豊聡耳 神子
人は聖徳太子と呼び国の為に遣隋使を派遣するなど自国の貢献に努める。と言っても人間というのはいずれ死が訪れるというもの。聖徳太子は結局志半ばで死を遂げたのである。
「太子様その方は……。」
「ええ、我々を支えてくれた人柱……。漸さんですね。」
我々が死ぬ前に息災を願い身を投じた。死への息災は彼の方が言っていただけど……。
「ええ、協力を頼みましょうか。」
「「はい!」」
物部布都たちが爆発点へと向かう。
「近づかないほうが身のためですよ?」
「そーだそーだ!」
「はっご主人様に近づこうとかやはり見え据えてんな!」
喧嘩っ早い従者3人が早速突っかかっていた。
「私たちの邪魔をしようと言うのですか?」
「私達は太子様の命によって来た。ここに通しなさい。」
は〜と声に出してため息をつく二人がいた。それは漸と呼ばれた(彰)男と豊聡耳神子である。
「どうしてこうも敵対心を燃やしやすいのでしょうか?」
「知らんね。ただそれには俺も激しく同意したい。」
半分諦めを感じる物言いなのだがそれを従者といっては
「そのヘッドホン女が何かしたのですか!?何かしたんですよね!?きみ、くお、セレス!」
「おう。」「はい。」「何?」
「殺りますよ。」
「「「待ってました!」」」
何を躍起になっているのかわからない従者四人をとりあえず拳骨で制する。
「「「「いだ!」」」」
「ったくお前らはどうしてこうも俺以外を敵と思うんだ?」
「私はご主人様の心の平穏のために」
「私はご主人様の存在を守るために」
「私はご主人様の望むもののために」
「私はご主人様の信じるもののために」
「割と真面目に答えるんだな!」
そんなツッコミが崩壊した人里一角に響いた。
「と、言うわけです。」
「なるほどわからん。」
「ふふ、流石は漸様。今だ心あるお方のようでうれしく思います。」
ごり押し良くない。あれおかしいな?今俺断ったよな?俺が間違ってる?
ここは人里にある甘味処そんなところで新興宗教みたいな説明されても困ってしまうわけである。そして現代ならば犯罪といえるレベルでの押し付け、ある意味神経の図太いことで......。尚、どうやら先行視察を終えていたらしくめいがこの店を紹介してくれた。本当にできた従者だ。
「ご主人様、ここはお任せを。」
といって頼もしくスペルを掲げる。ん?スペルを掲げる?
「......めい、何しようとしている?」
「ただの排除もといお話ですが?」
それを聞き彰は呆れ果てながら他の従者も見渡す。その面々は作られたように、示し合わされたように似た感情を浮かべていた。相手の従者も一触即発の雰囲気を見に纏い。久しぶりの知り合いにあったのにも関わらず主に俺の胃がキリキリと痛み始めていた。