東方幾能録   作:arnehe

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中巻では敵の登場ですかね


虚無の人形~中巻~4

倉持邸

「これは木の根!?」

珍しくくおが驚きの声をあげていた。

東館、西館とうって変わって医療用器具が立ち並ぶ。

そしてここを狙うということは

「薬か!」

薬が沢山ある棚を荒らしていた。

植物が薬を狙うとしたら化学肥料だとくおは行動を整理する。

くおからいつもの余裕の顔はない。

一歩間違えれば彰の信用を失うと考えているからだ。

覚悟を決め敵へと向かう。

 

永遠亭

「何よこれ」

くねくねと動くものの被害はここだけではない。

勿論薬目当てだろう。

永琳は弓を引き根を撃ち落とす。

見事な命中率、次々と落としていく。

「うどんげ!天狗を呼びなさい。援軍を頼むの」

「はい、師匠!」

飛び立つうどんげを一瞥し戦闘に戻る。

 

清々しい風が吹く。

ここで使うには少し語弊がある。

一つに外出たら木の根だらけでした。

二つ目洒落にならんほど襲ってきた。

「冷静にいってる場合じゃねぇ!」

全方位を隠すように攻撃してくる。

当然避けるのは容易だが何処から来ているかが問題だ。

「彰さん!ここにいましたか」

と天狗が一人

文である。

「これも異変ですかね?」

非常に呑気である。

「いったぁ!?」

取り敢えず腹立ったから拳骨くらわした。

「ここはいいから、俺の従者に全体偵察に行けと知らせてくれ。」

「いや、ここだけでなく永遠亭とそちらのお住まいが根っこだらけで」

「なんだそりゃ、じゃあ臨機応変に援護しに行けと伝えとけ」

と言い放ち文を飛び立たせる。

根っこは細かく分散しているため元を断つことが難しい。

(今まで大それた行動しなかったのは、全体に根を張るためか)

そう結論づけ彰は探す。ある目印を

「くそ、見た目だけじゃ分からん。」

彰はまたも力を使う。

体のうちの耳をコウモリのように強化する。

超音波、目がダメなら耳である。

跳ね返った音を拾う。

根を切り視界を確保、同じことを繰り返す。

今回の敵は明らかに彰を狙っている。

それだけはわかるのだ。

わざわざ結界を破ってまで倉持邸を襲撃、文が自由であったが彰の行動を制限し、

関連性があるかわからないが彰の転生の直前を狙い、知り合いの前に置き去り。

ひとつを抜きにしても偶然が出来すぎている。

だから紫に何一つ情報を与えていない。

嫌な予感がするから。

一旦彰は捜索をやめ、帰ることにした。

帰るとくおがうずくまっている。

そしてぶつぶつ呟いていた。

「ご主人様に嫌われる。ご主人様に嫌われる。ご主人様に嫌われる。ご主人様に嫌われる。ご主人様に嫌われる。ご主人様に嫌われる。ご主人様に嫌われる。ご主人様に嫌われる。ご主人様に嫌われる。ご主人様に嫌われる。ご主人様に嫌われる。ご主人様に嫌われる。」

狂ったように只言い続けていた。

どうやら防衛できなかったらしい。

ふとくおが彰と目が合う。

くおが恐れるように部屋の隅へと隠れる。

「まぁ出てきなさい。くお、ガラスが危ないだろう?」

くおはなにも答えず震えるだけ、

「くお、俺はそれくらいで嫌ったりしないから」

「ほ、ほほ、ほ、本当で、ですか?」

「本当さ、で何があったんだ?」

くおはここで起きた出来事を喋り出す。

それを聞いてから彰はくおの頭を抱き締めるのである。

子供をあやすように

薬を根が接種したことが今後ある者の思惑道理にことが運ぶことを意味する。




細切れしすぎると後々面倒なんですね。
第三章は比較的速く終わります。
まぁ登場人物もすくないですし
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