸
きみは起きてから手をグーパー交互に動かしていた。
(おかしい、あの本に書いてある異変がまだ起こっていない)
能力解放にはある制約があった。それは術者の体の崩壊だ。
彰の能力で留まっていた体が解き放たれたのだ。
今頃バラバラになっていてもおかしくない。
なのに未だに体の異変が起こらない
(これは御主人でも知らない何かがあるということか?)
「きみー朝だよー」
セレスの声だ。
(考えるのはしょうに合わないからまぁいっか)
謎は深まるばかりである。
そろそろ宴会をして違うキャラを出していこうと思います。