東方幾能録   作:arnehe

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第三章スタートしました。


第三章
虚無の人形~上巻~1


今回の異変をまとめると

植物が枯れる、地表面に幅広く妖力が溜まっている。その結果それを吸った西行妖は暴走を始める。

といった具合である。

ここでの疑問は一つこれは何者かによる謀略かもしくは花映塚の時のように外の世界によるものかである。

何にせよ、このままでは農民の食糧が尽き最悪人里に死人がでる。それは避けたい。

しかしそれを判別する術がなく紫は唸るばかりである。

今紫たちは倉持邸図書館(西館)に来ている。

「植物を枯らすことなど偶然が重なったと言えるものではないな。草木一つない位に土地も疲弊しつつあるし。」

彰が考察を述べると

「何か対策が必要なのはわかったわ。元凶らしき物影もないしこのくらい時間がかかっておいて何も起こらないのも何かおかしいのよね」

「例え、元凶が存在しなかったとしてもこちら深い痛手だ。とてつもない飢餓が後を待っている。」

「あるとすればそんなたいそうなことをしようものならすぐ見つかると思うけど、それがない。お手上げね。確めようがないわ」

「ひとまず、食糧難を脱する事を最重要としよう。」

彰はそう言うと

「俺の倉庫を使え。一年分くらいなら余裕である。」

「いいの?」

「何のためにあると思ってるんだ?食糧は食べるためにあるんだよ。それにこないだ食い逃げしたの知ってるんだからな。その分後で返せよ」

「ほほ、なんのことかしら?まぁ有り難く使わせていただくわ」

隙間へと体を吸い込むように入れ倉持邸を離れる紫

「逃げた...」

 

広大な敷地を含む倉持邸には庭が存在する。

主に植物等を育てることに特化しておりまるで植物園のような容貌である。

「調子はどうだ?」

彰がセレスに聞く。

ここではセレスには庭の世話をさせている。

「そうですねー。あんまりよくないと...そもそも雑草一つ生えませんし」

相変わらず軽い口調は取り敢えず置いといて

「食糧の追加は期待できないか

これでも無理に上げてるんだがな」

植物の生命力を上げているのだかそもそもの植物の生命力自体が枯渇しつつあるようだ。

「困ったものだ。ん?雑草一つ?」

雑草と言えば簡単に言うとある植物が周りの植物の成長を阻害するということである(例タンポポ)

つまり彰が言いたいのは雑草さえ生えないほどの広範囲をある植物が阻害しているのではないか?というものだった。

いや、そもそもの話として外の世界に妖怪という概念は吹き飛んでしまっている。

外の世界から妖力が流れてくるというようなものは起こりにくい。

(外の妖怪が新転地を目指してここに来たという場合は別)

「とすると元凶はいるかもしれない!やはり何か調べる術がないだろうか?」

「もう直接掘っちゃえばいいんじゃないですか?」

セレスの提案が意外にまともであった。

「やってみるか。」

ベクトルを設定して

「ENTER!」

ボーリング検査のように長細い土の塊が上がってくる。

中には木の根があった。

当然、土以外にも埋まってるはずである。

しかし今は草木一つない位荒廃した土地だ、逆に根があるのは不自然である。

「地中奥まで雑草だらけだ。やはり植物だったか」

敵を発見したようだ。場所は分からないが犯人の手がかりを知ることができた。

「どうします?紫様たちに知らせておきます?」

「いやそうすると逃げる可能性がある。現に紫に見つからないとすれば、空間を移動していないのだろう。つまり地中だ。」

と言って彰は下を指差す。

「セレス、めいに先行させて妖力の流れを観察しておいてくれ。」

「分かりました。」

彰の指示に従いめいを探しにいくセレス

(目的はなんだ?土地を殺してなんになるというんだ。

何かしらの理由があるにせよ、てかそもそも自我があるかもわからん。対処しようがない)

 

ある森に息を潜める黒の着物と植物

「私は直接出れないからあなたにしてもらいたいの」

「...何で」

「今回の目的は正確にはないわ。ある目的の副産物で起きた異変に過ぎない。彰様の愛の証と計画のために彰様の弱点を狙ってほしいの」

「愛ってそういうものなの?」

「狂ってるとでも言うの?違うわ世界の基準が私と異なるだけ。

まぁあなたにはわからないわよ、だって捨てられたものには愛さえわからないもの」

「これ、私がする必要あるの?」

「分かってないわね。愛は知らないところで成就を願うものなのよ?」

ふーんと植物はどうでも良さそうに言い土の中へと体を埋める。

「これで二つ目の準備が整った後は彰様を待つだけ。ふふ」

黒の着物の目的はわからぬまま時間だけが進んでいく。

 

マヨイガ

「藍、何かわかったことある?」

「いえ、まだまだ十分な情報がないので時間がかかります。あっ!そういえば彰様を見かけましたよ」

藍がそのような話をするのが意外であった。

「なに?彰がどうかしたの?」

「いえ、見かけただけでしたので分かりませんが、何かを探しているようでした。」

すっかり紫は黙ってしまった。

「何か理由があるんでしょう?なら別にいいわ。彰を信用しなさい」

「はい。後、紫様。燈で遊ばないでください」

あらごめんなさいと紫は言い何事もないように仕事に戻る




う~ん特に書くこと無いんですよね。
まぁあるとすれば要望の募集位でしょうか
ということで質問等を受け付けています。(いつも)
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